移籍市場2回の補強禁止処分を科されたチェルシーは、ピンチをチャンスに変えられるか⁉

これは痛い!昨日、FIFAがチェルシーに2回のトランスファーマーケットにおける選手獲得禁止を申し渡したと発表しました。「BBC」によると、ペナルティの対象となったのは18歳未満の選手の国外移籍。チェルシーが行った92の取引のうち、ベルトラン・トラオレの獲得をはじめとする29件が違反と見做され、2020年1月のマーケットまでの新戦力補強が禁じられるとともに、46万ポンド(約6600万円)の罰金が科せられました。プレミアリーグのクラブと同様に、FAも未成年の登録に関するルールを守らなかったとされ、39万ポンド(約5600万円)の支払い命令を受けています。

この決定に対してチェルシーは反発しており、「FIFAが63人のプレーヤーについて違反がないと認めたことを歓迎するが、29人に関して提案を受け入れなかったことに非常に失望している」と声明を発表。FAのスポークスマンは「調査に全面的に協力する」としながらも、今回の決定に対して抗議する意向を示しています。レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、バルセロナといったスペイン勢が既にこの件でペナルティを喰らっていますが、チェルシーはプレミアリーグにおける最初のクラブとなる見通しです。

「BBC」が掲載した「Chelsea transfer ban: Club to appeal against Fifa decision」と題されたレポートをベースに、事の発端と処分までのプロセスをおさらいしておきましょう。「Football Leaks」が、チェルシーの契約に関する文書を公開したのが最初のアクション。フランスの「メディアパート」がこれを伝え、2017年9月には「チェルシーは調査を受けている」と報じられました。ベルトラン・トラオレが18歳になったのは2013年9月でしたが、チェルシーは2011年4月に母親に対して15万5000ポンド(約2200万円)を支払い、彼女が会長を務めるクラブにも1万3000ポンド(約190万円)が渡ったとされています。

ペナルティそのものに対して是非を云々する立場にはなく、憶測や見通ししか語れませんが、チェルシーは処分の軽減を求めて争うことになるのではないでしょうか。夏のマーケットを失うとなれば、アザールやウィリアンなど移籍が噂されている選手のプロテクトをめざし、最強ユースで育てた有望選手を何人かクラブに戻すという決断をするでしょう。マルメと戦ったヨーロッパリーグのラウンド32でゴールを決めたカラム・ハドソン=オドイは、サポーターが「もっと試合に出してくれ」と声を挙げている選手ですが、経営ボードのミッションは、彼に届いたバイエルンからのオファーをシャットアウトして契約延長に漕ぎ着けることになりそうです。

ペドロ、ウィリアン、ジルー、ダヴィド・ルイス、イグアインと主力に30代が揃っており、若返りを図りたかったクラブは、存外ピンチをチャンスに変えられるかもしれません。出番が限られているクリステンセン、アンパドゥ、ロフタス=チーク、カラム・ハドソン=オドイにとってはレギュラーポジションをゲットするチャンス。バチュアイ、ズマ、オラ・アイナ、メイソン・マウント、バカヨコ、タミー・アブラハムらは、強みをうまく引き出せれば次世代の主役となるポテンシャルがあるのではないかと思います。今季は、何としてもプレミアリーグのTOP4フィニッシュを実現しなければなりません。戦績が上がらず、若手やサブの選手を使いこなせていないサッリ監督にとっては、このニュースは逆風でしょう。移籍市場から締め出されたとき、指揮官という役職は唯一の補強可能なポジションです。


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サポーターは愛想を尽かした!? 「BBC」のチーフライターがサッリ解任間近とレポート!

you're getting sacked in the morning(明日の朝には解任だ!)」。アウェイサポーターがお約束のチャントをがなり立てると、ストレスを溜めていたホームサポーターが尻馬に乗り、スタンフォード・ブリッジに不穏な空気が流れました。「BBC」のチーフフットボールライター、フィル・マクナルティさんは、「Why end is near for Chelsea manager after defeat by Man Utd(マン・ユナイテッドに敗れた後、チェルシーのマネージャーが終わりに近づいた理由)」と題したレポートのなかで、「これは重要な瞬間であり、サッリがサポーターにどれほどひどい評価を受けているかを物語る尺度だった。彼は今まで、この類の敵対的な扱いを受けたことがなかった」と驚きを表現。「ひとたびファンベースを失えば、取り戻すのは並大抵のことではなく、通常ならサッリは職責を果たせなくなる」と、プレミアリーグ6位に転落した指揮官の行く末を案じています。

シーズンの前半戦で窮地に立たされていたのは、FAカップ5回戦で激突したマンチェスター・ユナイテッドのほうでした。モウリーニョ監督と選手の不和が囁かれていたクラブは、プレミアリーグ12節のマンチェスターダービーに敗れて6勝2分4敗の勝ち点20。ここまで8勝4分と無敗だったチェルシーは、優勝候補の一角と目されていました。12月にポルトガル人監督のクビが飛び、スールシャールがノルウェーから招かれると、マン・ユナイテッドは公式戦11勝1分1敗と完全復活。チェルシーはこの間プレミアリーグで4勝1分4敗、公式戦7勝1分5敗と停滞し、ゴールを決められないまま終わる試合が急増しました。

7勝5分5敗で6位に沈んでいたチームに追いつかれたサッリ監督は、どんな問題を抱えているのでしょうか。「BBC」に寄稿したライターは、「イタリア人指揮官は柔軟性に欠け、頑固」「ハイペースのアタッキングサッカーは、質の高いチームと当たると退屈で予測可能になり、簡単に混乱してしまう」と指摘しています。監督の頑固さとチームの弱点の象徴として挙げているのは、ナポリから獲得したジョルジーニョです。「チームがうまくいかなくなれば、中盤の混雑と執拗なブロックによって打ち消され、試合が終わってしまう」。世界で最も優れたアンカーと見做されているエンゴロ・カンテがいるのに、このポジションでは能力的に劣るプレーヤーを支持するのは理解できないというわけです。

マンチェスター・ユナイテッドの指揮官は、これまで右サイドで起用していたマタを2トップの後ろに配し、ジョルジーニョにプレッシャーを与えました。一方、チェルシーの監督のほうは、いつものメンバーでいつものサッカー。劣勢となっても、ペドロをウィリアン、コヴァチッチをロス・バークリーと判で押したような同ポジションの交代策でした。アスピリクエタをザッパコスタという最後のカードは、将棋でいえば投了前の形づくりのようです。ジルーとカラム・ハドソン=オドイがベンチにいるのを見たサポーターたちが怒るのも無理はありません。ポゼッション67%、シュート数でも上回っていたホームチームに対して、赤い悪魔の2点の貯金はセーフティではなかったように思います。

サッリ監督に厳しいマクナルティさんは、「選手たちは迷っており、インスピレーションとアイデアが欠けている」と不振の原因について触れた後に、「彼も同じに見える」としています。カラバオカップ決勝は6-0で大敗したマン・シティ、直後のプレミアリーグは3-1で完敗したスパーズが相手ですが、サッリ監督は同じメンバー、同じ戦術をチョイスするのでしょうか。ホームゲームでサポーターの怒号が響く今となっては、新しいことは始められないでしょう。「BBC」のライターの最後の言葉に、反論する根拠が見当たりません。「It is hard to see Sarri coming out of this crisis unscathed.(サッリがこの危機から無傷で戻ってくるのを見るのは難しい)」。


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過去4人は全員アウト…マン・シティ戦の惨敗でチェルシーのサッリ監督に解任の噂!

「謝ろうと思ってここに来た。いいたいことがあれば、私の前に来てほしい」。アントニオ・リュディガーはアウェイサポーターの前で頭を下げ、スターリングに翻弄されたセサル・アスピリクエタも「できることはファンに謝ることだけ。この結果は受け入れられない」とショックを隠せませんでした。プレミアリーグ26節、マンチェスター・シティ6-0チェルシー。動揺と怒りが激しかったのか、ペップが差し出した手に一瞥もくれずにロッカールームへと急いだマウリシオ・サッリ監督は、伏し目がちにインタビューに応じ、敗戦について「説明できない」とコメントしています。

「開始数分でゴールを許したため、難しくなってしまったのだろう。われわれはトラブルに陥ってしまった。今週はチームに手応えを感じており、こうなった理由はわからない。アウェイで大きな問題を抱えている」

試合後のインタビューと公式サイトのメッセージをチェックしていて気になったのは、「自分のフットボールをやりたいが、今はそれができていない」「チームは私が意図していなかったフットボールをしていた」といった言葉でした。穿った読み方をすれば、「自分は勝つためのプランを用意したのに選手が動かなかった」とも取れるメッセージは、主力選手に余計なストレスやプレッシャーをもたらすことになりかねません。「BBC」のチーフライター、フィル・マクナルティさんは、「サッリ監督は既に危険な状態にある」と指摘。初年度を乗り切れなかったフェリペ・スコラーリやヴィラス・ボアスの名前を挙げながら、「マネージャーのアイデアが選手に伝わらなくなったと見られれば、巻き返すのは不可能」と主張しています。

ジョゼ・モウリーニョがやってきた2004年以降、開幕からチェルシーの指揮を執った監督のなかで初年度優勝を果たさずに生き残ったのは、既に絶大な信頼を得ていた2013-14シーズンのモウリーニョだけ。最初の年に2冠を制したアンチェロッティと、優勝の翌年もFAカップを取ったアントニオ・コンテも、プレミアリーグで振るわなかった2年めの終わりに任を解かれています。シーズンオフからチームを預かり、1年持たずにクラブを去った3人の指揮官を振り返ってみましょう。

2008-09シーズンのルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、年明けから5週間を経て2月9日に解任。開幕からの13試合を10勝2分1敗と好スタートを切りながら、11月末からの12試合を4勝5分3敗と停滞し、スタンフォード・ブリッジでハル・シティにスコアレスドローで終わったことが直接的なトリガーとなりました。それでもプレミアリーグ4位に粘っており、敗れた相手はダブルを喰らったリヴァプールとアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドのみ。たった8ヵ月での解任は厳しすぎるジャッジに見えましたが、ブラジル人監督の解任後、主将のジョン・テリーは「彼の支持者は自分を含む2~3人しかいなかった」と、ロッカールームに断層があったことを認めています。

2010-11シーズンにアンチェロッティの後を継いだアンドレ・ヴィラス・ボアス監督は、3月頭まで引っ張るのが精一杯でした。こちらはプレミアリーグ前半戦を10勝4分5敗と苦しみ、年明けからの8試合も3勝3分2敗と振るわず。長期的な改革を託されたはずだった若き指揮官は、プレミアリーグ4位に手が届くポジションでも猶予を与えられませんでした。このときバトンを渡されたロベルト・ディ・マッテオ監督は、ビッグイヤー初制覇の栄誉をクラブに残したにもかかわらず、新シーズンの11月にアウト。7勝1分というロケットスタートの後、4試合勝てなかっただけでクラブを去ることになってしまいました。

監督にかくも厳しいチェルシーの歴史を紐解けば、マウリシオ・サッリが解任を噂されるのも無理はありません。3年めのクリスマス直前にジ・エンドとなったモウリーニョ監督も含め、過去の指揮官が切られるまでの戦績を調べてみると、「プレミアリーグ4位以下で優勝は絶望的」「選手との不和が囁かれていた」「直前の不振」「Xデーまでのマンチェスター・ユナイテッド戦で勝利なし」といった共通項があります。アザールに対するネガティブな発言が報じられたサッリ監督は、4つすべてに当てはまっているように見えます。週末のFAカップでマンチェスター・ユナイテッドに勝てば、大丈夫でしょうか。いや、スパーズ、フラム、ウルヴスと続くプレミアリーグで大敗したらアウトかもしれません。進退について問われたサッリ監督は、イタリア訛りの英語でこう答えています。

「私がチームを指揮している以上、批判されるのは当然だと思う。将来については知らない。クラブに聞いてほしい。私はチームとパフォーマンスを心配しており、リスクがあるこの仕事について気にしていない」

11月末のスパーズ戦で無敗をストップされてから、プレミアリーグ14試合で7勝1分6敗。あとひとつ負ければ、ヴィラス・ボアスに並びます。「ジョルジーニョがカンテに勝るアンカーであることを支持する論理的な理由はない。カンテはこのポジションでは世界一だが」。マクナルティさんは、頑固を貫けば仕事を失う可能性があるといっています。今のチェルシーの顔ぶれなら、以前に経験済みの4-2-3-1あるいは3-4-3を試す価値はあると思われるのですが…。ジョルジーニョを抑えられると詰まりがちな最近のチェルシーを見ていると、プランBが必要なのではないかとやきもきしてしまいます。FAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦、カラバオカップ決勝のマンチェスター・シティ戦、スパーズとのロンドンダービーは大敗厳禁、何とか2勝1敗以上で乗り切りたい正念場です。


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サッリ監督の微妙な発言、アザールの去就…ゴシップ急増のチェルシーは、今こそ耐える時!

今季プレミアリーグでTOP4フィニッシュを果たせるか否かで、チェルシーの指揮官と主力選手の運命は大きく変わるのではないでしょうか。昨夏からレアル・マドリード移籍が噂されているエデン・アザールは、2年連続でヨーロッパリーグを戦うという判断はしないのではないかと思われます。「デイリー・メール」は、チェルシーがウインガーを物色していると報道。クリスティアン・プリシッチが夏に合流することは決まっているものの、アザールが抜けた場合は、大きな穴を埋める存在がもうひとり必要というお話です。記事が挙げている名前は、ナポリのインシーニェとエヴァートンのリシャルリソン。前者は今季のセリエAで8ゴール、後者はプレミアリーグで10ゴールをゲットしており、いざ買うとなれば相当な額を要求されそうです。

「インディペンデント」が伝えるアザールの後釜候補は、バルサでうまくいっていないといわれているフィリペ・コウチーニョです。リヴァプールに買い戻しの意志はないようで、プレミアリーグで彼の移籍金を払えるのはマンチェスター勢とチェルシーぐらいでしょう。バルセロナはこの憶測を否定しており、ビッグディールの実現性は低そうですが、シーズン終了後にはチェルシーとの契約が残り1年となるアザールが新たなステージを求める可能性は決して低くはないはずです。

TOP4を外すとなると、サッリ監督への風当たりも厳しくなるでしょう。「スカイスポーツ」が、イタリア人指揮官の苦し気なコメントを紹介しています。チェルシーのヘッドコーチの仕事は難しいと語ったサッリ監督は、経営陣に忍耐を求めているとのこと。「現時点でうまくいってないからといってスタイルを変えるのではなく、まずは自分のフットボールがうまくいくのを見たい」「ユルゲン・クロップの最初のシーズンは、順位テーブルの真ん中にいた(=プレミアリーグ8位)ことを覚えておかなければならない」。プランBはないと明言した指揮官は、ポチェッティーノ、クロップ、ペップが3年以上を費やして今のポジションにいると主張し、性急に結果を求める考え方をあらためる必要があるといっています。

サッリ監督の主張に特段異論はありませんが、じっくり腰を据えてチームを強化したいなら、彼自身にも忍耐が必要なのではないかと思います。最近気になるのは、プレスに対する発言です。ボーンマス戦で4-0と大敗すると、「私は選手のモチベーションを高められないマネージャーなのだろう。なぜこうなったのか、理解できない」。今季プレミアリーグで12ゴール10アシストのエースについては「彼はリーダーではない」「移籍したいならそうすべき」と、ネガティブなコメントが増えています。指揮官が外に向けて選手を名指しで非難するのが百害あって一利なしであることは、年末までのマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれています。後半戦は3勝1分2敗と苦しい状況にあるチェルシーに最も必要なのは、自信なのではないでしょうか。

「エクスプレス」が、「アブラモヴィッチオーナーがポチェッティーノ招聘を検討」と書くなど、サッリ監督に関するゴシップが一気に増えてきました。今週末はマンチェスター・シティ、FAカップ5回戦でマンチェスター・ユナイテッド、カラバオカップ決勝はマン・シティ、プレミアリーグ28節のトッテナム戦と続く国内強豪対決は、指揮官と選手たちにとって大きなターニングポイントになりえるでしょう。連敗でモチベーションを下げるのか、勝ち続けて再度上昇気流に乗るのか。チェルシーは、2月こそが踏ん張りどころです。


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現地の評論家が一斉に「NG」…波紋を呼んだサッリ監督のチーム批判!

ヴィクター・モーゼス、ケーヒル、エメルソン、ザッパコスタ、クリステンセン、ドリンクウォーター、アンパドゥ。この錚々たる顔ぶれが、プレミアリーグ出場2試合以下に留まっているのが、現在のチェルシーです。GKケパと、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、マルコス・アロンソの4バックはスタメン完全固定。アンカーのジョルジーニョ、右のカンテ、前線のアザールとウィリアンもアンタッチャブルです。ターンオーバーがあるのは、モラタ、ジルー、ペドロのいずれかが選ばれる3トップと、コヴァチッチとロス・バークリーの左インサイドのみ。出場機会を求めたセスクはモナコに移籍し、プレミアリーグで途中出場3回のカラム・ハドソン=オドイも残留を望んでいないと報じられています。18歳の天才ウインガーにはバイエルンから4度のオファーがあり、いずれチェルシーも容認しなければならない時期が来るかもしれません。

メンバーを固定すれば戦術の熟成度が上がるといわれますが、今のチェルシーは行き詰まっているように見えます。プレミアリーグ23節のビッグロンドンダービーは、ラムジーに封じられたジョルジーニョが効果的な配球ができず、2-0完敗。チームの戦いぶりに激怒したサッリ監督は、明確にいいたいからイタリア語で話させてもらうと前置きし、「メンタル面でわれわれより自信があるチームと戦った。受け入れられない。トッテナム戦もそうだった」「失点したのは戦術や技術の問題ではなく、勝利への思いが足りなかったからだ」と選手たちを非難しました。この発言に、現地の評論家たちが一斉に反応。チーム全体に対するネガティブなアプローチはマイナスしかないと懸念を示しています。「スカイスポーツ」より、3人の声を拾ってみましょう。

「彼は何かを失ったかもしれない。トッテナムを率いていたとき、私もスタンフォード・ブリッジで同じことをやってしまった。その後の結果は悪くなかったが、フラストレーションを解消したにすぎなかった。個々のプレーヤーから最高のものを引き出す方向にいかないと、よくはならない」(ティム・シャーウッド)
「全体を批判してもドレッシングルームは反応しない。そのうち、マネージメントしたくても動かせなくなってしまう。彼はそうやってきたのかもしれないが、別な方法を考えないと」(ジョレオン・レスコット)

モウリーニョとコンテという2人の名将が、プレミアリーグ制覇と混乱を繰り返してきた歴史を指摘したガリー・ネビルさんは、「タップのようにオンとオフを繰り返せるドレッシングルーム。サッリは経験豊富な男なんだろうけど、締め出されたかもしれないね」と語っています。監督が選手を名指しで批難し続けるとどうなるかは、マンチェスター・ユナイテッドが示してくれましたが、チーム全体に対する抽象的な批判をプレスにぶちまけるのも、いい方向には進まないというわけです。「問題は戦術ではなく勝ちたい気持ちの不足」といってしまったために、サッリ監督は戦術変更がしづらくなりました。4-2-3-1は時期尚早と語った指揮官は、今まで通りに戦うことしか考えていないのかもしれませんが…。

打開策があるとすれば、カンテとジョルジーニョを並べるなどの戦術変更、燻っていた選手たちの抜擢による競争環境の構築、うまくいっていない選手との個別コミュニケーションによるモチベーション向上などではないでしょうか。選手たちを変えたいなら、プレスルームではなくドレッシングルームやコブハムの練習場で直接話したほうがいいでしょう。思い出すのは、11月のプレミアリーグ。サッリ監督と同様にアーセナルの気迫に押されまくり、何とかドローで切り抜けたユルゲン・クロップは、プレスの前ではジョークをかますのみでした。

「アーセナルはすべてのストライカーを使ってきた。ファン・ペルシとベルカンプも出てくるんじゃないかと思ったね」

そう、この試合の前にエメリ監督が、レッズの指揮官についてこんなことをいっていました。「クロップは毎日、笑ってるよね。私も、彼のように笑いたい。われわれは笑顔で取り組む必要がある。そうすれば、物事をより楽しめるようになり、うまくいく。勝った時に笑うのは簡単だけど、そうでないときも笑顔が必要だ」。スールシャールのスマイルを見続けているサポーターとして、あらためて深くうなずきたくなる言葉です。13節のスパーズ戦で初の敗戦を喫してから、公式戦16試合を9勝2分5敗とペースダウンしているチェルシーは、プレミアリーグ12戦無敗だった頃の自信とクオリティを取り戻せるでしょうか。イグアインの去就よりも、サッリ監督の采配や振る舞いのほうがより気になる今日この頃であります。


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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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