負けなかったことが唯一の収穫…アーセナル、幸運なドローでCL本戦出場にリーチ!

地鳴りのようなブーイングが響きわたるトルコのスタジアムは、たとえ空席が多くても、アウェイチームに多大なストレスを与えます。プレミアリーグ開幕からわずか3日後。アーセナルは、チャンピオンズリーグ本戦出場を賭けて、多勢に無勢のベジクタシュの本拠地、イニョニュに乗り込みました。ヤヤ・サノゴがジルー、負傷したギブスがモンレアルに代わった以外は、プレミアリーグのクリスタル・パレス戦と同じメンバー。中盤にはアレクシス・サンチェス、ラムジー、ウィルシャー、カソルラが並び、アルテタがアンカーの位置に入る4-1-4-1の布陣です。

アウェイチームが最初に浴びせられたのは、キックオフのボールをそのまま蹴り込んだデンバ・バの一撃。予測していなかったシュチェスニーが必死に手を伸ばすも弾ききれず、枠に向かったボールはバーにヒット。ベジクタシュの奇襲は実らず、アーセナルはほっと胸をなでおろします。8分にも右からのロングクロスをデンバ・バにボレーで合わせられ、シュチェスニーが左に飛んでセーブするなど、序盤はホームチームのペース。9分、アレクシス・サンチェスのグラウンダーをジルーが倒れ込みながらシュートしたのをきっかけに、アーセナルがようやく反撃に出ます。

前半のアーセナルの最大の問題は、「右サイド偏重、アレクシス・サンチェスの突破頼み」の単調な攻撃でした。左サイドが持ち場のカソルラが中央に入り込み、常に左はガラ空き。極端に幅の狭いピッチでは、アルテタのパスの出しどころも限定されてしまい、ラムジーは窮屈そうにプレイしています。ウィルシャーはスペースのない中央を強引にワンツーで崩そうとして自滅し、単独でボールを運べるアレクシスのみが奮闘。チャンスらしいチャンスは、25分にジルーのクロスにアレクシスが飛び込んだシーンと、38分のウィルシャーのミドルぐらいでした。

攻めあぐみながらも、ベジクタシュの攻撃の大半を、モンレアルやチャンバースの体を張った守備とコシールニーのカバーリングで防いでいたアーセナル。35分までのベジクタシュのチャンスはミドルシュートのみでしたが、前半終了直前の44分、カウンターからガナーズの右サイドをデンバ・バが突破します。DF2人を簡単にかわして放った右足は、わずかに左ポストの外。サイドは逆でしたが、昨季のプレミアリーグでチェルシーに6-0で惨敗したとき、エトーにやられた一発を思い出させるようなピンチに、ヴェンゲル監督の表情は険しさを増します。前半は0-0ですが、ペースを握っているのはベジクタシュ。アーセナルは、後半、何かを変えなければなりません。

ハーフタイムをまたぐと突然エンジンがかかるアーセナルを何度も観てきたので、後半の巻き返しに期待していたのですが、47分、この試合最大のピンチを迎えます。センターサークル手前でデンバ・バが奪ったボールを元アーセナルのオジャクプにつながれると、攻め上がっていたDFラインの裏に完璧なスルーパス。オルジャイ・シャハンは追いすがるコシールニーを切り返しでかわすと、グーナーの悲鳴が聞こえてきそうな絶望的な右足シュートを右隅に放ちます。GKシュチェスニーの指先を越えた一撃は、しかしこれもわずかに外。絶体絶命のピンチをしのいだアーセナルでしたが、49分にアルテタが負傷すると、ボールを散らす役割を失い、前半以上に攻めの形が見えなくなります。

ここからの20分間は、耐えるだけだったアーセナル。この時間帯で先制されていれば、一気に崩れていてもおかしくなかったでしょう。67分、ガナーズ久しぶりのチャンスは、やはりアレクシス・サンチェスから。右サイドでドビュッシーに絶妙のスルーパスを通すと、フリーで攻め上がったフランス代表SBは中のジルーにグラウンダーを通そうとしますが、タイミングが合わずにシュートは打てません。これでようやく落ち着きを取り戻したアーセナル、2枚目の交代カードで入ってきたのはチェンバレン。ピッチを去るのは…アレクシス・サンチェス!

勝ちにいくなら、90分を走りきるコンディションになさそうなジルーをキャンベル、あるいはカソルラかウィルシャーをチェンバレンもしくはロシツキだったでしょう。しかし、ヴェンゲル監督が気にしたのは、新加入のアレクシスの疲労と、「均衡していたバランスが、交代によって悪いほうに傾かないこと」だったのかもしれません。80分、アーセナルに4度目の試練。いらないドリブルをカットされ、元同僚オジャクプのユニフォームを引っ張ってしまったラムジーが、痛恨のイエロー2枚め。残り10分、アーセナルは10人。何としても、クリーンシートで敗れるという結末だけは避けないといけません。

しかし、最後の最後でビッグチャンスをつかんだのは、79分のカソルラのFK以外、後半はシュートがなかったガナーズでした。88分、敵陣右サイドでインターセプトに成功したのはチェンバレン。そのまま中にドリブルで侵入した15番は、左足を振り抜き、ゴール左隅を狙った完璧なシュートが枠に向かって飛んでいきます。GKツェンギンがわずかに触ったボールは左ポストを直撃!最大のチャンスがノーゴールに終わると、ゲームはそのままタイムアップ。アーセナルは、負けなかったことが唯一の収穫だった、厳しいアウェー戦を終えました。

昨季のプレミアリーグで何度も痛い目をみた、カウンターに対して後手を踏む悪いクセを早く解消しないといけませんね。DFが上がったときのカバーリングや、相手がドリブルを始めたときにディレイさせることを徹底するなど、やれることは多々あると思います。特に後半は何もできなかった体調不良のジルーを観て、プレミアリーグ開幕戦で、ヤヤ・サノゴを使った理由がわかりました。アーセナルは、何人かの選手が調子が上がっておらず、それなりのレベルの相手と当たると、90分間ゲームを支配できるコンディションにないようです。とはいえ、次節プレミアリーグはアウェイで難敵エヴァートン。さらに来週、エミレーツにベジクタシュを迎えてのセカンドレグがあります。ロシツキか、チェンバレンか、あるいはジョエル・キャンベルか。ヴェンゲル監督のテコ入れ策に注目です。


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無題

更新お疲れさまです。

私は試合は見てないですが、かなり酷かったようですね。
個人的には4141なんてペップバイエルンの真似事みたいな布陣をやめて欲しいです。あれは明確な戦術があり、その上で行ってる布陣でしょう。ベンゲルにはそこまで明確な戦術がないように感じます。
  • せお
  • 2014/08/20(Wed)07:37:37
  • 編集

無題

更新ご苦労様です。

確かに・・・負けなくて良かったという試合でした。内容は悪かったと思います。

ジルーのコンディション不良はベンゲルにとって誤算でしょうね。彼への信頼があればこそ
最前線の補強をキャンベルの復帰だけで見送ったのでしょうから。そのジルーが全く期待に
応えられない現状はかなり厳しいですよね。それでもジルーを起用し続けるでしょう。他に
選択肢はないはずです。キャンベルをいきなり起用する勇気はベンゲルにはないでしょう。

アルテタの負傷も相当の痛手ですね。離脱期間次第では致命傷になりかねませんよ。確かに
もうアルテタにはフル稼働は望めないでしょうが・・・いないのは厳しいと思います。

2列目のテコ入れは今週末にも実施されるでしょう。私なら少なくても今週末はカソルラを
トップ下で起用します。その上でチェンバレンをサイドで起用します。現在のアーセナルで
最も調子がいいのはチェンバレンだと思うからです。

ドイツ勢が復帰すればポジティブな変化も見えるでしょう。点を決めるという作業だけなら
アーセナルで最も優れていると私が思うポドルスキの復帰に特に期待しています。


  • tomo
  • 2014/08/20(Wed)11:19:40
  • 編集

コメントありがとうございます。

せおさん>
うまくやれば、4-2-3-1よりも守備を強固にできる可能性もあります。昨季、あれだけ惨敗があったので、いじらないというのも厳しいでしょう。当面は、「お手並み拝見」ではないでしょうか。

tomoさん>
チェンバレンはいいですね。サンチェスのトップも、早めに試しておきたい布陣です。
  • makoto
  • 2014/08/20(Wed)12:14:33
  • 編集

あなたは?番め



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