怒り、驚き、リスペクト…「冒険は終わった」クラウディオ・ラニエリ解任を巡る7人の言葉

レスターにプレミアリーグ制覇という奇跡的な栄誉をもたらしたクラウディオ・ラニエリ監督の解任は、イングランドのサッカー界に大きな波紋を呼んでいます。最初に声を挙げたのは、もちろんこの方、筋金入りのレスターサポーターでありクラブのレジェンドでもあるガリー・リネカーさんです。ツイッターの第一声は、こちら。「Claudio Ranieri? Sacked? Really? Dilly Ding Dilly Game's Gone.(ラニエリ?解任?ディリ・ディン・ディリゲームが終わっちゃった…)」。昨季プレミアリーグで首位を快走するなか、選手たちの動きが悪いときに目覚まし時計の音を模して奮起を求めた元指揮官の口癖を引いて驚きを表現。その15分後には怒りが込み上げてきたようで、「クラウディオ・ラニエリがレスターのためにしてくれたことを考えれば、解任は不可解だ。許されない。ばかばかしくなってくるほど悲しい」と、感情を露わにしています。

元選手や監督経験者は、総じてラニエリ解任に批判的です。「特段びっくりするようなことではないが、がっかりしている。彼は偉業を成し遂げた。チームが降格の危機に瀕すると、オーナーはパニックを起こす。悲しいことだ」と語ったのは、ハリー・レドナップ。マイケル・オーウェンは「恥ずべきこと」と言い切っており、ローマを率いるスパレッティ監督は、「感謝の気持ちが感じられない。彼がチームを作り、化学反応を起こしたんじゃないか。残念だ。ローマに会いに来てくれたら喜んで受け入れるよ」と、同胞へのクラブの姿勢を嘆いています。彼らの主張は、再現不能な輝かしい成果に対して、9ヵ月後の解任はリスペクトを欠いているのではないかというもの。感情的な言葉には、最近のプレミアリーグにおいて期中の監督解任が多いことに対する非難も込められているのかもしれません。

少し角度が違うのは、「スカイスポーツ」が伝えたジェイミー・キャラガーさんの見解です。「多くの人がラニエリ監督のレスターが降格するのを見たくないと思っていただろう。今回もたくさんの同情が寄せられたのではないか。でも、リーグ最下位クラブはもっと同情されるだろうし、レスターが落ちても涙する人ばかりだとは思えないんだ。彼らはヨーヨークラブ(プレミアリーグとチャンピオンシップを行き来するクラブ)だった。それはいつものことで、タイトルを獲ったからといって変わらないだろう。ラニエリと契約したとき、何を期待したんだっけ?」。ニュートラルな視点に立ってみれば、レスターは今までやってきたことを繰り返しているだけだろうというわけです。キャラガーさんは、こんなこともいっています。

If someone said they'd win the league and then go down, every Leicester fan would have said yes to that.(誰かが、レスターはリーグを勝った後に降格するといったら、ファンは”それでいい”と返すんじゃないかな)」

問題は、新しい高額契約を得てライフスタイルマガジンに載るなど浮かれてしまった選手たちにあり、いつものポジションで戦っている監督だけのものではないのではないか、というのが彼の主張。現場組のクラブ批判やキャラガーさんの冷静な意見に対して、半分は共感、半分は疑問です。実績を残した監督はリスペクトされるべき、短期間で現場のトップのクビをコロコロすげ替える風潮は嘆かわしいという声にはうなずきつつ、それでも今回のレスターの決断には「仕方がない」と納得してしまいます。問題は、降格ゾーンすれすれの17位というポジションよりも、年明けのプレミアリーグで1分5敗、ゴールすらないという状態のほうでしょう。

攻撃も守備もダメ、複数の選手が昨季のレベルにないという状況に陥ったチームは、往々にして監督と選手のコミュニケーションに問題を抱えています。「スカイスポーツ」は、チャンピオンズリーグのセヴィージャ戦に敗れた後、スリヴァッダナプラバオーナーが主力選手を呼び出し、その多くが不満を抱えていることを確認したと報じています。ロッカールームの話がどこまでが事実なのかは、常にわからないものですが、ラニエリ監督の戦術が二転三転するのを観続けてきた者としては、選手たちに困惑やストレスが生じていたのは確かだろうと思います。ゴールひとつ決められないチームについて、未だ改善の方向性が見出せていない監督に将来を託せないというクラブの判断は、責められるべきものではないのではないでしょうか。

解任の報を聞いて、「おとぎ話は、グリム童話だったのか!」とフォーラムに書き込んでいたレスターサポーターがいました。ギリシャで失敗した後、ヴァーディ、マフレズ、岡崎慎司、シュマイケルなどの「7人の小人」に蘇生され、ともに栄冠を手に入れたラニエリは、どこで毒りんごをかじってしまったのでしょうか。いや、このおとぎ話は、ハッピーエンドと受け取ってもいいのかもしれません。「私の夢は死んだ。夢見ていたのは、いつも愛するレスターと一緒にいることだった」と悲しみを表現した監督は、最後にこう結んでいるのですから。「レスター・シティ・フットボールクラブに感謝している。冒険は素晴らしかった。永遠に私とともに生き続けるだろう」。

クラブが正しかったとしても、間違った判断をしたとしても、誰も成し得なかった偉業はプレミアリーグの歴史を飾り続けます。最後に、私がこのたびのラニエリ解任について語られた言葉のなかで、いちばん感動したメッセージを添えて、この稿を締めたいと思います。こんな終わりを語るのに、最もふさわしい人からの味わい深い言葉です。

CHAMPION OF ENGLAND and FIFA MANAGER of THE YEAR️. Sacked.That's the new football, Claudio. Keep smiling AMICO. Nobody can delete the history you wrote.(イングランドのチャンピオンであり、FIFAの最優秀マネージャーだった監督が解任された。これが新しいフットボールの世界だ、クラウディオ。友よ、笑顔でいてくれ、あなたが描いた歴史は誰にも消せはしない)」ージョゼ・モウリーニョ


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混乱は止まらず、一体感はいずこへ…プレミアリーグ優勝監督クラウディオ・ラニエリ、ついに解任!

やっぱり…。 せつないニュースを知った私の最初の感想は、このひとことでした。9ヵ月前にレスターをプレミアリーグ制覇に導いたクラウディオ・ラニエリ、ついに解任。2週間前に、「レスターは、ラニエリ監督への揺るぎないサポートを続けると明らかにしたい」と、解任騒動を鎮火しようとするコメントが出た際に、「ブレンダン・ロジャースとジョゼ・モウリーニョも、同じような声明が出た後だった…」とぼんやり思い出したのを覚えています。2017年の公式戦で2勝2分7敗、プレミアリーグは1分5敗と勝利なしどころかゴールもなし。普通の監督だったら、0-3連敗となった1月末のセインツ戦あたりで、ばっさりやられていたかもしれません。

しかし、何しろラニエリです。創設133年めのクラブに、プレミアリーグ初優勝という永遠に残る栄誉をもたらした名将です。レスターは、他のクラブより数週間は、我慢したのだと思われます。ところが、戦績は一向に好転しません。バーンリー、マンチェスター・ユナイテッドの後、自分たちより下にいたスウォンジーにも負けて、今季プレミアリーグ初の3連敗。忍耐の限界が訪れたのは、おそらくFAカップのミルウォール戦に敗れた瞬間でしょう。発表がセヴィージャ戦の後になったのは、チャンピオンズリーグを控えた選手たちを動揺させたくなかったからだと思います。「国内における戦績から変化を求めるべきと考えた。痛みを伴うが、必要だった」というクラブが発した言葉は、スペインの強豪に負ける前にジャッジがなされていたことを雄弁に語っています。

2シーズン連続でプレミアリーグ優勝監督が期中に解任されるという事件を残念に感じながらも、岡崎慎司の入団以来、レスターの試合をすべて観続けてきた者としては、「やむなし」という言葉しかありません。ここしばらくのラニエリ監督は、チェルシー時代の「ティンカーマン(こねくりまわし屋)」というニックネームを復活させるような混乱に陥っており、直近1ヵ月の8試合のうち4試合でハーフタイムに選手を代えています。このタイミングでのチェンジは、アクシデントでもなければ「私がスタメンを間違えました」という自白であることが多いのではないでしょうか。適応力がある岡崎慎司が「途中から入って何をすればいいのか、イメージが湧かない」と困惑していたことからも、選手たちがいかに戸惑っていたかが窺えます。

昨季王者の低迷理由が語られるとき、必ずといっていいほどエンゴロ・カンテの名前が出てきますが、彼の移籍は優勝を狙えるチームではなくなった理由ではあっても、残留争いに巻き込まれるような低迷の要因ではないと思います。代役として前半戦で起用されていたアマーティは今ひとつでしたが、1月に入団したエンディディは悪くありません。失点が止まらず負け続ける最大の理由は、サイドを着火点とした最終ラインの崩壊ではないでしょうか。マフレズにとっての守備とは、鋭いドリブルで相手のSBを自陣に釘付けにすること。昨季プレミアリーグMVPが中に斬り込むプレイを忘れた瞬間、戻らないサイドMFの裏に入ってくる選手たちがダニー・シンプソンを容赦なくつぶし、危険なラストパスが中央を襲います。不振に陥ったオルブライトンとフクスのサイドも1年前のようにクロスを抑えられず、決して読みがいいとはいえないウェズ・モーガンとフートが止めきれなくなるシーンが増えました。

レスターの守備が堅くなり、負けないチームに変貌を遂げたターニングポイントは、昨年の10月3日、プレミアリーグ8節のノリッジ戦でした。攻めるのが好きなデラートとシュルップだったSBを、サイドアタックへの対応がしっかりしたフクスとダニー・シンプソンに代えたラニエリ監督は、7試合で14失点と殴り合いに競り勝ってきたチームを、31試合で22失点という堅守速攻型にモデルチェンジしました。昨夏、ムサ、イスラム・スリマニと前線ばかり厚くしたクラブが獲るべきだったのは、デマライ・グレイしかいない手薄なサイドで攻守ともに貢献してくれるバレンシアやヴィクター・モーゼスのような選手と、シンプソン頼みの右SBのスペシャリストだったのではないでしょうか。スカウト部門責任者のスティーブ・ウォルシュがエヴァートンに「転職」したのも、孤独になったラニエリ監督をダッチロールさせてしまう一因だったのではないかと思います。いずれにしても、指揮官がコンセプトを明快に語れなくなり、選手の耳に指示が届かなくなれば、チームは終わります。一体感と明るさをエンジンとして、あのおとぎ話を生んだチームであれば、なおさら。

後任は、未定。出場機会を失っていた岡崎慎司にとって、この指揮官交代が吉か凶かは、次の名前を聞くまでは何ともいえません。軋み始めた全員30代の最終ラインを立て直せなければ降格必至だと思われますが、移籍市場が閉まったこのタイミングで、新監督はどこまでがんばれるでしょうか。ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」のオッズは、レスターは降格候補の4番手、すなわちぎりぎり残るとなっているのですが…。


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たったひとつの敗戦から…「アーセン・ヴェンゲルがクラブを離れたら起こりえる10の出来事」

センセーショナルな大敗の直後が最も盛り上がるのはよくわかりますが、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督についてネガティブな評価をするのは、せめてチャンピオンズリーグが終わってからにすべきではないでしょうか。部数やアクセス数を稼ぎたいサッカーメディアが煽るのは仕方がないとしても、クラブOBやサポーターが今やらなければならないのは、非難ではなく激励でしょう。エジルなんて要らない?いやいや、ワールドクラスのプレーメイカーの出来がよくなかったのは確かですが、前半終了間際の抜け出しは勝ち越しゴール寸前のナイスプレー。昨季プレミアリーグアシスト王のキラーパスが、チームに必要なエッセンスであることは変わりません。致命的なギャップを背負ったとはいえ、チャンピオンズリーグはホーム&アウェイ、現在の状況は「ハーフタイムで4点のビハインド」。エジルには、気持ちを切り替えて「後半戦」で結果を出していただければと期待しています。

同じグループで2位通過だったパリ・サンジェルマンは、バルセロナに4-0で勝っています。ヴェンゲル監督がミュンヘンでセカンドハーフの戦い方を間違えたように、アンチェロッティ監督がエミレーツで何かを読み違えれば、同じ数字で残りの90分を終える可能性はゼロではありません。未だ勝負の最中、総括はすべてを終えてから。ましてやヴェンゲル解任論を声高に唱えていいタイミングではありません。私は、ガリー・ネビルさんの言葉を支持します。

A terrible night for him and Arsenal but It won't. Only the emotional and the exaggerated will suggest that his legacy will be tarnished(ヴェンゲル監督とアーセナルにとって怖ろしい夜だったが、彼が残してきた業績が傷つくわけではない。感情的なひと、誇張したがるひとだけがいってるんだろう)」

ただし一方で、この惨敗が指揮官自身や選手、クラブの判断に影を落とす可能性があることは否めません。敗戦直後に自らの去就について語ったヴェンゲルさんの言葉は気になりました。「今、重要なのはチームの未来であり、私の未来ではない」「3月か4月には決まるだろう」「何かが起こったとしても、私は来季も指揮を執るだろう。ここかもしれないし、別の場所かもしれないけれど」。率直で飾らない方が、別なチームで監督を務める可能性に言及したということは、経営ボードに残ってクラブに貢献する線は残念ながら期待できないということになります。プレミアリーグは無敗優勝を含む3回制覇、FAカップを6回獲った稀代の名将は、クラブに残らないという意志を固め始めているのかもしれません。このムードに乗ったイギリスメディア「デイリー・ミラー」は、若干遊び気味に「10 things that will DEFINITELY happen if Arsene Wenger leaves Arsenal(アーセン・ヴェンゲルがクラブを離れたら起こりえる10の出来事)」と題した記事を掲載。長期政権終焉による影響の大きさを指摘しています。

「ジョゼ・モウリーニョが新しい誰かを必要とする」「(WENGER OUTと書かれた)たくさんのバナーが不要になる」「ソーシャルメディアが秀逸なGIFを失う」「(ジッパーが閉まらない)れいのコートの売上激減」「ヴェンゲルさん自身が着たいものを頻繁に纏うことができる」「アーセナルファンTVへの興味が失われる」といったあたりは、笑ってスルーでいいでしょう。問題は、次の4つです。

「アレクシス・サンチェスとエジルは新しい契約を結ばず出ていく道を選ぶ」
「フランシス・コクランはガナーズのために再度プレイしない」
「オリヴィエ・ジルーも然り」
「サポーターが木曜日の夜のスケジュールを空けておかなければならなくなる」

代理人のエルクト・ソグトさんが「悲惨な結果のスケープゴートにされている」と怒りを表明したエジルも、敗戦の翌日イタリアに旅立ったアレクシス・サンチェスも、感情的な非難に嫌気がさしたことが新契約をためらう理由になってしまうかもしれません。いや、その前に、ヴェンゲル監督と選手たちには、大事な仕事がたくさん残されています。エミレーツのセカンドレグで可能性を追求すること、プレミアリーグで逆転優勝の望みを賭けて勝ち続けること、チャンピオンズリーグの出場権を確保すること、FAカップのトロフィーを手に入れること。EFLカップしか失っていない今、来季の監督人事について主張して、クラブにプレッシャーをかけても得られる果実は何もありません。

私はグーナーではありません。しかし、ヴェンゲル監督の素晴らしい仕事を見続け、リスペクトしてきたものとして、バイエルン・ミュンヘンとの次戦を力いっぱい応援しようと思っています。ヴェンゲル監督が、心ないバナーを突きつけられてエミレーツを去る姿は見るにしのびなく、アーセナルにはいつまでもインテリジェンスを湛えたクラブでいてほしいからです。彼らのいちばんいい季節に激しく戦ったライバルクラブ出身のガリー・ネビルさんは、こんなこともいっています。同じクラブのサポーターである私も、深くうなずきます。

「アーセン・ヴェンゲルの20年間の貢献は、ある種の出来事よりも少しでも敬意を払われるべきだろうか?イエスという人もノーもいるだろうが、彼が成し遂げてきたすべてのことに対して、そうされるべきと思う」
「チェルシーに20年を捧げてきたジョン・テリーが、ピッチにいなかったりプレイがよくなかったりすれば、バナーや虐待を受けるべきなのだろうか。それは違うだろう」


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英語勉強中のアッレグリ招聘か?ヴェンゲル留任か?正反対のアーセナル来季監督報道!

現在、私が最も注目しているプレミアリーグのクラブは、サンダーランドに本拠地セルハースト・パークで0-4と惨敗し、ドバイ旅行をキャンセルしたクリスタル・パレスです。ファン・アーンホルト、サコ、シュルップと中盤より後ろに特化した冬の補強は的確で、ベンテケ、ザハ、キャバイェ、ロイク・レミー、タウンゼントが揃ったチームがこのまま終わったら、レスター降格に負けない大事件。アラダイス監督なら、いずれ上がってくるだろうとみているのですが、それはさておき。2番めに気になっているのがアーセナルで、注目ポイントは「アーセン・ヴェンゲル監督の去就」なのであります。

1週間前に「エクスプレス」が、ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリさんと契約交渉を始めたと伝える一方で、週末の「サンデー・タイムズ」はクラブが2年契約をオファーしたと報道。ガナーズOBのマーティン・キーオンさんが、延長の見通しと太鼓判を押しています。正反対の記事が立て続けに出る状況のなか、グーナーのみなさんも、クラブの未来にさまざまな思いを巡らせていることでしょう。

チェルシーに敗れてプレミアリーグ制覇が厳しくなった今、「アーセナルにおける自分の将来は、もうじき決まるだろう」と語っていた名将の心は、再チャレンジに向かっているのか、幕引きをイメージし始めているのか。現在、67歳。サー・アレックス・ファーガソンが引退した歳まで、まだ4年あります。2003-04シーズン以降、プレミアリーグを制覇していない監督を見切るべきとするサポーターもいれば、プレミアリーグで常時4位以内をキープし、直近3シーズンでFAカップを2度制した実績を評価すべしという意見もあります。OBのウィリアム・ギャラス氏は前者で、クラブは大きな決断をするべきだと「トークスポーツ」にコメントしています。

「今シーズンが終わったとき、大きな変化があると思う。素晴らしい仕事をしてきた彼の功績を忘れてはいけないが、シーズン終盤にヴェンゲル監督とクラブは話し合い、現状の打開策を得ることになるだろう」「アーセンは2004年から優勝していない。フットボールとは勝利であり、選手はトロフィーを望んでいる。クラブは再び優勝しなければならない」(ウィリアム・ギャラス)

チェルシーが崩れ、マンチェスター勢も停滞するなど千載一遇のチャンスだった2015-16シーズンを2月末からの連敗で逃し、新監督が多く熟成度には一日の長があった今季プレミアリーグも2位以下に甘んじるとなると、昨春のエミレーツで「Time For Change」と書かれたプラカードを掲げていたグーナーは黙っていないでしょう。名古屋グランパス時代からのヴェンゲルファンである私としては、辞任や引退の報を聞けば、仕事をほったらかして24時間号泣です(多少盛ってます)。アーセナルを美しいチームに仕上げた名将には、もう一度プレミアリーグを勝つか、欧州を制して「勇退」していただきたいと切に願っています。ただし、プレミアリーグファンという客観的な帽子をかぶれば、「アッレグリ監督を招聘できるなら、Time For Change」だと思います。アーセナルのテーマは「ヴェンゲル監督がいつ辞めるか」ではなく、「次の監督をいつ、誰にするか」だと考えているからです。

イタリア人ジャーナリストのザッザローニさんが、「アッレグリは、プレミアリーグ進出へ向けて1年半前から英語を学んでいる。今年がユヴェントスでの最後の年になるはずだ」と語り、ご本人も英語の勉強を認めたと「Goal.com」が報じたのは、1月初旬。アーセナルへ行くためではないとはいっていたものの、プレミアリーグのトップクラブで指揮を執りたければ、意図的に狙えるシートはひとつしかありません。何らかの話があるのは、間違いないでしょう。問題は、ヴェンゲルさんの意向と、それを受けたクラブのジャッジです。ACミランを混乱させた3年前ならいざしらず、アントニオ・コンテに負けず劣らずユヴェントスを強くしてからの英国殴り込みは、アッレグリさんにとってもアーセナルにとってもベストタイミングではないでしょうか。今季のユーヴェはセリエAで18勝4敗。チャンピオンズリーグで無敗、セリエAのホームゲームでも未だ負けておらず、8試合を1点差で勝っている勝負強い監督が来れば、アーセナルはマンチェスター・ユナイテッドと同じ道を歩かずに、変われるのではないかと思います。

アッレグリ監督で、ヴェンゲルさんは経営陣の一員として若手発掘、ビッグネーム獲得、育成システム整備などを管掌するのが、ベストな未来と考える次第ですが、いかがでしょうか。アレクシス・サンチェスは、高いサラリーとチーム強化への期待感があれば、おそらくOK。メスト・エジルも、ヴェンゲルさんがクラブに残るのであれば、新しい契約書にサインしてくれるのではないでしょうか。監督交代を決断する際は、くれぐれもシーズン中の発表だけはやめてください。昨季のペジェグリーニ監督とマンチェスター・シティが味わった混乱をヴェンゲル監督と選手たちに強いれば、1995-96シーズン以来の5位以下必至です。(アーセン・ヴェンゲル 写真著作者/Biser Todorov)


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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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