エティハドのチケット大幅値上げで、マンチェスター・シティがCLで強くなる⁉

2014年2月に、エティハド拡張工事の承認を市議会から取り付けたマンチェスター・シティ。現在47600席のスタジアムには14500の新しいシートが増設され、エティハドはオールド・トラフォードに次ぐプレミアリーグ2位の規模を誇るスタジアムに生まれ変わります。第1フェーズはプレミアリーグ2015-16シーズンに間に合わせるべく進められている6000席で、これによって来季のチケット売上の増収が見込まれていましたが、マンチェスター・シティはさらなる収益を生み出すべく値上げを断行するそうです。

イギリスメディア「メールオンライン」によると、これがまた激しい上がり方で、いちばん高いシーズンチケットは現行の870ポンド(約15万6000円)から1700ポンド(約30万5000円)と倍増。車いす席に至っては、345ポンド(約6万2000円)が975ポンド(約17万5000円)と3倍近いお値段です。一気にここまでやるとなると、サポーターの怒りやドン引き具合は相当激しいのではないでしょうか。

とはいえ、上には上がいるもので、これだけ上げてもこの分野ではプレミアリーグNo.1どころか世界の頂点に立つ(⁉)アーセナルの2000万ポンド、それに続くライバル・トッテナムの1900万ポンドに届くところまではいかず。大都会ロンドンと地方都市マンチェスターの差か、サポーター層の厚さの違いか、シティ・フットボール・グループも寸止めで着地させたようです。カテゴリごとの席数がわかれば試算してやろうかと意気込んでいたものの、さすがにそこまでの情報は入手できずに断念しました。来季55000席、その1年後には61000席と2段階ロケットで拡張するスタジアムとの相乗効果で、隣町のライバルやアーセナルに収入面で負けていたマン・シティは、相当大幅な増収が見込めそうです。

さて、この話、現地で試合を観戦したいサポーターにとっては当然ネガティブなニュース。ましてや莫大な投資で急激に伸びたこのクラブは「また金満クラブが金儲けに走った」などと陰口を叩かれそうです。しかし私は、マンチェスター・シティは今回の値上げ施策で収益が上がるだけでなく、サッカーチームとしてより強くなるのではないかと想像します。というのは、値上げによってコアなサポーターがスタジアムの大半を占めることになり、エティハドの雰囲気が大きく変わるのではないかと思われるからです。

本ブログ特派員のレポートや、エティハドを訪れた方々の話を聞くと、マン・シティのホームゲームは、リヴァプールやアーセナルと違ってマイルドで雑然とした雰囲気が漂っているとのこと。あまり知られておりませんが、エティハドはいちばん下のカテゴリーのチケットがプレミアリーグで最安値。5万1000円のシーズンチケットを持っている方のなかには、レジャー感覚でときどきファミリーで遊びに行こう、遊園地施設もあるしね、といった層も多いのではないかと思われます。シティ・フットボール・グループは、手の届きやすい価格のチケットを増やしてファン層の裾野を広げようとしたのだと推測しますが、これによってエティハドは「あー、アンラッキー。残念だったね」「いいよいいよ、次がんばろう」といった、よくいえば優しい、悪くいえばぬるいムードに包まれた空間と化していたのでした。

一方、アーセナルの高額なシーズンチケットは、多くのサポーターが憧れる神のチケット。エミレーツはシーズンチケットのウエイトが高いため、レッドメンバーシップといわれる最下層の会員になったサポーターが手に入れられるチケットも、トップクラブとのゲームではプラチナ化しています。どうしても観たい!大金払ってでも観たい!という飢えたサポーターが集まるスタジアムからは、「アーセナル!アーセナル!アーセナル!」「ラーラーラーララララ―、ジールー!」といった、怒号にも似たチャントと声援が間断なく聞こえてきます。現在は、私語の多い教室のような、どことなくのどかな雰囲気を拭い去れないエティハドが、戦うサポーターの集う場となったら…。元々、プレミアリーグでは本拠地で強いマンチェスター・シティではありますが、きっとあちらでも強くなるでしょう。そう、チャンピオンズリーグです。

今季のマンチェスター・シティは、チャンピオンズリーグのホームゲームで1勝1分け2敗と何と負け越し!唯一勝ったバイエルン・ミュンヘン戦は、既に相手がグループリーグ突破を決めてやや弛緩しており、シュバイニーもトマス・ミュラーもゲッツェもベンチで、ロデとホイビュルグがスタメンという飛車落ちのラインナップ。それでもマンチェスター・シティは、残り5分までリードを奪われ、アグエロの奇跡的な2発でひっくり返したヒヤヒヤの試合でした。文化の違う他国から来たチームに怖がってもらえないスタジアムの雰囲気が変われば、実力差があったとしてもバルセロナにあそこまではやられず、ときにはバイエルン・ミュンヘンに完勝したポルトのような試合ができるのではないでしょうか。

私もプレミアリーグをスタジアムで観たいサポーターのひとりなので、決して値上げを礼賛するわけではありませんが、チケットの値付けもまた、チームの強さを支える要素のひとつなのではないかと考える次第であります。実際にどうなるのかはわかりませんが、またひとつ、「マンチェスター・シティ、怖いぞ」と警戒させられるニュースでした。来季こそはチャンピオンズリーグを…という前に、今日のアストン・ヴィラ戦をしっかり勝ち切らないといけませんね。エティハドを訪れるホームサポーターのみなさん、今こそ選手の士気を高めるべく声をからしてチャントを!


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FFPがある以上、クラブが収益を増やす方向に舵を切るのはチケット代金が上がったとしても望ましいといえます。シティに限らず欧州クラブへの新興国マネーの流入は本気度が問われています。シティとチェルシーはライバルだけれども、本気度の高さではとても評価しています。
  • Uボマー
  • 2015/04/25(Sat)10:34:00
  • 編集

コメントありがとうございます。

Uボマーさん>
そうですね。テレビ放映権料で潤っているプレミアリーグだからこそ、放映権バブルがしぼんでも、しっかりチーム運営していける基盤を今のうちにさまざまな形で整えてほしいなと思います。ユース強化、インフラ整備、スタジアムに人を呼ぶ工夫などから、マン・シティの本気度の高さが伝わってきます。彼らが成功すれば、次世代のサッカークラブのモデルになるかもしれません。
  • makoto
  • 2015/04/25(Sat)11:06:20
  • 編集

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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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