敵を知って戦えているか?欧州で点が獲れないプレミアリーグ勢【中編】

前回の「トッテナム、スウォンジーも沈黙!欧州で点が獲れないプレミアリーグ勢【前篇】」からの続きです。再開したチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで、プレミアリーグ勢が苦戦している理由として「時期の問題」「戦術の問題」「ボールの獲り方」「センターMFのクオリティ」の4点を挙げさせていただきましたが、今回は戦術面について触れたいと思います。

昨日のバイエルン・ミュンヘンの戦い方で、さすがベップ・グアルディオラ!と思った最大のポイントは、後半頭からボアテングを右SBラフィーニャに代え、「アーセナルの弱点である(自陣から見て)右サイドを徹底的に崩す」というシフトチェンジを図ったことです。ベップは同時に、センターMFをラーム、ハビ・マルティネスをCBに配置転換。これは「攻撃に関与できない、守るだけのCBなど要らない。そんなCBは放出して、センターMFをCBに下げればいい」と言い切るバルセロナというクラブの出身者らしいやり口ですね。

ここからは、徹底して右、右、右。アーセナルは1点失った後、それまでペナルティエリア内まで引いていた最終ラインを10メートルほど上げにかかったのですが、その裏をすかさずロッベンとラフィーナに突かれて、すぐに下がってしまいました。並みの監督なら、ハーフタイムに1枚投入するとすれば、試合開始直後からチェンバレンにやられていた左のアルバのエリアを修繕するでしょう。ベップは、「敵が嫌がることをする、敵に不慣れなことをさせるのが勝負の鉄則である」と心得ているのだと思います。

さて、プレミアリーグで、「敵を知って、敵の弱いところを締め上げる戦術を徹底してやりきる」ことができる監督はいるでしょうか。この問いに対しては、私はモウリーニョ氏の顔しか浮かびません。アーセナル戦のペナルティエリア外のスペースのつぶし方や、マンチェスター・シティ戦で見せた相手を呼び込んでのカウンターは見事でした。プレミアリーグの監督は、モイーズやヴェンゲル、ピューリス(もちろん、ファーガソンも)など、「自己中サッカーの頑固オヤジ」が多く、自分の哲学を貫くことが第一で、相手によってサッカーを変えられない・変えようとしない方が多いですね。こういったチームの特徴として、「複数のポジションで機能する選手が少ない」、あるいは「チームのフォーメーションを変えられない」ということが挙げられます。ペジェグリーニさんは、トップを2人にしてみたり、多少はやろうとしますが、先日の「コラロフをMF」などを見ていると、モウリーニョ監督より数段、劣っているように思います。ここはひとつ、モウリーニョ監督に「革命的プレミアリーグ大改革」を推進していただき、ロジャース、マルティネスのマージ―サイドコンビがこれに続き、しぶしぶながら他も対応せざるをえない状況を創る…というのはムシのいい話でしょうか。

欧州では、バルセロナやバイエルンはもちろん、ユヴェントスのコンテ監督、ドルトムントのクロップ監督、ASローマのガルシア監督、アトレティコ・マドリードのシメオネ監督など、流動性が高く、相手を見ながら切るカードを豊富に持ったチームを創っている監督がたくさんいます(アンチェロッティさんは今イチです)。プレミアリーグは「お互いそこまでやらない」がために、正々堂々と正面からぶつかる試合が圧倒的に多いので、欧州で策士に会うと、とたんに追い込まれてしまうのでしょう。

私が忘れられないのが、2011-12シーズンのヨーロッパリーグで、マンチェスター・ユナイテッドがアスレチック・ビルバオに子ども扱いされて敗れた試合です。完全にゲームを支配され、オールド・トラフォードで3失点。このときのビルバオは、戦術家ビエルサ監督が率いるチームでしたが、リーガ・エスパニョーラで何と10位です。「このままだと、プレミアリーグはスペインに全く歯が立たなくなる」と焦りましたが、かの国の2強がお金をがめてくれたおかげで他が弱くなり、スペイン全体の底上げは実現しませんでした。あの国が、プレミアリーグのようにTV放映権収入を均等分配し、スタジアムアメニティの充実やグッズ販売促進などに成功していたらやばかったですね。

「相手は自分たちの弱いところを突いてきているのに、自分たちは相手の堅いところを”これが俺たちのやり方”といいながらむやみにつついてる」のでは、どちらが優位に立つかは明らかです。というわけで、次回最終回は、「前で守り、中は上がれ!欧州で点が獲れないプレミアリーグ勢【後編】」です。おもしろいと思っていただいた方だけで結構です。10秒で済みますので下のブログランキングのバナーをクリックしていただければめっちゃうれしいです!


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いつも楽しき記事を拝見させていただいています。

今回の記事に関して、一バイエルンファンとして感じたことを書かせていただきます。

多くのバイエルンファンが驚いたのはハビ・マルティネスの先発でした。
基本的に今シーズンのバイエルンはアーセナル戦で後半から用いたラフィーニャをSBに起用するシステムがメインだからです。ですから、いつも見ている者としては弱点を突くというより慣れたシステムに戻したと感じました。

ボアテングを下げたのはおそらくCB二人とも出場停止になるリスクを避けたからだと思います。ダンテはあと1枚で累積ですし、ボアテングは前半の早い段階で1枚イエローカードをもらっている状態でした。幸い二人とも次節出られますが、一枚レッドカードが出ている状態でしたので、良い判断だったと思います。怪我明けのブイテンとハビマルに2ndを託すのは危険ですからね。

攻撃が右に集中した件ですが、弱点を突くといった能動的な要因よりも、10人になる以前からアラバが狙い撃ちされて上がれない受動的な要因によるものと感じました。上がれないアラバと真ん中に寄りがちだったゲッツェに比べ、ロッベンとラームの連携の取れた右サイドにボールが集まってしまうのはしょうがない…。

能動的な部分もあれど、そうではない理由(上記)の方がより影響したというのが個人的な感想なのですが、ペップが素晴らしい監督であることに変わりはありません。前半のアーセナルの素晴らしい攻撃を見て、2ndでペップが誰をスタメンに選ぶのか。リベリが戻るであろう左サイドと右サイドのバランスなどにも注目していただけると2ndをより楽しめると思います。今度は90分通して楽しめればいいですね。長々と失礼しました。
  • mia
  • 2014/02/22(Sat)20:50:25
  • 編集

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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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