未来のアーセナルは彼ら次第!?ポーツマス戦で活躍した5人の若手とパブロ・マリに注目!

FAカップ4回戦、ポーツマス0-2アーセナル。メディアが伝える最終結果は、国内カップでよく見かける順当勝ちで、ライバルクラブのサポーターの心は動かなかったかもしれません。しかし、プレミアリーグ10位に停滞するチームの苦闘を見続けているグーナーにとっては、かなりテンションが上がる試合だったのではないでしょうか。サカ、ウィロック、マルティネッリ、ネルソン、エンケティアと、ブレイクが期待される若手が5人も登場。右サイドから果敢に仕掛け続けたネルソンは2アシストを記録し、エヴァートン戦で今季プレミアリーグ初ゴールをゲットしたエンケティアが、2試合連続となるテクニカルな1発を決めてくれました。

昨シーズン、ホッフェンハイムで23試合7ゴールと結果を出したネルソンはウォルコットを超えられるか?チェルシーユースからやってきたエンケティアは、イアン・ライトやラカゼットよりもエミレーツを熱くさせる点取り屋になれるのか?グーナーのみなさんが池袋駅前の居酒屋に集結すれば、ヤングスターたちの評価は盛り上がり必至の話題のひとつとなっているのではないでしょうか。「アーセナルのU-23の大物感ランキング」に参加させていただけるとすれば、私のTOP5はマルティネッリ、ティアニー、サカ、エンケティア、グエンドゥジの順番です。

ブラジルからやってきた18歳のアタッカーは、プレミアリーグでは14試合3ゴールとおとなしめのスタッツですが、公式戦26試合10ゴール4アシストは主力のハンコを思い切り捺せる数字です。22試合1ゴール2アシストのメスト・エジルに、数字を上げるかサラリーを下げるかと二択を迫るなら、マルティネッリのパフォーマンスデータを並べておくと効果的でしょう。ヨーロッパリーグで3ゴール3アシストと結果を出していたアタッカーは、ラウンド16から先のステージでも活躍してくれそうと期待していたのですが…。返す返すも、最後の失点が悔やまれてなりません。

失礼しました。話を戻しましょう。若手の躍動にテンションが上がったポーツマス戦ですが、私が注目していたのは彼らだけではありません。ついにアーセナルデビューを果たしたパブロ・マリ。南米王者のフラメンゴでプレイするという珍しいキャリアを積んできた長身のCBが、前評判通りのプレイを見せてくれるのかに興味がありました。グーナーのみなさん、いかがでしょうか。リーグ1(3部相当)のクラブと戦った1試合だけで盛り上がってはいけないのかもしれませんが、私の直感は「プレミアリーグを代表するCBになるかも!」でした。

「Who Scored」から、ポーツマス戦における特筆すべきスタッツを引っ張ってきましょう。86本のパスはチーム2位。何よりも素晴らしいのはロングフィードで、17本中13本を味方に届けています。コンビを組んだダヴィド・ルイスは、「彼にとってアメージングなゲーム」と称賛。ミケル・アルテタ監督も、「数ヵ月前からアーセナルでプレイしていたようだった」という表現で冷静なプレイぶりを評価し、「コーチングができるし、ボールを扱うのも上手い。常にバックラインに指示を出し続けてくれた」と、チームに対する影響力の高さを絶賛していました。

来季はマルティネッリがさらに得点力を高め、ティアニーは絶対的レギュラーとして左サイドに君臨し、サカは得意なポジションに戻れるのではないでしょうか。ホールディングがいいときのプレイを取り戻し、パブロ・マリがプレミアリーグにフィットして、ウィリアム・サリバが持てる力を発揮してくれたら、「アーセナルはCBを獲るべきだ」という声も聞かれなくなるはずです。今は苦しいけれど、若き指揮官とともにガナーズが強さを称賛されるときがきっと来るはず…そんな思いを残してくれた、リーグ1のクラブとのアウェイ勝利でした。


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オーバメヤン、ジャカ、ムスタフィ…アルテタ就任が転機となったアーセナルの精鋭たち。

シュート数は9対17、オンターゲットは4対5。スリリングな試合展開にテンションが上がり、彼らの気迫のこもった戦いぶりに感動さめやらぬまま、眠りに就いたのですが、あらためてスタッツを見ると苦しいゲームだったのは間違いありません。プレミアリーグ27節、アーセナルVSエヴァートン。27分に素晴らしいクロスでエンケティアのゴールをお膳立てしたサカが、セカンドハーフの半ばからミスを連発するようになり、ガナーズの最終ラインは必死に耐える時間を強いられました。

疲労困憊のダニ・セバージョスに代えてルーカス・トレイラを投入しても劣勢は変わらず、グエンドゥジに前線からプレスをかけさせる奇策を用いて辿り着いた勝ち点3。タイムアップの笛と同時に両手を挙げ、ガッツポーズでスタンドを煽り、スタッフやエジルとハグをかわしたアルテタ監督の姿は、快勝した指揮官ではなく地獄から生還した男に見えました。プレミアリーグにおける連勝は開幕直後が最後。公式戦3連勝は、9月にフランクフルト、アストン・ヴィラ、ノッティンガム・フォレストを連破して以来です。ニューカッスル戦の圧勝と2試合連続の接戦を見て、主力3人のマインドの変化を感じました。オーバメヤン、ジャカ、ムスタフィ。いずれも、ウナイ・エメリの下で苦しんでいるといわれ、冬のマーケットで移籍が取り沙汰された選手です。

「彼は多大な期待感を抱いている。ここ数年、数か月の失望はわかるよ。ビッグクラブでベストプレーヤーたちとともに、最高峰のトーナメントを戦いたがっている。われわれは全力を尽くして彼をサポートし、ここにいることを心から満足してもらわなければならない」。オーバメヤンの残留を熱望するアルテタ監督は、一方でこんなこともいっています。「彼は、われわれが築き上げようとしていることをわかっており、マインドセットはできていると思う」。今季プレミアリーグで17ゴールをゲットし、得点王争いのTOPに立つストライカーが左サイドにいるのは、アルテタ監督が守備力を買っているからだと思われます。

エヴァートン戦の最終盤に、攻守ともに役割を果たしていたのはオーバメヤンだけというと大げさでしょうか。サカをサポートすべく、ゴールライン際まで戻ったかと思えば、カウンターのチャンスと見るや左サイドをスプリント。追加タイムに入っても前線でプレスをかけ続け、守備のタスクを全うしました。チーム最多タイの3つのタックルは、キャプテンとしての責任感と勝利への執念によって記録されたスタッツです。ガナーズのマネージャーが、大先輩と同様に忠実にチェイシングするエンケティアに最前線をまかせ、サカのサイドにオーバメヤンを配する意図はよくわかります。

サポーターとの軋轢、キャプテン剥奪、スタメン落ち、退団騒動…散々な秋を過ごしていたグラニト・ジャカも、アルテタ就任とともに変貌を遂げた選手です。左サイドに出て、ビルドアップをサポートする姿が目立つセントラルMFは、長短のボールを前線に供給して攻撃を仕切る役割を期待されています。ターニングポイントは、ダヴィド・ルイスが退場となったビッグロンドンダービーでしょう。アルテタ監督が、「サポーターの応援はホームのようだった。われわれにしっかり寄り添ってくれた」と語ったスタンフォード・ブリッジの激闘は、前半からCBにまわったジャカにとっても大きな一戦だったのではないかと思います。

闘志あふれるプレイで2-2のドローに貢献したジャカは、「アルテタとの出会いはとてもいいもので、オープンに話せる関係を築けている。このクラブにいられて幸せだ」と、あのころとは別人のようなコメントを残しています。ダニ・セバージョスとのセントラルMFコンビは、攻めて勝ちたいときのファーストチョイスでしょう。ガナーズがどんな形でシーズンを終えたとしても、彼はプレミアリーグに残るのではないでしょうか。周囲に慕われる選手は、自身のパフォーマンス以上にチームに価値をもたらしているのだと思います。最近のジャカの姿に、マイケル・キャリックがオーバーラップします。

冬の移籍が既定路線と思われていたムスタフィは、パプロ・マリが加わったにもかかわらずノースロンドンにステイ。ベンチが定位置という予想を覆して、プレミアリーグ5試合連続スタメンとレギュラーポジションを奪取してしまいました。チェルシー戦ではダヴィド・ルイスの退場のきっかけとなるバックパスミスをやらかしましたが、その後の時間は合格点。バーンリー、オリンピアコス、ニューカッスルの3連続クリーンシートに貢献し、指揮官の信頼を得ています。彼の強みは、縦パスを刈り取るアグレッシブなチャージと、前線への的確なフィード。セントラルMFに守備の負担を減らしてもらえれば、セントラルMFの攻撃の負担をシェアできるCBです。

エヴァートン戦でも、最後まで体を張り続けて勝利に貢献したのですが、ウィークポイントも露わになりました。前半終了間際の失点シーンでは、リシャルリソンが決める直前の空中戦でミナを自由にさせ、93分にベルナルジが浮かしたクロスへの対応でも、カルヴァート=ルーウィンにプレッシャーをかけることができずに決定的なヘディングを許しています。横からのボールへの弱さを克服し、集中力を欠くシーンを減らさなければ、いずれ新戦力にポジションを明け渡すことになるでしょう。チャンバース、ホールディング、ダヴィド・ルイス、ウィリアム・サリバ、パブロ・マリと来季からCBの頭数が増えるチームで、売却候補となるのはマヴロパノス、パパスタソプーロス、ムスタフィなのではないかと思います。

とはいえ、ムスタフィが徐々に自分らしさを取り戻したことによって、ガナーズが戦いやすくなったのは確かです。ジャカ&オーバメヤンの新旧キャプテンも新たな力をチームに加え、エジルやニコラ・ペペの守備意識も高まっています。終盤の追い上げでCL出場権を獲得し、オーバメヤンとの契約延長が実現して、去就不明のムスタフィにも感謝の言葉を捧げられれば、グーナーのみなさんはいい1年だったといえるのではないでしょうか。プレミアリーグ屈指のストライカーに高いサラリーを払うとなれば、メスト・エジルとはお別れとなるのかもしれませんが。


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ユーヴェが売るなら、アーロン・ラムジーを買い戻せ!…とついつい熱くなってしまいました。

スポーツの世界は、勝てば官軍。プレミアリーグもその例に漏れず、首位を独走するリヴァプールについては、「クロップ監督がいかに素晴らしいか」「選手たちがどれほど強い信頼関係で結ばれているか」といった美しいトーンの記事が目白押しです。一方、プレミアリーグ10位という25年ぶりの不振にあえぐアーセナルは、ゴシップの宝庫と化してしまいました。「メスト・エジルにカタールやUSAからオファー」「CL出場を望むオーバメヤンは退団濃厚」「ラカゼットを先発から外すべき」「EL出場権を逃せば補強予算を大幅に削減」。火種はないわけではないが若干盛り気味だったり、ガセネタくさいが絶対ないともいえない微妙なラインを攻めた記事が、現地メディアの見出しを賑わしています。

アルテタ監督としては、プレミアリーグで最低でも7位に食い込んでEL出場権をキープし、ヨーロッパリーグを制してCL返り咲きというのが今季の青写真でしょう。欧州最高峰の大会に出られるクラブとなり、未来に向けた着実な強化を約束できれば、オーバメヤンとの契約延長の可能性が高まります。今季プレミアリーグで未だノーゴール1アシスト、チャンスメイクもゼロでスルーパス2本に留まっているエジルは、そろそろお別れのタイミングなのかもしれません。安定感を取り戻せないムスタフィ、ビルドアップでミスが目立つパパスタソプーロスとともに売却先を探し、次世代のタレント獲得の元手とするのが妥当なのではないでしょうか。

さて、ゴシップといえば、イタリアからもこんな話が聞こえてきています。「ユヴェントスが、アーロン・ラムジーの売却を決断」。2019年の夏にアーセナルから移籍したウェールズ代表MFは、4節のヴェローナ戦で唯一のゴールを決めた後、レギュラーに定着できずに苦しんでいます。セリエA12試合1ゴール、先発は6試合のみ。運動量とタイミングのいい攻め上がりを強みとするアタッカーらしい数字ではありません。この時期に決めなくてもいい話ゆえ、イタリアメディア「カルチョ・メルカート」も煽っているだけなのかもしれませんが、32歳のケディラよりも先発が少ない29歳が1年で放出となっても、特段の驚きはありません。

最初の海外チャレンジがうまくいかなかったとすれば、彼はどこにいくのでしょうか。勝手知ったるプレミアリーグか、あるいは別なカルチャーを持つ大陸の主要リーグか。私は、アーセナルの買い戻しに期待しているのですが、いかがでしょうか。4-3-3なら右のインサイド、4-2-3-1ならルーカス・トレイラとのコンビかトップ下か。ノースロンドンの空気を熟知し、サイドにボールが入ればボックスに侵入してゴールを狙える神出鬼没のMFは、今季プレミアリーグで1ゴールしかないガナーズの中盤にうってつけです。

私はグーナーではないので、「2度のFAカップ優勝を決めてくれたレジェンドの帰還」といったエモーショナルな物語を期待しているわけではありません。決定機で難しくないボレーをあっさりふかしてしまう一方で、ピンポイントの難しいフィニッシュを決め切るハートの強さとポジショニングセンスを併せ持つ独特のタレントを得難いと思うのみです。獲得するとしても、「ユーヴェが高額の移籍金を主張しない」「ご本人がトップクラスのサラリーを求めない」といった条件は必須でしょう。エジルがチームを離れ、ダニ・セバージョスもマドリードに戻るなら、「ラムジー+トマ・レマル」のような補強ができればいいのではないでしょうか。

とまあ、現地メディアのゴシップにすっかり乗せられた格好となってしまいましたが、ウインターブレイクならではの雑談と笑って読み飛ばしていただければ幸いでございます。今週末から、ニューカッスル、エヴァートン、ウェストハムのエミレーツ3連戦がスタート。今季プレミアリーグで初の3連勝を決められれば、CL出場権争いに参加できるかもしれません。ELのライバルは、インテル、アヤックス、セヴィージャ、マンチェスター・ユナイテッドといったところでしょうか。いろいろなことがありすぎたアーセナルにとって、来季につながる収穫があったといえるシーズンになればと祈っております。


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MFのゴールは1発のみ…勝ち切れないアーセナルの打開策を探ってみました。

最もインパクトのある書き方をすると、こんな表現になります。「プレミアリーグ全20クラブにおいて、MFのシュート数ランキングでTOP50にひとりもいないのはアーセナルのみ」。チーム別のシュート数ランキングを見ると、TOP5はマンチェスター・シティ、チェルシー、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、レスター。前半戦で不振に陥ったトッテナムは12位に沈み、アーセナルはさらに下の14位です。オンターゲットに目を移すと、2位がリヴァプール、3位チェルシーと入れ替わるものの、上位5チームの顔ぶれは変わらず。スパーズは10位に上がり、ガナーズはやはり14位です。

プレミアリーグ25試合で279本、1試合あたり11.2本。オンターゲットは96本&3.8本。今季のアーセナルが4ゴール以上が1度もなく、3発ゲットもヴィラ戦とハマーズ戦だけというのもよくわかります。何しろ、分母が4に届かないのですから。チームTOPのオーバメヤンが20%を超える58本を占めており、23本のオンターゲットは24%に跳ね上がります。彼らの試合について、オンターゲットで語るとこうなります。「オーバメヤンが1本、ニコラ・ペペかラカゼットが1本、その他で2本」。25節終了時点で、プレミアリーグ史上最多のドロー13回は、シュート欠乏症によってもたらされたスタッツなのです。

とりわけMFのシュートの少なさは、致命的といえるレベルです。ルーカス・トレイラ20本、グエンドゥジ11本、ダニ・セバージョスとウィロックが9本、ジャカ8本、最もストライカーに近い位置にいるはずのエジルは7本。全員足してもランキング1位のデブライネに届きません。オンターゲット21本も、最多のメイソン・マウントと同数で、中盤トータルで1ゴールはもちろんプレミアリーグ最下位です。アルテタ監督就任以来の7試合は1勝5分1敗。8ゴールしか決められなければ、煮え切らない結果もやむをえません。新指揮官に、来季につながるポジションを求めるならば、攻撃的なMFの補強は必須だったと思います。

2018-19シーズンのシュート数を見てみると、オーバメヤン&ラカゼットに続く3位のミキが49本、イオビ35本、ラムジー33本と続きます。出ていった選手の117に対して、今季のニューフェイスの数字をぶつけてみましょう。ダニ・セバージョスとウィロックに、FW登録のネルソンとマルティネッリを加えても38本となり、38試合換算では58本。38本を放っているニコラ・ペペまで担ぎ出せばやっと同水準となりますが、総じて精度が低く、2018-19シーズンはオンターゲット170本で7位にいたチームは、現在のペースでいくと145本で着地します。ガナーズの経営ボードが、売ってはいけない順番に手離してしまい、得点力を下げてしまったのは間違いありません。

直近の失点は、1試合1点レベルに減りましたが、ガナーズはコンスタントに2発決められるチームに戻れるでしょうか。エジルを下げてマルティネッリをオーバメヤンの後ろに据え、クロスの精度が高いサカと遠めからでも打てるニコラ・ペペを左右に配する4-2-3-1に希望があるのではないかと見ています。シュートがない試合は、退屈ですよね…。ポゼッションはリーグ7位の53.6%。攻めるでも守るでもなく、「持たされるチーム」となったガナーズに、それでも期待を寄せています。ミケル・アルテタに器の大きさを感じるからでしょうか。彼が求める選手を預ければ、復活させてくれると信じているのですが…!


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変わったのは走る意識と中盤センター。「BBC」のコラムニストが、アルテタの改革をリスペクト!

フットボールは勝ってナンボ。プレミアリーグのビッグ6にとっては、4位以内で終われるかどうかがシーズンの成果を測るわかりやすい物差しです。前任者たちが5勝8分5敗という厳しい数字しか残せず、抜本的な立て直しを求められたアーセナルのミケル・アルテタは、就任以来のプレミアリーグ5試合で1勝3分1敗という冴えない戦績に留まっています。勝負に直結するスタッツを事実として挙げると、どうしてもネガティブなニュアンスが漂ってしまうのですが、試合を観た多くのグーナーは「よくなっている」「期待できる」と好意的です。「ラジオ5ライブ」でご活躍のコラムニスト、カレン・カーニーさんが「BBC」に寄稿した記事は、そんなグーナーたちのポジティブな感覚を言語化した興味深いレポートに仕上がっています。

「マンチェスター・シティと同じような戦い方を志向するアルテタ監督が求めているのは、ハイプレス、攻撃的なプレイ、そして継続的なスプリント。彼が来てからフィットネスレベルが劇的に向上した」。これは、納得ですね。試合を観ていて以前よりエキサイティングに感じるのは、選手たちの動きが増え、チームとしての機能が高まっているからでしょう。カーニーさんは、シンボリックなスタッツを提示しています。9月に1-1で引き分けたアウェイ戦と、ニューイヤーズデーに行われた2-0完勝のホームゲームの「マンチェスター・ユナイテッド戦徹底比較」。エメリ時代の走行距離が108.3kmだったチームは、アルテタの下では114.2kmを走り抜いています。

「メスト・エジルは11.5kmを記録した最も過酷な労働者。11kmを超えた4人のうちのひとりだった」。暗黒の季節より走るようになったガナーズについて、コラムニストは距離だけでなく質も変わったと指摘しています。95本だったスプリントは、114本と大幅にUP。「グエンドゥジは至るところでムダ走りをしていた」「ルーカス・トレイラは彼らしいナチュラルなポジションにいなかった」「ジャカもどこにでも出没しようとしているかのようだった」と従来の問題を表現した記事は、アルテタ監督によって中盤の中央をケアする意識が高まったとレポートしています。前半は最悪、後半は別のチームだったFAカップのリーズ戦で、ハーフタイムのアルテタ監督の指示は「時速100マイルで戻れ!以上!!」だったそうですね。痛快です。

記事の紹介に戻りましょう。「チェルシーで6つのタイトルを獲得したCBのダヴィド・ルイスは、とても傷つきやすく、エメリの下では孤立していると感じていた」。自分の前に空いた大きなスペースに悩まされていたベテランが、アルテタ戦術によって守られるようになったというのが、カーニーさんが感じた最大の変化だそうです。おっしゃるとおり、秋の試合ではバイタルエリアからミドルを喰らいまくっていたガナーズの陣形は、コンパクトで美しいフォルムに変貌を遂げました。

アルテタ監督が指揮を執ったプレミアリーグ5試合で5失点を喫していますが、チェルシー戦の同点ゴールはレノの珍しいミスで、クリスタル・パレス戦の失点は不運なディフレクション。甘いチェックで2失点の元凶となってしまったムスタフィのポジションに、リヴァプールのCBたちのようなハードマーカーを配することができれば、リードしながら追いつかれた3つの試合を勝利で終えることができるようになるでしょう。

「中盤センターとディフェンスの改善」というところまでが今回のカーニーさんのアナライズで、5試合で6ゴールしか決めていない攻撃の改革は今後のテーマです。ああ懐かしき、アーロン・ラムジー。「オーバメヤン+セットピース」の現状を打開すべく、得点力、スプリント、縦へのフィードに長けたアタッカーを加えたいところです。現在のプレミアリーグからほしいタイプをピックアップするなら、クリスティアン・エリクセン、ジェームズ・マディソン、ジャック・グリーリッシュ、ベルナルド・シウヴァ、ジェラール・デウロフェウ(デブライネは恐れ多いので外しました…)。オーバメヤンやラカゼットを走らせ、時に追い越し、ゴールに絡む選手が加われば、ガナーズは輝きを取り戻すのではないかと思います。

「アルテタになってよくなった」と書くのは時期尚早。プレミアリーグ5試合で1勝しかしていない新監督のチームは、「立て直しには、一定の時間と新戦力が必要」と表現するのが妥当でしょう。しかし、「アルテタはいい方向に進んでいる」といったいい回しなら、違和感なく受け入れられます。本日は、チェルシーとのアウェイゲーム。3ポイントをゲットできれば若い選手たちの自信につながり、今後は勝ち切れる試合が増えるのではないでしょうか。ビッグロンドンダービーの激勝、期待してます!アルテタとエジルが好きなプレミアリーグファンとしても、4位に近づきたいマンチェスター・ユナイテッドサポーターとしても。


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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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