アレクシス・サンチェスとメスト・エジル…高すぎたサラリーが残したさまざまな傷跡。

2015-16シーズンにプレミアリーグ19アシストを決めたメスト・エジル。翌シーズンに38試合24ゴールというキャリアハイの数字を残したアレクシス・サンチェス。ヴェンゲル監督のアーセナルで2枚看板だったワールドクラスが、いずれも厳しい状況に追い込まれています。イギリスメディア「フォー・フォー・トゥ」は、「5 players Arsenal should sell this summer(この夏、アーセナルが売るべき5人)」と題した記事でドイツ人プレーメイカーを1位に指名。ジェンキンソン、パパスタソプーロス、エルネニー、ムスタフィよりも売却の優先順位を高くした理由として、「アーセナル史上最高額のサラリーながら、モンレアルよりもアシストが少ない選手」「移籍金をさほど得られなくても、彼がいなくなればサラリーの部屋に莫大な空間を生むことができる」と、端的に指摘しています。

プレミアリーグ2018-19シーズンは20試合1ゴールに終わったアレクシス・サンチェスも、明るい話題が見当たりません。シーズン終了後に不甲斐ない出来だったとサポーターに謝罪し、イタリアに行くというゴシップが流れた後は、デ・ヘアの高額サラリー要求を報じる際に引き合いに出されるぐらいでした。失意のチリ代表が直近で取り上げられたのは、「過去10年、マンチェスター・ユナイテッドの7番がいかに寒い数字に終わっているか」というテーマでした。マイケル・オーウェンがプレミアリーグ31試合5ゴール、バレンシアは30試合1ゴール、ディ・マリアは27試合2ゴール、デパイが29試合4ゴール。20試合でたった3発のアレクシスを入れた5人の移籍金総額は1億4571万円(約211億円)となり、プレミアリーグ196試合84ゴールという記録を残したクリスティアーノ・ロナウドの売値8460万ポンド(約123億円)を大きく上回ります。

アーセナルらしさを体現していた2人が、窮地に追い込まれていった軌跡を振り返ると、つまずきの元は法外なサラリーだったといわざるをえません。移籍金が高くても、ツッコミを入れられるのはクラブですが、サラリーとなると影響はロッカールームに波及します。プレミアリーグファンやライバルクラブの選手だけでなく、チームメイトの耳目まで集める契約の後、彼らのパフォーマンスは明らかに落ち、同僚はトップを基準に新たな条件交渉を行うようになりました。アンデル・エレーラやアーロン・ラムジーのような交渉決裂は、他のクラブからは聞こえてこない話です。エジルとアレクシス・サンチェスが以前のようなプレイを披露できていれば、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドはチャンピオンズリーグ出場権を失わずに済んだかもしれません。

気前よくサラリーを奮発した2つのクラブは、新たな副作用に苦しんでいます。売りたくても売れない…。選手が報酬の減額を呑まなければ、次の活躍の場に送り出すこともできません。エジルのサラリーに圧迫され、補強の枠が小さくなってしまったアーセナル。マンチェスター・ユナイテッドは、デ・ヘアと条件闘争を続けているようです。心情的には、「何度もチームを救ってくれたプレミアリーグ屈指のGKには、その活躍で積み上げた勝ち点に見合う額を払うべき」と思うものの、アレクシスを上回る額が必要となるなら売りに出したほうがいいでしょう。ロッカールームに軋轢を生むような契約は、神セーブ連発の守護神を並の選手に堕としてしまうかもしれません。

エジルとアレクシス・サンチェスが、今いるクラブであの頃のプレイを取り戻してくれることを祈っておりますが、こうなってしまった以上は新天地でリフレッシュしなければ復活は望めないのではないかと思います。イタリアか、スペインか、パリかプレミアリーグか。高すぎたサラリーが残した傷跡は、違うカラーのシャツを纏った彼らが極上のパフォーマンスを見せてくれるまで癒えないのではないでしょうか。フットボールは何が起こるかわかりませんが、このままでは何も起こらないような気がしてなりません。


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無題

サンチェスの契約は史上最悪です。管理人様も仰るように、エレーラの放出は痛すぎました。これでデヘアやルカクまで出ていくとなれば絶望です。

無題

ここまでマンUで活躍できないのはもはやチームの戦術との相性の問題な気が...
というか攻撃戦術といえるくらいのものがあるかも疑問
  • プレミアリーグ大好き!
  • 2019/06/13(Thu)07:56:30
  • 編集

無題

エジルとサンチェスの1年レンタルトレードしてくれませんかねぇ。
  • グナ
  • 2019/06/13(Thu)10:45:34
  • 編集

無題

試合にしか興味がないクラブ経営ニワカです
一つ疑問があります
給与は選手の同意があっても変更することができないんでしょうか?
  • リヴァプールファン
  • 2019/06/13(Thu)12:03:29
  • 編集

コメントありがとうございます。

みなさま、リヴァプールファンさま>
選手の同意があれば、新契約を巻きなおす形になります。トップクラブで活躍したベテランが、中堅クラブや主要リーグではないクラブに移るときはそういった形になることが多いですね。
  • makoto
  • 2019/06/13(Thu)15:13:16
  • 編集

無題

更新ご苦労様です。

それにしても両名とも悲しくなるくらい評価が落ちましたね・・・
私も管理人さんのご指摘の通り彼等は新天地を求めるしかないと思います。

特に予算が少ない状況で補強が必要なアーセナルに在籍しているエジルは確実にクラブ主導で移籍『させる』べきです。今夏の最重要ミッションの一つです。

極論でも何でもなく私がアーセナル首脳陣ならエジルに契約解除を通達します。アーセナルが彼に支払う年俸は1500万ポンドを超えます。契約があと2年あるとすれば3000万ポンド超えです。この金額に移籍金まで支払ってエジルを欲する支払うクラブが欧州にあるでしょうか?あるはずがありません。

故に契約解除です。アーセナルは年俸総額を圧縮出来るという錦の御旗を掲げてエジル放出に移籍金を求めないと割り切るだけですから。私なら即決めですね。
クラブ側から明確に『戦力外』だと告げない限りはエジルはアーセナルで幸せと言い続け契約満了まで鼻歌混じりで残るでしょう。それだけは避けるべきです。

あれだけの年俸を手にした選手はチームの中心で輝き続けるか批判を浴びながらチームを去るか・・・二つに一つではないでしょうか?

  • tomo
  • 2019/06/14(Fri)10:21:35
  • 編集

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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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