ユーロ16強決定。苦戦の強豪が築いた「死の山」と2つのレスターに注目!

ウェールズ、ハンガリー、クロアチアの首位通過、スペインまさかの敗戦、勝利なきポルトガルはぎりぎりセーフ、イブラヒモヴィッチの沈黙、オーストリアよもやの敗退、ゴール欠乏症のイングランド…。ユーロ2016のグループステージが終わり、決勝トーナメントに進出する16ヵ国が出揃いました。わかりやすいため、ついつい「強豪国」という言葉を使ってしまいますが、今まで強者と形容されていた国と中堅国の差は確実に接近。プレミアリーグとリーガ・エスパニョーラの国が、ウェールズやクロアチアの後塵を拝して2位通過となってしまったために、決勝トーナメントの組み合わせがとんでもないことになりました。

トーナメント表を左右8国ずつに分けると、片側はフランス、イタリア、ドイツ、スペイン、イングランドがひしめき合う「死の山」。もう一方は、下馬評が高かったのはベルギーのみという「ダークホースの山」となりました。ラウンド16で、スペインとイタリアがいきなり激突。前回の決勝戦の再現となったゲームの勝者は、ドイツVSスロバキアの勝者と当たることになり、楽をさせてもらえません。開催国のフランスは、アイルランドに勝ったら次はウェールズ…と思いきや、アイスランドとの対戦相手にはイングランドの名前があり、ベスト8はプレミアリーグの選手が7割を占めるオールスター戦となりそうな雲行きです。もっともそれは、「イングランドがアイスランドに勝てれば」のお話。ハンガリーVSベルギー、ドイツVSスロバキア、クロアチアVSポルトガルなど不気味なドローが並ぶなかで、ベスト8にいけそうと当確印のハンコを捺せるのは、フランスぐらいではないでしょうか。

優勝予想は非常に難しいのですが、グループステージの戦いぶりを見る限りでは、フランスとイタリアがよさそうです。中盤の選手が元気なのがフランス。ポグバは気持ちよさそうにプレイしており、プレミアリーグで前年の中位以下のクラブ所属だったパイェ、カンテは秋以降は欧州の大会を戦っておらず、シーズン中と変わらないクオリティの高さを披露しています。チャンピオンズリーグでファイナルまで残ったグリーズマンにキレがないのは気がかりですが、主力をうまく休ませながら首位通過を決めたデシャン監督のやりくりは、ここから先の戦いで実を結ぶのではないでしょうか。イタリアの強みは、守備の堅さとチーム全体にみなぎる自信です。2-0で完勝したベルギー戦では、個人力の高さを集めただけのチームと戦術レベルが高いチームでは、当然後者が勝るということを見せつけました。グラツィアーノ・ペッレ、エデル、ジャッケリーニなど地味な攻撃陣に大爆発は期待できないものの、バルザーリ、ボヌッチ、キエリーニ、ブッフォンが揃う後ろは欧州トップクラス。堅守速攻の彼らは、いかにもノックアウトラウンド向きです。

ドイツは中心選手のコンディションが悪そうで、クロアチアに敗れたスペインはイタリア戦までに気持ちを切り替えられるかがポイント。ホジソン采配が微妙なイングランドは、お約束のベスト8で大会に別れを告げるのではないでしょうか。相手が強い国となると、プレミアリーグ得点王ながら明らかに調子が悪いハリー・ケインや、お気に入りのジャック・ウィルシャーなど、調子や連携のよさよりも好みを優先した人選をしてしまいそうです。ベスト4予想はクロアチア、ウェールズ、イタリア、フランス。優勝は、マルセイユでのセミファイナルを勝ったほうではないかと思います。

さて、ここまでは「勝つ国」のお話でしたが、この後は、「気になる国」を2つ紹介させてください。ひとつは、グループBを首位で突破し、ラウンド16では北アイルランドと2度めの英国対決となったウェールズ。そしてもうひとつは、プロサッカー選手が100人しかいないのに、グジョンセンやシグルズソンのような素晴らしい選手を輩出しているアイスランドです。この両国は、それぞれにレスターの香りがします。

ガレス・ベイルがジェイミー・ヴァーディ、アーロン・ラムジーがマフレズ、ジョー・アレンがドリンクウォーター、レドリーがカンテと、奇跡的なプレミアリーグ優勝のドラマを別な役者で続編に仕立てたようなウェールズは、カウンターの切れ味がハンパじゃありません。2トップの片方が、得点源というより汗かき役あるいはつぶれ役なのも、絶妙にレスター風味。アーセナルサポーターがこのチームの10番を見たら、「何でこっちではパスもゴールも一発で決めんねん!」と怒るのではないでしょうか。3-0完勝のロシア戦で、最終ラインの裏へ飛び出して華麗なチップキックのゴールを決め、素晴らしいスルーパスでベイルの3点めを演出したラムジーからは、プレミアリーグで絶好機を外してファンのため息を誘う姿は想像できません。北アイルランドに勝てば、ベスト8は予選で完封しているベルギー、準決勝は守備力に難があるポルトガルやクロアチアとの戦いとなりそうで、レスターの快進撃をトレースするような彼らの決勝進出は、決して荒唐無稽な夢物語ではありません。

レスター同様の4-4-2で戦うアイスランドは、全員で相手をしつこく追いかけまわす守備のテイストがプレミアリーグを制したチームに似ています。FKやクロスの精度が高いシグルズソンという飛び道具はあるものの、まさかこの国がダークホースと評されていたオーストリアに勝つとは思いませんでした。初出場の小国アイスランドがイングランドを倒すというドラマは、レスターがプレミアリーグを制したシーズンにふさわしいのではないでしょうか。応援するのはなじみ深い選手が揃う大国のほうですが、ジャイアントキリングが起こるかもしれない緊張感を楽しみながら、接戦となりそうなゲームを観たいと思います。

ユーロ2016、決勝トーナメントのラウンド16は、6月25日から3日間。スルーしようと思えるゲームがなく、週末は寝不足必至であります。イングランドよりもウェールズのほうが楽しみになりつつある今日この頃ではありますが、みなさまの優勝予想、英国勢予想はいかがでしょうか。お互い、健康に留意して連日連夜の激戦を愉しむことといたしましょう。(アーロン・ラムジー 写真著作者/Chensiyuan)


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以前のコメントで半分冗談でアイスランドをダークホースに挙げたのですが、本当に波乱を起こす可能性がありますね。イングランドは他の強豪と比べると倒しやすい部類でしょうし。
今、優勝予想をするなら、イタリアですね。スペインは守備に問題がありますし、その次はおそらく鬼門のドイツですが、逆に言えば、ここさえ乗り切れば、いけちゃいそうな気がします。
あとは、ロナウドがプラティニに並ぶ1ゴールを取って欲しいのですが、どうなることか・・・
  • queen
  • 2016/06/23(Thu)17:05:40
  • 編集

あなたは?番め



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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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