イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.
偏愛的プレミアリーグ見聞録
マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。
危なかったラストシーン…マンチェスター・ユナイテッドがきわどいドローでEL決勝進出!
開始早々にセルタが右サイドでインターセプトし、元リヴァプールのイアゴ・アスパスがゴールラインまでえぐるもラストパスが合わず。イアゴ・アスパスは4分にも右サイドを突破し、左足でニアを狙いますがロメロが上に弾き出します。プレミアリーグではうまくいかなかったアタッカーは、リベンジを果たすことができるでしょうか。5分を過ぎても、マンチェスター・ユナイテッドは守らされています。9分、ゲームキャプテンのバレンシアがようやく右サイドを上がりますが、ふわりと浮かしたラストパスはGKセルヒオがフェライニの前でキャッチ。セルタが攻める展開は変わりません。
11分、ポグバが巧みなリフティングで2人をかわして、ラシュフォードにスルーパス。タイミングが合わず、20歳は打ち切れなかったものの、直線的な速攻は今日の狙いのひとつでしょう。なかなか攻撃の形が創れなかったホームチームは、17分に素晴らしいクロス一発で先制します。左サイドからラシュフォードが上げた長いボールは、ファーサイドからラインの裏に入ったフェライニにぴったりでした。ヘディングシュートにセルヒオは触ったものの、ボールはポストを叩いてネットを揺らします。セルタにとっては痛い失点ですが、2点獲らなければ90分では勝てないという条件は変わりません。元気になったマンチェスター・ユナイテッドは、20分にポグバがカウンターを仕掛け、持ち込んだムヒタリアンが左からシュート。大きく浮いてしまいましたが、フィニッシュに至る形は悪くありません。
26分、左からシストがドリブルで仕掛け、真ん中にボールを流すと、エルナンデスのミドルはロメロがセーブ。29分にヴァスが直接FKを右に曲げたのは、明らかにキックミスです。マンチェスター・ユナイテッドの久々のアタックは37分。前線に上がったフェライニがヘッドで競り、こぼれ球をポグバが思い切りよく狙うと、DFに当たったボールは浮き上がってしまいました。セルタが左右にボールを振ってきた39分の波状攻撃は、シストのミドルをロメロが冷静にキャッチし、何とか耐えきりました。42分のシストの決定的なクロスは、プレッシャーを受けたヴァスのヘッドが左にアウト。前半はこのまま1-0で終わりますが、ホームチームの中盤の選手は、多くの時間をボックス手前まで引いています。これだけ深い守備で、残り45分を耐えきれるのでしょうか。ヴァスをサンチェスに代えたセルタは、リスクをとって攻めてくるはずです。
後半開始早々、右サイドからマジョが危険なグラウンダーを入れてきますが、ゴール前にこぼれたボールは何とかクリア。49分、左からのブリントのFKをフェライニが競り、ボックスの外に転がってきたボールをムヒタリアンがダイレクトで狙うと、セルヒオが確実にCKに逃れます。55分のセルタのショートカウンターは、イアゴ・アスパスのミドルがうまく曲がらずロメロがキャッチ。3分後、マジョがファーに上げたクロスをシストがワントラップで折り返し、グイデッティが左足のボレーを放つと、ボールはポストの外を抜けていきます。
78分、ムヒタリアンが下がりキャリック。セルタの最後のカードは、シストと代わったボービュです。85分のイアゴ・アスパスの左足シュートは、バイリーに当たってCK。最初のキックはクリアしたものの、次のショートコーナーからセルタが1点を返しました。ボンゴンダが中に入れたボールを巧みにコースを変えたのは、ロンカリア。セルタはもう1点決めれば、決勝進出です。87分、センターサークル付近でバイリーがグイデッティをこづき、両チームの選手が揉み合いとなります。守備の立役者バイリーに加えて、同点ゴールを決めたばかりのロンカリアも一発レッド。モウリーニョ監督がリンガードをルーニーに代えたのは、キープ力を買っているからでしょう。追加タイムの表示は6分、10人対10人、落ち着かないジョゼ・モウリーニョ。94分、フェライニが右サイドをえぐり、体を入れてマジョを抑えたポグバの落としをエレーラが決めますが、ポグバの足がSBにかかったとジャッジされてゴールは認められません。
映像に表示された残り時間は10秒、セルタ最後のアタックは決まったかと思いました。自陣からの放り込みをエルナンデスがヘッドで流すと、カブラルが軽いタッチで落として右のボービュがフリー。前にはロメロしかおらず、打てば入ったのではないでしょうか。しかし12番は折り返しを選び、グイデッティが打ち切れずにキャリックがクリアすると、オールド・トラフォードにタイムアップの笛と大歓声が鳴り響きます。プレミアリーグで何度も見た、ホームゲームとは思えないきわどいドローで、マンチェスター・ユナイテッドがアヤックスとのファイナルに進出しました。
このチームがプレミアリーグで勝ち切れなかった理由と、負けない理由が双方凝縮されたような一戦でした。中盤の3人がバイタルエリアをカバーし、クロスが入ると最終ラインに加わってはね返す機能的な守備は確かに堅いです。しかし、相手から希望を奪わず最少のリードで受けにまわるため、追いつかれてドローという結果が多くなるのでしょう。あれだけ深い位置で守り続ければ、放り込みからヘディング一発というラッキーパンチが当たる可能性を排除できません。アウェイで余裕をもって戦えた相手にオールド・トラフォードで敗戦寸前まで追い込まれたのは、セーフティリードを築こうという意志がなく、気持ちが逃げ切りに傾き過ぎたからではないかと思います。
決勝でバイリーを欠くのは激痛ですが、アヤックスもリヨン戦で最終ラインのフィールヘフェルがレッドカードをもらっており、中心選手の不在を嘆くのはやめましょう。リヨンから5ゴールを奪って決勝に上がってきたオランダの名門に対して、モウリーニョ監督は守備的な戦い方を選びそうですが、くれぐれも引き過ぎないようお願いしたいと思います。プレミアリーグ首位のチェルシーに完勝したゲームの残像が監督や選手のなかにあるのかもしれませんが、あの試合は、主力を先発で使えなかったために相手のいいところをつぶしにいった、いわば開き直り戦術。めざす勝ち方は、ルーニーが先制して後半に突き放した11月のフェイエノールト戦ではないでしょうか。慎重に立ち上がり、先にゴールを奪ってイニシアティブを取り、追加点を決めてからカウンターに徹する…最後のゲームで強いマンチェスター・ユナイテッドを見せていただければと思います。初優勝とチャンピオンズリーグ出場権を賭けた戦いは、5月24日、ストックホルム・ソルナのフレンズ・アリーナで開催されます。
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無題
やはりポグバは別格ですね。
ボールコントロールもフィジカルも攻撃センスも別格です。
彼がいかに攻撃を牽引しているかは試合を観てる人でもこのマッチレポートしか読んでない人でもよく分かります。
この記事でもめちゃくちゃポグバの名前が出てきてますし笑
ポグバファンの僕としては決勝でポグバがゴールを決めて今シーズンを締めくくって欲しいです。
ボールコントロールもフィジカルも攻撃センスも別格です。
彼がいかに攻撃を牽引しているかは試合を観てる人でもこのマッチレポートしか読んでない人でもよく分かります。
この記事でもめちゃくちゃポグバの名前が出てきてますし笑
ポグバファンの僕としては決勝でポグバがゴールを決めて今シーズンを締めくくって欲しいです。
無題
決勝は攻撃的なサッカーをして欲しいです。
- 不知火
- 2017/05/12(Fri)11:35:53
- 編集
コメントありがとうございます。
ユナイテッドさん>
ボールを持ったときの懐の深さと視野の広さは絶品ですよね。私も、ファイナルのゴールを期待しています。
不知火さん>
全く同感です。あれだけのタレントがいるので、攻め勝ってほしいです。攻撃力がある一方で守備はさほど強力ではないアヤックス相手に引くのは得策ではないですし。
ボールを持ったときの懐の深さと視野の広さは絶品ですよね。私も、ファイナルのゴールを期待しています。
不知火さん>
全く同感です。あれだけのタレントがいるので、攻め勝ってほしいです。攻撃力がある一方で守備はさほど強力ではないアヤックス相手に引くのは得策ではないですし。
- makoto
- 2017/05/14(Sun)17:02:51
- 編集
あなたは?番め
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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。
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