「CBは獲らない」…ヴェンゲル監督、それでホントにチェルシーやスペイン勢に勝てますか!?

バイエルン・ミュンヘンVSバルセロナのチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグを観ましたが、やはり私のバイエルン優勝予想は見当違いだったようです。 過去のチャンピオンズリーグにおいて初戦の3点差をひっくり返した例は、2003-04シーズン準々決勝で4-1で敗れた後のセカンドレグで前半3発、トータル4-0でACミランを仕留めたデポルティーボ・ラ・コルーニャのみ。バルセロナ相手に同様の逆転劇を実現するのは難しいとは思っていたものの、バイエルンがホームでもあそこまであっけなくやられる姿は想像していませんでした。

前半のバルサの2発は、いずれもメッシのパスでスアレスが抜け出し、CBを引きつけて出したラストパスをフリーのネイマールが決めたもの。最低でも3点が必要なバイエルンがリスクをとって攻めにいったのは確かですが、ワールドクラスの3人に2試合で5発も許した彼らの完全なる力負けでしょう。第2戦を3-2で勝てたのは、4点までは獲られてもOKとなったバルサがクルージングに入ったからで、ドイツ王者にロッベンやリベリーがいても、ファイナル進出はスペイン首位クラブであるという最終結果は変わらなかったのではないかと思います。

さて、ここからはアーセナルのお話です。「バルセロナのプレースタイルが疑問視されることはない。負け始めれば批判も出るが、勝っていれば当然疑問は出てこないものだ」と語ったのは、プレミアリーグ36節のスウォンジー戦に敗れる前のヴェンゲル監督でした。この発言は、「来季に向けて新たなCBを獲得する必要はない」という主張のなかで出てきたもの。多くの評論家やサポーターが「プレミアリーグで優勝するためには最終ラインの強化が必須なのではないか」と指摘するなか、まずは、8月に20季めを迎えるヴェンゲル監督の持論に耳を傾けてみましょう。

「CBは4人いれば充分だ。ドビュッシーもまわせるし、モンレアルもいける。われわれがCBを買いにいくことはないといっていいだろう。ガブリエウ(・パウリスタ)は素晴らしいCBになってくれるはずだ。私を信じてほしい」

ええ、信じます。信じますが、ガナーズ指揮官のこのコメントは、「人数かい!」「SBで補填かい!」などなど、ツッコミどころ満載です。メルテザッカーは、ひたすら放り込んでくるプレミアリーグの下位相手には、まだやれるかもしれませんが、アザールやデパイ、ハリー・ケイン、アグエロ、スアレス、クリスティアーノ・ロナウドにしつこくついていけるスピードはありません。チャンバースは成長余地はあるものの、ときどき背筋が寒くなるような抜かれ方をする軽さがあり、欧州のトップクラブ相手に90分をまかせるのは厳しいと思われます。プレミアリーグを勝ち切り、チャンピオンズリーグまで本気で狙おうとするなら、点取り屋タイプのストライカー、シュナイデルランやマティッチのようにDFラインの前を塞げるセントラルMF、スピードに負けないハードマーカーは必須アイテムではないでしょうか。

モウリーニョ監督には、高齢のテリーとケーヒル、イヴァノヴィッチを懸念してヴァラン獲得を画策しているという報道があり、「ファン・ハール監督がフンメルスを熱望」というニュースが伝えているのは、ハードマーカータイプばかりのCBが危険なスペースを塞げないのが不満だということでしょう。最近のプレミアリーグ関連の記事を読むと、危機感を高めているライバルに対してアーセナルがあまりにも楽観的に見えてしまいます。

もし、ヴェンゲル監督が「われわれは現在の攻撃的なスタイルのまま優勝できる。以前に成し遂げたことだ」と言い張るなら、まさに今のバルセロナのように、2~3人でゴールを奪えるカウンターを確立させることと、弱含みの最終ラインの手前でカットできるような中盤の整備が必要だと思います。前者を実現するなら、ウォルコットやポドルスキを放出して、切れ味のいいサイドアタッカーとジルーの不在や不調を埋められるストライカーがほしいところ。中盤の守備力UPについては、コクランとローテーションで使える、あるいは相手によってはコクランと並んでペナルティエリア付近を埋められるセントラルMFを獲得し、ウィルシャーやラムジーの意識と動き方を変えさせるような戦術再構築がないといけません。来季のプレミアリーグ開幕戦のスタメンに、アルテタ、ウォルコット、ウィルシャー、ラムジーが全員揃うようであれば、ガナーズは「チャンピオンズリーグのラウンド16&プレミアリーグ4位」という指定席でシーズンを終えてしまうことになるでしょう。

スペイン国内では失点19と最少のバルセロナも、欧州では失点が多く、グループリーグのパリ・サンジェルマン戦は2試合で4失点。マンチェスター・シティと戦ったラウンド16でも、決定機の半分程度は危険なシーンを創られていました。チームの完成度が上がった手応えを得て「新戦力を獲得するならワールドクラスのみ」とうそぶく名将が、エジルやカソルラ、アレクシス・サンチェスを中心としたカウンターのレベルをさらに上げ、守備の不安を覆って余りあるゴールを手に入れられるようになるなら、「アーセナルがプレミアリーグ優勝」に些少のお小遣いをベットしようかという気にもなります。

グーナーのみなさんもやきもきさせられていることと思いますが、果報は寝て待て。シーズンが終わって冷静になれば、ボスもDFラインの強化について考え直すかもしれません。最後に、ヴェンゲル監督にひとつだけ、苦言を呈したいと思います。記者に聞かれるから答えているのだと理解してはいるものの、シーズン終了前の大事な時期に、ヴェンゲルさんの来季人事に関する発言が多くなると、チームの集中力に悪影響を及ぼすのではないでしょうか。今季プレミアリーグがマン・シティ2位、アーセナル3位で終わるとしたら、いちばんの理由は最終盤の本気度の違いでしょう。あちらさんは、ペジェグリーニ監督が「チェルシー以外のクラブに上にいかれたら、クラブにおける自分の将来はない」と悲壮感を漂わせて目の前の試合に集中しています。まずは残り2試合、とりわけマン・ユナイテッド戦で強さを見せていただき、「後半戦でいちばん強かったのは2位を奪ったアーセナルだ」と誰もが認めるような着地にしていただければと思います。そのためには、マンチェスター・シティ戦を控えるスウォンジーに、もうひと仕事してもらわないといけませんが。


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無題

更新ご苦労様です。

多くのグーナーが手放しで同意するご指摘ですね。私がベンゲルなら正しくご指摘の通りに
コクランのライバルと新たなコシェルニーの相棒だけは何が何でも確保します。

しかしながら・・・夏のCBの補強はほぼ確実にないでしょう。恐らく来季はガブリエルが
メルテザッカーからレギュラーを奪うシーズンになると思います。ベンゲルがガブリエルの
名前をあえて出した理由はここにあると私は思っています。ガブリエルが台頭するであろう
CBには補強の必要などない・・・これがベンゲルの見込みではないでしょうか?

既にベンゲルはGKと2列目の補強も明確に否定しました。その上でCBの補強まで明確に
否定しましたからね・・・ちなみにウォルコットの慰留は最前線にも補強など行わないよと
高らかに宣言しているのと同じです。最前線に補強を行えばウォルコットかウェルベックが
ベンチ外になる可能性がありますからね。まず有り得ません。ということは今夏の補強では
セントラルMFに『ワールドクラス』の確保を行うだけでしょうか?確かに楽観的です。

更に指摘させて頂きます。世間が思う『ワールドクラス』とベンゲルが思うそれはそもそも
まるで異なります。アーセナルにいるワールドクラスは誰?と聞けばエジルとサンチェスを
筆頭にカソルラまではスムーズに出るでしょうけどその後は微妙ですよね。
同じ質問をベンゲルにすれば極めて高い確率で『ベンチ入りメンバー全員』と答えますよ。
それこそが私が知っているアーセン・ベンゲルです。
ですから・・・補強はワールドクラスのみだとどれだけベンゲルが言っても大物の獲得には
直結しません。そのことを前提条件として理解する必要があると私は思います。

ちなみに私の希望はシュナイデルランとバレンシアのムスタフィです。まぁ希望ですから。
  • tomo
  • 2015/05/13(Wed)11:15:11
  • 編集

無題

更新ごくろうさまです。いつも興味深く読ませてもらってます。

ご指摘の事はDF出身のベンゲルもわかっているとは思います‥が、人間的な繋がりを重視する彼が(甘い!)やり方を変えるとは思えません。
ただ現代のプレミアのビッグクラブに、彼のような主張をする人間がいる事は貴重だと思います。
  • フッチ坊
  • 2015/05/13(Wed)12:12:08
  • 編集

コメントありがとうございます。

tomoさん>
チャンバースをローンに出してでも即戦力CB獲得必須、とすら思うのですが…。

フッチ坊さん>
選手が疑心暗鬼にならずに、ここぞというときにがんばれるのはヴェンゲルさんとの信頼関係がしっかりしているからだとは思うものの、来季はせっかくのチャンスですから、2~3人の入れ替えは進めていただきたいなと思います。
  • プレミアリーグ大好き!
  • 2015/05/14(Thu)13:41:44
  • 編集

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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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