短命監督が激増のイングランド…ポチェッティーノ&クーマンに長期政権を期待します!

前稿「史上最悪!?イングランドで指揮を執る監督は「年間70人以上が解任」「賞味期限は1年2ヵ月」…!」より続きます。プレミアリーグ2016-17は、シーズン開始前に監督を代えたクラブが8つ、期中の解任が5クラブ6人。イングランドのリーグ2(4部相当)以上の92クラブでは、監督解任が51人を数え、彼らの平均在籍期間は477日となっています。例年、シーズン修了後に3~4割のクラブが監督を代えていることを考えれば、年間解任人数が80に達してしまう可能性も充分にあります。

これらの調査を実施したイギリスメディア「スカイスポーツ」は、「フットボールのマネージャーの不安定さが浮き彫りとなった」と解説しています。昨シーズンのプレミアリーグ優勝予想オッズが1対5000だったレスターを頂点に導いたクラウディオ・ラニエリの悲劇、ボロの立役者カランカの離脱について触れつつ、100日もたなかった監督としてボブ・ブラッドリー(スウォンジー)、ワルテル・ゼンガ(ウォルバーハンプオン)、ケニー・ジャケット(ロザラム)、アルベルト・カバシン&アンディ・エドワーズ(レイトン・オリエント)、ラッセル・スレーダー(コベントリー)、クリス・ベラス(ベリー)をリストアップ。「アーセナルを20年率いたアーセン・ヴェンゲルでさえ、辞任の可能性を軽視できない」と、プレミアリーグ6位に留まっている名将の名前を出して、サイクルの加速が止まらないイングランドサッカーに警鐘を鳴らしています。

さて、現在の在籍期間最長であるヴェンゲル監督が登場したところで、歴史のお話になりますが、イングランドサッカーにおいて最も長期間指揮を執ったのは誰でしょうか。プレミアリーグになってからのファンがよく知る監督では、26年半・9691日の長きに渡ってマンチェスター・ユナイテッドを率いたサー・アレックス・ファーガソンは第3位。第二次世界大戦直後から1969年まで指揮を執り、黄金時代を築いたクラブの伝説サー・マット・バスビーを798日上回っています。2位にブライトンで10135日を過ごしたチャールズ・ウェブが入り、1位は1902年から46年もWBAの舵を取ったフレッド・エヴァリスさんです。ひとつのクラブに16740日も貢献し続けた監督は、永遠のNo.1でしょう。アーセン・ヴェンゲル監督の7480日は、歴代10位。TOP50の監督で、私も含めて現在のプレミアリーグファンが名前でわかるのは、サー・ビル・シャンクリーぐらいではないかと思われます。1960年代にリヴァプールをトップクラブに復活させ、FAカップ初優勝をもたらした指揮官は、5337日で34位にランクインしています。現在のプレミアリーグでヴェンゲル監督の次に長いのが、就任してから5年も経っていないバーンリーのショーン・ダイチェ監督とボーンマスのエディ・ハウ監督(2人はバーンリーの前任・後任)では、50位に入る監督すら出てこない可能性が高そうです。

次に、クラブ別に監督の平均在籍日数を見てみましょう。最も長いクラブはマンチェスター・ユナイテッドの2324日で、2位がアーセナルの2172日。ファーガソンとヴェンゲルという2つの長期政権によって安定をもたらしてきたクラブです。現在のプレミアリーグ所属クラブで3位はウェストハムの1916日(全体5位)で、4位がリヴァプールの1714日(全体7位)。そのすぐ下に1473日のエヴァートン、ストーク1215日、ミドルズブラの1186日が続きます。浮沈が激しく、ちょうど1000日のマンチェスター・シティは全体の27位、プレミアリーグでは12位。963日のチェルシーはセインツに次ぐ14位です。プレミアリーグ勢で最下位は、クリスタル・パレスの649日。残留争いに絡むシーズンが多く、直近5年で10人の監督が名を連ねているチームは、次の監督探しが経営陣とスタッフの定期的なタスクとなっています。第二次世界大戦後の監督の人数をチェックしてみると、クリスタル・パレスが43人、スウォンジーが38人に対して、マンチェスター・ユナイテッドが11人、アーセナル14人、ウェストハム16人。当然ながら、こちらのランキングは平均在籍日数の裏返しとなります。

2年前、ロナルドクーマンとマウリシオ・ポチェッティーノの「元セインツコンビ」が、イングランドの監督を取り巻く状況の変化について語っていました。

「外国人監督が何人がいるのは、大事なことだと思う。彼らはイングランドに新しいアイデアをもたらしてくれるかもしれないからね。でも、イングランド人監督を守る必要もあるだろう。それぞれのクラブが決めることだけど」(ロナルド・クーマン)
「私がスペインやアルゼンチン、フランスにいた頃は、今みたいな状況ではなかった。プレッシャーは少なかった。アーセン・ヴェンゲルやサー・アレックス・ファーガソンのような例があった。ところが、ここで3年過ごすと環境は変わった。ヨーロッパの文化がイングランドにも浸透してきたようだ。外国から多くのオーナーがきて、メンタリティーを変えたのだろう。計画を実現するための時間はない。不寛容になった。それでもわれわれは、新しい状況に適応しなければならない」(マウリシオ・ポチェッティーノ)

監督に高額のサラリーを払えるプレミアリーグのクラブは、自国出身の監督や若い才能に長期的な強化をまかせることなく外国人監督を物色し続け、チャンピオンシップ以下のクラブが残留争いに突入すると、2人、3人とリレーのようにトップをすげ替え続けるのでしょうか。辞任監督の平均在籍日数が1年2ヵ月を切りそうなイングランドは、ルールが変わらない限り、このサイクルを続けるような気がします。短期的には悪いとはいえませんが、方針がコロコロ変わるクラブからは、若い指揮官も若手選手も育たないのではないかという懸念があります。ホームグロウン制度があるなか、中小規模クラブが場当たり的な選手起用に終始して貴重な新芽がつぶれてしまえば、イングランドは、プレミアリーグは…。若手選手の育成・抜擢がうまいポチェッティーノ監督やクーマン監督が、今のクラブで長期的な強化に成功し、他クラブにいい影響を与えてくれることを期待しています。


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