キャリック、ムスタフィ…「先発出場試合で無敗」の彼らは、チームに何をもたらした!?

ルディ・ゲステデをご存じでしょうか。この冬、アストンヴィラからミドルズブラに加わったストライカーは、現在、珍しい記録を更新中です。2015-16シーズンの開幕戦でボーンマスに勝って以来、プレミアリーグ出場33戦連続未勝利。ヘディングが強く、決して悪い選手ではないのですが、どうにもこうにも勝利から見放されているのです。

連続未勝利といえば、この男も紹介しなければなりません。サンダーランドのジャック・ロドウェル。こちらのレコードは、「プレミアリーグ先発38試合連続勝利なし」。勝っている試合の途中で投入され、リードしたままタイムアップの笛を聞いたことはあるものの、スタメンに名を連ねると、とたんに勝利の女神にそっぽを向かれるのです。最後の勝利は、2012-13シーズンのWBA戦。ジェコが決めて1-0で勝ったゲームのメンバー表には、レスコット、コロ・トゥレ、ギャレス・バリー、マイコン、テベスの名前があり、しばらく見ているとタイムスリップしたような感覚に襲われます。あまりにアンラッキーな2人が勝てない理由を追及するのは酷でしょう。「大丈夫、そのうち勝てるさ」とフォローするよりほかに、プレミアリーグファンができることは見当たりません。

勝負の世界に運・不運はつきもの。本稿は、勝てない2人をくさしたいわけではなく、逆に「負けない男たち」をリスペクトしたいのです。今季のプレミアリーグでは、主力として活躍しながらスタメンのゲームで無敗を続けている選手が3人います。ジョエル・マティプ、マイケル・キャリック、そしてシュコドラン・ムスタフィ。まずは、3人の記録を追ってみましょう。シャルケ04から夏にマージ―サイドにやってきたマティプは、バーンリーに負けた直後のスパーズ戦でプレミアリーグデビューを果たすと、先発12試合を8勝4分。リヴァプールで初めて負けたのは前節のスウォンジー戦ですが、94分からピッチの感触を確かめるだけでは何もできなくても致し方ありません。

マンチェスター・ユナイテッドの中盤の底を締めるキャリックは、プレミアリーグの先発9試合を6勝3分、ヨーロッパリーグで2勝。国内カップは4連勝で、コミュニティシールドではトロフィーを獲得しています。さらにその上をいくのがムスタフィで、プレミアリーグ15戦11勝4分。今季のガナーズはチャンピオンズリーグで4勝2分と負けておらず、グループステージ1位通過を果たしているのですが、ムスタフィは最終節のバーゼル戦以外の5試合に出場。合算すると、20戦14勝6分という驚異的な数字になります。冒頭の不遇な2人に長らく勝てない理由を求めるのが難しいように、3人の先発無敗にも何とも説明できない幸運があったのは間違いないでしょう。しかし、こうもいえるのではないでしょうか。「彼らの先発出場試合と、そうでない試合に差があるのには理由がある」と。

マティプが出場したプレミアリーグ12試合は11失点、不在のゲームは10試合16失点。冷静さを失わないCBがいるときは、アーセナル、ボーンマス、スウォンジーとのゲームで攻め立てられたような混乱に陥ることがありません。ムスタフィがいた15試合は14失点と1試合あたり1点未満なのに対して、いなければ7戦9失点。彼がいるガナーズは、アグレッシブなチェックを仕掛けて敵陣でボールを奪える試合が多く、15試合中3ゴール以上が9回もあるのが目を引きます。マンチェスター・ユナイテッドがノーゴールに終わった3試合には、キャリックはいませんでした。高速グラウンダーを次々に前線に通し、危険なエリアをカバーすることでポグバが安心して上がれるようにするアンカーの存在は、明らかに攻撃陣を活性化しています。

誰が最初に敗戦を喫するのか…と想像を膨らませていた矢先に、つい1時間前にマティプがEFLカップ準決勝でセインツに敗れてしまいました。レドモンドに再三抜かれていたレッズのCBは、本調子に戻っていないのでしょう。「プレミアリーグ先発出場無敗」と、ひとつ格下げになってしまいましたが、彼のクレバーなプレイがレッズの躍進に欠かせないのは間違いありません。ムスタフィとキャリックの快進撃はどこまで続くのでしょうか。幾ばくかは神様のおかげだったとしても、ガナーズCBの先発20戦とマン・ユナイテッドのアンカーの16戦は秀逸な数字です。せっかく無事に年を越したのですから、最後まで無敗で突っ走っていただき、5月6日のプレミアリーグ36節、エミレーツでの一戦を「無敗同士の直接対決」としていただければと秘かに期待しています。


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無題

ムスタフィはフィードの上手さもチームにプラスをもたらしてますよね。セントラルを潰せばアーセナルは機能不全に陥るという攻略法の効果を薄めていると思います。コシェルニーも同様にフィードが上手いので、チェルシー戦は臆することなく前線にフィードを出し、ジルーをアスピリクエタ、サンチェスをライン裏にと3CBを攻略してほしいです。

話は戻りますが、ムスタフィがいるときのチームの雰囲気もいいです。ビハインドでもそれ以上の失点は許さず、反撃の機会を窺う。勝つときは華麗に、負けるときはズルズルというチームに強いメンタリティを注入したのは彼かもしれません。
  • 新参
  • 2017/01/26(Thu)09:44:09
  • 編集

いつも楽しい記事掲載、ありがとうございます!

マティブもあえて含め三人に共通するのは、危機察知能力が非常に高く、攻守の要を担っていることが挙げられるかと思います。三人とも試合の中でポジショニングがいいなあと思っていました。キャリックはプレミア1, 2のサッカーIQでこれまでもレスペクトしていましたが、リーグ新加入の二人にも同じようなクレバーさを感じます。

ガナーズファンとしてムスタフィに感心したのはとにかくピッチ上で声がよく出ていて、臆することなく指示を出すところです。中々日の目をみないボランチやセンターバックの選手にこのようなスタッツを通して光が当たるのは本当に嬉しいです!

無題

確かにキャリックがいない試合ではユナイテッドはよくやらかすなあと思っていましたが、数字にもきちんと表れているんですね。
マティプ、ムスタフィが不在の時の両チームも冴えていない印象がありますし、何かしらの理由があるんでしょうね。
  • 2017/01/26(Thu)14:51:55
  • 編集

コメントありがとうございます。

新参さん>
速い攻撃とカウンターつぶしに貢献していると思います。コシールニーとの相性もいいですよね。

ヤンガナ大好き!さん>
そうなんですよね。「攻守とも」がポイントだと思います。いいときの彼らは、チームを11.5人にしてますね。

鼠さん>
マティプがいないと、レッズ守備陣はパニックに陥りやすくなり、ムスタフィがいないガナーズはむやみに下がることが多くなり、カウンターも浴びやすくなるという印象です。
  • makoto
  • 2017/01/27(Fri)12:27:05
  • 編集

あなたは?番め



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