ハリー・ケイン&エリクセン!アウェイのトッテナムがユーヴェ相手に大満足の2-2ドロー!

アルデルヴァイレルトの姿がないのは残念ですが、セルジュ・オーリエ、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲン、ベン・デイヴィスなら充分です。チャンピオンズリーグ決勝トーナメントラウンド16、ユヴェントスVSトッテナム。プレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、アーセナルの3連戦を2勝1分で走り抜けたポチェッティーノ監督は、「われわれは準備ができており、自信がある。ユーヴェと戦うのにふさわしい時期」と手応えを感じているようです。プレミアリーグ得点王のハリー・ケインが最前線に入り、デル・アリ、エリクセン、ラメラの2列めも好調。ノースロンドンダービーで素晴らしいプレイを見せたデンべレは、エリック・ダイアーとともに中盤を仕切ります。秋にレアル・マドリードを圧倒したチームは、イタリア王者相手にどんなフットボールを見せてくれるでしょうか。

開始1分20秒、ユ―ヴェ先制!ピアニッチのFKが縦に出ると、オフサイドラインをかいくぐったイグアインがノーマーク。スパーズ守備陣は、なぜここを空けたのか。後ろからのボールを左隅に決めるのは簡単ではありませんでしたが、素晴らしいコントロールにロリスは触るのが精一杯でした。8分、ベン・デイヴィスがベルナルデスキが見えなかったのか、クリアを空振りした足で引っ掛けてしまい、ジャッジはPKです。イグアインが左に決めて2-0。スパーズは、試合に入る前に最悪の失点を積み重ねてしまいました。プレミアリーグで逆転勝利が1度もないチームは、まずはアウェイゴールをひとつ返したいところです。

しかし、低い。ユーヴェはイグアインまでが自陣にこもり、スパーズにスペースを与えません。17分、ユーヴェのアタックの後を狙って3対3となったカウンターは、ベナティアに倒されたとするハリー・ケインの言い分は通らず。プレスをかけてパスコースを制限しつつ、それが効かないと見るや下がってバイタルエリアを埋めるホームチームの自在の守備に、若いアウェイチームはシュートどころかクロスすら入れられません。25分、左に出たエリクセンが中央に浮かすと、最終ラインと入れ替わったハリー・ケインの渾身のヘッドはブッフォンがビッグセーブ!FKのクリアを叩いた28分のエリクセンのミドルは、右に切れてしまいました。

30分、今度はユーヴェに決定機。ケディラの縦パスに走ったイグアインとピアニッチのカウンターは、ベン・デイヴィスとの2対1になりますが、左SBのチェックとフェルトンゲンの必死の戻りが功を奏し、イグアインの左足シュートがポストの脇に外れます。35分、ようやくトッテナムらしい攻撃が炸裂しました。キエリーニからインターセプトしたボールをデル・アリがハリー・ケインにスルーパス。左に流れながらブッフォンを抜き去ったプレミアリーグ得点王は、無人のゴールにインサイドで転がしました。とてつもなく大きいアウェイゴール。2-1は、ユーヴェのほうが焦るスコアです。40分にエリクセンが左足で放ったロングシュートはブッフォンがセーブ。エリクセンのクロスでラインの裏に出たデル・アリは、ヘディングがうまく当たりません。

前半終了間際、ドゥグラス・コスタが左からドリブルで突破を図ると、セルジュ・オーリエが滑ってはいけない態勢から足を引っかけ、PKを取られてしまいます。ハットトリックを狙うイグアインのキックにロリスは動かず、ボールはクロスバーにヒット!最悪のスタートを切ったスパーズは、2-1という悪くないスコアでハーフタイムを迎えました。後半は、互角の立ち上がり。次の1点を決めたほうが、ベスト8に近づきます。53分、ダヴィンソン・サンチェスとフェルトンゲンの連携が悪く、カウンターを喰らいますが、ドゥグラス・コスタのシュートはダヴィンソン・サンチェスがブロック。57分にイグアインが右に展開したチャンスは、ベルナルデスキの左足シュートをロリスが右に弾き出します。CKをフリーで叩いたマンジュキッチのヘッドはロリスの正面。ここまでは完全なるユーヴェペースです。

63分、右から上がったラメラが逆サイドにクロスを送ると、デル・アリの折り返しに飛び込む味方はいません。アッレグリ監督は、66分にケディラをベンタンクールにスイッチ。70分にボックスのコーナーでデル・アリからパスを受けたハリー・ケインは、相手が読んでいないとみるやニアを狙いますが、ブッフォンが反応して同点を許しません。しかし71分、同点ゴールはエリクセンの直接FK。壁が飛ぶとみたプレーメイカーが左隅に鋭いシュートを放つと、ブッフォンは指先で触ったものの、ボールはゴールラインを越えてネットに届きました。76分、マンジュキッチが下がりストゥラーリ。直後のユーヴェのショートカウンターは、ベルナルデスキの左足シュートをロリスががっちりキャッチします。

ポチェッティーノ監督の最初のカードは、83分にデル・アリをソン・フンミン。ユーヴェが両サイドから繰り出す危険なグラウンダーは、フェルトンゲンがコースに入ってクリアしています。88分、ラメラが下がり…おお、ルーカス・モウラ!プレミアリーグデビューを果たしていないアタッカーは、チャンピオンズリーグが移籍後初めてのゲームとなりました。91分にエリクセンをワニャマに代えて時間を遣ったポチェッティーノ監督は、タイムアップの笛が鳴ると破顔一笑。苛立ちを隠せなかったアッレグリ監督は、「勝者」に目もくれずにそそくさとピッチを後にしました。アウェイで2-2ドローは、スパーズにとって最高に近い結果でしょう。

ターニングポイントは、イグアインのPK失敗。4-1や5-1もあったかもしれないゲームは、1点差のまま後半に入ったことでアウェイチームがモチベーションをキープし、ワンチャンスを活かす展開となりました。デル・アリの決定的なスルーパス、ハリー・ケインのシュート力、エリクセンとデンべレの中盤のコントロールと、スパーズの方がより持ち味を出せた一戦。SBのふたりは冷静さを欠いたプレイでピンチを招いたものの、ダヴィンソン・サンチェスとフェルトンゲンは落ち着いて守れていたと思います。3月7日のセカンドレグは、1失点以内に抑えたうえで負けなければOK。セリエA5位のラツィオとのアウェイゲームを終えてからウェンブリーに乗り込むユーヴェに対して、2週間以上ロンドンに居座ってプレミアリーグを戦うスパーズのほうが日程的にも有利です。ポチェッティーノ監督の素晴らしいチームに、イタリア王者撃破を期待したいと思います。


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チェルシーはバルサ、トッテナムはユーヴェ!CL&ELの決勝トーナメント組み合わせ決定!

優位に立っていたアトレティコ・マドリード戦で決勝ゴールを奪えなかった代償は高くつくのか、あるいはなかったことにできるのか。チャンピオンズリーグ2017-18シーズンのラウンド16のドローが決まりましたが、昨季プレミアリーグ王者のチェルシーはバルセロナを引いてしまいました。思い出すのは6年ほど前、チェルシーが敵地フースバル・アレナでバイエルンとのPK戦を制し、初めてのビッグイヤー獲得を果たしたあのシーズンです。ペップ・グアルディオラの最後の年に、チェルシーはセミファイナルでバルサと激突。スタンフォード・ブリッジでの初戦をドログバのゴールで制すると、セカンドレグはテリー退場というアクシデントを乗り越え、ラミレスとフェルナンド・トーレスのゴールで2-2ドロー。全員が自陣に引いてバルサの猛攻を受け続けるという胃が痛くなる展開でしたが、ディ・マッテオ監督のチームはトータル2-1から世界王者を再逆転し、決勝に駒を進めています。

ラ・リーガで未だ無敗のクラブとの対戦が、最悪の貧乏クジであるのは間違いありませんが、コンテ監督がいうとおり「相手にとっても嫌な組み合わせ」です。5バックとカンテで後ろのスペースを消し、アザールとモラタのカウンターでゴールを狙う戦い方になりそうですが、ネイマールがいなくなったスペインの名門はより戦いやすくなったという印象があります。プレミアリーグのディフェンディングチャンピオンには、あの4月の歓喜をぜひ再現していただければと思います。

チェルシーの次に難しい相手を引いてしまったのは、トッテナムです。セリエAで3位に甘んじているとはいえ、ユヴェントスは昨季のファイナリストです。ディバラ、イグアイン、マンジュキッチが繰り出す強力なアタックは健在。グループステージで同じ組だったバルセロナに2試合とも完封されたからといって、決して侮ることはできません。欧州王者のレアル・マドリードを1-1、3-1と圧倒したポチェッティーノ監督のチームは、持ち前の縦に速い攻撃でイタリア王者を下すことができるでしょうか。アルデルヴァイレルトが復帰し、ハリー・ケイン、エリクセン、デル・アリが万全の状態で決戦に臨むことができれば、好勝負必至でしょう。プレミアリーグで2シーズン連続で優勝争いに顔を出したチームの完成度の高さに期待しましょう。


【チャンピオンズリーグ2017-18シーズン ラウンド16組み合わせ】
ユヴェントス(セリエA) VS トッテナム(プレミアリーグ)
バーゼル(スイス) VS マンチェスター・シティ(プレミアリーグ)
ポルト(ポルトガル) VS リヴァプール(プレミアリーグ)
セビージャ(ラ・リーガ) VS マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ)
レアル・マドリード(ラ・リーガ) VS パリ・サンジェルマン(フランス)
シャフタル・ドネツク(ウクライナ) VS ASローマ(セリエA)
チェルシー(プレミアリーグ) VS バルセロナ(ラ・リーガ)
バイエルン・ミュンヘン(ブンデスリーガ) VS ベシクタシュ(トルコ)


マンチェスターダービーを制して、プレミアリーグで独走態勢を築いたマンチェスター・シティにとっては最高の組み合わせ抽選会となりました。ペップのチームがスイスのバーゼルに足をすくわれる姿は想像できません。グループAで2位のクラブは、本拠地ザンクト・ヤコブ・シュタディオンではマンチェスター・ユナイテッドを1-0で破っていますが、この一戦はモウリーニョ監督のチームが4連勝で首位通過をほぼ手中にした後に行われています。プレミアリーグのTOP6相手に4戦全勝の最強チームは、ベスト8に順当に駒を進めるものと思われます。

マン・シティほどではないものの、ポルトと当たるリヴァプールとセヴィージャを引いたマンチェスター・ユナイテッドにとっても、納得のドローでしょう。国内では14戦無敗を誇るポルトは、ベシクタシュに勝てずに2位通過となったクラブ。グループステージで4ゴールを決めているアブバカルと国内では好調のマレガは要注意ですが、6試合で10失点の守備陣はレッズをゼロには抑えられないと思います。セヴィージャは、リヴァプールと2-2、3-3と互角に渡り合ったチームですが、ラ・リーガでは15試合19ゴールと貧攻にあえいでいます。より守備が強固なマンチェスター・ユナイテッドなら「ヨーロッパリーグの新旧王者対決」を無失点で終えることも不可能ではないでしょう。クロップ監督とモウリーニョ監督の「2年連続ELファイナリストコンビ」には、ノックアウトラウンドでの強さを見せていただければと思います。

ヨーロッパリーグのアーセナルは、スウェーデンのオステルスンドなら問題なくラウンド16進出を決めてくれると思います。チェルシーとトッテナムは微妙ですが、その他のクラブは順当に勝ち進んでくれるでしょう。直近3年のチャンピオンズリーグでは、プレミアリーグ勢はベスト8が壁になっており、2015-16シーズンのマンチェスター・シティと昨季のレスター以外はラウンド16までに消えておりますが、今季は複数のクラブが上がってくれるのではないでしょうか。最低3つ、あわよくば4つを期待しております。楽しみです!


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CLで絶好調のプレミアリーグ勢。ビッグイヤー獲得を期待したい2人のワールドクラス!

楽しい3ヵ月を過ごさせていただきました。プレミアリーグ勢が絶好調だったチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ。レアル・マドリード、ドルトムントと同居するという「死のグループ」に入ったトッテナムは、世界王者を1-1、3-1と圧倒して全32クラブの単独トップとなる5勝1分でフィニッシュ。マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドは悠々と4連勝し、趨勢が決まった後のアウェイゲームを落としただけで5勝1敗。アトレティコ・マドリード、ローマと対峙する難しいグループに入ったチェルシーも、CLで4シーズン連続ベスト8と上位の常連となっていたシメオネ監督のチームを蹴落として3勝2分1敗で2位に滑り込みました。

いちばんハラハラさせられたのは、最終節で負ければグループステージ敗退の可能性があったリヴァプールですが、セヴィージャに3-0から追いつかれる失笑の一戦の後は、スパルタク・モスクワを7-0でぶっ叩く爆笑のフィナーレでした。クロップ監督のチームは、やはり攻めてナンボです。サラー、マネ、コウチーニョと飛び道具満載のスカッドは、ノックアウトラウンドに進めばより威力を発揮するのではないかと思われます。アンフィールドの熱狂的なサポーターがアウェイゴールを妨げ、敵地でも攻撃力が変わらない彼らなら、優勝候補の足をすくう金星を挙げられるかもしれません。38試合の積み上げを問われるプレミアリーグより、2試合トータルの数字で勝れば上にいける大会のほうが、旋風を巻き起こせるのではないかと期待しています。

チャンピオンズリーグで史上初の5クラブ勝ち抜けを決めたプレミアリーグ勢は、21勝6分3敗という文句なしの数字を残しましたが、ヨーロッパリーグに出場した2つのクラブは明暗が分かれました。コシールニー、ラムジー、ジャカ、エジル、ラカゼットが出場ゼロと全試合Bチームで戦ったアーセナルが4勝1分1敗と余裕で勝ち抜いたのに対して、絶不調に陥ったエヴァートンはアタランタとリヨンに勝てず1勝1分4敗で敗退。ELの数字を足し込むと、プレミアリーグ7クラブのトータルは26勝8分8敗とまずまずの数字にレベルダウンします。

CL連続出場を続けていた昨季までは負傷者だらけだったアーセナルは、戦いの場が変わった今季は、目立つリタイアはカソルラのみ。Bチーム作戦をベスト16まで引っ張り、アトレティコ・マドリードやナポリ、ドルトムントらと当たるであろう最後の5試合だけ万力込めて戦えばいい展開になれば、ガナーズはスカッド充実のままで複数タイトルをゲットする気持ちいい結末を迎えられるかもしれません。

さて、ここからはチャンピオンズリーグに話を絞りましょう。11日にラウンド16の組み合わせ抽選が行われますが、首位通過のトッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リヴァプールと2位で進んだチェルシーから見える景色は大きく変わります。このラウンドではプレミアリーグ同士の対決はないため、1位だった4クラブの対戦相手候補はバーゼル(スイス)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ユヴェントス(イタリア)、セヴィージャ(スペイン)、シャフタル・ドネツク(ウクライナ)、ポルト(ポルトガル)、レアル・マドリード(スペイン)の7クラブ。グループステージでレアル・マドリードと争ったトッテナムは、ユーヴェとバイエルンさえ引かなければ互角以上に戦えるでしょう。

一方、2位通過のチェルシーは、パリ・サンジェルマン(フランス)、バルセロナ(スペイン)、ベシクタシュ(トルコ)の3択です。ネイマール、カバーニ、ムバッペVSメッシ、スアレス、イニエスタという究極の選択はどっちもどっち。運よく彼らを避けたとしても、殺気に満ちた恐怖のトルコの夜が待ち構えています。アザール、モラタ、ペドロ、ウィリアンらが前線に並ぶ昨季プレミアリーグ王者は充分戦えると信じていますが、国内で勝ち続けながら欧州の強豪と伍するには心身ともに相当なタフネスが必要です。ラウンド16のセカンドレグの直後にマンチェスター勢との連戦が組まれているチェルシーが、バーゼルと2試合行うクラブよりも厳しい3週間を過ごすことになるのは間違いありません。

今季チャンピオンズリーグで、私が活躍を期待している選手が2人います。セルヒオ・アグエロとズラタン・イブラヒモヴィッチ。プレミアリーグ歴代7位、南米選手では1位の131ゴールを決めているアグエロは、イングランドでプレイした外国人選手のなかで最も幸せなキャリアを送った選手のひとりでしょう。アトレティコ・マドリードでヨーロッパリーグを制し、イングランドで国内3冠を手にした彼のメダルコレクションに欠けているのは、アルゼンチン代表とクラブにおけるワールドカップ制覇。ペップの下で公式戦1敗と最高のシーズンを過ごしている今季は、スペイン勢とバイエルンが昨季までの迫力を欠いており、千載一遇のチャンスです。

スウェーデンを出てから所属したすべてのクラブでリーグ制覇を果たしているズラタンも、マンチェスター・ユナイテッドを7つめの優勝クラブとするとともに、最初で最後になるかもしれないビッグイヤー獲得を達成したいところです。彼らはどこと当たることに…と、その前にマンチェスターダービーでの素晴らしいプレイを期待しましょう。ズラタンが出場するとすれば、明らかに勝っているか負けているか、どちらかの状況となりそうです。CLの話は、日曜日の熱狂の後でもう一度!


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素晴らしきルックマン&ヴラシッチ!EL初勝利のエヴァートンは、若手の成長に期待!

大量補強直後のチームづくりがうまくいかず、一時はプレミアリーグ18位に転落。ヨーロッパリーグではアタランタとリヨンに勝てず、5試合未勝利。厳しいシーズンを過ごしているエヴァートンについて、筆頭株主のファルハド・モシリ氏を、スティーヴ・ウォルシュFDを、ロナルド・クーマン前監督を非難するのは簡単です。ルカクの後釜をなぜ獲らなかったのか、お金をかければいいというものではない、云々。しかし、それらはいずれも結果論。今季プレミアリーグが始まる前には、多くのサポーターや評論家が彼らを脅威だと語っていました。ひとたび混乱が収まれば、彼らは再び上位を苦しめる存在となるはずです。

プロジェクトが頓挫し、立て直しを強いられている今、私は新たな視点でエヴァートンを見つめ直そうと思っています。このうえは勝負は来季以降である、と。プレミアリーグのトップクラブのなかで、マージーサイドの青は最も若手が充実しているクラブです。マイケル・キーン、メイソン・ホルゲート、マシュー・ペニントン、ジョンジョ・ケニー、モルガン・フィニー、トム・デイヴィス、ベニ・バニンギム、サンドロ・ラミレス、カルヴァート=ルーウィン、ニコラ・ヴラシッチ、アデモラ・ルックマン。レンタル先で修業中のキーラン・ドゥウェル、ブレンダン・ギャロウェイ、タイアス・ブローニングもおり、来夏にはアンデルレヒトに貸し出しているヘンリー・オニェクルが合流します。18歳からプレミアリーグで活躍しているロス・バークリーや既に主力のマイケル・キーンとピックフォードをカウントしなくても、これだけ成長が期待できる選手がいるのが彼らの強みです。今季はTOPフィニッシュが目標となったとしても、次のシーズンはあらためて脅威の存在となるのではないでしょうか。

ヨーロッパリーグ最終節、3位争いとなったアポロン・リマソールとの消化試合は、エヴァートンに期待していた目線で見ると哀しいフィナーレですが、次世代を担う若手に注目しようとすれば格好のチェックの場です。スタメンを見ると、モルガン・フィニー、バニンギム、ヴラシッチ、ルックマンがいるだけでなく、今回初めてトップチームに呼ばれたハリー・チャーズリーとフレーザー・ホーンビーまで名を連ねています。8分にチャーズリーのパスを左サイドで受けたルックマンは切り返しを入れて中に持ち込んだものの、GKに余裕を与えてしまい、シュートをブロックされました。11分にはルックマンのドリブルが止められたところをチャーズリーがフォローし、ゴール右隅を襲うコントロールショットを放ちます。GKキッサスのビッグセーブに阻まれたものの、迷いのないナイスプレーでした。

21分、エヴァートンは若手アタッカーコンビで先制点を奪います。シュナイデルランとのワンツーでゴールラインまでえぐったヴラシッチがクロスを上げると、ファーでフリーだったルックマンが頭を突き出すヘディングシュート。勢いに乗ったルックマンは、27分に左隅に突き刺さる素晴らしいミドルシュートを決め、エヴァートンは今季EL初勝利に近づきます。U-20ワールドカップ優勝の原動力となったドリブラーの出遅れを取り戻す2ゴール。期待していた選手の活躍に、否応なくテンションが上がりました。

42分にボックス手前でフリーになったヴラシッチのシュートはキッサスが足でセーブ。夏にハイデュク・スピリトから加わった20歳のアタッカーも、大化けが期待できる選手です。急造の最終ラインはマークの受け渡しのまずさから何度もピンチを招いていたものの、アポロンのフィニッシュが決まらず前半は2-0。後半も、エヴァートンの若い選手たちが躍動します。57分にシュナイデルランのヒールパスをもらったルックマンは、一気にDFを抜き去りGKと1対1。コースを切られ、シュートをブロックされてしまったものの、ドリブルの切れ味は抜群です。

73分には、背負っていたDFをワントラップでかわしたホーンビーが右足で強烈なシュートを放ちますが、GKに足で止められてしまいました。ダメ押しは87分。GKロブレスのロングキックを途中出場のブロードヘッドが競ってヴラシッチに送ると、ワンタッチでDFを抜き去ったクロアチア人は文句なしの左足シュートでGKの脇を抜きました。デニー、ゴードンとさらに若手を繰り出したエヴァートンが、0-3で最後に勝利を収めました。ルックマン、ヴラシッチ、昨季の成長株トム・デイヴィス、そして今季売り出し中のカルヴァート=ルーウィン&ジョンジョ・ケニー。プレミアリーグ10位まで順位を戻してきたエヴァートンが、若手の成長とともにどんな変化を遂げていくのか、じっくり見つめていきたいと思います。(ドミニク・カルヴァート=ルーウィン 写真著作者/Ardfern)


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自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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