【ユーロ2016】これは決勝で観たかった…18人のPK戦を制したドイツがベスト4進出!

ワールドカップとユーロにおいて、ドイツがイタリアに4分4敗で未勝利なのは、数あるサッカー界のミステリーのなかでも相当上位、レスターのプレミアリーグ優勝に勝るとも劣らない奇跡的な現象です。ここ40年でワールドカップを2回制覇しているイタリアは、そのいずれも大会前はダークホース扱いで、優勝候補に推されたのはロベルト・バッジョが世界一といわれた1994年のアメリカ大会ぐらい。本命あるいは対抗と呼ばれることが圧倒的に多いドイツは、強いのか弱いのかわからないイタリアに、幾度となくビクトリーロードを遮られてきました。1982年のスペイン大会決勝では、ルンメニゲ擁する西ドイツが優勝するといわれながらも、フランスとの死闘でパワーを使い果たしてロッシ、グラツィアーニ、コンティしか攻めてこないチームに3-1で完敗。2006年に自国で開催されたワールドカップのセミファイナルでは、118分まで0-0だった最終盤にグロッソとデル・ピエロに連発を許して0-2敗退。2012年にウクライナ・ポーランド共催で行われたユーロで、ワルシャワの準決勝に進んだドイツは、バロテッリ無双を止められずに1-2で撃沈しています。

今年の3月29日のフレンドリーマッチは、4-1でドイツが快勝。ユーロ2016の準々決勝で、不思議な記録は打ち止めとなるのでしょうか。レーヴ監督がベストメンバーを揃える一方で、今日のコンテ監督は出場停止のチアゴ・モッタと負傷のデ・ロッシを使えません。ドイツの悲願なるか、イタリアが9度めもしたたかさを見せるか。プレミアリーグファンとしては、ア―セナルの司令塔メスト・エジルとセインツの核弾頭グラツィアーノ・ペッレの活躍を期待したい一戦です。

おお、ドイツは好調ドラクスラーがベンチ。フンメルス、ボアテング、ヘヴェデスの3バックです。ペッレとエデルが仕掛けてくるカウンターに、枚数を割いて対応する意図でしょうか。5分、さっそくジャッケリーニが前線で縦パスを受け、左足でシュートを放ちます。エジル、キミッヒが最終ラインの裏を狙うドイツは、失ったボールを奪い返しにいく動きが速く、イタリアが押し込まれる展開が続きます。14分、ドイツに痛いアクシデント。ケディラが腿を痛め、シュヴァインシュタイガーに後を譲ります。プレミアリーグで不本意なシーズンを過ごした7番は、イタリアとのビッグマッチ初勝利という悲願達成に貢献できるでしょうか。ドイツはなかなかシュートに持ち込めず、20分にフンメルスのロングフィードでブッフォンの目の前に飛び出したマリオ・ゴメスは、ボレーをうまくミートできません。

ドイツの3バックは、攻撃時には両脇のフンメルスとヘヴェデスが「攻撃的CB」となって前線にパスをフィード。27分、ヘディングシュートを叩き込んだシュヴァインシュタイガーはファールを取られましたが、ピンポイントで合わせたフンメルスのクロスは絶品でした。両者とも、時折サイドからグラウンダーを通そうとするも、キエリーニとボアテングがことごとくカット。イタリアは2トップへの楔を入れさせてもらえず、ドイツのクロスにはボヌッチとバルザーリが冷静です。41分のマリオ・ゴメスのヘッドは大きくアウト。直後にトマス・ミュラーが放ったボレーは当たり損ね。43分、ようやくイタリアの反撃です。ジャッケリーニが左から裏に抜けて出した速いグラウンダーがノイアーにクリアされると、こぼれ球を直接叩いたストゥラーロの一撃は、ボアテングが足に当ててゴールの外に押し出します。前半は0-0。相手のいいところをつぶし合う神経戦は、今大会最高のクオリティです。

後半に入り、イタリアの最終ラインから前線へのボールがつながるようになりますが、シュートチャンスまでは与えてもらえず。最初の決定機はドイツでした。53分、敵陣で奪ったボールをすかさず前線のマリオ・ゴメスに送ると、落としを受けたトマス・ミュラーがひとつ中に持って左足でシュート。右隅にまっすぐ飛んだボールは、フロレンツィがダイビングして足に当てるファインセーブでCKに逃れます。しかし65分、ドイツが後半2度めのチャンスを活かしました。ノイアーのゴールキックから左のマリオ・ゴメスに渡ると、縦に飛び出したヘクターに絶妙なパスが通り、折り返しが中へ。ファーからニアに走り込んでボレーを突き刺したのは、メスト・エジル!センスあふれる走りを見せたプレミアリーグアシスト王は、今大会初ゴールです。

勢いに乗ったドイツは、69分にもエジルの浮き球でブッフォンと1対1になったマリオ・ゴメスがヒールでシュート。38歳守護神のビッグセーブに阻まれ追加点はなりませんが、1-0となってからは完全にドイツのペースです。73分、マリオ・ゴメスがハムストリングを痛めてドラクスラーにチェンジ。直後に放ったグラツィアーノ・ペッレのボレーは、イタリアにとって後半最初のチャンスでしたが、左に逸れていってしまいます。死角は見当たず、勝利に向かっていたドイツは77分、右からのクロスにボアテングがハンドを取られてPKを献上してしまいます。バイエルンのCBは、なぜ当たるまで両手を広げていたのでしょうか。ボヌッチが右に蹴るとノイアーは及ばず、今大会初失点。10分の残り時間で、果たして勝負はつくでしょうか。

コンテ監督が最初のカードを切ったのは、残り4分になってからでした。足をつったフロレンツィをダルミアン。最終盤のドイツのクロス攻撃は実らず、ゲームは延長戦に突入します。ドイツ優勢の最初の15分は、何も起こらず。コンテ監督は、ストライカーを投入して勝ちにいくのか。107分、クロスのクリアが浮いたところをオーバーヘッドで狙ったドラクスラーのボレーはバーの上です。ここでコンテ監督がエデルをインシーニェ。109分にカウンターからドラクスラーがトマス・ミュラーに出したスルーパスは、タイミングが合いません。113分、ペッレの縦パスを左で受けたインシーニェのシュートは角度がなく、ノイアーがセーブ。残り3分、ボアテングが前線に強く当てたパスの落としを狙ったエジルの左足は、ブッフォンの正面です。1-1のスコアは動かず、勝負はブッフォンとノイアーのPK戦に持ち込まれました。

ザザ、トマス・ミュラー、エジル、ペッレが外す波乱のPK戦。やはり、ワールドクラスの守護神と向き合うと威圧感があるのでしょうか。決めれば勝利だったシュヴァインシュタイガーが、顔をこわばらせながらあっさり打ち上げると、9人めまでもつれたサドンデスは、ダルミアンをノイアーがストップ。最後のキッカー、ヘクターがブッフォンに触られながらも決めて、ドイツが苦手イタリアに勝利しました。プレミアリーグ勢全員外しの残念なPK戦でしたが、ここまで戦った選手たちのたった1回のキックミスは、むやみに責められません。両者とも組織的な守備が素晴らしく、見応えのある試合でした。やはりこの対決は、決勝戦で観たかったですね。イタリア代表監督としての最後のゲームで、最高の試合を披露して敗れたコンテ監督に、ありがとうございましたと伝えたいです。カテナチオの国らしい、いい守備、いいチームでした。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!

<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

【ユーロ2016】お見事ラムジー!戦術なきベルギーが、狙い明確のウェールズに3-1完敗!

ヴェルマーレンの出場停止で、プレミアリーグで堅守を誇ったアルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのコンビが観られると期待していたのですが、フェルトンゲンは練習で重傷を負ったようです。ユーロ2016準々決勝、ウェールズと戦うベルギーは、CBにマンチェスター・シティからガラタサライにレンタルされていたデナイエル、左SBはロメウの弟、ジョルダン・ルカク。最終ラインに不安を抱える強豪に対して、主将のアシュリー・ウィリアムズ、司令塔ラムジー、エースのガレス・ベイルが健在のウェールズは、先行逃げ切りの勝ちパターンに持ち込めるでしょうか。私は、この試合を制した国にファイナルに進出してもらえればと願っております。先にベスト4で待つポルトガルは、何しろ90分で1回も勝っていないのですから。プレミアリーグでおなじみの豪華な顔ぶれが揃うブルーのシャツより、チャンピオンシップのメンバーまでいる赤いチームのほうに気持ちが傾いてしまう「レスター現象」に支配されつつ、キックオフの笛。試合開始から圧倒的に押しているのは、やはり強者ベルギーです。

ボールを奪った瞬間にドリブルで持ち上がるデブライネとアザールのスピードが素晴らしく、5分には早くもベン・デイヴィスにイエローカード。スパーズのSBは、累積警告でセミファイナルを失ってしまいました。7分、ベルギーに決定的なチャンスが到来します。左でフリーになったルカクがファーにクロスを通すと、フリーだったカラスコがGKヘネシーの脇を狙うシュート。ヘネシーが身を挺して防いだこぼれ球を、ムニエル、アザールが次々とシュートするも、ゴール前に集まったウェールズ守備陣が必死にブロック。最後はCKに逃げて事なきを得ます。10分にはウェールズの反撃。左から持ち込んだガレズ・ベイルがニアを狙って強烈なシュートを放ちますが、外からサイドネットに吸い込まれてしまいます。

ベルギーが先制したのは、13分という早い時間でした。プレミアリーグでの不振から完全に抜け出したアザールをケアすべく、右サイドの選手が下がり過ぎてしまったのが隙になりました。ナインゴランからゴールまでは相当距離がありましたが、マークする選手はいません。それにしても、ゴール左上に突き刺さったロングシュートはスーパーゴールでした。GKヘネシーは指先で触れるのが精一杯。ウェールズが追いかける展開は、今大会初めてです。

ラムジーとジョー・アレンのプレミアリーグコンビにパスの冴えがなく、リードした後ゲームを落ち着かせたベルギーに対して攻めあぐんでいたウェールズでしたが、25分に見事な連携から決定機を迎えます。ショートパスをつなぎながらペナルティエリアに迫ると、右にまわっていたベイルから縦に走ったラムジーにスルーパス。フリーで折り返したラムジーのグラウンダーはニール・テイラーにぴったりでしたが、満を持して合わせたボレーはクルトワのビッグセーブに阻まれます。30分、押していたウェールズが追いついたのは、ベルギーが28試合失点をしていなかったセットプレーからでした。ラムジーのCKをヘッドで叩いたアシュリー・ウィリアムズは、デナイエルとジョルダン・ルカクの間でノーマークでした。急造DF陣が綻びを見せたとは、いい過ぎでしょうか。1-1となり、ゲームは再び攻めるベルギー、受けるウェールズという構図に戻ります。

32分、ベイルのひとりカウンターは、右足のシュートをクルトワがキャッチ。徐々にベルギーがおとなしくなり、ベイルが中盤で触るようになったウェールズが主導権を握り始めています。42分、ベイルのパスを受けて思い切りよく右足を振り抜いたラムジーのミドルは、デナイエルが体に当ててCK。このCKでもアシュリー・ウイリアムズがフリーでヘディングシュートを打っており、ベルギー守備陣にはマークの確認が必要です。前半はイーブン。次の1点をどちらが獲るのか。ヴィルモッツ監督は、前線からの守備に難があるカラスコをフェライニに代え、危険なベイルとラムジーをケアさせようとしています。

後半開始早々、ムニエルのクロスをフリーで待っていたルカクがヘディングシュート。左隅を狙った一撃は惜しくも外に逸れていきます。直後、デブライネの左足ミドルはバーの上。50分には左サイドのアザールが中に斬り込み、右のポスト脇にきわどいシュートを放ちます。ベルギーペースで進んでいた試合は、55分、最終ラインの裏に飛び出したラムジーの素晴らしいプレイで均衡が破れました。縦パスを受けたアーセナルのMFは、すかさず中のロブソン=カヌにラストパス。マーカーに背を向けてトラップした9番は、切り返しからムニエルとフェライニをごぼう抜きにしてゴール左に完璧なシュートを突き刺しました。ベンチに集まり叫ぶ選手たち、歓喜に沸くスタンド。プレミアリーグのトップクラブで活躍するベルギーの選手たちを尻目に、レディングのストライカーが大きな仕事を成し遂げ、ウェールズの集中力は俄然高まります。

65分のCKは、アシュリー・ウィリアムズがヘッドで競り勝ち、こぼれたところをジョー・アレン、ウィリアムズが次々とボレー。ベルギー守備陣のセットプレーへの対応のまずさは、まだ修正できていません。ゲームを掌握しているのはウェールズで、ベルギーの反撃はデブライネ頼みです。76分、デブライネが右からえぐったチャンスは、グラウンダーが中のルカクに届きません。73分には、SBとしても能力が高いアルデルヴァイレルトがやはり右サイドからオーバーラップ。フェライニのヘディングシュートは、チェスターのプレッシャーでコントロールしきれず右に外れてしまいます。ヴィルモッツ監督は75分にジョルダン・ルカクをメルテンス。その2分後、コールマン監督がレドリーを下げ、アンディ・キングが登場です。レスターのMFは、プレミアリーグとユーロの2冠という究極のミラクルを体験することができるでしょうか。殊勲のロブソン=カヌがサム・ヴォークスと代わり、残り時間は10分を切りました。

ベルギーがルカクをバチュアイに代え、フェライニとの2トップで追いつこうとした矢先の85分、ウェールズがとどめを刺しました。右からクロスを上げたのはガンター。完璧なヘディングシュートを左隅に流し込んだのは、サム・ヴォークスです。ダニー・イングスとの恐怖のコンビで2年前にブレイクしたバーンリーのストライカーは、来季のプレミアリーグでもやっかいな存在となるでしょう。クリス・コールマン監督の采配は大当たり。1度歯車が狂うと修正できないヴィルモッツ監督の限界がみえたゲームでもあったのかもしれません。「英国最強」のウェールズが3-1で逆転勝利を飾り、準決勝進出を決めました。

今日はとにかく「ラムジーの日」。彼の右からの飛び出しと、ハリー・ケインより格段に高いCKの精度が、ビハインドを抱えて追い込まれていたチームを生き返らせました。個人のポテンシャルと創造力まかせの戦術なきサッカーが、「ジョルダン・ルカクの裏、デナイエルとルカクの間を執拗に突く」という狙いが明確だったチームに敗れるべくして敗れたゲームだったと思います。(アシュリー・ウィリアムズ 写真著作者/Biser Todorov)


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!

<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

歴史的敗戦に揺れるイングランド…ホジソン監督辞任で、次期監督どうする論争がヒートアップ!?

「私はこの夜の結果と、イングランドのユーロ2016敗退に失望している。イングランドはまだまだやれたはずだ。しかし、受け入れがたいことだが、持てる能力に対してチームは成長が足りなかった。あと2年、私はこのチームに留まりたかったが、監督という仕事は結果がすべてだ。私の契約はユーロまでだった。若く才能あふれるチームを、誰かが率いるときが来た。近い将来、メジャーな大会のファイナルで、イングランドが戦う姿が見られると期待している」(ロイ・ホジソン)

来季昇格が決まっているバーンリーのGKヒートンを含むすべての選手がプレミアリーグ所属のイングランドは、自国リーグ登録のプロ選手が100人の小国アイスランドに敗戦。ジャイアントキリング直後の記者会見で、ホジソン監督が辞任を表明しました。2012年のユーロはグループステージを突破したものの、ベスト8でイタリアにPK戦負け。2014年のワールドカップブラジル大会は、コスタリカの躍進を指をくわえて見ているようなグループリーグ敗退。そして今回のユーロでは歴史的敗戦と、68歳の老将を擁護できる材料は、残念ながらまったくありません。

昨日の試合は無残でした。プレミアリーグ得点王のハリー・ケイン、迷いながらプレイしていたラヒム・スターリングといった不調選手をスタメンに戻して前半は1-2で折り返し。早い時間に追いつきたい後半頭から投入されたのは、昨季プレミアリーグで3試合しか顔を見せていない「3人めのスランプ」ジャック・ウィルシャーでした。スタリッジはゴールから遠い右サイドで才能を無駄遣い。明らかにキックの感触がよくないハリー・ケインにCKやFKを蹴らせるたびに、ボールはことごとく相手GKに渡ります。ジェイミー・ヴァーディを入れた後に放り込みに走るという不可解な戦い方が続き、最後の切り札ラシュフォード投入は85分という遅さ。追加タイムを入れてもたった10分の出場で、両チーム最多となる3回の突破成功を果たした18歳ストライカーにあと10分でも時間があれば、この悲惨な結果は変わっていたかもしれません。

これだけ明確に指揮官の采配で負けたゲームも珍しいでしょう。悲劇の予兆は、終了間際に追いつかれた初戦のロシア戦から見え隠れしていました。ルーニーをウィルシャーという狙いが曖昧な交代、後半は機能していなかったスターリングを87分まで引っ張った対応の遅さ。ミルナーという頼れるベテランの力を活かせず、2年後には主役としての活躍が期待されるロス・バークリーやジョン・ストーンズに経験を積ませることもできず。ホジソン監督の時間は、予選序盤で止まっていたのかもしれません。エースはルーニー、中盤の軸はウィルシャー、GKは何があってもジョー・ハートなのだ、と。最後の試合の終盤、彼が戸惑いの表情を浮かべていたのは、ベンチをいくら探してもウェルベックがいなかったから…?何も得るものがなく、何も残すことができなかった指揮官の退場は妥当でしょう。マスコミやイングランド代表OBは、声を揃えて指揮官の采配がもたらした最悪の結末について嘆き、非難しています。

「屈辱。イングランドサッカー史上最悪の結果。歴代最悪の監督のひとりとして、ホジソンの壊滅的な4年間の支配は終焉を迎えた」(デイリー・ミラー)
「彼らは、1週間に2回も欧州から去った」(アメリカ・タイム誌)
「今まで観たイングランド代表のなかで、最悪のパフォーマンスだった。正直いって恥ずかしい。私たちは、プレミアリーグにはワールドクラスの選手が集まっていると信じていたが、外国人の選手や監督に依存しているだけだ。…どう考えればジャック・ウィルシャーを選べるのだろうか。彼は昨季、141分間しかプレイしていない。なぜ、彼が代表にフィットすると思ったのか」(リオ・ファーディナンド)
「彼(=ホジソン監督)は人格者であり、威厳のある男だと思うけど、格下のアイスランドに敗れたことは国民の頭から永遠に離れないだろう」(ガリー・リネカー)

2大会連続で不甲斐ない結果に終わったイングランドは、2年後のワールドカップで同じような結果に留まるわけにはいきません。メディアやファンの興味は、早くも次の監督の人選に移っているようです。現地で名前が挙がっているのは、ホジソン監督の下でアシスタントコーチを務めていたガリー・ネビル、ボーンマスをプレミアリーグ残留に導いたエディ・ハウ、クリスタル・パレスのアラン・パーデュー、サンダーランドのサム・アラダイスなど。ブックメーカー「Sky Bet」の本命は、U-21イングランド代表監督のガレス・サウスゲートです。こうしてみると、「イングランド代表監督は難しい仕事だが、それよりも難しいのはイングランド代表監督を選ぶ仕事だ」という声があるのはわかります。ガリー・ネビルさんはバレンシアでの失敗の記憶が鮮やか。エディ・ハウさんは38歳という若さでマスコミやFAを仕切れるかが心配。サウスゲイトさんは、プレミアリーグの中堅クラブならまだしも、代表となるとサポーターの支持が得られないのではないかといわれています。

一方、現地のファンは、EUは離脱しても代表監督は外国から迎え入れてもいいと考えているようです。イギリスメディア「メトロ」が、12名のリストから最も適任を選択させるアンケートを実施しています。ここでトップに立ったのは、パリ・サンジェルマンを解任されたばかりのローラン・ブラン。20%を占めたマンチェスター・ユナイテッドOBに続いたのは、アラン・パーデューで15%。以下アーセン・ヴェンゲル10%、ペジェグリーニ、ビリッチ、アラダイスがそれぞれ8%となっています。FAのグレッグ・ダイク会長は、外国人監督を選ぶ場合は「イングランドのサッカーに精通していること」を条件に挙げていますが、ここに名前が出た方々なら問題ないでしょう。現在プレミアリーグのクラブを指揮している監督が難しいとすると、ブランかペジェグリーニとなりますが、あるいはこんなサプライズもあるのでしょうか…。

「私はこの仕事をできると思う。しかし彼ら(FA)は、あなたは経験不足だといったんだ。これに対して私は、『FAは経験豊富な人に大金を払ってきたが、私は彼らより悪くはしないよ』と返した。もちろん、やりたい。彼らと話そうと思う。私の経験を提供したい」(アラン・シアラー)

2009年にニューカッスルで1ヵ月半指揮を執った経験が、FAの方々に響くかどうかはさておき、情熱的な彼が監督になれば、アイスランド戦のような寂しい負け方はしないでしょう。昨日のイングランド代表に最も足りなかったのは、自信とプライドだったのではないかと思います。ジャックは下を向き、ルーニーは無表情で、スモーリングが焦りで顔をひきつらせていたなか、ピッチのうえで代表としての誇りを体現していたのは、ジェイミー・ヴァーディとマーカス・ラシュフォードだけでした。いちばん自信を失っていたように見えたのが、ベンチに座り込んで頭を抱えていた監督だったチームだけに、シンプルな戦術とファイティングポーズを植え付けるだけでも、次の大会のベスト8ならいけるでしょう。自国からか外国か、いずれにしてもイングランド代表監督の選考は、しばらく時間がかかりそうです。(ローラン・ブラン 写真著作者/Илья Хохлов)


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!

<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

【ユーロ2016】度重なる采配ミスに攻撃陣は大混乱…負けるべくして負けたイングランド!

ユーロ2016は、早いものでラウンド16最後の一戦です。イングランドのGKは不動のジョー・ハート、SBにはカイル・ウォーカーとダニー・ローズのトッテナムコンビが戻ってきました。CBは動かしようがないスモーリングとケーヒル、中盤のルーニー、デル・アリ、エリック・ダイアーと前線のスタリッジまではわかるのですが、なぜスターリング、なぜハリー・ケイン!?マンチェスター・シティのアタッカーとプレミアリーグ得点王に、何としても復活してほしいということなのでしょうか。アイスランドなら、不調の選手の復活を促しながらでも勝てると踏んだのかもしれませんが、ジェイミー・ヴァーディ、ヘンダーソン、ララナを全員外す采配には疑問が残ります。相手のエースは、プレミアリーグでおなじみのスウォンジーMFギルフィ・シグルズソン。プレースキックの名手に、ゴールに近い位置でボールをセットさせてはいけません。

開始2分、右サイドからワンツーで中に入ったスタリッジが左足のシュート。その2分後、イングランドがあっさり先制します。右のスタリッジから中に走り込んだスターリングに絶妙のクロス。流れたボールを追いかけたスターリングをGKハルドーソンが倒してしまい、ジャッジはPKです。主将のルーニーは冷静でした。左隅に蹴り込んだボールはGKの読み通りでしたが、ポスト脇に決まれば文句なし。1-0でイングランドに勢いがつくと思いきや、6分にアイスランドもまた、あっさり追いつきます。彼らの武器のひとつは、グンナルソンのロングスロー。評論家のポール・マーソン氏が要注意と警告していたボールがゴール前に入ると、アルナソンが頭で逸らしたボールに飛び込んだのはラクダル・シグルズソン!1-1となると、イングランドが再度ゲームを支配。ルーニーが何度もCKを蹴りに走り、15分にはデル・アリの強烈なミドルがクロスバーすれすれを襲います。

しかし18分、勝ち越しゴールはアイスランドでした。シグルズソンが縦に入れたパスをボドバルソンが落とすと、シグソールソンのドリブルにスモーリングもケーヒルも足元に入れず。右隅へのシュートは、ウェールズ戦に続いてジョー・ハートが弾き切れず、ゆっくりゴールに転がっていきます。包囲網を敷きながら崩せない強者と、シンプルで効果的な攻撃を仕掛ける弱者。プレミアリーグでもよく見る光景が、今まさに繰り広げられています。ジョー・ハートは今日も不安定で、ラクダル・シグルズソンとの競り合いではパンチを空振りし、スタンドの悲鳴を誘います。

28分のイングランドは、いい展開でした。右サイドのハリー・ケインから中のデル・アリ。スパーズのMFが右にいたスタリッジを走らせると、ファーに出たクロスをボレーで合わせたのはハリー・ケイン。GKハルドーソンに上に弾かれ決まらなかったものの、ボールが速く動く攻撃を続けられれば、同点ゴールはそう遠くないはずです。35分のルーニーのミドルは、左隅を狙った意志のあるシュートでしたがうまく落とせず。44分にカイル・ウォーカーのクロスを叩いたルーニーのボレーはミートしませんでした。アイスランドのプレスが的確で、イングランドは縦へのボールを出せなくなっています。前半は1-2。自国リーグの登録選手が100人の小国がプレミアリーグの国を倒せば、まさにジャイアントキリング。その瞬間まで、残すところあと45分です。

後半のピッチには…なぜウィルシャー!?エリック・ダイアーを下げるということは、ルーニーと並べて4-2-3-1にスイッチするのでしょうか。私は、いじるならララナを入れて4-4-2にしたほうがいいのではないかと思いました。後半のイングランドは、単発のロングボールを前線に飛ばすだけで、これといったチャンスが創れません。55分、アイスランドの初めてのCKは、ラクダル・シグルズソンのオーバーヘッドがハートの正面で助かりました。ホジソン監督は、頻繁にスペースを創る動きを繰り返すスタリッジを右サイドに閉じ込めたまま、時間を浪費するつもりでしょうか。59分、スターリングが下がってジェイミー・ヴァーディ。スタリッジのクロスに中央で合わせたデル・アリのボレーは浮いてしまい、依然として1-2です。イングランドに残された時間は30分を切りました。

プレミアリーグ得点王はFKを大きく外し、ミドルを打ち損なったウィルシャーは浮かない顔をしています。ルーニーはミスパスが多く、スモーリングの表情には焦りの色。いつも通りにプレイしているのは、カイル・ウォーカーのみ。可能性が感じられるのはジェイミー・ヴァーディです。70分に縦に抜け出しかけたヴァーディは、迫力がありましたが一歩及ばず。プレイに正確さを欠くルーニーは、ヘンダーソンかララナに代えたほうがよさそうです。72分には、それまで守備に専念していた右SBサイヴァルソンにシュートを打たれました。スタリッジは右サイドのまま、ゲームから消えかかっています。

78分、ウィルシャーの浮き球をヘッドで合わせたハリー・ケインは角度がなく、中に落としたほうが可能性は高かったでしょう。残り時間は10分、代表選手としての誇りをプレイで表現しているのは、ひたすら走り回るジェイミー・ヴァーディだけです。83分、決定機はアイスランドのグンナルソン。カウンターから中央を突破し、ウィルシャーをかわして放ったシュートはジョー・ハートが何とかセーブしました。

残り3分、ようやくルーニーが下がってラシュフォード。この交代はあまりにも遅かった…。ストライカーを4人にしてパワープレーを目論んだのに、シュートを打てない位置からのFKをハリー・ケインが蹴っている理由がわかりません。89分、ラシュフォードの突破は久しぶりのチャンスでしたが、1本持ち過ぎ、中に入れられず。それでも18歳のストライカーは、最後まで戦い続けました。CKを奪い、自ら蹴り…しかし誰もシュートは打てません。93分、スタリッジのクロスにヴァーディが競り、最後のCKでフリーだったデル・アリがヘディングをミスすると、タイムアップの笛。今大会最大のジャイアントキリングは、ハーフタイムには充分予想できた妥当な結末でした。

これほど采配ミスを重ねて負けたチームを観ることは、ほとんどありません。いいときのキックの感触を明らかに忘れていたハリー・ケインは、前半で代えてあげたほうがよかったでしょう。ここまで攻撃の中心にいたララナと、スロバキア戦でよかったヘンダーソンを使わなかったのはなぜでしょうか。スタメンに不調選手を2人も入れたために交代カードをその補修に取られ、中盤を活性化する手が打てないまま、無為な時間を過ごすことになってしまいました。ヴァーディを入れたのに戦術は放り込み、さらにラシュフォードという今までやったことがない戦い方では、最終盤に前線が混乱をきたしてシュートにいけないのも無理はありません。ロングクロスでいくと腹をくくるなら、ルーニーに代えるのはラシュフォードではなく、後方からボールが出せてミドルもあるヘンダーソンとし、最終ラインを3枚にしてでもケーヒルかスモーリングを前線に置きっぱなしにしたほうがよかったと思います。残り15分までに、適切な最後のカードを切っていれば、アイスランドを脅かすこともできずに負けることはなかったのではないでしょうか。

GK、CB、キャプテン、トップにはいろいろいいたくなってしまう一戦でしたが、何しろあのカオスです。個々の選手の足りなかったところを指摘するのはやめておきましょう。最後に、私が望んでいた本日のメンバーを発表させていただきます。GKジョー・ハート、DFナサニエル・クライン、ダニー・ローズ、スモーリング、ケーヒル。MFエリック・ダイアー、アダム・ララナ、ウェイン・ルーニー、デル・アリ。FWジェイミー・ヴァーディ、ダニエル・スタリッジ。交代カードは展開によりますが、基本はヘンダーソン、ミルナー、ラシュフォードあるいはカイル・ウォーカー。2点差以上リードしたときは、ロス・バークリー、そしてハリー・ケイン。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!

<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

あなたは?番め



人気ブログランキング参加中です。
こちらから応援クリックお願いします!
やる気がぐんぐん上がります!
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
サッカー ブログランキングへ
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

いいね!、ブックマーク、シェアはこちらから!

本ブログのFBページに「いいね!」して更新情報や限定お得情報を入手! ⇒Facobookページへ

スポンサーリンク

CHECK IT!

ファーガソンの薫陶 勝利をもぎ取るための名将の心がまえ

新品価格
¥1,365から
(2013/3/9 17:28時点)

アーセン・ベンゲル 勝利の哲学 [DVD]

新品価格
¥1,707から
(2013/3/9 17:28時点)


アレックス・ファーガソン 伝説を創った指導力

新品価格
¥1,575から
(2013/6/29 22:49時点)

カテゴリー

現地サッカー観戦お役立ち情報

激安ホテル&航空券はこちらでGET!

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

155,000軒から選べるHotels.com

最低価格保証!世界最大級ホテル検索サイト「エクスペディア」

業界最速で最安値検索!海外格安航空券の検索ならskyticket.jp
直前予約OK!海外格安航空券のエアータウン

ブログ内検索


Google検索

プレミアリーグ関連グッズをGET!

ユニフォームや応援グッズを扱う
サッカー専門ショップをご紹介!

人気クラブのユニフォームならユニオンスポーツ

⇒在庫10,000点以上!レアもの充実のメガストア
 「フットボールMAX」

グーバーウォーク

謎の生物”グーバー”たちが、ブログの中身に合わせて変化!
グーバーを押すと、「ブログの成分分析」もできちゃいます!

blogramで人気ブログを分析

プロフィール

HN:
makoto
性別:
男性
職業:
ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

にほんブログ村新着記事

こちらのランキングもチェック!

忍者アナライズ