イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.
偏愛的プレミアリーグ見聞録
マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。
活躍ランキング、ベスト11から期待外れまで…「UEFA」と「スカイスポーツ」がユーロ2016総括!
開幕戦の対ルーマニアでは、試合終了間際に完璧な左足ミドルで決勝ゴール。続くアルバニア戦でも、追加タイムにチームの2点めを決めています。大会3点めは、ベスト8のアイルランド戦。準決勝と決勝では、彼らしい正確なラストパスが見られず、囲まれてボールを奪われるシーンが増えたものの、大会MVPとなったグリーズマンを抑えて頂点に立ちました。2位は6ゴールで得点王に輝いたグリーズマン、3位はウェールズをベスト4に導いたガレス・ベイル。ドイツの中盤で攻守のバランスを保ち続けたトニ・クロースが4位となり、ベルギーの攻撃を仕切ったデブライネが5位に入っています。準優勝のフランスがワンツーである一方、ポルトガルで最上位のクリスティアーノ・ロナウドは7位でしかなく、ファイナルの結果がいかにサプライズだったかがここからも見て取れます。プレミアリーグから2名、リーガ・エスパニョーラから3名。ブンデスリーガで独走優勝を遂げたバイエルン勢の不振が色濃く出るランキングとなりました。
■選手バロメーターTOP5
1位/ディミトリ・パイェ(フランス)
2位/アントワーヌ・グリーズマン(フランス)
3位/ガレス・ベイル(ウェールズ)
4位/トニ・クロース(ドイツ)
5位/ケビン・デブライネ(ベルギー)
全体で見れば、フランスが優勝したかのようなランキングなのですが、ポジション別に見ると、後ろをポルトガルが独占しています。決勝で完璧なセービングを見せたルイ・パトリシオ、下手な演技さえしなければワールドクラスとリスペクトされるしかないペペ、FKが素晴らしかったラフファエル・ゲレイロのTOPは、それぞれ納得。ユーロ歴代最多の本大会通算9ゴール、予選を含めた通算29ゴール、史上初の4大会連続ゴール、こちらも最多の21試合出場と個人記録ラッシュだったクリスティアーノ・ロナウドがいないのは寂しいですが、グリーズマンが相手では致し方なしでしょう。守備的なMFでは、フランスのマチュイディが1位となっています。
■ポジション別TOP
GK/ルイ・パトリシオ(ポルトガル/18位)
SB/ラファエル・ゲレイロ(ポルトガル/10位)
CB/ペペ(ポルトガル/15位)
守備的MF/ブレイズ・マチュイディ(フランス/14位)
セントラルMF/トニ・クロース(ドイツ/4位)
攻撃的MF/ディミトリ・パイェ(フランス/1位)
ウイング/アントワーヌ・グリーズマン(フランス/2位)
FW/ガレス・ベイル(ウェールズ/3位)
※カッコ内の順位は総合順位
期待外れ組に真っ先に挙げられたのは、2ヵ月前にはプレミアリーグで称賛の嵐だった2人の若手でした。単純に活躍できなかったとバッサリ斬られたのは、ハリー・ケインとデル・アリのトッテナムコンビ。プレミアリーグ得点王と最優秀若手選手賞のMFは、シーズン最終盤に調子を落としたスパーズのバイオリズムを、そのまま大会に持ち込んでしまったようでした。彼らと同様に、多くの選手が不調から抜け出せなかったのはバイエルン・ミュンヘンです。レヴァンドフスキは、さほど悪いプレイをしていたようには見えなかったものの、5試合1ゴールは物足りません。オーストリアのグループステージ敗退はちょっとしたサプライズで、ダヴィド・アラバは「過大評価だった」とまでいわれてしまいました。2014年のブラジル・ワールドカップでは5ゴールだったトマス・ミュラーは、自信を失っていたハリー・ケインと同じ空気を漂わせていました。右サイドではなく最前線に置いてあげれば、ゴールの感覚を忘れることなく脅威になっていたかもしれません。
最後に、UEFA選出のテクニカルオブザーバーが選んだ大会のベスト11を紹介しましょう。選出した13人は、アレックス・ファーガソン、アラン・ジレス、デヴィッド・モイーズ、パッキー・ボナー、ミクス・パーテライネン、サボ・ミロシェビッチ、ペーター・ルドバエク、ガレス・サウスゲイトなど、錚々たる顔ぶれです。
GK/ルイ・パトリシオ(ポルトガル)
DF/ヨシュア・キミッヒ(ドイツ)、ジェローム・ボアテング(ドイツ)
ペペ(ポルトガル)、ラファエウ・ゲレイロ(ポルトガル)
MF/トニ・クロース(ドイツ)、ジョー・アレン(ウェールズ)
アントワーヌ・グリーズマン(フランス)、アーロン・ラムジー(ウェールズ)
ディミトリ・パイエ(フランス)
FW/クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
マチュィディではなくジョー・アレン、ポグバやデブライネよりもラムジー。ガレス・ベイルやジルーは選外と、なかなか思い切った人選ですが、最前線以外は私は納得です。プレミアリーグファンとしては、リヴァプールやアーセナルの選手がここにいるのは盛り上がるものの、パリやマドリードのサポーターはモヤモヤするかもしれません。…ああ、ついにユーロが終わってしまいました。プレミアリーグの開幕はいつだっけと、既に禁断症状が出始めておりますが、選手のみなさんにはゆっくり休んでいただかないといけませんね。われわれの次の公式戦は、8月7日にウェンブリーで開催されるコミュニティシールド、レスターVSマンチェスター・ユナイテッドです。
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【ユーロ2016】決めきれなかったフランス…エデルの1発で、CR7を失ったポルトガルが優勝!
10分にはパイェが絶妙なクロスをゴール前に入れ、グリーズマンのヘディングシュートはGKルイ・パトリシオがビッグセーブ。直後のCKも、ジルーのヘッドを守護神ががっちりキャッチします。フランスの中盤でのチェックは厳しく、ショートカウンターで再三ゴール前に迫りますが、ペペとフォンテが構えるポルトガルの中央に崩れる兆しはありません。パイェと接触したクリスティアーノ・ロナウドは大丈夫でしょうか。左足をひねったエースは治療を受け、1度は戻ってきたものの、18分、ピッチに座り込んで泣いています。これは、ダメでしょう。22分にハーフラインから単独でペナルティエリアまで進んだシソコが強烈な左足ミドルを放った後、クアレスマの準備が整い、担架で運ばれたクリスティアーノ・ロナウドの夏が終わりました。素晴らしいゲームを期待していたファンとしては、残念無念。フランスサポーターが温かい拍手を送っていたのが、せめてもの救いです。
30分、またもシソコが右から3人をぶっちぎって折り返し。中盤で囲まれ、ボールを奪われるシーンが多いパイェに対して、ひとたびエンジンがかかると手がつけられない18番は好調です。34分にも、左サイドでひとりかわしたシソコが右足で強烈なシュート。左に弾き出したGKルイ・パトリシオは集中しており、ここまでの対応はパーフェクトです。ポグバとマチュイディがことごとく縦のボールをカットしていたフランスは、時間が経つにつれて、ポルトガル攻撃陣のサイドからの侵入を許すようになりました。47分、左サイドから上がったジョアン・マリオがゴール前に浮かしたクロスはきわどいボールでしたが、味方に合わず、ロリスの前を横切ります。前半は0-0。徐々に押し返したポルトガルペースといっていいのではないでしょうか。
後半が始まってしばらくは、中盤でのせめぎ合いが続き、両者ともシュートに持ち込めない展開。パイェのクロスははね返され、53分のポグバのミドルは大きく上に外れます。昨季プレミアリーグ最大のサプライズ、ディミトリ・パイェは、57分という早いタイミングでコマンに代えられてしまいました。60分に左から突破を図ったグリーズマンの左足は、ルイ・パトリシオの正面。65分、コマンのクロスに飛び込んだグリーズマンはどフリーでしたが、決定的だったヘディングはバーをかすめ、先制はなりません。バイエルンのサイドアタッカーが入ってからは、フランスがフィニッシュに持ち込めるようになってきました。
追加タイムに入った92分、コマンのグラウンダーをニアで受けたジニャクがペペを切り返しで外して右足を振り抜くと、初めてルイ・パトリシオの脇を抜いたボールは惜しくもポスト!0-0の試合は、延長戦に突入です。ポゼッションはフランス、ポルトガルは速攻とセットプレー。100分のフランスの波状攻撃はシュートを打ちきれず、113分のポルトガルのCKは、エデルが叩きつけたヘッドをロリスが手に当てて難を逃れます。後半最初の見せ場は、107分のラファエウ・ゲレイロのFKでした。左足の柔らかいキックは、ロリスがぎりぎりで触ってバーを直撃。その直後、ついにゲームの均衡が破れます。この試合で初めてコシールニーを振り切ったのは、途中出場のエデル。思い切りよくニアに打ち込んだ右足のシュートが、ロリスの指先を抜けていきます。1-0、デシャン監督は最後のカードを切りました。昨季プレミアリーグでその才能を存分に見せつけた、20歳のアントニー・マルシアル。アウェイチームリードのまま、残り時間は5分を切りました。
フェルナンド・サントス監督のすぐそばで、クリスティアーノ・ロナウドがチームを鼓舞しています。もう時間はありません。焦りから、強引な突破が増えていたフランスは、122分に最後の決定機を迎えました。コマンのクロスをポグバが頭で落とすと、落下点にはマルシアル。ボレーがDFの間を抜ければ、フランスは追いついていたでしょう。ところが、シュートの正確さには定評がある11番は相手に当ててしまいました。やがて、タイムアップの笛。グループステージを3位で通過し、90分では1回しか勝てなかったポルトガルが開催国を屠り、12年前に自国でギリシャに敗れた悔しさをようやく晴らしました。
決めきれなかったフランス、わずかな「自分たちの時間」を決勝点に結びつけたポルトガル。数多くの「たられば」が埋め込まれた123分は、勝者が薄皮1枚上回ったとしかいえません。おめでとう、ポルトガル、そしてクリスティアーノ・ロナウド。長きにわたってポルトガルを牽引してきた背番号7のキャプテンは、力が入らない左足を引きずり、メダルを受け取るための階段を重々しく上っています。プレミアリーグファンとして、レスターのエンゴロ・カンテがリーグとユーロの2冠を獲得する奇跡的な瞬間を観たかったのですが、クラブと代表で「欧州2冠」を達成したCR7とペペに拍手を送りたいと思います。ボールを支配したスペイン、イングランド、ベルギーが早期に大会を去り、堅守速攻型のアイスランドやポーランドが話題となったユーロ2016は、つい3時間前までドイツVSフランスが事実上の決勝戦だとばかり思っていました。しかし実は、準決勝の逆サイドにいた速攻対決のポルトガルVSウェールズこそが、この大会を象徴する優勝国を決める一戦だったのかもしれません。開幕戦と最後の試合で苦しんだ優勝候補筆頭の開催国を見て、ふとそんな考えが頭をよぎりました。
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【ユーロ2016】ドイツ、痛恨のミス!グリーズマンの2発でフランスがファイナル進出!
7分、最初のチャンスはフランスでした。マチィディの左からの折り返しを受けたグリーズマンが軽やかに中に持ち込み、右足を振り抜くと、右隅を襲ったシュートはノイアーがセーブ。ドイツの反撃は5分後、こちらは右からのグラウンダーをトマス・ミュラーがダイレクトで狙いますが、うまく当たらず左に逸れていきます。14分にフリーで放ったエムレ・ジャンの左足ボレーは、一瞬ブラインドになった難しいボールをロリスがよく触りました。後方から長いボールをサイドにフィードし、コーナー付近から速いクロスを入れてくるドイツの攻撃にフランスが手こずっています。
25分、パイェの直接FKはドライブがかかった美しいボールでしたが、コースを読んでいたノイアーが余裕をもって懐に収めます。直後、エジルの高速クロスのクリアを拾ったシュヴァインシュタイガーのミドルは、ロリスが上にセーブ。エムレ・ジャンとシュヴァインシュタイガーが効果的な攻め上がりを見せるドイツに対して、マチュイディは受けに回り、ポグバはカウンターでしか前線に顔を出せません。
32分、キミッヒのロングクロスはトマス・ミュラーの頭をかすめ、ドラグスラーへ。11番がトマス・ミュラーに落とすと、今大会フィニッシュが決まらないワントップは打ちきれません。ポグバのFKはノイアーが楽にキャッチ、エヴラの短い折り返しをニアでもらったグリーズマンの左足は、わずかに外。カウンターで2対1の形になった42分のジルーは、ヘヴェデスの必死の戻りにシュートをブロックされてしまいます。じわじわとペースを手繰り寄せたフランスは、47分に思わぬ形で先制点を奪いました。右からのCKで、シュヴァインシュタイガーがエヴラと交錯。主審は、右手にボールを当てたドイツのキャプテンにイエローカードを示し、PKスポットを指差しました。キッカーのグリーズマンは、イタリアの選手たちのようにノイアーを怖れず、読みと逆に完璧なシュートを叩き込みます。ドイツの作戦勝ちに見えた前半は、終盤に巻き返したホームチームのリードで折り返しました。
59分、レーヴ監督に痛いアクシデント。要のボアテングが負傷し、ムスタファに後を譲ります。66分、エムレ・ジャンが下がってゲッツェ登場。1分後にフランスが仕掛けたカウンターは、パイェのシュートが力なく転がり、ノイアーに抑えられます。70分、ドイツのFK。エジルの正確なフィードは、さすがプレミアリーグアシスト王。左から巻いてファーのムスタフィに合わせた弾道は完璧でしたが、ヘディングはミートせず、同点はなりません。押していたドイツは72分、再び痛恨のミスを犯し、フランスに決定的な追加点を奪われました。キミッヒが自陣ペナルティエリア内でマチュイディとポグバに囲まれ、ボールをロスト。ポグバの左からのクロスは、飛び出したノイアーがパンチを遠くに飛ばせず。落下点にいたグリーズマンがスパイクの裏で巧みに押し込んだ瞬間、マルセイユが歓喜に包まれます。直前にパイェをカンテに代えたデシャン監督にしてみれば、より前でプレイできるようになったポグバとマチュイディのアグレッシブなプレスは狙い通りだったのではないでしょうか。気持ちが守りに入らなければ、今日のフランスにとって2-0はセーフティでしょう。
キミッヒのミドルがバーを叩いたのは75分。ここからの時間は、ドイツの猛攻よりもフランスのカウンターのほうに可能性が感じられました。プレミアリーグデビューが噂されるシャルケのリロイ・サネは、シュヴァインシュタイガーと代わった直後にきわどいシュートを1発放って、沈黙。追加タイムのキミッヒのヘッドはロリスがビッグセーブ、ムスタフィのクロスを頭で合わせたゲッツェの一撃は、ポストの右に逸れていきます。2-0、フランス完勝!守備でミスをしたチームと、しなかったチームの明暗。決められる選手が、決められる場所にいたかどうかのわずかな差です。おもしろい試合でした。勝ったフランスを称賛しつつ、アウェイゲームを支配したドイツにも惜しみない拍手を送りたいと思います。最後までチャンスを創り続け、静かにピッチを去った世界王者は、今大会最高のグッドルーザーでした。
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【ユーロ2016】デシャン監督は無理せず、油断せず!持ち味を出し切ったフランスが5発圧勝!
開催国とのアウェイゲーム、しかも堅守が売りのチームにとって2点のビハインドは激痛でした。25分にグンナルソンのロングスローをシグソールソンがヘッドで流し、ボドバルソンが飛び込んでボレーというイングランド戦の再現のようなシーンがありましたが、フィニッシュが浮いてゴールならず。これが決まっていれば、もうしばらくは「サッカーは何が起こるかわからない」といいながら試合を楽しめたはずですが、アイスランドの得意の形をフランスは2度も許してくれません。
せめて2-0でハーフタイムを迎えたかったアウェイチームは、前半終了間際にさらに2発も喰らってしまいます。43分、サニャが右から上げたロングフィードの落としをグリーズマンがパイェにつなぐと、左にひとつ持ってクロスに放った正確なミドルが決まって3-0。その2分後には、ポグバが縦に出したボールをジルーが軽く触って最終ラインの裏に流し、グリーズマンがひとり旅。余裕のチップキックがゴールのど真ん中に吸い込まれて4-0です。プレミアリーグ勢が、いかにも彼ららしいプレイを披露し、残りの45分は「消化時間」となりました。
「レスターのような終わり方をしたい」。プレミアリーグで奇跡的な優勝を飾った小さなクラブに自らを重ね合わせたハルグリムソン監督は選手を鼓舞し続け、アイスランドは爪痕をしっかり残して大会を去っていきました。56分、ギルフィ・シグルズソンがニアに入れたグラウンダーは、スウォンジーでよく見る速く正確なボール。飛び込んだシグソールソンのプッシュはロリスの指先を抜け、ゴール右隅に転がります。63分にCKで競り勝ったインガソンのヘッドはロリスのビッグセーブに阻まれるも、84分にはスクラソンのクロスをビャルナソンがきれいなヘディングでサイドネットに突き刺し、開催国から初めて2ゴールをもぎ取りました。アイスランドのサポーターは、最後まで戦った選手たちに満足しながら帰路に着いたのではないでしょうか。
クロスが素晴らしかったアイスランドに対して、キックの正確さと高さではフランスも負けていません。59分のパイェのFK、ジルーのヘッドはいずれもパーフェクト。体で相手を制しながら、空中でシュートコースと当て方をチョイスするジルーのプレイは、並みのストライカーができる技ではありません。プレミアリーグコンビは両者とも大会3ゴールとなり、ガレス・ベイルと並んで得点王争いの2位につけました。トップを走るのは、ここ2試合で3ゴールの固め取りを決めたエースのグリーズマンです。
小国に足を掬われたホジソン監督と圧勝したデシャン監督の違いは、前者が元々の自分のプランにこだわり調子のいい選手を使わなかったのに対して、後者は状態のいい選手、機能するフォーメーションを柔軟に選んだところです。出場停止のカンテとラミの穴をシソコとウムティティで埋めるなど、顔ぶれに変化はあったものの、グリーズマンが2点を奪ったアイルランド戦の後半の4-2-3-1をそのまま持ってきたデシャン監督に油断や驕りはありませんでした。ポルトガルのベスト4進出は多分に運が味方している感がありますが、その他の3国はいずれも指揮官の采配が素晴らしく、勝つべくしてここまできたチームだと思います。優勝は、ドイツVSフランスの勝者ではないかと思いますが、レスターでプレミアリーグ優勝を味わったアンディ・キングがいるウェールズは、混乱のシーズンを象徴する存在にみえて不気味です。セミファイナルは、7月6日・7日に開催されます。がんばれ、ウェールズ!
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【ユーロ2016】これは決勝で観たかった…18人のPK戦を制したドイツがベスト4進出!
今年の3月29日のフレンドリーマッチは、4-1でドイツが快勝。ユーロ2016の準々決勝で、不思議な記録は打ち止めとなるのでしょうか。レーヴ監督がベストメンバーを揃える一方で、今日のコンテ監督は出場停止のチアゴ・モッタと負傷のデ・ロッシを使えません。ドイツの悲願なるか、イタリアが9度めもしたたかさを見せるか。プレミアリーグファンとしては、ア―セナルの司令塔メスト・エジルとセインツの核弾頭グラツィアーノ・ペッレの活躍を期待したい一戦です。
おお、ドイツは好調ドラクスラーがベンチ。フンメルス、ボアテング、ヘヴェデスの3バックです。ペッレとエデルが仕掛けてくるカウンターに、枚数を割いて対応する意図でしょうか。5分、さっそくジャッケリーニが前線で縦パスを受け、左足でシュートを放ちます。エジル、キミッヒが最終ラインの裏を狙うドイツは、失ったボールを奪い返しにいく動きが速く、イタリアが押し込まれる展開が続きます。14分、ドイツに痛いアクシデント。ケディラが腿を痛め、シュヴァインシュタイガーに後を譲ります。プレミアリーグで不本意なシーズンを過ごした7番は、イタリアとのビッグマッチ初勝利という悲願達成に貢献できるでしょうか。ドイツはなかなかシュートに持ち込めず、20分にフンメルスのロングフィードでブッフォンの目の前に飛び出したマリオ・ゴメスは、ボレーをうまくミートできません。
ドイツの3バックは、攻撃時には両脇のフンメルスとヘヴェデスが「攻撃的CB」となって前線にパスをフィード。27分、ヘディングシュートを叩き込んだシュヴァインシュタイガーはファールを取られましたが、ピンポイントで合わせたフンメルスのクロスは絶品でした。両者とも、時折サイドからグラウンダーを通そうとするも、キエリーニとボアテングがことごとくカット。イタリアは2トップへの楔を入れさせてもらえず、ドイツのクロスにはボヌッチとバルザーリが冷静です。41分のマリオ・ゴメスのヘッドは大きくアウト。直後にトマス・ミュラーが放ったボレーは当たり損ね。43分、ようやくイタリアの反撃です。ジャッケリーニが左から裏に抜けて出した速いグラウンダーがノイアーにクリアされると、こぼれ球を直接叩いたストゥラーロの一撃は、ボアテングが足に当ててゴールの外に押し出します。前半は0-0。相手のいいところをつぶし合う神経戦は、今大会最高のクオリティです。
勢いに乗ったドイツは、69分にもエジルの浮き球でブッフォンと1対1になったマリオ・ゴメスがヒールでシュート。38歳守護神のビッグセーブに阻まれ追加点はなりませんが、1-0となってからは完全にドイツのペースです。73分、マリオ・ゴメスがハムストリングを痛めてドラクスラーにチェンジ。直後に放ったグラツィアーノ・ペッレのボレーは、イタリアにとって後半最初のチャンスでしたが、左に逸れていってしまいます。死角は見当たず、勝利に向かっていたドイツは77分、右からのクロスにボアテングがハンドを取られてPKを献上してしまいます。バイエルンのCBは、なぜ当たるまで両手を広げていたのでしょうか。ボヌッチが右に蹴るとノイアーは及ばず、今大会初失点。10分の残り時間で、果たして勝負はつくでしょうか。
コンテ監督が最初のカードを切ったのは、残り4分になってからでした。足をつったフロレンツィをダルミアン。最終盤のドイツのクロス攻撃は実らず、ゲームは延長戦に突入します。ドイツ優勢の最初の15分は、何も起こらず。コンテ監督は、ストライカーを投入して勝ちにいくのか。107分、クロスのクリアが浮いたところをオーバーヘッドで狙ったドラクスラーのボレーはバーの上です。ここでコンテ監督がエデルをインシーニェ。109分にカウンターからドラクスラーがトマス・ミュラーに出したスルーパスは、タイミングが合いません。113分、ペッレの縦パスを左で受けたインシーニェのシュートは角度がなく、ノイアーがセーブ。残り3分、ボアテングが前線に強く当てたパスの落としを狙ったエジルの左足は、ブッフォンの正面です。1-1のスコアは動かず、勝負はブッフォンとノイアーのPK戦に持ち込まれました。
ザザ、トマス・ミュラー、エジル、ペッレが外す波乱のPK戦。やはり、ワールドクラスの守護神と向き合うと威圧感があるのでしょうか。決めれば勝利だったシュヴァインシュタイガーが、顔をこわばらせながらあっさり打ち上げると、9人めまでもつれたサドンデスは、ダルミアンをノイアーがストップ。最後のキッカー、ヘクターがブッフォンに触られながらも決めて、ドイツが苦手イタリアに勝利しました。プレミアリーグ勢全員外しの残念なPK戦でしたが、ここまで戦った選手たちのたった1回のキックミスは、むやみに責められません。両者とも組織的な守備が素晴らしく、見応えのある試合でした。やはりこの対決は、決勝戦で観たかったですね。イタリア代表監督としての最後のゲームで、最高の試合を披露して敗れたコンテ監督に、ありがとうございましたと伝えたいです。カテナチオの国らしい、いい守備、いいチームでした。
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サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。