活躍ランキング、ベスト11から期待外れまで…「UEFA」と「スカイスポーツ」がユーロ2016総括!

ポルトガルの優勝で幕を閉じたユーロ2016。一夜明けた11日、プレミアリーグを驚かせたアタッカーが、欧州で最も素晴らしい選手に指名されました。「UEFA.com」が「EURO2016選手バロメーター」で算出したランキングでTOPに立ったのは、フランス代表のディミトリ・パイェ。彼の活躍について触れる前に、このシステムについて簡単に紹介したほうがいいでしょう。「EURO2016選手バロメーター」は、簡単にいえば、選手のコンディション追跡システム。ユーロ予選のデータをベースとして、2016年のクラブと代表におけるパフォーマンスが加えられる仕組みです。最大の特徴は、「加味されるデータはポジションによって異なり、直近の数字ほど重視される」こと。負傷が癒えて年明け早々にプレミアリーグに復帰したパイェは、そこから徐々にパフォーマンスを上げ、ユーロ2016がまさにピークだったのかもしれません。

開幕戦の対ルーマニアでは、試合終了間際に完璧な左足ミドルで決勝ゴール。続くアルバニア戦でも、追加タイムにチームの2点めを決めています。大会3点めは、ベスト8のアイルランド戦。準決勝と決勝では、彼らしい正確なラストパスが見られず、囲まれてボールを奪われるシーンが増えたものの、大会MVPとなったグリーズマンを抑えて頂点に立ちました。2位は6ゴールで得点王に輝いたグリーズマン、3位はウェールズをベスト4に導いたガレス・ベイル。ドイツの中盤で攻守のバランスを保ち続けたトニ・クロースが4位となり、ベルギーの攻撃を仕切ったデブライネが5位に入っています。準優勝のフランスがワンツーである一方、ポルトガルで最上位のクリスティアーノ・ロナウドは7位でしかなく、ファイナルの結果がいかにサプライズだったかがここからも見て取れます。プレミアリーグから2名、リーガ・エスパニョーラから3名。ブンデスリーガで独走優勝を遂げたバイエルン勢の不振が色濃く出るランキングとなりました。

■選手バロメーターTOP5
1位/ディミトリ・パイェ(フランス)
2位/アントワーヌ・グリーズマン(フランス)
3位/ガレス・ベイル(ウェールズ)
4位/トニ・クロース(ドイツ)
5位/ケビン・デブライネ(ベルギー)

全体で見れば、フランスが優勝したかのようなランキングなのですが、ポジション別に見ると、後ろをポルトガルが独占しています。決勝で完璧なセービングを見せたルイ・パトリシオ、下手な演技さえしなければワールドクラスとリスペクトされるしかないペペ、FKが素晴らしかったラフファエル・ゲレイロのTOPは、それぞれ納得。ユーロ歴代最多の本大会通算9ゴール、予選を含めた通算29ゴール、史上初の4大会連続ゴール、こちらも最多の21試合出場と個人記録ラッシュだったクリスティアーノ・ロナウドがいないのは寂しいですが、グリーズマンが相手では致し方なしでしょう。守備的なMFでは、フランスのマチュイディが1位となっています。

■ポジション別TOP
GK/ルイ・パトリシオ(ポルトガル/18位)
SB/ラファエル・ゲレイロ(ポルトガル/10位)
CB/ペペ(ポルトガル/15位)
守備的MF/ブレイズ・マチュイディ(フランス/14位)
セントラルMF/トニ・クロース(ドイツ/4位)
攻撃的MF/ディミトリ・パイェ(フランス/1位)
ウイング/アントワーヌ・グリーズマン(フランス/2位)
FW/ガレス・ベイル(ウェールズ/3位)
※カッコ内の順位は総合順位

一方、イギリスメディア「スカイ・スポーツ」もまた、大会総括として「活躍した選手」「期待はずれだった選手」をピックアップしています。活躍した選手として名前が挙がったのは、UEFAのランキングでTOPだったパイェ、見事なクライフターンでベルギー守備陣を切り裂き時の人となったウェールズのロブソン=カヌ。「ユーロのパイェは選手として絶頂期に見える」「この1ヵ月半で、ロブソン=カヌはレディングの放出リストからプレミアリーグ移籍の可能性が浮上するまでに躍進した」と、両者とも手離しのリスペクトです。イングランドとプレミアリーグファンを絶望に追い込んだアイスランドのエース・シグソールソンと、ポーランド戦で貴重なゴールを決めたポルトガルの18歳レナト・サンチェスも、活躍組として名を連ねています。バイエルン移籍が決まっているレナト・サンチェスは、突破力や身体能力に加えて、「10ヵ月前でなく、10年前に代表デビューを果たした選手のようだった」と、プレイの判断力が選出理由となったようです。

期待外れ組に真っ先に挙げられたのは、2ヵ月前にはプレミアリーグで称賛の嵐だった2人の若手でした。単純に活躍できなかったとバッサリ斬られたのは、ハリー・ケインとデル・アリのトッテナムコンビ。プレミアリーグ得点王と最優秀若手選手賞のMFは、シーズン最終盤に調子を落としたスパーズのバイオリズムを、そのまま大会に持ち込んでしまったようでした。彼らと同様に、多くの選手が不調から抜け出せなかったのはバイエルン・ミュンヘンです。レヴァンドフスキは、さほど悪いプレイをしていたようには見えなかったものの、5試合1ゴールは物足りません。オーストリアのグループステージ敗退はちょっとしたサプライズで、ダヴィド・アラバは「過大評価だった」とまでいわれてしまいました。2014年のブラジル・ワールドカップでは5ゴールだったトマス・ミュラーは、自信を失っていたハリー・ケインと同じ空気を漂わせていました。右サイドではなく最前線に置いてあげれば、ゴールの感覚を忘れることなく脅威になっていたかもしれません。

最後に、UEFA選出のテクニカルオブザーバーが選んだ大会のベスト11を紹介しましょう。選出した13人は、アレックス・ファーガソン、アラン・ジレス、デヴィッド・モイーズ、パッキー・ボナー、ミクス・パーテライネン、サボ・ミロシェビッチ、ペーター・ルドバエク、ガレス・サウスゲイトなど、錚々たる顔ぶれです。

GK/ルイ・パトリシオ(ポルトガル)
DF/ヨシュア・キミッヒ(ドイツ)、ジェローム・ボアテング(ドイツ)
 ペペ(ポルトガル)、ラファエウ・ゲレイロ(ポルトガル)
MF/トニ・クロース(ドイツ)、ジョー・アレン(ウェールズ)
 アントワーヌ・グリーズマン(フランス)、アーロン・ラムジー(ウェールズ)
 ディミトリ・パイエ(フランス)
FW/クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)

マチュィディではなくジョー・アレン、ポグバやデブライネよりもラムジー。ガレス・ベイルやジルーは選外と、なかなか思い切った人選ですが、最前線以外は私は納得です。プレミアリーグファンとしては、リヴァプールやアーセナルの選手がここにいるのは盛り上がるものの、パリやマドリードのサポーターはモヤモヤするかもしれません。…ああ、ついにユーロが終わってしまいました。プレミアリーグの開幕はいつだっけと、既に禁断症状が出始めておりますが、選手のみなさんにはゆっくり休んでいただかないといけませんね。われわれの次の公式戦は、8月7日にウェンブリーで開催されるコミュニティシールド、レスターVSマンチェスター・ユナイテッドです。

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【ユーロ2016】決めきれなかったフランス…エデルの1発で、CR7を失ったポルトガルが優勝!

ユーロ2016は、いよいよファイナル。ロリス、サニャ、コシールニー、パイェ、シソコ、ジルーと、フランスのスタメンにはいつものプレミアリーグ勢が6人です。現在得点王のグリーズマンは、ジルーとの2トップでしょうか。ポグバ、マチュイディのセントラルMFコンビは健在です。厳かな雰囲気で始まったゲームは、開始早々からフランスがイニシアティブを取ろうとしています。最前線の2人が厳しいプレスをかけ、縦へのパスを出させないようにする開催国に対し、ポルトガルは最終ラインで奪ったボールをシンプルに前線に送る速攻で応戦。クリスティアーノ・ロナウド、レナト・サンチェス、ナニをペナルティエリアでフリーにすれば、簡単にゴールを割られてしまうでしょう。最初のシュートは5分、セドリックのロングフィードに反応したナニ。右から持ち込んで放った一撃は、ロリスの頭上を越えていきます。1分後、フランスはシソコが左から中に入ってシュート。馬車馬のようなドリブルを持ち味に、代表に必要な人材であることを証明した18番は、プレミアリーグ残留を果たせなかったニューカッスルに残るのでしょうか。

10分にはパイェが絶妙なクロスをゴール前に入れ、グリーズマンのヘディングシュートはGKルイ・パトリシオがビッグセーブ。直後のCKも、ジルーのヘッドを守護神ががっちりキャッチします。フランスの中盤でのチェックは厳しく、ショートカウンターで再三ゴール前に迫りますが、ペペとフォンテが構えるポルトガルの中央に崩れる兆しはありません。パイェと接触したクリスティアーノ・ロナウドは大丈夫でしょうか。左足をひねったエースは治療を受け、1度は戻ってきたものの、18分、ピッチに座り込んで泣いています。これは、ダメでしょう。22分にハーフラインから単独でペナルティエリアまで進んだシソコが強烈な左足ミドルを放った後、クアレスマの準備が整い、担架で運ばれたクリスティアーノ・ロナウドの夏が終わりました。素晴らしいゲームを期待していたファンとしては、残念無念。フランスサポーターが温かい拍手を送っていたのが、せめてもの救いです。

30分、またもシソコが右から3人をぶっちぎって折り返し。中盤で囲まれ、ボールを奪われるシーンが多いパイェに対して、ひとたびエンジンがかかると手がつけられない18番は好調です。34分にも、左サイドでひとりかわしたシソコが右足で強烈なシュート。左に弾き出したGKルイ・パトリシオは集中しており、ここまでの対応はパーフェクトです。ポグバとマチュイディがことごとく縦のボールをカットしていたフランスは、時間が経つにつれて、ポルトガル攻撃陣のサイドからの侵入を許すようになりました。47分、左サイドから上がったジョアン・マリオがゴール前に浮かしたクロスはきわどいボールでしたが、味方に合わず、ロリスの前を横切ります。前半は0-0。徐々に押し返したポルトガルペースといっていいのではないでしょうか。

後半が始まってしばらくは、中盤でのせめぎ合いが続き、両者ともシュートに持ち込めない展開。パイェのクロスははね返され、53分のポグバのミドルは大きく上に外れます。昨季プレミアリーグ最大のサプライズ、ディミトリ・パイェは、57分という早いタイミングでコマンに代えられてしまいました。60分に左から突破を図ったグリーズマンの左足は、ルイ・パトリシオの正面。65分、コマンのクロスに飛び込んだグリーズマンはどフリーでしたが、決定的だったヘディングはバーをかすめ、先制はなりません。バイエルンのサイドアタッカーが入ってからは、フランスがフィニッシュに持ち込めるようになってきました。

75分、最前線で止められ、体勢を崩しかけたコマンが持ち直してジルーに縦パスを通すと、渾身の左足はGKがセーブ。78分にジルーを下げたデシャン監督のチョイスは、ジニャクです。ポルトガルの2枚めは、レナト・サンチェスをエデル。すると80分にはポルトガルに久しぶりの決定機が到来します。ループシュート気味にゴールに向かったナニのクロスをロリスがかろうじて掻き出すと、リバウンドをクアレスマがバイシクルで狙いますが、プレミアリーグ屈指のGKが冷静にキャッチ。82分、右から上がったシソコの強烈なミドルをルイ・パトリシオが右に弾くと、拾ったコマンの浮き球はシソコのヘッドがうまく当たりません。

追加タイムに入った92分、コマンのグラウンダーをニアで受けたジニャクがペペを切り返しで外して右足を振り抜くと、初めてルイ・パトリシオの脇を抜いたボールは惜しくもポスト!0-0の試合は、延長戦に突入です。ポゼッションはフランス、ポルトガルは速攻とセットプレー。100分のフランスの波状攻撃はシュートを打ちきれず、113分のポルトガルのCKは、エデルが叩きつけたヘッドをロリスが手に当てて難を逃れます。後半最初の見せ場は、107分のラファエウ・ゲレイロのFKでした。左足の柔らかいキックは、ロリスがぎりぎりで触ってバーを直撃。その直後、ついにゲームの均衡が破れます。この試合で初めてコシールニーを振り切ったのは、途中出場のエデル。思い切りよくニアに打ち込んだ右足のシュートが、ロリスの指先を抜けていきます。1-0、デシャン監督は最後のカードを切りました。昨季プレミアリーグでその才能を存分に見せつけた、20歳のアントニー・マルシアル。アウェイチームリードのまま、残り時間は5分を切りました。

フェルナンド・サントス監督のすぐそばで、クリスティアーノ・ロナウドがチームを鼓舞しています。もう時間はありません。焦りから、強引な突破が増えていたフランスは、122分に最後の決定機を迎えました。コマンのクロスをポグバが頭で落とすと、落下点にはマルシアル。ボレーがDFの間を抜ければ、フランスは追いついていたでしょう。ところが、シュートの正確さには定評がある11番は相手に当ててしまいました。やがて、タイムアップの笛。グループステージを3位で通過し、90分では1回しか勝てなかったポルトガルが開催国を屠り、12年前に自国でギリシャに敗れた悔しさをようやく晴らしました。

決めきれなかったフランス、わずかな「自分たちの時間」を決勝点に結びつけたポルトガル。数多くの「たられば」が埋め込まれた123分は、勝者が薄皮1枚上回ったとしかいえません。おめでとう、ポルトガル、そしてクリスティアーノ・ロナウド。長きにわたってポルトガルを牽引してきた背番号7のキャプテンは、力が入らない左足を引きずり、メダルを受け取るための階段を重々しく上っています。プレミアリーグファンとして、レスターのエンゴロ・カンテがリーグとユーロの2冠を獲得する奇跡的な瞬間を観たかったのですが、クラブと代表で「欧州2冠」を達成したCR7とペペに拍手を送りたいと思います。ボールを支配したスペイン、イングランド、ベルギーが早期に大会を去り、堅守速攻型のアイスランドやポーランドが話題となったユーロ2016は、つい3時間前までドイツVSフランスが事実上の決勝戦だとばかり思っていました。しかし実は、準決勝の逆サイドにいた速攻対決のポルトガルVSウェールズこそが、この大会を象徴する優勝国を決める一戦だったのかもしれません。開幕戦と最後の試合で苦しんだ優勝候補筆頭の開催国を見て、ふとそんな考えが頭をよぎりました。


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【ユーロ2016】ドイツ、痛恨のミス!グリーズマンの2発でフランスがファイナル進出!

両チーム合わせて10人と、実に半数近くがプレミアリーグでプレイする選手です。ユーロ2016準決勝、フランスVSドイツ。開催国のフランスは、メジャー大会でのドイツ戦では3連敗中で、最後の勝利は1958年まで遡ります。カンテはベンチスタート、ラミは欠場。シソコとウムティティがスタメンに入ったフランスは、得点王のグリーズマン、ジルー・パイェのプレミアリーグ勢、ポグバとマチュイディのセントラルコンビがいずれも好調です。対するドイツは、マリオ・ゴメスが負傷離脱したトップにトマス・ミュラー。エジル、トニ・クロース、ドラクスラーが2列め、セントラルにはシュヴァインシュタイガーと今大会初スタメンとなるエムレ・ジャンです。フンメルスが出られない最終ラインは、ムスタファを入れて3バック継続かと思いきや、レーヴ監督はヘヴェデス、ボアテング、キミッヒ、ヘクターの4バックに変えてきました。4-2-3-1の布陣を取った世界王者の指揮官が、サニャとエヴラの両SBを弱点だと考えているのは明らかです。注目の一戦は、フランスがゆっくりボールをまわして始まり、ほどなく中盤での激しいボールの奪い合いとなりました。

7分、最初のチャンスはフランスでした。マチィディの左からの折り返しを受けたグリーズマンが軽やかに中に持ち込み、右足を振り抜くと、右隅を襲ったシュートはノイアーがセーブ。ドイツの反撃は5分後、こちらは右からのグラウンダーをトマス・ミュラーがダイレクトで狙いますが、うまく当たらず左に逸れていきます。14分にフリーで放ったエムレ・ジャンの左足ボレーは、一瞬ブラインドになった難しいボールをロリスがよく触りました。後方から長いボールをサイドにフィードし、コーナー付近から速いクロスを入れてくるドイツの攻撃にフランスが手こずっています。

25分、パイェの直接FKはドライブがかかった美しいボールでしたが、コースを読んでいたノイアーが余裕をもって懐に収めます。直後、エジルの高速クロスのクリアを拾ったシュヴァインシュタイガーのミドルは、ロリスが上にセーブ。エムレ・ジャンとシュヴァインシュタイガーが効果的な攻め上がりを見せるドイツに対して、マチュイディは受けに回り、ポグバはカウンターでしか前線に顔を出せません。

32分、キミッヒのロングクロスはトマス・ミュラーの頭をかすめ、ドラグスラーへ。11番がトマス・ミュラーに落とすと、今大会フィニッシュが決まらないワントップは打ちきれません。ポグバのFKはノイアーが楽にキャッチ、エヴラの短い折り返しをニアでもらったグリーズマンの左足は、わずかに外。カウンターで2対1の形になった42分のジルーは、ヘヴェデスの必死の戻りにシュートをブロックされてしまいます。じわじわとペースを手繰り寄せたフランスは、47分に思わぬ形で先制点を奪いました。右からのCKで、シュヴァインシュタイガーがエヴラと交錯。主審は、右手にボールを当てたドイツのキャプテンにイエローカードを示し、PKスポットを指差しました。キッカーのグリーズマンは、イタリアの選手たちのようにノイアーを怖れず、読みと逆に完璧なシュートを叩き込みます。ドイツの作戦勝ちに見えた前半は、終盤に巻き返したホームチームのリードで折り返しました。

46分、ジルーが持ち込んで放ったシュートはヘヴェデスがブロック。直後にジルーとのワンツーから左足で狙ったグリーズマンの一撃もDFに当たって決まりません。この大会のジルーは、プレミアリーグで3ヵ月半も沈黙したストライカーとはまるで別人。グリーズマンとのコンビは、欧州最高の破壊力です。50分を過ぎて、自分たちのペースを取り戻したドイツはサイドから執拗に仕掛けますが、フランスの中央は堅く、トマス・ミュラーやドラクスラーにシュートコースは空きません。

59分、レーヴ監督に痛いアクシデント。要のボアテングが負傷し、ムスタファに後を譲ります。66分、エムレ・ジャンが下がってゲッツェ登場。1分後にフランスが仕掛けたカウンターは、パイェのシュートが力なく転がり、ノイアーに抑えられます。70分、ドイツのFK。エジルの正確なフィードは、さすがプレミアリーグアシスト王。左から巻いてファーのムスタフィに合わせた弾道は完璧でしたが、ヘディングはミートせず、同点はなりません。押していたドイツは72分、再び痛恨のミスを犯し、フランスに決定的な追加点を奪われました。キミッヒが自陣ペナルティエリア内でマチュイディとポグバに囲まれ、ボールをロスト。ポグバの左からのクロスは、飛び出したノイアーがパンチを遠くに飛ばせず。落下点にいたグリーズマンがスパイクの裏で巧みに押し込んだ瞬間、マルセイユが歓喜に包まれます。直前にパイェをカンテに代えたデシャン監督にしてみれば、より前でプレイできるようになったポグバとマチュイディのアグレッシブなプレスは狙い通りだったのではないでしょうか。気持ちが守りに入らなければ、今日のフランスにとって2-0はセーフティでしょう。

キミッヒのミドルがバーを叩いたのは75分。ここからの時間は、ドイツの猛攻よりもフランスのカウンターのほうに可能性が感じられました。プレミアリーグデビューが噂されるシャルケのリロイ・サネは、シュヴァインシュタイガーと代わった直後にきわどいシュートを1発放って、沈黙。追加タイムのキミッヒのヘッドはロリスがビッグセーブ、ムスタフィのクロスを頭で合わせたゲッツェの一撃は、ポストの右に逸れていきます。2-0、フランス完勝!守備でミスをしたチームと、しなかったチームの明暗。決められる選手が、決められる場所にいたかどうかのわずかな差です。おもしろい試合でした。勝ったフランスを称賛しつつ、アウェイゲームを支配したドイツにも惜しみない拍手を送りたいと思います。最後までチャンスを創り続け、静かにピッチを去った世界王者は、今大会最高のグッドルーザーでした。


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【ユーロ2016】デシャン監督は無理せず、油断せず!持ち味を出し切ったフランスが5発圧勝!

このラウンドで、イングランドVSフランスの「プレミアリーグ・オールスター対決」を観たかったのですが、イングランドがあっさり敗れてしまったために、フランスとアイスランドの対戦となったベスト8。堅守のアイスランドをスロースターターのフランスが早期に崩せるか、終盤までもつれれば2度めのジャイアントキリングが起こるのではないかという興味で始まったゲームは、最初の20分で決まってしまいました。12分、中盤でパイェとダイレクトのパス交換をしたマチュイディは、裏に抜け出そうとするジルーの動きを見逃しませんでした。レフティにはおあつらえ向きの浮き球が足元に届くと、アーセナルのエースストライカーの容赦ないボレーがGKハルドーソンの股間を抜いて1-0。20分には、グリーズマンのCKがポグバの頭にピタリと合い、完璧なシュートが左隅に突き刺さります。

開催国とのアウェイゲーム、しかも堅守が売りのチームにとって2点のビハインドは激痛でした。25分にグンナルソンのロングスローをシグソールソンがヘッドで流し、ボドバルソンが飛び込んでボレーというイングランド戦の再現のようなシーンがありましたが、フィニッシュが浮いてゴールならず。これが決まっていれば、もうしばらくは「サッカーは何が起こるかわからない」といいながら試合を楽しめたはずですが、アイスランドの得意の形をフランスは2度も許してくれません。

せめて2-0でハーフタイムを迎えたかったアウェイチームは、前半終了間際にさらに2発も喰らってしまいます。43分、サニャが右から上げたロングフィードの落としをグリーズマンがパイェにつなぐと、左にひとつ持ってクロスに放った正確なミドルが決まって3-0。その2分後には、ポグバが縦に出したボールをジルーが軽く触って最終ラインの裏に流し、グリーズマンがひとり旅。余裕のチップキックがゴールのど真ん中に吸い込まれて4-0です。プレミアリーグ勢が、いかにも彼ららしいプレイを披露し、残りの45分は「消化時間」となりました。

「レスターのような終わり方をしたい」。プレミアリーグで奇跡的な優勝を飾った小さなクラブに自らを重ね合わせたハルグリムソン監督は選手を鼓舞し続け、アイスランドは爪痕をしっかり残して大会を去っていきました。56分、ギルフィ・シグルズソンがニアに入れたグラウンダーは、スウォンジーでよく見る速く正確なボール。飛び込んだシグソールソンのプッシュはロリスの指先を抜け、ゴール右隅に転がります。63分にCKで競り勝ったインガソンのヘッドはロリスのビッグセーブに阻まれるも、84分にはスクラソンのクロスをビャルナソンがきれいなヘディングでサイドネットに突き刺し、開催国から初めて2ゴールをもぎ取りました。アイスランドのサポーターは、最後まで戦った選手たちに満足しながら帰路に着いたのではないでしょうか。

クロスが素晴らしかったアイスランドに対して、キックの正確さと高さではフランスも負けていません。59分のパイェのFK、ジルーのヘッドはいずれもパーフェクト。体で相手を制しながら、空中でシュートコースと当て方をチョイスするジルーのプレイは、並みのストライカーができる技ではありません。プレミアリーグコンビは両者とも大会3ゴールとなり、ガレス・ベイルと並んで得点王争いの2位につけました。トップを走るのは、ここ2試合で3ゴールの固め取りを決めたエースのグリーズマンです。

小国に足を掬われたホジソン監督と圧勝したデシャン監督の違いは、前者が元々の自分のプランにこだわり調子のいい選手を使わなかったのに対して、後者は状態のいい選手、機能するフォーメーションを柔軟に選んだところです。出場停止のカンテとラミの穴をシソコとウムティティで埋めるなど、顔ぶれに変化はあったものの、グリーズマンが2点を奪ったアイルランド戦の後半の4-2-3-1をそのまま持ってきたデシャン監督に油断や驕りはありませんでした。ポルトガルのベスト4進出は多分に運が味方している感がありますが、その他の3国はいずれも指揮官の采配が素晴らしく、勝つべくしてここまできたチームだと思います。優勝は、ドイツVSフランスの勝者ではないかと思いますが、レスターでプレミアリーグ優勝を味わったアンディ・キングがいるウェールズは、混乱のシーズンを象徴する存在にみえて不気味です。セミファイナルは、7月6日・7日に開催されます。がんばれ、ウェールズ!


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makoto
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ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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