【Chelsea×Tottenham】中盤の配球が冴えたチェルシーが、美しいゴール2発でスパーズに快勝!

フランク・ランパードも、ジョゼ・モウリーニョも3バック。戦術で優位に立つのは、どちらでしょうか。プレミアリーグ27節、チェルシーVSトッテナムのロンドンダービー。何やら狙いがありそうなランパードの11人から紹介しましょう。GKカバジェロ、DFアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー。WBにリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、ロス・バークリーとメイソン・マウントの前にジルーという3-4-2-1です。

モウリーニョ監督がチョイスした守備陣は、ロリスの前にダヴィンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン。アウトサイドにタンガンガとベン・デイヴィスが入り、中盤にはエンドンベレ、ハリー・ウィンクス、ロ・チェルソ。>ベルフワインとルーカス・モウラの2トップは、ホームチームの最終ラインを混乱させることができるでしょうか。ハリー・ケイン、エリクセン、デル・アリ、ソン・フンミンが全員いないプレミアリーグは、何年ぶりでしょうか。

チェルシーが攻め、スパーズが受ける序盤戦。アウェイチームの決定機は9分。CKをクリアしたチェルシーのカウンターをロ・チェルソが止め、ベルフワインとのポストプレーで中央にまわり込んだルーカス・モウラが右足を振り抜くと、カバジェロが素晴らしい反応で右に弾き出します。ブルーズも負けじと12分に速攻を発動。マルコス・アロンソが前線に出した長いボールにメイソン・マウントが追いつき、ニアを狙った左足シュートはロリスがコースを塞いでセーブしました。

14分、右からクロスに打ったロス・バークリーのミドルはポストの外。1分後のホームチームの先制点は、ジョルジーニョが起点でした。ボックス右に飛び出したジルーの右足シュートは、ロリスが足でブロック。リバウンドを叩いたメイソン・マウントのボレーがバウンドして右のポストに当たると、これを拾ったジルーがニアに完璧な左足シュートを放ち、ポストすれすれを抜きました。23分、FKのクリアがマルコス・アロンソの前に落ちると、右足でジャストミートした無回転ボレーはクロスバーをかすめて追加点はならず。31分にジルーが打ったロングシュートは、大きく枠を外れました。

34分、エンドンベレの縦パスをベルフワインがヒールで流すと、ボックス左に走り込んだルーカス・モウラの左足はアスピリクエタが身を挺してクリア。直後、アルデルヴァイレルトのロングフィードで右サイドのタンガンガが裏を狙うと、慌ててボックスを飛び出したカバジェロがWBのタッチを後ろに逸らします。緊張感の高い駆けっこは両者とも追いつけず、ボールはゴールラインを割りました。ジョルジーニョとコヴァチッチの縦パスが通ればチャンスになるチェルシーは、ジルーのポストプレーも効果的。ベルフワインとルーカス・モウラが強引なドリブルを奪われるシーンが多いスパーズは、個人力担保の攻撃以外に突破口がありません。

前半は1-0。後半開始早々の47分、敵陣で競り合いに勝ったリース・ジェームズのミドルは、クロスに飛んで外に逸れていきます。1分後、メイソン・マウントが右から仕掛けて中央に流すと、ロス・バークリーが迷わず左に転がし、走り込んだのはマルコス・アロンソ。今季プレミアリーグ2点めは、ロリスの指先を抜けてゴール右に突き刺さる会心のダイレクトショットでした。なおも攻めるブルーズ。50分に左サイドからカーブをかけたロス・バークリーの一撃は、ロリスがジャンプして上に弾き出しました。

60分、ルーカス・モウラのパスを受けたエンドンベレは、ボックスの入り口で空いた瞬間に打てば、1点差に詰め寄れたかもしれません。ワンタッチ多かったMFはリース・ジェームズに体を入れられ、久々の決定機を活かせません。モウリーニョ監督は、63分にエンドンベレを下げてラメラを投入。66分のラメラのFKは、壁に当たって右に逸れていきます。ランパード監督は、71分に今季プレミアリーグ初ゴールを決めたジルーに代えて、13ゴールのタミー・アブラハムを復帰させました。

左サイドで積極的に動いていたロス・バークリーは、77分にウィリアンにチェンジ。この2分後にモウリーニョ監督が動き、ベルフワインとアルデルヴァイレルトに代えてデル・アリとセルジュ・オーリエで勝負です。80分、メイソン・マウントがフェルトンゲンをかわして右サイドを突破し、ゴール前にアーリークロスを入れると、タミー・アブラハムの決定的なワンタッチはロリスがかろうじてセーブ。2分後、マルコス・アロンソが左足で巻いたFKがクロスバーを叩き、落花点にいたコヴァチッチのオーバーヘッドは左に外れます。

89分、デル・アリ、ルーカス・モウラとつながったボールがボックスに入ったラメラに届き、左からクロスに狙うと、リュディガーに当たったボールがカバジェロの逆を取ってゴールに転がり込んでしまいました。2-1となった後も慌てなかったチェルシーは、4分の追加タイムを無難に過ごしてタイムアップ。ライバルを突き放し、勝ち点を44に伸ばしました。フランク・ランパードはガッツポーズ。ジョゼ・モウリーニョは、かつて率いたチームの主軸と軽く握手すると、足早にピッチを後にしました。

中盤のパスワークで優勢だったチェルシーが順当勝ち。ポイントとなったのはWBでした。マルコス・アロンソがSBの位置に下がったり、中盤センターに加勢したりと自在に動き、リース・ジェームズは前に奪いにいくプレイが目立ちました。自陣の網の目をコントロールしたチェルシーは、ジョルジーニョとコヴァチッチがジルー、ロス・バークリー、メイソン・マウントをうまく操り、2つの美しいゴールを生み出しました。一方、スパーズ…アタッカーたちが自力で突破しなければチャンスを創れなかったのは、重心を後ろに置き過ぎたからか、主力の不在によるものか。足元にほしがる選手ばかりになった前線は、後方に人数を揃えるチーム相手に苦しみ続けるのではないかと思います。

マンチェスター・ユナイテッドがワトフォードに勝てば、スパーズをかわして5位に浮上。アーセナルがエヴァートンを倒せば勝ち点37となり、こちらもTOP5が視界に入ります。マン・シティがUEFAに喰らったペナルティが決着するのはもうしばらく先の話で、目標をどこに置けばいいのかわからなくなったCL出場権争奪戦は、最後までもつれるのではないでしょうか。ウルヴス、マン・ユナイテッド、エヴァートン、アーセナル、レスターと、重要な直接対決をホームで戦えるスパーズは見た目は有利なのですが…。プレミアリーグ2019-20シーズンもいよいよ終盤戦。4位と5位の椅子取りゲームは、ますますヒートアップしそうな雲行きです。


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マン・シティにダブルを喰らわせたウルヴスが、エスパニョールに4発圧勝で今季EL34ゴール!

アトレティコ・マドリードの本拠地エスタディオ・メトロポリターノに乗り込んだリヴァプールは、1-0という衝撃的な敗戦。今季プレミアリーグで圧倒的な強さを見せつけているクラブが、オンターゲットゼロに抑えられたのはショッキングでした。トッテナムVSライプツィヒも0-1でしたが、ホームで敗れたモウリーニョ監督のチームは、ナーゲルスマンの戦術に大きく後れを取ったように感じられました。再開されたチャンピオンズリーグの初日は、プレミアリーグ勢にとって冴えないスタートとなりましたが、ヨーロッパリーグも負けず劣らずモヤモヤ感満載でした。

マンチェスター・ユナイテッドが1-1のドローに終わったクラブ・ブルッヘは、アウェイといえども勝たなければならないレベルのチーム。オリンピアコスの本拠地ヨルギオス・カライスカキスでは1勝3敗と苦手意識があるアーセナルは、最終盤のラカゼットの一撃で何とか先勝しました。2019年になってから、スランプに陥るチームが増えたプレミアリーグは、悪夢のデッドラインデー前倒し以降、地盤沈下が進んでいるのでしょうか。暗雲垂れ込める1週間で、唯一救いとなったのはウルヴスの圧勝でした。

ELのラウンド32のファーストレグは、エスパニョールとのホームゲーム。ラ・リーガで最下位とはいえ、アベラルド監督の就任以降はリーグ戦6試合で2勝3分1敗と持ち直しており、決して侮ってはいけません。プレミアリーグ勢は、総じてスペインのクラブに分が悪く、モリニューでの一戦も苦しい展開となるのではないかと懸念していました。しかし15分、先制はウルヴス。ショートコーナーでニアに走り込んだルベン・ネヴェスがヘッドで後ろに逸らすと、中央にいたジョッタが瞬時に反応して右隅にプッシュしました。

カウンターに長けたチームは、19分にも決定機を創ります。ルベン・ネヴェスのインターセプトからラウル・ヒメネスが敵陣に持ち込み、完璧なスルーパスでアダマ・トラオレがGKプリエトと1対1。追加点かと思われたフィニッシュは、巧みにコースを切ったGKが体でブロックしました。31分に守護神ルイ・パトリシオが珍しいキックミスをファクンド・フェレイラにさらわれる大ピンチがありましたが、目の前で打たれたシュートにかろうじて触って事なきをえます。1-0で折り返したゲームが動いたのは52分。アダマ・トラオレのクロスがクリアされると、浮いたボールを胸でトラップしたルベン・ネヴェスがダイレクトで右足一閃!強烈なボレーがプリエトの指先を抜けてゴール左に突き刺さり、ウルヴスは2点リードとなりました。

勢いに乗ったプレミアリーグ8位は、67分に決定的な3点めをゲットします。右サイドのドハーティがデンドンケルをポストに使って中に斬り込むと、右に流れたジョッタに優しいラストパス。GKの肩越しにニアを狙う教科書通りの強烈なシュートが決まり、エスパニョールは完全にお手上げとなりました。77分には、ラウル・ヒメネスの思い切りのいいミドルがポストを直撃。ダメ押しゴールは81分です。自陣から上がったモウティーニョが左サイドにいたジョッタにパスを出すと、好調のアタッカーは中央に持ち込んで右足を振り抜き、プリエトの左を破ってハットトリックを達成しました。

プレミアリーグに出場した選手が17人しかいない少数精鋭のクラブは、4位チェルシーに5ポイント差という好ポジションをキープしながら、7月の予選から勝ち上がったELでは11勝1分1敗という圧倒的な数字を叩き出しています。13試合で積み上げたゴールは34。マンチェスター・シティにダブルを喰らわせた攻撃力は、欧州でも健在です。ラウル・ヒメネスとジョッタがそれぞれ9ゴールを決めており、欧州で好調のジョッタはベシクタシュ戦に続く連続ハットトリック。ヌーノ・エスピーリト・サント監督の下で鋭い速攻を磨き上げたチームは、どこまで突っ走るでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、インテルやローマと同様に早いタイミングで当たりたくないチームです。(ルベン・ネヴェス 写真著作者/Илья Хохлов)


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スポーツマンシップとリスペクトの大切さ…10歳の少年に宛てたユルゲン・クロップの手紙。

But it was nice, it was cheeky. We had time that day so I read the letter and I replied(ナイスで、生意気だった。時間があったから、その手紙を読んで返事をすることにした)」。プレミアリーグ26戦25勝…首位を独走するリヴァプールの指揮官の元に、10歳の少年からのレターが届いたというエピソードを「BBC」が紹介しています。「プライベートな話だ。レターを受け取り、返事を書くとそれが翌日の新聞に載っている。そういうのは好きじゃないけど、まあいいだろう」。送り主は、アイルランド北西部に位置するドニゴール州に住むダラー・カーリーさん。彼の学校の宿題に対して、返信をしたためたのは、プレミアリーグ制覇を目前にしているユルゲン・クロップです。

私は、カーリーさんのメッセージに少しだけ共感する者です。彼が応援するクラブは、マンチェスター・ユナイテッド。ライバルクラブのボスに手紙を送ろうと思ったのは、文句をいいたかったから。クラスメイトたちが、好きなクラブに対してファンレターを書いている間に、彼ひとりが抗議文を綴っていたそうです。まずは、その力作を紹介しましょう。クロップさんのいうとおり、とにかく上から目線で健気なメッセージです。


「リヴァプールは、あまりにも多くの試合に勝っています。さらに9試合、このまま勝ち続けると、イングランドで史上最高の無敗記録を達成します。それは、ユナイテッドファンをとても悲しくさせるのです」
「だから、次にリヴァプールがプレイするとき、負けてください。相手にゴールを決めさせてあげるべきです。この手紙があなたを納得させ、リーグや他の試合でずっと勝てなくなることを願っています」


直線的な中央突破は、プレミアリーグNo.1の堅守を築いた名将の心を動かしたのですが…。「まさか返信があるとは。ショッキングでした」。父親のカーリー氏が、今週の頭にあった衝撃的な出来事について振り返っています。「妻のトリシアが、地元の郵便局から書留が届いているといわれたんです。誰からだろうと訝しんだ彼女が、ダラーに聞くと、返ってきた答えは”おお、それはユルゲン・クロップじゃない?”でした」。封を開けてみると、リヴァプールの指揮官からの丁寧なメッセージに直筆のサインが添えられていたのですが、肝心の内容は少年の意に沿うものではありませんでした。


「Dear Daragh、まずは手紙を書いてくれたお礼をいいたいと思います。私たちの幸運を願っているのではないのはわかるけど、若いフットボールファンの声が聞けるのはいいことです。送ってくれたことに感謝しています」
「しかし、残念ながら、今回のリクエストには応えられません。君がリヴァプールの敗戦を願うように、世界じゅうで何百万人ものサポーターがリヴァプールの勝利を望んでおり、そのために全力を尽くすのが私の仕事だからです。彼らをがっかりさせるわけにはいかないんです」
「君にとっては喜ばしいことだけど、私たちは今まで何度も負けてきたし、これからも負けます。それがフットボールというものだから。10歳の君は、物事はこのまま続くと思っているでしょう。52歳の私は、間違いなくそうではないとわかっています」


「年下の敵」に対して、自らの思いを真摯に伝えたクロップさんについて、カーリー氏はこう思ったそうです。「とても、とてもまっとうな人」。マンチェスター・ユナイテッドファンとして、リヴァプールがうまくやっているのは悔しいとしながらも、「クロップと彼の偉業に多大な敬意を払わなければならない。この手紙をもらって、彼がまともな男だと確信した。気に入ったのは、10歳に対してスポーツマンシップとリスペクトの大切さを説いてくれたこと。素晴らしい」と語っています。


「手紙を読んで、ひとつだけはっきりいえることがあります。君がクラブやフットボールに注ぐ情熱は変わらないということ。君のようなファンを得て、マンチェスター・ユナイテッドはとても幸せですね」
「われわれが、幸運にも多くの試合に勝っていくつかのトロフィーを獲得しても、そんなに落ち込まないでもらえればと思います。私たちは偉大なライバルで、お互いに多大なリスペクトを分かち合うことができる存在です。この手紙は、私にとってフットボールとは何なのかを教えてくれました。Take care and good luck,Jürgen Klopp」


リヴァプールが、とてつもないスタッツを残してプレミアリーグ2019-20シーズンを制覇するのを見届けたいと思う一方で、マンチェスター・ユナイテッドが彼らの半分しかポイントを挙げられていない現状に絶望することもあります。週末のプレミアリーグで愛するクラブを応援しながら、同時にキックオフを迎えた強いライバルの試合経過を横目で見て「負けてくれないかな…」とつぶやいたことがある人は多いでしょう。

私も、そのひとりです。仇敵のミスは、時に蜜の味。PK失敗、一発退場、オウンゴール、致命的なエラーがあると、それを咎め、囃し立てる気持ちよさに浸りたくなることもあります。しかし、ふと立ち止まったとき、こんなふうに思うのです。「自分は何が楽しくて、プレミアリーグを見続けているのだろう」。素晴らしいゴールシーンやビッグセーブ、想像を上回るキラーパスに出会った瞬間、敵・味方を忘れて、ため息を漏らしたり歓喜の声を挙げたりしていたのではなかったか、と。

ユルゲン・クロップの言葉に触れて、「ポジティブなマインドに支えられなければ、プレミアリーグを語る場から多くのファンが遠ざかっていってしまう」と、あらためて思いました。本日は、27節の6試合が開催されます。ランチタイムキックオフはチェルシーとトッテナムのロンドンダービー。夕暮れのゲームはレスターとマンチェスター・シティのシックスポインター。いずれの試合も、いかに選手たちが素晴らしかったかを、フェアネスとリスペクトを以ってレポートしたいと思います。


「変化を起こすために、可能な限り他者に対して手厳しくする風潮を、一部の若者にときどき感じる。ソーシャルメディアによって、それはさらに加速している。しかし、もう充分だろう」
「コールアウトカルチャー(糾弾文化)はアクティビスム(行動主義)ではない。決して変化をもたらすものではない」(バラク・オバマ)


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単調なアタックを繰り返したマンチェスター・ユナイテッド、クラブ・ブルッヘに1-1ドロー!

プレミアリーグで7位のマンチェスター・ユナイテッドにとっては、「もうひとつのCL出場権ルート」であるヨーロッパリーグも重要なコンペティションです。ラウンド32の相手は、クラブ・ブルッヘ。敵地ヤン・ブレイデルでのファーストレグは、アウェイゴールが最初のミッションです。スールシャール監督は、3バックに主力を配し、前線をいじっています。GKロメロ、DFリンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、WBにジオゴ・ダロトとブランドン・ウィリアムズ、中盤センターはアンドレアス・ペレイラとマティッチ。マタとリンガードの前に、今季プレミアリーグで9ゴールのマルシアルという3-4-3です。

キックオフから3分、クラブ・ブルッヘがいきなり決定機。右サイドからドリブルで仕掛けたデニスがロメロと1対1となり、中央にグラウンダーを入れますが、デ・クーパーの前に入ったマティッチが何とかクリア。マン・ユナイテッドは、10分を前にして冷静さを取り戻しますが、単調なアタックは簡単につぶされてしまいます。14分のアンドレアス・ペレイラの左足ミドルは、リヴァプールから移籍したミニョレが左に飛んでセーブ。ホームチームの先制ゴールは、この直後でした。ミニョレのゴールキックが、敵陣に入っていた3バックの間に落ち、先着したデニスが飛び出したロメロの頭越しにループシュート。ボールはゆっくりゴールに吸い込まれ、ホームサポーターの絶叫がスタジアムにこだまします。

勢いに乗ったブルッヘは、18分にも決定機を創りました。リッツ、ヴァナーケン、タウが短いパスを交換しながらボックス右を攻略。ヴァナーケンのグラウンダーを直接叩いたリッツはフリーでしたが、ボールはポストの右に切れていきます。シュートが打てないマン・ユナイテッド。中盤では優勢のプレミアリーグのクラブは、縦に効果的なパスが入らず、カウンターに脅かされています。28分、左に流れたデニスがワンツーからジオゴ・ダロトを抜き去ると、角度のないところから放ったシュートは、ロメロがコースを切ってセーブしました。

36分、相手のスローインが流れたところをセンターサークルで奪ったのはマルシアル。ドリブルで持ち込んだエースはミニョレと向き合い、冷静にポジションを見て足元を抜きました。どよめきに包まれたヤン・ブレイデル。41分にアンドレアス・ペレイラがボックス右を崩すと、グラウンダーを叩いたブランドン・ウィリアムズのボレーは明らかにミスキックです。43分、右にいたマルシアルの強烈な左足ミドルは、ミニョレが左手で触ってポストにヒット。1-1で折り返したゲームは、後半に入っても互角の展開です。

49分、ジオゴ・ダロトの高速クロスにニアで合わせたリンガードのフィニッシュは、枠にいかず。直後にマタが中央から上がり、左のマルシアルに打たせようとしたシーンは決まるかと思われましたが、9番はリターンを選択し、シモン・デリに引っかけてしまいました。直後、ヴァナーケンの縦パスでボックス右を突破したデニスがニアを狙うと、ロメロが体を張ってブロック。56分のアンドレアス・ペレイラのミドルは、右のポストの外を抜けていきます。

67分、マルシアルが下がってイガロ登場。フォルマ―がボックス手前から放ったボレーは、ロメロが冷静に見送りました。70分にはアンドレアス・ペレイラに代わってフレッジ。オープンな展開となったゲームは、両者とも中盤のパスワークがスローで、ゴールの匂いが感じられない時間が続きます。クラブ・ブルッヘの久々の決定機は78分。右からドリブルで上がったデニスのグラウンダーをスフライフェルスがスルー。裏でフリーだったコソウノウは、ダイレクトショットを外してピッチに崩れ落ちました。

81分、ジオゴ・ダロトに代わってブルーノ・フェルナンデス。スールシャール監督は、勝利をめざしているようです。攻めているのはクラブ・ブルッヘですが、マン・ユナイテッドは中央が堅く、工夫のない突破はことごとくカットされています。85分のブルーノ・フェルナンデスのFKは壁にヒット。マン・ユナイテッドのサイドアタックは単調で、ホームチームの最終ラインを混乱させることができないまま、タイムアップの笛が鳴りました。

プレミアリーグでTOP4をめざすクラブなら、敵地でも勝たなければならない相手でしょう。調子の波が激しく取りこぼしが減らないレッド・デヴィルズは、ここでも連動性のない攻撃を繰り返してしまいました。ポグバやラシュフォードという飛び道具を欠いたチームは、ホームで先制されるとやっかいです。プレミアリーグでは5位に2ポイント差と希望をつないでいるものの、連勝は1回だけ。CL出場権獲得をめざす戦いは、国内も欧州も前途多難です。


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最後はサカ&ラカゼット!冷静に守り切ったアーセナルが苦手のギリシャ遠征をクリア!

ギリシャでのアウェイゲームは、キックオフの瞬間に盛大なブーイング。アーセナルが、CL出場権獲得をめざしてヨーロッパリーグのラウンド32を戦います。ビルドアップが不安定なガナーズの最終ラインにプレスを仕掛けるオリンピアコス。3分に右からクロスが上がり、ファーにいたヴァルブエナの強烈な左足ボレーはレノが左に飛んでセーブします。プレミアリーグで10位に沈むアーセナルは、早い時間に自分たちのペースに持ち込めるでしょうか。ホームチームは、最初の10分で3本のシュートを放っています。

GKレノ、最終ラインはパパスタソプーロス、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、サカ。中盤センターにグエンドゥジとジャカ、2列めにオーバメヤン、ウィロック、マルティネッリ、ワントップはプレミアリーグで6ゴールに留まっているラカゼットです。8分に右から上がったオーバメヤンのアーリークロスは、飛び込んだラカゼットに合わず。12分に敵陣で奪ったマルティネッリは、ヒールで蹴ったスルーパスをラカゼットに通せません。

15分からのオリンピアコスの波状攻撃は、中央で数的優位を築いたガナーズ守備陣がラストパスをカット。ガナーズは、20分に最初の決定機をつかみます。ウィロックがボックス右にいたラカゼットに浮かし、左に流れたグラウンダーを追ったマルティネッリがニアに折り返すと、ラカゼットは決定的なボレーをポストの左に外してしまいました。28分にジャカが狙ったFKは、マルティネッリに当たってコースが変わるもGKジョゼ・サがキャッチ。ギリェルメのロングシュートは、レノの頭上を越えていきます。

30分、ジャカがボックス右にクロスを入れると、オーバメヤンのボレーはDFにヒット。35分にサカのクロスに飛び込んだウィロックは、体に当てるのが精一杯でした。41分、ボックス手前でこぼれたボールを拾ったラカゼットのシュートはウセイヌ・バがクリア。前半のポゼッションは51%対49%、シュート数は5対4と互角の展開です。後半開始からのオリンピアコスのアタックをしのいだガナーズは、49分にカウンターを発動。左から上がったサカが斜めのパスでラカゼットを走らせますが、ストライカーはシュートの直前に転倒。レフェリーのジャッジはノーファールです。

51分、ダヴィド・ルイスのFKは左に曲がってアウト。ガナーズのラインは間延びし、縦への楔が入りません。58分に強引に打ったダヴィド・ルイスのミドルは左に切れました。アルテタ監督は59分にマルティネッリを諦め、ダニ・セバージョスで中盤に厚みを持たせました。右サイドで守備に忙殺されているオーバメヤンは、この役割のままでいいのか。プレミアリーグ15発のエースは、69分に久々に中央に入ったものの、グラウンダーは届きません。

74分にヴァルブエナがニアを狙ったFKは、ファンブルしたレノが冷静にフォロー。アルテタ監督は、ここでウィロックをニコラ・ペペという勝負のカードを切ってきました。81分、ムスタフィのロングフィードに左サイドで追いついたオーバメヤンが、内を並走していたサカに預けると、高速グラウンダーがラカゼットの足元にピタリと合い、9番は難なくネットを揺らします。85分にオーバメヤンが仕掛けたカウンターは、ラストパスを受けたラカゼットのシュートをジョゼ・サがセーブ。直後のCKを叩いたパパスタソプーロスのヘディングは、クロスバーに阻まれました。

ブーイングを繰り返していたサポーターたちは、追加タイム5分という表示に沸いています。アルテタ監督の最後のカードは、足をつっていたパパスタソプーロスをメートランド=ナイルズ。オリンピアコスのアタックをしのいだガナーズは、カウンターを仕掛けて時間を遣い、難しいギリシャでのゲームを0-1で着地させました。今日は、最後まで冷静だった守備陣をリスペクトしたいと思います。立ち上がりは危ないシーンがありましたが、その後はクロスに対して的確なポジショニングをキープし、FK以外でオンターゲットを許しませんでした。

年明けは5勝4分と負けなし、3戦連続のクリーンシート。アルテタ監督の下で、アーセナルは徐々に以前の強さを取り戻しつつあります。プレミアリーグの次節はエミレーツでエヴァートン。難敵相手に勝ち切ることができれば、しばらくは下位との対戦が続きます。久々のCL出場権が視界に入ってきたクラブは、国内と欧州でどこまで勝利を重ねられるでしょうか。今日の結果を自信に変えて、次戦も3ポイントにこだわる試合運びを見せていただければと思います。


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プロフィール

HN:
makoto
性別:
男性
職業:
ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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