プレミアリーグ初ゴール、そして代表復帰…今季こそ、ルーク・ショーの年になる!

あの日のことは、今も頭のなかで鮮やかな像を結びます。2015年9月15日、アイントホーフェンで開催されたチャンピオンズリーググループステージ第1戦。開始15分、軽快に2人をかわしてボックスに入ったルーク・ショーが、PSVのエクトル・モレノの深いタックルを受けた瞬間は、それが何を意味しているのかわかりませんでした。当時20歳だった期待の左SBは転倒し、起き上がってきません。駆け寄ったメディカルスタッフが即座にNGサインを出し、長い治療が始まると、にわかに事態の深刻さが呑み込めてきました。右足を厳重に固められてストレッチャーで運ばれたイングランド代表は、酸素吸入器をつけており、表情を窺うことはできません。腓骨と脛骨の骨折は、全治10か月。プレミアリーグに復帰するまでに1年かかった若手有望株は、復活まで3年という長い時間を要しました。

「プレイをやめようとは思わなかったといったら、嘘になるね。僕の足は多くの合併症を抱えてしまい、とても難しい時間を過ごした。6か月経ってから知ったのだけど、実際に足を失う寸前だったんだ。試合の後、もしイングランドに戻っていたら、血栓や腫れのために足を失っていただろう。あのときのことは、あまり話したくない。足の両脇を切開するというのは、どれほどの重傷なんだろう。でも、もう気にしていない。僕は強くなった。右足は、負傷する前と同じだ」

今季は、ルーク・ショーの年になる。プレミアリーグ開幕から5試合連続でフル出場していたSBを、本ブログで絶賛し、それほどの選手ではないと嗤われて悔しい思いをしたのを覚えています。シーズンが終われば、彼がいかに素晴らしい選手か理解してもらえると信じていたのですが、ルーク・ショーのキャリアはプレイを評価される以前で立ち往生しました。リハビリは、きつかったでしょう。そしておそらく、プレミアリーグに戻ってきた後に、心の傷を癒すのがより大変だったのではないかと思います。

太ってしまった時期には、自己管理ができていないとメディアに非難され、モウリーニョ監督に苦言を呈されたのも1度や2度ではありませんでした。怖れたのは、スプリントか、対人プレイか。直近2年のプレミアリーグ出場は22試合に留まり、イングランド代表からも呼ばれなくなりました。ビッグクラブは、彼を獲ろうとは思わないでしょう。ルーク・ショーは、23歳にして「下位クラブでプレイするピークを過ぎた選手」の仲間入りをしてしまう寸前まで追い込まれていました。

チェルシー時代に獲得に乗り出し、マンチェスター・ユナイテッドが提示した法外なサラリーにクレームめいた発言をしたモウリーニョ監督が彼に厳しかったのは、期待の裏返しだったのではないかと思われます。2018-19シーズン、レスターをオールド・トラフォードに迎えたプレミアリーグ開幕戦。11人のスターターのリストにルーク・ショーの名前を発見したとき、3年前の期待感を思い出しました。3分のポグバのPKで、幸先いいスタートを切った赤いユニフォームは、なかなか追加点を奪えません。83分、ボックスに走り込んでマタの浮き球を受けた左SBは、トラップでリカルド・ペレイラをかわすと、跳ねたボールを高い打点のボレーで打ち下ろしました。ルーク・ショー、プレミアリーグ初ゴール!もう一度、彼に期待していいのだと実感できた最高の瞬間でした。

4節までの走行距離は、クラブではポグバに次ぐ2位の39.4㎞。スプリント45回はTOPの数字です。マンチェスター・ユナイテッドの8月の月間MVPとベストゴールに選ばれたルーク・ショーは、18ヵ月ぶりにイングランド代表から声がかかりました。

「とても厳しい2年だった。おかげで精神的に強くなれた。自分にできることを、モウリーニョ監督に証明したいと思った。今まで監督にできないといわれていたことを。もっとやれると思ってくれていたんだろうね。今は、監督は正しかったのだろうと思える」「開幕前に監督とやりとりしたとき、残留を望んでいるといってくれた。ポジションを争ってほしい、と。これは大きなモチベーションになった」

マンチェスター・ユナイテッドにはプレミアリーグ屈指のSBがいると声を大にして主張するのは、フルシーズンの貢献を見届けてからにしましょう。今季は、ルーク・ショーの年になると信じています。左サイドで上下動を繰り返し、時には縦に、またある時は中央に斬り込む自在なプレイを見せてくれるでしょう。最高のシーズンにしてください。怖れずに、しかし冷静に。


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「スカイスポーツ」がデータ分析…ゴール前に入れないマンチェスター・ユナイテッド攻撃陣!

The Manchester United attacking problems Jose Mourinho must solve(ジョゼ・モウリーニョが解決しなければならないマンチェスター・ユナイテッドの攻撃の問題)」。イギリスメディア「スカイスポーツ」に突き付けられたこのデータは、なかなかショッキングでした。プレミアリーグ2018-19シーズンの最初の2試合において、マンチェスター・ユナイテッドはファイナルサード(ピッチを3分割した際に最も敵陣側の1/3のエリア)でボールをキープした時間が全体の20%ですが、この比率は20クラブのなかで最下位だそうです。ボールポゼッション55%は6位、しかしシュート数は17本しかなく17位。敵陣のボックスにおける25回のタッチは18位で、ボックス内のタッチ数の割合が1.7%もプレミアリーグ最下位です。緒戦はオールド・トラフォードでレスター、2戦めはブライトン。ビッグ6との直接対決だったから攻める時間が少なかった…などという特別な事情はありません。

マインツからブライトンに来たばかりの30歳CBレオン・バログンが、こんなことをいっていました。「プレミアリーグに来て、プレイが速くなるかと思ったが、チームメイトにこんなことをいわれた。マンチェスター・ユナイテッドとやるといつもこんな試合になる。彼らはゆっくりが好きだから、とね」。選手の感覚値を、「スカイスポーツ」がデータで解析するとこんないい方になります。「ボールを支配している割には、敵陣に攻め込む回数が少なく、速攻に長けているわけでもない」。連勝スタートのライバルクラブと比べると、マン・ユナイテッドのアタックの貧弱さはさらに際立ちます。

マン・ユナイテッドが1.7%だったボックス内のタッチ数比率を見ると、1位のマンチェスター・シティは5.3%、続くボーンマスは5.0%、3位リヴァプールが4.6%で4位トッテナムは4.4%。チェルシーは2.5%で17位ですが、別なデータでは上位に進出します。10本以上パスがつながった回数を見るとチェルシーは43回で、45回のリヴァプールに次ぐ2位にランクイン。トッテナムが42回で3位、敵地のアーセナル戦という厳しいドローでシーズンを始めたマン・シティは41回で4位です。

45回も10本以上のパスをつないだリヴァプールは、ビルドアップからのアタックが13回、自陣からの速攻が8回あり、いずれも今季プレミアリーグNo.1。同じ項目で27回に留まっているマン・ユナイテッドは、ビルドアップから攻めたのはわずか1回、カウンターは未だゼロです。ちなみに、プレミアリーグに昇格したばかりのフラムは、30回のパス回しでビルドアップから3回アタック、速攻は6本仕掛けています。マン・ユナイテッドよりビルドアップからの攻撃が少ないチームはカーディフのみ、カウンターを見せていないのは赤い悪魔とハダースフィールドだけです。運動量が少なく、縦にボールが入らないモウリーニョ監督のチームの渋い数字は、マティッチとバレンシアの不在という説明だけでは納得してもらえないでしょう。

気を取り直して、こう考えることにしましょう。「ワールドカップで活躍した出遅れ組のコンディションが上がれば、カウンターも波状攻撃も増えるはず」。次に当たるトッテナムも、ベスト4に進出したイングランド代表のメンバーが開幕直前に戻ってきたチームで、これに快勝すれば勢いに乗れるのではないでしょうか。現在の残念な数字が、さらに落ちるような試合にならないことを祈っております。ルカク、ポグバ、頼む!


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激論キャラガーVSネビル!「モウリーニョ監督とマン・ユナイテッド経営陣、どちらが妥当⁉」

強豪といわれるクラブは、1度でも負ければ何かとツッコミを入れられるのが常です。ましてやプレミアリーグ2節で早々に勝ち点ロスト、相手は昨季15位のブライトン、指揮官がジョゼ・モウリーニョとくれば、メディアや評論家が黙っているわけがありません。「スカイスポーツ」の名物番組「マンデー・ナイト・フットボール」で、ジェイミー・キャラガーとガリー・ネビルの両氏が経営ボードVS指揮官の代理戦争を繰り広げました。リヴァプールのレジェンドが「モウリーニョは、来季はマンチェスター・ユナイテッドの監督ではなくなる」と主張すると、クラブのOBは「2020年の任期満了まで、経営ボードは彼を支えなければならない」と応戦。サポーターのみならず、プレミアリーグファンの多くが、こういった話に関しては持論があるのではないでしょうか。

「シーズン中の解任もあるかもしれない」と語るジェイミー・キャラガーは、モウリーニョ監督が連れてくる選手たちが、未来の強化につながっていないといっています。「彼は明日のためではなく、今のための指揮官」。ズラタン・イブラヒモヴィッチ、アレクシス・サンチェス、ネマニャ・マティッチなどピークを迎えた選手や実績あるベテランを揃え、さらに29歳のトビー・アルデルヴァイレルトを引き入れようとしたスタンスについて、「マン・ユナイテッドらしいやり方を貫いたり、若手に投資したりはできない」と評しています。「それをするのは、モウリーニョ自身も外すということ」。早期のタイトル獲得を求めたからこそモウリーニョ招聘だったわけで、結果が出なければ解任やむなし、選手とのトラブルや戦術の空回りでプレミアリーグ4位キープすら難しくなれば、クラブは見切る可能性があるという見解でしょうか。

一方のガリー・ネビルは、「監督を代えるなら契約延長前の1月にジャッジすべし。信じて任せたのなら、マグワイアやアルデルヴァイレルトなどの優秀なCBを買わなければならない」という意見です。1億2000万ポンド(約180億円)を出し渋るな、契約を延長した筋を通せというわけです。2人の主張がぶつかっているポイントは、「与えられた条件のなかで結果を出せなければ、任を解かれてもしょうがない(キャラガー)」「充分なサポートがないなかで、監督だけに背負わせるべきではない。経営は批判されるべき(ネビル)」といったあたりでしょう。

最も冷静な見立ては、「プレミアリーグ2018-19シーズンはまだ始まったばかり。このタイミングで、指揮官の去就についてとやかくいうのはかわいそう。トッテナムに勝てば、あっさり風向きは変わる」だと思いますが、さておき。ニッポンの居酒屋でも終電をすっ飛ばして盛り上がりそうな、エキサイティングでおもしろいディベートに乗っかるならば、私はキャラガー推しです。クラブはモウリーニョ監督をサポートしなかったのではなく、プランに賛同しなかったのだと考えるからです。ネビルさんの意見に対しては、「アルデルヴァイレルトがどうしても必要ならば、モウリーニョさんは経営ボードを口説き落とさなければならなかった」という答え方になります。

左右のSBは大ベテラン、中盤の軸は30歳になったマティッチ、前線には12月で30歳になるアレクシス・サンチェス。要所にベテランを配したモウリーニョ監督は、ルーク・ショー、バイリー、リンデロフ、ポグバ、マルシアル、ラシュフォードといった若いタレントを活かしきっていなかったように思います。今季はぜひ、彼らのポテンシャルを引き出し、「勝ちながら育てる1年」にしてほしい。リンガードやマクトミネイを使いこなした監督ゆえ、できないことはないはず…。そんな思いでチームを見ていたので、バイリー、リンデロフ、ルーク・ショー、アンドレアス・ペレイラを起用した最初の2試合については、納得しています。大型補強に頼らずとも、今いる選手たちを名将がうまく動かせば勝てるという経営ボードの判断は、ギャンブルではありますが、ひとつの見識なのではないかと思います。

不安は、ハードマネジメントが若手との軋轢を生むことだけ。ポグバ、マルシアル、ルーク・ショーをやる気にさせてくれれば、昨季よりもゴールを決められるチームになる可能性は充分です。さらにアンドレアス・ペレイラ、マクトミネイ、ジオゴ・ダロトなど次世代を担うタレントが育てばいうことなし。プレミアリーグ制覇はならなかったとしても、攻撃の戦術に進化があり、次につながるシーズンになれば、引き続きモウリーニョ監督を応援します。

キャラガー&ネビルは、マンチェスター・ユナイテッドよりもしんどい連敗スタートとなったエメリ監督の評価においても激論を戦わせています。次稿は、さながら「朝まで生プレミアリーグ第2弾」。新生アーセナルについての両者の意見とやりとりを紹介します。


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ポグバとの確執が報じられるモウリーニョ監督に、巻き返しを期待します!

「いえることもあるけど、いえないこともある。いったら罰金を取られることになるだろう」
「いいたいことを、メディアに漏らすべきではない。マンチェスターをまた離れたければ、トランスファーリクエストを出せばよい」
「そういう話は、代理人(ミノ・ライオラ氏)を通してほしい」

「ザ・サン」「デイリー・ミラー」などの現地メディアをチェックすると、ポグバとモウリーニョ監督の緊張感が高い応酬は、概ねこのような会話として伝えられています。両者の関係の綻びが、最初に大々的に報じられたのは、昨季プレミアリーグ27節でニューカッスルに0-1で敗れた後でした。0-2で完敗した25節のスパーズ戦から、3試合連続で60分台に交代された6番は、明らかにピッチ上で不満を露わにしていました。指揮官が気にしたのは、軽い守備を見せてマット・リッチーにやられた失点に絡んだことと、アレクシス・サンチェスとのポジションの重なりでしょう。より攻撃的に戦いたいと考えていたポグバのほうは、再三の交代にストレスを溜めていたのだと思われます。

このときのモウリーニョ監督は、確執を報じたメディアを「大嘘」と一蹴しましたが、半年を経ても関係は修復に向かわず、むしろ悪化したように見えます。ポグバ自身がメディアを通じて抱えている不満をほのめかし、SNSで「信頼されれば自信を持てるし、すべてがより簡単になるはずだ。常にファンのため、チームメイトのため、信頼してくれる人たちのために全力を尽くす」と語った今、指揮官は強気にメディアを批判することはできないようです。「スカイスポーツ」が、プレミアリーグ2節のブライトン戦を控えた監督のコメントを紹介しています。

「真実は、2年と数週間彼と一緒に戦い、これまでにないほどハッピーと感じていたということだ。今もそうだけどね。彼にこれ以上要求できない。頼めないよ。(先週の)月曜日に戻ってきて、3日間トレーニングしただけだったからね。難しい状況に置かれていたチームに貢献してくれるよう、サポートを頼んだんだ」

開幕節のレスター戦でキャプテンを任せ、想定よりも20分も長かった83分までプレイしてくれたポグバを、モウリーニョ監督は全力でリスペクトしました。ブライトン戦もキャプテンマークを巻く予定の6番は、指揮官の言葉と振舞いから信頼を感じることができるでしょうか。バルサ移籍については先方が否定していますが、プレミアリーグで戦い続けるであろうフランス代表MFとの関係を良好にできなければ、「Cold Trafford」などといったタブロイド紙の煽情的な見出しはなくならないでしょう。

あくまでも「今は」ですが、モウリーニョ監督とポグバの関係が修復不可能となり、どちらかがクラブを離れなければならない状況になれば、私は迷わずエースを支持します。ムヒタリアン、ルーク・ショー、マルシアル、ラシュフォード、ポグバと、2年め以降の指揮官はあまりにも選手との軋轢が多すぎました。ひとりは去り、ひとりは移籍を志願し、最も高額な移籍金でクラブに復帰したワールドクラスがネガティブな発言をしているなかで、すべてをマスコミの作文と断じることはできません。

経営陣は補強を請う監督に応えず、スポーツディレクターの招聘を検討中と報じられています。おそらく今が最後のチャンスです。ポテンシャルの高い選手たちの力を引き出すようなアプローチを地道に繰り返し、チームにいい空気を醸成できなければ、「3年め」というキーワードがメディアを駆け抜けることになるはずです。

ライアン・ギグスさんが、こんなことをいっていました。「(ポグバは)リーダーのように見えるけど、ブライアン・ロブソンやロイ・キーンのような一貫性はなかった。キャプテンというエクストラの責任を負うことで、彼のレベルを維持することができるのではないか」「ルーク・ショーは質が高く、素晴らしい力があると何度もいってきたけど、恐ろしい骨折の後は走れてなかったね。今はいいプレシーズンを経て、フィットしているようだ。彼のトップのゲームでは、マンチェスター・ユナイテッドとイングランドにおける最高のSBだ」「マルシアルが、欧州のマーケットが閉まった後にフットボールに集中し、チームのためにチャレンジしてくれることを願ってる。資質は見せてきたけど、スタート地点に立ち返って価値を証明できるかどうかは、彼次第だから」。…心が揺さぶられます。こういったポジティブなメッセージを、指揮官から聞ければと願っています。

「ウイリアムヒル」の解任監督第1号のオッズは、レスターのクロード・ピュエル監督に次いで2番人気。「マンチェスター・ユナイテッドの次期監督候補」というベットまでオープンしており、こちらの人気はジダン、ポチェッティーノ、ギグス、ブラン、デシャン、レーヴといった順番です。踏ん張りどころとなっている今、最初に徹底すべきは、自身がポグバに告げたことではないでしょうか。「いいたいことを、メディアに漏らすべきではない」。ポジティブなムードと愛をもって、選手に伝えてあげてください。信頼しているがゆえに、要求しているのだ、と。


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早期に実現⁉ マンチェスター・ユナイテッドが、ダヴィド・デ・ヘアに契約延長をオファー!

実現すれば、これほどうれしいことはありません。マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ8年めを迎えているダヴィド・デ・ヘアが、契約延長に向かうと報じられています。2015年の夏に、レアル・マドリード移籍に合意しながら、必要な書類が締め切りに間に合わずに破談となったスペイン代表GKは、その後もオフシーズンのたびにマドリード行きが噂されていました。エル・ブランコが、マンチェスター・ユナイテッドの守護神から手を引くと伝えられたのは、昨年の12月でした。彼らのターゲットは、ベルギー代表のティボ・クルトワと、先頃チェルシーに入団したケパ・アリサバラガに変わり、デ・ヘアの移籍関連記事は徐々に見られなくなりました。

プレミアリーグ238試合出場のワールドクラスは、クルトワがマドリード行きに近づいているのを知って、集中力を欠いたのでしょうか。ワールドカップロシア大会で観た彼は、オールド・トラフォードで喝采を受けるあの素晴らしいGKとは別人でした。オンターゲット12本のうち、11本がゴールイン。クリスティアーノ・ロナウドが放ったほぼ正面へのシュートを後逸したシーンは、世界中で何度もリプレイされました。スペインは開催国ロシアにPK戦で敗れ、地元メディアはデ・ヘアのパフォーマンスを敗因のひとつとして挙げていました。

2017-18シーズンのプレミアリーグでクリーンシート18回を記録し、初のゴールデングローブを獲得。セーブ率No.1の活躍が評価され、4年連続5回めとなるPFAベストイレブンに選出されています。これだけのGKが普段通りのプレイができなかったのは、メンタルに問題を抱えていたからでしょう。マンチェスター・ユナイテッドの新シーズンで、あの素晴らしいプレイを見せてもらえるのだろうか…。これは、杞憂でした。レスターと当たったプレミアリーグ開幕戦で、リードを守る2つのビッグセーブを披露。至近距離からのシュートに滅法強い守護神は、今季も勝ち点10は積んでくれるのではないかと思います。

2019年までしか契約が残っていなかったデ・ヘアは、クルトワが見出しを占拠しなければ、この夏もゴシップの主役になるはずでした。現地メディアは、マンチェスター・ユナイテッドが2023年までの新契約を用意し、早期の締結を確信していると報じています。「ファン・ハール監督が残っていたら、自分はここにいなかった」と語ったデ・ヘアは、モウリーニョ監督とはいい関係を築いているのでしょう。サー・アレックス去りし後の苦しい時期を支えてくれた守護神が、GKとしての最盛期をオールド・トラフォードで過ごしてくれれば、これに勝る喜びはありません。

同じポジションのレジェンドたちが天に掲げたビッグイヤーを、デ・ヘアも手にしていただければと思います。ピーター・シュマイケルが狂喜したカンプ・ノウの奇跡を、ファン・デル・サールがアネルカのPKをストップした雨のモスクワの感動を、ぜひ味わってほしい!今季は、プレミアリーグもチャンピオンズリーグも勝つのは難しそうですが、今までどおり、チームを救う超絶セーブを見せ続けてください。契約延長のニュースを楽しみに待ちましょう。(ダヴィド・デ・ヘア 写真著作者/Анна Нэсси)


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自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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