現地メディアが一斉に報道したモウリーニョ監督とポグバの確執…真相はいかに?

「嘘だ」という指揮官の言葉をそのまま呑み込むわけにはいかないようです。イギリスメディアが、モウリーニョ監督とポール・ポグバに確執があると一斉に報じています。「ザ・サン」が「モウリーニョがポグバとフィル・ジョーンズに怒鳴っていたのが多くの人に聞こえていた」と、1-0で敗れたプレミアリーグ27節におけるニューカッスル関係者の証言を掲載しており、2人はFAカップ5回戦のハダースフィールド戦はベンチの外。状況証拠は揃っています。

「テレグラフ」のジェイソン・バート記者は、「少なくとも緊張が走っている。修復不可能とまではいわないが、深刻であることは確かだ。彼は孤立するかもしれないし、チームに戻れば一気に何事もなかったようになるかもしれない」とコメント。「チームに戻ったときにどのように使われるかが興味深い」と、プレミアリーグでの今後の起用法次第で状況は変化するとしています。

オフェンシブにプレイしたいポグバに対して、モウリーニョ監督が守備を要求しているという図式で語られているこの騒動は、ボスがポグバに対する信頼を示せば早期に解決する類の話ではないかと推測します。ハダースフィールド戦の直前のプレス・カンファレンスで、ポグバに対する質問が集中すると、「それについて話すのはばかげている」と渋い表情を見せた指揮官は、「ではニューカッスル戦で、彼をどこで使えばよかったのか?」とプレスに問いかけました。ある記者がミッドフィールダーと答えると、モウリーニョ監督はこう返しています。

「6番ひとりと2人の8番なのか?8番2人と10番か?6番2人と10番?私たちは、6番ひとりと2人の8番でプレイする。6番はマティッチ。その右にリンガードがいて、左はポグバだ。ポグバが好むシステムは?4-3-3だ。ポグバは4-3-3のどこが気に入っている?”8 on the left”」。

指揮官のこの認識に、ポグバは異論はないでしょう。守備的に戦う際には、ポグバをマティッチの横に置くこともあるモウリーニョ監督は、本人の適性と意向を的確に把握しています。このたびの問題は、攻撃的か守備的かといった戦略に関する大きなテーマで割れたわけではなく、ポグバのクオリティに対してモウリーニョ監督が不満だっただけだと思われます。「これは重要な選手がいいパフォーマンスを見せていないすべてのチームに起こることだ。彼を売ろうとしている、売りたがっている、彼は出ていこうとしている、毎日ケンカしている、目を合わせようとしないなどと煽る必要はない」「そういう方向にもっていきたい人もいるみたいだけど、彼の苗字は”嘘つき”だね」。この話が先々どうなるかはともかく、現状は指揮官と中盤のキーマンの目線は揃っており、日常的なコミュニケーションと選手のパフォーマンスによってクリアされるべき話があるだけでしょう。

最後にひとつ、苦言を呈したいことがあります。某メディアが、「モウリーニョ監督が激高」という見出しを立てておりましたが、プレスカンファレンスでの指揮官は時折不愉快な顔を見せてはいたものの、終始毅然として話していただけです。「モウリーニョ監督は、ポグバは4-3-3の左サイドでのプレイを好んでいると考えているが、多くの人は4-2-3-1の中盤の底でプレイすべきだという見解…(名指しでメディアを批判したいわけではないので、文意を変えない範囲で文章を編集しました)」というあたりも、昨今の評論家たちのコメントを多少なりとも入れていれば、的外れなのは一目瞭然です。少し調べればわかることは、押さえませんか?日頃から読ませていただいているメディアなので、残念です。今後は、基本的な裏取りとフラットな記述をお願いいたします。

今回の一連の話のなかで、最もポジティブなことは、2人のセントラルMFで戦うほうがお好みなのではないかとも思われた指揮官が、「4-3-3」「8 on the left」と明快にいい切り、ポグバが好むポジションで使ったのだと表明したことだと思います。プレミアリーグの残り11試合とチャンピオンズリーグでは、ポグバ無双とモウリーニョ監督の穏やかな表情が見られることを期待しています。


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「重要なのはビッグトロフィー」…FAカップ軽視のポチェッティーノ監督が3部最下位に痛恨のドロー!

「トロフィーを獲得するということについて、いろいろな話を聞く。過去10年、FAカップやカラバオカップを獲得しながら、6ヵ月後には解任されていた監督が大勢いるね」。マウリシオ・ポチェッティーノ監督の言葉を聞いて、ケニー・ダルグリッシュやルイ・ファン・ハールの顔を思い浮かべました。「5年以内にFAカップを獲ると宣言してビッグプレーヤーをキープし始めれば、プレミアリーグ優勝やTOP4入りを忘れることになる。われわれは、チャンピオンズリーグやプレミアリーグのようなビッグトロフィーを手に入れることについて考えなければならない。プレッシャーは、そのためにあるのだ」。

おっしゃることは、よくわかります。マンチェスター・ユナイテッド戦とノースロンドンダービーに勝利し、9戦連続無敗を続けているプレミアリーグでCL出場権をキープできなければ、欧州最高峰の大会でプレイしたがっている選手を手離すことになるかもしれません。隣のライバルがアレクシス・サンチェスの移籍を容認せざるをえなくなったことは、他人事と考えないほうがいいでしょう。そしてもちろん、ユーヴェと引き分けたチャンピオンズリーグは目標とすべき最大の大会です。プレミアリーグやFAカップを戦っているのでスケジュールがタイトになり、欧州で力を発揮できなかったという言い訳は本末転倒です。

「FAカップやカラバオカップがほしくないといっているわけではない。しかし、勝てるチーム、勝つためのメンタリティを手に入れようとすれば、このプロセスは至って普通だろう。正しいバランスを発見することができ、トッテナムがTOP4の常連になれれば、FAカップのようなタイトルにフォーカスできる。すべてを獲りにいけるのはファンタスティックなことだ」。現状では、国内カップの優先順位を下げざるをえないといわれれば、深くうなずくしかありません。

FAカップ5回戦のロッチデール戦は、指揮官が語ったとおり、負傷明けの選手やサブのメンバー中心の布陣となりました。GKフォルム、最終ラインにはアルデルヴァイレルト、ダニー・ローズ、フォイト。中盤のシソコとハリー・ウィンクス、新戦力のルーカス・モウラと前線のジョレンテも、大事なチャンピオンズリーグの次戦ならではの人選でしょう。クラウン・オイル・アリーナに乗り込んだチームは、90分まではうまくやっていました。前半終了間際にトリッピアーが裏を取られ、ヘンダーソンに先制ゴールを決められたものの、59分にシソコの素晴らしいラストパスを受けたルーカス・モウラが移籍後初ゴールをゲットして同点。88分にはゴール前でデル・アリが倒されてPKを宣告する笛が鳴り、10分ほど前にジョレンテと代わってピッチに入っていたハリー・ケインが左に蹴り込んで勝ち越しです。このまま終われれば、何の問題もなくプレミアリーグやチャンピオンズリーグに集中できたのですが…。

93分、左から上がったクロスをニアのアルデルヴァイレルトが頭で触ると、後ろに逸れたボールはスティーヴ・デイヴィスの足元に入ってしまいました。左足のシュートがゴール右隅に刺さり、同点!ユヴェントスとの2-2は、ホームでのセカンドレグを有利にする望み通りのスコアでしたが、ロッチデールとの2-2は優先順位の低い大会で戦う試合を増やす忌わしい結果です。ポチェッティーノ監督は、時折見せる10人入れ替えを敢行してロッチデールとのリプレイをやり過ごそうとするのではないでしょうか。指揮官が語るFAカップ軽視のマネジメントに納得しつつも、今の最高のチームにはタイトル獲得という形で爪痕を残してほしいと願う私にとっては、ウェンブリーでの次戦はぜひとも勝ってほしいゲームです。優先順位がどうであろうと、プレミアリーグでTOP4を争うチームがリーグ1(3部相当)の最下位にホームで負けていい理由などありません。


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「勝ち点40で残留」ってホント?過去事例を分析した「BBC」が今季の降格3クラブを大予想!

「プレミアリーグに残留するには、勝ち点40が必要」。いわゆる通説ですが、これに対して「BBC」が疑問を投げかけています。「Do Premier League teams really need 40 points to avoid relegation?(プレミアリーグのクラブが降格を回避するためには、本当に40ポイントが必要?)」。記事が掲載しているグラフを見れば一目瞭然ですが、プレミアリーグ創設以来の22シーズンで39ポイント以上を積み上げながら降格したクラブは4つしかなく、直近5シーズンで最も勝ち点が多かった18位は、37ポイントだった2015‐16シーズンのニューカッスルです。「BBC」は「過去22シーズンの平均を取ると、残留できるポイントは36.6」とレポート。40ポイントに乗せながら落ちた1996-97シーズンのサンダーランドと1997-98シーズンのボルトンや、42ポイントで落ちた2002-03シーズンのウェストハムは異例であると結論づけています。

統計的には37ポイントあればセーフですが、クラブのオーナーたちが気にしているのは「今季はどうなるのか」でしょう。前述の記事では、欧州のクラブの各種データを取得するために使われる「Gracenote」で100万回を超えるパターンをシミュレーション。9位のエヴァートンまでは降格確率をゼロとし、18位と勝ち点6差の10位ボーンマスを2%としています。11位ワトフォードと12位ウェストハムは6%。13位のニューカッスルと17位のスウォンジーを17%で並べており、15位のクリスタル・パレスが20%、14位のブライトンが23%、降格ゾーンの18位にいるセインツは26%としています。

さて、ここからは確率がグンと跳ね上がり、「BBCが選ぶプレミアリーグ2017-18シーズン降格本命3クラブ」といったニュアンスです。現在17位のハダースフィールドは48%、19位のストークは60%、最下位WBAは当確印の80%。ジェイ・ロドリゲスの人種差別発言問題、ジョニー・エヴァンス、ギャレス・バリー、リヴァモア、マイヒルのバルセロナタクシー窃盗事件(+門限破り問題)、ジョン・ウィリアムズチェアマン&チーフエグゼクティブのマーティン・グッドマン解任発表と上から下まで揺れまくりのWBAはノーチャンスでしょう。後半戦を1勝3分4敗と不振が続くストークが対抗馬なのはわかりますが、シャキリ、クラウチ、ディウフ、ジョー・アレン、ダレン・フレッチャー、ショークロス、ズマ、マルティンス・インディ、バトランドと錚々たる顔ぶれを揃えたクラブが落ちたら大事件です。

私の3連単予想は、パーデュー監督に代わっても勝てないWBAが最下位、失点が止まらないハダースフィールドがブービー、対戦相手が厳しいブライトンが18位です。後半戦は1敗しかしていない好調ハマーズ&ボーンマス、ツボにはまれば上位をなぎ倒すワトフォードとクリスタル・パレスはセーフ。守備が堅いベニテス監督のニューカッスルは上位対決でも勝ち点1ならゲットできる力があり、スワンズは下位との対戦が多いのがアドバンテージです。中盤と前線にインターナショナルを揃えているセインツ&ストークは、尻に火が着けば勝ち点を重ねられるのではないでしょうか。ストークの今季プレミアリーグ最多の53失点は、確かに気になるのですが、ポール・ランバート新監督は直近4試合を3失点に抑えており、バウアー、ピーテルス、ズマ、ショークロスで走り切れるのではないかと思います。

彼らに対して、ブライトンはTOP6との対戦が5つも控えているうえに、エヴァートン、レスター、バーンリーともやっておらず、勝ち点3の可能性を感じさせる相手が次節のスワンズしかありません。「Gracenote」に勝つ気満々なのですが、いかがでしょうか。プレミアリーグは、泣いても笑ってもあと11試合。優勝チームがほぼ決まってしまったシーズンを最後まで盛り上げるのは、CL出場権と残留争いです。


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順当なFAカップ5回戦。チェルシー&マンチェスター・ユナイテッドの勝ち方をチェック!

フライデーナイトの2試合は、レスターがヴァーディの1発でシェフィールド・ユナイテッドを下し、チェルシーはハル・シティに4発快勝。この週末は、16強が出揃ったFAカップ5回戦が開催されています。このところ調子を崩していたチェルシーは、CLのバルセロナ戦やプレミアリーグのマンチェスター勢との上位対決に向けて、収穫の多い一戦だったと思います。開始2分にDF4枚を前にして左足のコントロールショットをゴール左隅に突き刺したウィリアンはお見事。セスクとドリンクウォーターの2センターはアグレッシブで、27分にペドロのゴールをお膳立てしたセスクのダイレクトの浮き球は秀逸でした。

フリーのボレーを外してしまったオリヴィエ・ジルーは、3点めと4点めで彼らしいプレイを見せてくれました。32分、ハル・シティにインターセプトされた瞬間、後ろに戻したボールをチェイスして奪い返したジルーは、すかさずウィリアンに預けて右隅に決めるミドルシュートを演出。42分にボックス左でドリブル突破を図ったのは、プレミアリーグでは未だ出番がないエメルソンでした。完全に抜け出したWBは、ニアに入ってきたジルーにここというタイミングでグラウンダーをフィードし、ガナーズから来たストライカーは完璧なボレーでGKの足元を抜きました。ジエゴ・コスタを失った後、チェルシーに足りなくなっていたのは、サイドでボールをキープした際にニアに走り込む正統派ストライカーのプレイです。

前半で4-0としたチェルシーは、テンションを緩めた後半は攻め込まれましたが、カバジェロがPKをストップするなどでハル・シティの追撃をかわしました。ウィリアンは89分にミドルシュートを右のポストにぶつけ、ハットトリックは逃しましたが、彼の運動量と正確なキックこそがバルサ戦にほしいエッセンスであることを認めさせたのではないでしょうか。ジルーの両脇にアザールとウィリアン、セントラルにカンテとセスクという布陣が、スペインの強豪に対するベストオーダーなのではないかと思います。

翌土曜日、ハダースフィールドの本拠地ジョン・スミスに乗り込んだマンチェスター・ユナイテッドは、開始早々の3分にマタのスルーパスでルカクが抜け出し、シンドラーをあっさりかわして右足で決める最高のスタート。チェルシーと同様のゴールラッシュを期待したのですが、プレミアリーグのクラブは自由にさせてくれないどころか、獰猛な反撃でマンチェスター・ユナイテッドの最終ラインを下げさせます。7分にはボックス左にいたトム・インスが完全にラインの裏に抜け出し、直後のスモーリングは競り合いのこぼれ球を処理した際にハンドを取られず助かりました。22分にハデルジョナイのアーリークロスに飛び込んだトム・インスはうまくプッシュできず。決定的なフィニッシュこそ許さないものの、マン・ユナイテッドはサイドで劣勢を強いられています。

46分にVARで取り消されたマタのゴールは、アシュリー・ヤングからラストパスをもらったポジションがオフサイドとは厳しいジャッジです。後半もハダースフィールドがボールを支配しますが、55分にマン・ユナイテッドが仕掛けたロングカウンターは文句なしでした。CKのこぼれ球がルカクに渡ると、9番は左にいたアレクシス・サンチェスに預けてスプリントを始めます。アレクシスが自陣から出したスルーパスでルカクが完全にひとり旅となり、追いすがるDFをものともせず左足でGKの脇を抜いて0-2。ハダースフィールドに19本のシュートを打たれたこと、カウンターからのスルーパスという個人技頼みの攻撃でしか決定機を創れないこと、キャリックとマクトミネイを起用しながらマティッチを休ませることができないことなど、何かとモヤモヤ感が残る試合ではありましたが、今はベスト8進出を静かに喜びたいと思います。

本日、トッテナムがロッチデールと戦い、マンデーナイトはウィガンVSマン・シティ。準々決勝のドローはプレミアリーグ上位クラブがきれいに分散し、セミファイナルは見応えのある組み合わせとなりそうです。マンチェスター・シティが前人未到の4冠あるいは国内3冠を実現するのか、ライバルクラブが意地を見せるのか。注目の4試合は、3月16日~19日に開催されます。


■FAカップ準々決勝組み合わせ
シェフィールド・ウェンズデーorスウォンジー VS ロッテデールorトッテナム
マンチェスター・ユナイテッド VS ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
チェルシー VS レスタ
ウィガンorマンチェスター・シティ VS サウサンプトン


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