【Everton×MAN.UTD】決勝ゴールは一転、オフサイド…マン・ユナイテッドは幸運なドロー!

スールシャール監督の布陣は、4-3-1‐2でしょうか。プレミアリーグ28節、エヴァートンVSマンチェスター・ユナイテッド。負傷が伝えられていたマルシアルを無事だったようで、グリーンウッドとコンビを組むようです。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、中盤はフレッジ、マティッチ、マクトミネイ。ブルーノ・フェルナンデスの前にマルシアルとグリーンウッドという布陣です。勝てばプレミアリーグ4位のチェルシーに1差と迫るアウェイチームに対して、エヴァートンもライバルをつぶせばTOP4争いにエントリーできます。

開始からわずか3分、信じられないミスでエヴァートンが先制しました。悠々とボールをキープしていたデ・ヘアが、飛び出してきたカルヴァート=ルーウィンにキックをカットされてゴールイン。1分後、縦パス1本でカルヴァート=ルーウィンがリンデロフの裏を取りますが、左足のシュートはデ・ヘアが左手を出してCKに逃れます。マン・ユナイテッドの最初の決定機は7分。フレッジがボックス左を突破し、ニアへのグラウンダーがクリアされると、走り込んだマティッチのボレーはクロスバーを直撃。12分の右サイドからのアタックは、ワン=ビサカがボックス手前に流したボールをマルシアルが直接叩き、ピックフォードは右に飛んで外に押し出しました。

17分、左サイドからオーバーラップしたフレッジが中央にアーリークロス。グリーンウッドはフリーでしたが、ヘディングシュートはバーを越えてしまいます。マン・ユナイテッドのパスワークは、ひと頃よりスピーディーになっています。26分、座り込んだコールマンが太腿を押さえて交代を要求。代役は、もちろんシディベです。29分、マティッチの速いパスが左のマルシアルに通ると、右足で放ったシュートはシディベが足に当ててCK。32分、決めてくれたのはやはり彼でした。マティッチがボックス手前のスペースに流したボールを、ブルーノ・フェルナンデスがダイレクトで叩くと、アウトにかかったボールがピックフォードの右手の下をすり抜けネットに突き刺さりました。

47分、レイトン・ベインズのクロスに飛び込んだリシャルリソンのダイビングヘッドは右にアウト。ルーク・ショーとトム・デイヴィスの口論をきっかけに、イエローカードが4枚出た前半は、1-1のままで終わりました。後半もプレミアリーグ5位のアウェイチームのポゼッション。48分に左から打ったブルーノ・フェルナンデスのロングシュートは、大きく右に切れていきます。左サイドを執拗に突いてくるエヴァートン。ワン=ビサカの守備は安心して観ていられますが、ファールが多いリンデロフは心配です。2番のイエローの後、シグルズソンがニアを狙ったFKがポストにヒット。これがきっかけだったかのように、オープンな攻め合いに突入しました。

60分にグリーンウッドがドリブルで上がったカウンターは、左のマルシアルがクロスをカットされてしまいます。ショートコーナーから、ブルーノ・フェルナンデスがボックス左に侵入して右足を振り抜くと、トム・デイヴィスが足元に入ってブロック。69分、インターセプトに成功したトム・デイヴィスがすかさず縦にフィードし、左から上がったカルヴァート=ルーウィンがゴールライン際からシュートを放つと、デ・ヘアが足でセーブしました。スールシャール監督は、72分にグリーンウッドとマクトミネイを諦め、マタとイガロに勝負を託します。

80分、イガロとのワンツーからブルーノ・フェルナンデスが左足で右隅に打ったミドルは、ピックフォードが冷静にキャッチ。スールシャール監督の3枚めは、マルシアルをブランドン・ウィリアムズです。90分、デ・ヘアのキックが左サイドに残っていたマグワイアに届き、中央に浮いたボールをマタが巧みなタッチでボックス左に落とすと、ブルーノ・フェルナンデスのシュートはピックフォードが左手を伸ばしてセーブ。ファーに落ちたボールをイガロがプッシュしますが、イングランド代表守護神が間に合って足でクリアしました。

92分、ベルナルジの絶妙なロングフィードがゴール前のリシャルリソンに通り、落としたボールをシグルズソンが直接蹴ると、デ・ヘアが足で弾くビッグセーブ。リバウンドを収めたカルヴァート=ルーウィンの左足シュートはマグワイアに当たり、ボールはニアポスト際に転がっていきます。デ・ヘアの前に倒れていたシグルズソンが足を引き、そのままゴールイン。グディソン・パークが歓喜した1分後、モニターには「NO GOAL」「OFFSIDE」と映し出されています。シグルズソンが関与したというジャッジなのでしょう。盛大なブーイングのなか、間もなくタイムアップの笛が鳴り響きました。

痛すぎるミスをしたデ・ヘアは、ビッグセーブ2発で汚名返上としましょうか。フレッジとリンデロフがファールを連発し、後半だけでセットピースを15本も献上する大苦戦となりました。マルシアルとグリーンウッドは完封されたものの、孤軍奮闘のブルーノ・フェルナンデスが早くもプレミアリーグ2ゴール2アシスト。次節のマンチェスターダービーでポグバが戻ってくれば、得点力は格段にUPするのではないでしょうか。いや、それにしても幸運なドローでした。チェルシーに近づけなかったのは残念ですが、1ポイントをゲットできたとポジティブに捉え、マン・シティとスパーズとの連戦を勝ち切っていただければと思います。


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【Bournemouth×Chelsea】バスを停めたボーンマス…85分の1発でチェルシーはドロー決着!

バイエルン・ミュンヘンにホームで敗れた直後のプレミアリーグ。ボーンマスの本拠地バイタリティに乗り込んだチェルシーは、しっかり気持ちを切り替え、3ポイントをゲットして3位レスターに近づきたいところです。ランパード監督は、ドイツ王者との一戦から2枚しか入れ替えずにアウェイゲームに臨んでいます。GKカバジェロ、3バックにアスピリクエタ、クリステンセン、フィカヨ・トモリ。WBリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、ペドロとメイソン・マウントの前にジルーを配する3-4-2-1です。

3分、最初の決定機はボーンマス。右サイドからオーバーラップしたステイシーにライアン・フレイザーが縦パスを通すと、中央に入ったグラウンダーをフリーのビリングがプッシュ。カバジェロが右手に当ててコースを変え、何とか事なきをえました。悔しそうな表情を浮かべていたビリングは、6分にもチャンスを迎えます。ボックスに戻ってクリアしようとしたフィカヨ・トモリから奪ってカバジェロと1対1になると、ニアの隙間をみて左足を振り抜きます。ボールはポストの外に逸れ、またしても先制ならず。2度のピンチをゼロで切り抜けたチェルシーは、徐々に自分たちのペースをつかみ始めます。

9分にビリングが長いボールを左サイドへ。ジョシュア・キングのグラウンダーをフィカヨ・トモリと競ったカラム・ウィルソンは、浮いたボールを右足でプッシュしますが、カバジェロがコースに入って体でセーブしました。ボーンマスの不用意なパスをインターセプトし、前に出ようとするチェルシーは、中盤の選手の速い戻りで奪い返され、シュートレンジでいい形が創れません。押し返してきたホームチームに対して、白いシャツは丁寧なパスワークでポゼッションを取り、ハーフコートマッチに持ち込みます。

30分、アスピリクエタのハイクロスをマルコス・アロンソがヘッドで折り返し、カットされたボールを左SBメイソン・マウントに渡ると、押さえたシュートはGKラムズデールの正面。33分には、ジョルジーニョのパスを受けたリース・ジェームズがニアにクロスを入れ、左足アウトで合わせたジルーのボレーはクロスバーにヒットしますが、逆サイドから走り込んだマルコス・アロンソが左足で押し込みました

0-1としたチェルシーは、36分にもCKからチャンスをつかみます。ペドロのキックをヘッドで合わせたのはマルコス・アロンソ。左のポストに向かったボールにアスピリクエタが飛び込みますが、その手前に戻ったルイス・クックがぎりぎりでクリアしました。41分のリーズ・ジェームズのミドルは、ラムズデールが左に飛んでセーブ。前半を0-1で終えたチェルシーは、後半開始直後にいきなり決定機を創ります。コヴァチッチのパスでマルコス・アロンソが左から上がり、中央に折り返したボールをフリーのジルーがボレー。左隅に決まるかと思われた一撃はうまくミートせず、ポストの左に逸れていきました。

ボーンマスがイーブンに戻したのは、54分でした。ライアン・フレイザーのCKをヘッドで合わせたのはレルマ。手に当てたカバジェロは、枠の外に出すことができませんでした。さらに57分、ステイシーがライアン・フレイザーに預けてそのまま上がると、ボールはビリングに渡り、ペドロを振り切ってボックス右手前に上がったステイシーに素晴らしいパスが通ります。グラウンダーをファーで受けたジョシュア・キングが無人のゴールに転がして2-1。たった3分で両者の立場は入れ替わり、1点を追うチェルシーの反撃が始まりました。

63分、ライアン・フレイザーがゴールに向かうクロスを入れると、ナタン・アケが競ったこぼれ球をカラム・ウィルソンがボレーで狙うも、カバジェロが体を張ってセーブ。ランパード監督は、64分にフィカヨ・トモリとジョルジーニョを下げ、ロス・バークリーとウィリアンで勝負です。突如みぞれがピッチを叩きますが、何事もなかったかのようにホームサポーターの情熱的なチャントが鳴り響いています。68分にジョシュア・キングと代わったのはスタニスラス。72分にジルーが下がり、今季プレミアリーグ1ゴールのバチュアイが最前線に入ります。

チェルシーのパスまわしは、横、横、横。バチュアイやペドロが最終ラインに張り付いており、ゴール前は渋滞しています。バスを停めたボーンマス守備陣に対して、スペースを作る選手がいれば、有利な体勢でボールを持つシーンを増やせたかもしれません。85分、ようやくチェルシーが追いつきました。クリステンセンが右のアスピリクエタへ、鋭いパスが中央のペドロへ。右足の強烈なシュートをラムズデールが弾くと、フォローしたマルコス・アロンソが頭でプッシュ。素晴らしいプレイを連発していたGKは、指先で触るのが精一杯でした。2-2、ドロー決着。シュート数は9対23ですが、オンターゲットは5対6で、両者ともに勝ち点1は妥当な結果だと思います。

好調時のチェルシーは、ウィリアン、メイソン・マウント、タミー・アブラハムの連携と、直線的な速攻が冴えていたのですが、ボールを持たされた際の崩しのアイデアが乏しく、前線の選手たちが中央に寄り過ぎた感があります。本日のゲームでマン・ユナイテッドが勝てば1ポイント差、スパーズは2ポイント差に迫ってきます。逃げ切れるか、フランク・ランパード。プレミアリーグのTOP10のなかで、後半戦の失点が最も多いチームは、守備の整備と連携の再構築が求められています。


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【Watford×Liverpool】リーグ無敗は47でストップ!堅守崩壊のリヴァプールが19位に3-0惨敗!

アウェイのワトフォード戦に勝てば、プレミアリーグ史上最多となる19連勝。ジョー・ゴメスとナビ・ケイタを負傷で欠き、ミルナーもいない厳しいスカッドではありますが、先発メンバーはまずまずの顔ぶれです。リヴァプールは、プレミアリーグ19位に順当勝ちを収めて優勝に近づくことができるでしょうか。キックオフのピッチに並んだ11人を紹介しましょう。GKアリソン、DFアーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ワイナルドゥム、チェンバレン。前線にサラー、フィルミーノ、マネという布陣です。

立ち上がりは、ローテンションのリヴァプール。ボールをキープできない時間が続き、サラーの裏に入ったマシナとデウロフェウに再三速攻を仕掛けられています。4分のデウロフェウのシュートは、アリソンが見切ってニアにアウト。9分には奪われた直後に誰も当たりにいかず、5対4の形を作られながらも相手のミスに助けられました。1分後、ワトフォードの右からのカウンター。ドゥクレが逆サイドのデウロフェウにつなぎ、切り返しから放った一撃はクロスバーすれすれを越えていきます。今季のレッズがこれだけカウンターでピンチに陥るのは、珍しいことです。

15分にサラーが自陣で奪われ、ワンツーでデウロフェウがアーノルドの裏を取ると、グラウンダーに走り込んだドゥクレのボレーはファン・ダイクがブロック。20分、CKのクリアを胸でトラップしたチェンバレンが、ボックス右のサラーに浮かすと、ハーフボレーはニアに外れました。3トップの運動量が少ないため、ロブレンやファビーニョが出しどころに困る姿が目立っています。プレミアリーグ首位チームのポゼッション63%は、彼らが優位であるという意味ではありません。

32分、ワトフォードに激痛のアクシデント。ファン・ダイクとの競り合いで膝をひねったデウロフェウが担架で運ばれていきます。今季プレミアリーグで3ゴールのロベルト・ペレイラはいいアタッカーですが、前任者の鋭いドリブルを期待するのは酷でしょう。40分、レッズのCKからの波状攻撃もフィニッシュで終われず、直後にイスマイラ・サールが右から打ったミドルはアリソンの頭上越えです。50分、マシナが蹴った左からのFKの二次攻撃は、ウィル・ヒューズがヘッドで送ったボールをディーニーとアリソンが競り合い、こぼれ球にディーニーが先着。無人のゴールに押し込もうとしたボールが右に逸れ、ファン・ダイクにクリアされてしまいました。

前半は0-0、シュート数は7対1。サラーとマネが機能しなかったチームについて、今季プレミアリーグで最悪の45分という表現を使っても、決して大げさではないでしょう。ハーフタイム明けに、クロップ監督はどんな修正を施すでしょうか。フィルミーノの後に受けるポイントを作る4-2-3-1が効果的なのではないかと思います。後半開始直後の46分、ロベルト・ペレイラのスルーパスでフリーになったイスマイラ・サールの強烈な左足シュートは、的確なポジショニングでコースに入ったアリソンが冷静に上に弾き出しました。

遠めからクロスを入れるようになったリヴァプール。52分にファン・ダイクのスルーパスがボックスに走ったロバートソンに通りますが、左足のシュートはフォスターがセーブ。53分、ボックス左でロングスローを受けたドゥクレがファン・ダイクをかわして折り返すと、イスマイラ・サールがプッシュしてワトフォードが先制しました。ファールとパスミスが目立つデヤン・ロブレン。60分、ウィル・ヒューズが右サイドで粘り、前にいたディーニーにつなぐと、絶妙なスルーパスがファン・ダイクの裏を襲います。アリソンと1対1になったイスマイラ・サールがチップキックを決めて2-0。今季のレッズがプレミアリーグで2点のビハインドを背負ったのは、初めてです。

クロップ監督は、失点の直後にワイナルドゥムを下げ、ララナを投入。65分にはチェンバレンをオリギに代え、サラーをトップに据えた4-2-3-1で反撃に出ます。1分後、ララナの左足シュートはポストにヒット。残り時間は20分を切りました。レッズの連勝と無敗を同時に止めたのは、イスマイラ・サールでした。アーノルドのバックパスをさらった23番がアリソンを引き付けて後ろに落とすと、ディーニーのコントロールショットが無人のゴールに吸い込まれました。

79分、フィルミーノに代わって南野拓実。クロップ監督の目線は、次の試合に向いているのでしょうか。82分、カプェのスルーパスでラインの裏に抜けたイスマイラ・サールは、左に外してハットトリックを逃しました。クロスはことごとく黄色い壁がクリア。6バックのチームには、ミドルシュートが効果的ですが、ファン・ダイクが強引に打ったのは89分になってからでした。追加タイムが終わるまで1分というタイミングで、ユルゲン・クロップがナイジェル・ピアソンを称えています。何もできなかったレッズは、プレミアリーグ無敗記録を47で止められ、史上最多連勝、シーズン無敗、無得点ゲームゼロという記録も一気に手離してしまいました。

連動性のない3トップ、簡単にカウンターを許した拙いプレス、裏を取られ続けたファン・ダイクとデヤン・ロブレン…何もかもがおかしかった驚愕のアップセット。ウインターブレイクが明けてからのレッズは明らかにテンションが下がっており、最下位ノリッジに1-0と大苦戦、アトレティコ・マドリードにオンターゲットゼロの0-1完敗、残留争いのハマーズに逆転を許す3-2辛勝と厳しい展開が続いていました。こんなに集中力がない最終ラインは、2017年10月に4-1で敗れたスパーズ戦以来です。クロップ監督のテコ入れ策は後手にまわり、ポゼッション71%というスタッツがピッチとベンチの戸惑いを表しているように感じられました。

プレミアリーグ制覇を目前にした指揮官と選手たちは、得点23失点1で10連勝と完璧だった休み前の強さを取り戻すことができるでしょうか。FAカップのチェルシー戦と29節のボーンマス戦で、いいときの自分たちを思い出せなければ、アンフィールドにアトレティコ・マドリードを招く決戦に不安を抱えて臨むことになります。ドゥクレ、イスマイル・サール、ディーニーに拍手を送りながらも、どうしても王者の自滅という評価から離れられません。何しろ相手はプレミアリーグ19位で、6日前にマンチェスター・ユナイテッドが3-0で完勝したばかりのチームですから…。


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激痛のエンディディ離脱…プレミアリーグのTOP5争いを左右するアンタッチャブルな選手たち。

レスター、ノリッジに1-0で敗戦!本拠地キングパワーで開催された22節のサウサンプトン戦を1-2で落としたチームは、直近のプレミアリーグ7試合を1勝2分4敗という絶不調に陥りました。歯車が狂った理由は明快。ウィルフリード・エンディディの負傷リタイアです。3-0で快勝した21節のニューカッスル戦以降、先発起用がない23歳のセントラルMFは、途中出場で79分間プレイしただけに留まっています。出場していない試合が7つもありながら、インターセプト60回は今季プレミアリーグで未だ2位、タックル数87回は3位と、まさにアンタッチャブルな存在。彼がいなくなったために、ソユンチュとジョニー・エヴァンスのCBコンビの負担が増え、7試合でクリーンシートは1回しかありません。

守備もさることながら、エンディディ不在の影響が色濃く出たのは攻撃面でしょう。相手のアタックをカットするエリアが最終ラインに下がったため、中盤を起点にする速いアタックが減りました。ハマーズ戦とニューカッスル戦を休んだジェイミー・ヴァーディーは、エンディディが先発していない7試合でノーゴール。中盤の大黒柱のリタイアは、CBにもストライカーにも影響を与えています。

勝ち点50で足踏みしているレスターは、追撃するビッグクラブに飲み込まれようとしています。28節のゲームでチェルシーが勝てば3ポイント差、マンチェスター・ユナイテッドは6ポイント差に接近。ロジャース監督の立て直しが遅れれば、トッテナム、シェフィールド・ユナイテッド、ウルヴス、アーセナルにも逆転のチャンスを与える可能性があります。

どんなに強いクラブにも、アンタッチャブルな絶対的支柱がいるものです。リヴァプールがファン・ダイクを欠いていたら、独走どころか首位キープも難しかったのではないでしょうか。トレント・アレクサンダー=アーノルドがいなければ、あれほどきわどい試合をものにできなかったはずです。ファビーニョの穴はヘンダーソンとワイナルドゥムがカバーし、前線の3人からひとり欠けるぐらいなら、チェンバレンやオリギとともに他の2人が何とかするでしょう。しかし、鉄壁の守備とビルドアップの安定をもたらしたCBと、右からの正確なクロスがなければレッズの無敗はありえなかったと思います。

昨季はフェルナンジーニョを欠くとうまくいかなかったマンチェスター・シティは、ロドリが入ってコンパニが去った今は、ラポルテの安定感を再現できるCBがいません。モウリーニョ監督率いるスパーズは、アンタッチャブルなストライカーを失って苦しい季節を過ごしています。マンチェスター・ユナイテッドは、ポール・ポグバが中盤にいれば、プレミアリーグ27試合で41ゴールという貧攻は回避できたでしょう。アーセナルがオーバメヤン抜きでシーズンを戦っていたらと想像すると、背筋がぞくぞくします。

マン・シティのCL出場禁止処分が確定すれば、5位と5ポイント差の11位エヴァートンまでが来季のCL出場権争いのエントリーリストでしょう。エンディディ、ヴァーディー、ラシュフォード、マルシアル、ポグバ、ハリー・ケイン、ソン・フンミン、グバミン…。彼らは、背骨に空いた大きな穴を埋められるのか。アーセナル、チェルシー、ウルヴス、シェフィールド・ユナイテッドは、このうえキーマンを欠かずにシーズンを走り切れるのか。2019-20シーズンは、要所の負傷者の多寡が成功・失敗を左右する1年になりそうです。マルシアルは大丈夫か。ブルーノ・フェルナンデス、マグワイア、ワン=ビサカには元気でいてもらわないと…。


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ウルヴスはオリンピアコス!ヨーロッパリーグのラウンド16の組み合わせ決定!

ヨーロッパリーグのラウンド32は、大荒れでした。昨季チャンピオンズリーグでベスト4進出を果たしたアヤックスが、ラ・リーガ6位のヘタフェに敗れるなど、欧州各地でアップセットが続出。ベンフィカ、ポルト、スポルティングCPのポルトガル勢は全滅し、CLで世界王者リヴァプールを苦しめたザルツブルグはフランクフルトに2試合トータル3-6と惨敗。元欧州王者のセルティックもコペンハーゲンに足をすくわれました。

プレミアリーグ勢は、マンチェスター・ユナイテッドがクラブ・ブルッヘをオールド・トラフォードで5-0と粉砕。初戦を4-0で制したウルヴスも、アウェイを3-2で畳んでエスパニョールを下しましたが、1年前にファイナリストとなったアーセナルがオリンピアコスにショッキングな敗戦を喫しました。過去1勝3敗と難関のギリシャで0-1と勝てば、ロンドンでは問題なしと見ていたのですが…。ベストメンバーを揃えたアルテタ監督のチームは、プレミアリーグの不安定な戦いぶりをそのまま持ち込んだような展開に終始。113分に決めたオーバメヤンの勝ち越しゴールを、119分のエル=アラビの劇的な「逆転」ゴールで帳消しにされ、CL出場権獲得ルートを遮断されてしまいました。

元気だったのはブンデスリーガで、レヴァークーゼン、ヴォルフスブルク、フランクフルトは6試合で5勝1分、全チームが2試合トータル5ゴール以上という準完全勝利です。古豪が続々と姿を消し、マンチェスター・ユナイテッド、セヴィージャ、インテル、ローマの争いとなるかと思われましたが、ドイツ勢は要注意としておくべきでしょう。昨日、ラウンド16の組み合わせが発表されましたが、イタリアの2クラブはスペインとの全面戦争。インテルはヘタフェ、セヴィージャはローマと8強をかけて戦うことになりました。


【ヨーロッパリーグ2019-20 ラウンド16組み合わせ】
イスタンブール・バシャクシェヒル(トルコ) VS コペンハーゲン(デンマーク)
オリンピアコス(ギリシャ) VS ウォルヴァーハンプトン(プレミアリーグ)
レンジャーズ(スコットランド) VS レヴァークーゼン(ブンデスリーガ)
ヴォルフスブルク(ブンデスリーガ) VS シャフタール・ドネツク(ウクライナ)
インテル(セリエA) VS ヘタフェ(ラ・リーガ)
セヴィージャ(ラ・リーガ) VS ASローマ(セリエA)
フランクフルト(ブンデスリーガ) VS バーゼル(スイス)
LASKリンツ(オーストリア) VS マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ)


気になるプレミアリーグ勢は、ウルヴスがオリンピアコス!アーセナルを敵地で屠ったクラブは、イングランドからやってくる第2の刺客を返り討ちにするのでしょうか。プレミアリーグでマンチェスター・シティ相手にダブルを達成したクラブは、マンチェスター・ユナイテッド、レスター、アーセナルとの5試合をすべてドローと負けておらず、鋭いカウンターとしぶとい守備はいかにもノックアウトラウンド向きです。ラウル・ヒメネスとアダマ・トラオレという決め手は好調をキープ。ディオゴ・ジョッタはプレミアリーグとELで2戦5発と確変中です。この大会に対するモチベーションが高いヌーノ監督のチームが、欧州のサッカーファンを驚愕させる快進撃を見せてくれることに期待しています。

ベルギーのクラブに力の差を見せつけたマンチェスター・ユナイテッドは、AZアルクマールを2試合トータル3-1で下したLASKリンツと対戦することになりました。オーストリア勢との対戦は、過去8試合で7勝1分。数字を見ると圧倒的に優位ですが、ザルツブルグを制して国内リーグで首位を走るチームを侮ってはいけません。ラシュフォード、マルシアル、ポグバを負傷で欠くチームは、主力が戻る春まで何とか踏ん張り、CL出場権が得られる大会制覇の望みをつないでいただければと思います。マン・ユナイテッドに残りたいオディオン・イガロにとっては、チームに必要な存在であることをアピールするチャンスです。ラウンド16のファーストレグは3月12日、セカンドレグは19日。プレミアリーグでTOP4フィニッシュを争う2つのクラブの戦いぶりに注目したいと思います。


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ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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