【Tottenham×West Ham】あまりにも薄かった最終ライン…トッテナム惨敗は、必然の悪夢

ダニー・ローズがいない以外はベストメンバー。本拠地ホワイト・ハート・レーン。今季のプレミアリーグのチームのなかでは被シュート数、失点数が最少で、ここまでわずか2失点。対戦相手は平均枠内シュート数がいちばん少なく、1試合平均2.3本。開幕戦以来、1勝もしていないどん底のチーム。…どこをどうとっても、トッテナムがウエストハムに負ける理由がありません。ましてや、0-3などというスコアを予想した人は、ほとんどいなかったでしょう。しかし、そんなことが現実に起こってしまったのです。

トッテナムのCFは、未だプレミアリーグに入り込めていないソルダードではなく、カップ戦で好調だったデフォー。タウンセンド、デンベレ、パウリーニョ、エリクセン、シグルズソンという中盤の顔ぶれは、現在のベストメンバーです。ゲームは前半から、予想通りの一方的なトッテナムペース。タウンセンドが右サイドを完全に制圧し、ウエストハムは最終ラインぎりぎりでしか、この22歳のサイドアタッカーを止められません。彼自身のミドルや、右からのクロスをダイレクトで合わせたパウリーニョのシュートは、いずれも枠には飛びませんでしたが、いずれ決まるであろうゴールの予感を漂わせます。一方、ウエストハムのチャンスは、FKからのトリックプレーで、壁の裏側から浮き球をフリーで打ったノーランのボレーのみ。惜しいシュートでしたが、これがゴール左に外れた瞬間、ウエストハムにはもうチャンスは来ないのではないかと思ったぐらいでした。前半は0-0で終わりましたが、もしハーフタイムに賭けをしたとしても、大半の人がトッテナムに投票していたでしょう。

後半に入っても、大勢は変わりません。開始直後にデフォーが左から抜け、GKと1対1になりますが、これはヤースケライネンがブロック。デフォーはこの後も、あわやというミドルシュートを放ちますが、ヤースケライネンに指先で阻まれ、なかなかゴールが決まりません。ウエストハムは、前半よりはチャンスが増えますが、シュートを打つまでには至らず、セットプレーを得るのがせいいっぱい。試合のペースを握っているのがホームチームであることは変わりません。

61分、先制点を獲るべく動いたヴィラス・ボアス監督が、最初に切ったカードはエリク・ラメラ。あまり好調とはいえない背番号33を、シグルズソンに代えて投入した意図はどこにあったのでしょう。うがった見方かもしれませんが、ここではまだヴィラス・ボアス監督は「どう戦っても負けるわけがない」と考えており、控え選手にストレスがたまらないようにという配慮もあっての交代だったように思います。フラットにみれば、この日はあまり機能していなかったエリクセンを、最近好調のホルトビーに代えるほうが妥当でしょう。結局、この後ラメラのプレイがホワイト・ハート・レーンの熱いサポーターを湧かせるシーンは一度も訪れませんでした。

最初の交代から3分後、何とウエストハムに想定外の先制点が入ってしまいます。右コーナーからリードが打ったヘッドは、ゴールに一直線に飛んだものの味方のノーランがブロックしてしまいますが、幸運なことにそのこぼれは再びリードの足元へ。このうえ蹴ればいいだけのイージーなシュートを外すわけもなく、アウェイチームが先制です。何としても追いつかなければならないトッテナム。ロンドンダービーのホームゲームを、不振の格下クラブ相手に落とすわけにはいけません。当然、チームは全体的に前がかりになるのですが…。

追加点の予兆は、先制点の直後からありました。焦る気持ちを抑えられないカイル・ウォーカーが上がり過ぎ、がら空きになった右サイドにFWヴァス・テが張り付き、味方がボールをカットしたらすぐに裏を取ろうとショートカウンターを狙っていたのです。1発めのパスは未遂に終わったものの、2発めで完全にヴァス・テはフリーで抜け出し、GKロリスとの1対1に持ち込みます。ロリスはシュートを弾きましたが、これが再度ヴァス・テに当たってゴールイン。マークを外したカイル・ウォーカーと、右SBがいないにも関わらずケアしていなかったドーソンは、相手のエースに隙を突かれた絶望的な2点めを、ただ傍観するしかありませんでした。

ヴィラス・ボアス監督は、ここからさらに前を厚くするべくエリクセンをソルダードにチェンジしますが、次の1点も何とウエストハム。自陣でボールを奪ったモリソンがドリブルを始めたとき、フェルトンゲンは既に追いつける状態になく、ドーソンひとりしかカバーがいません。モリソンはスピードであっさりドーソンをかわしてロリスの脇を抜き、0-3!前半とはまるで別の試合。ここからホルトビー登場は、いかにも遅かった…。トッテナム、悪夢のような3点差惨敗です。

惨敗の原因はといわれれば、「ピンチなのに未経験のサッカーをやったこと」「前がかりになったときのリスクヘッジがなかったこと」なのでしょう。モウリーニョ監督ならば、前線を1枚足すときは、後ろの守り方まで細かく指示します。ヴェンゲル監督は、以前に何回か「負けているときの2トップ」で痛い目を見ており、最近は後ろは増やしても、いたずらに前に重心を置くフォーメーションはとりません。両者に共通しているのは、「練習でやってないことを試合でやらない」こと。今日のぎこちなさやカバーの拙さを見る限り、カイル・ウォーカーとノートンの両SBが同時に上がるような戦術は普段やらないはずで、ソルダードとデフォーの2トップにも確たる勝算はないでしょう。パウリーニョとデンベレ、エリクセンが全員上がり、中盤真ん中が極端に脆弱になるのも大きなリスク。結果論ではなく、ベンチワークに問題があったために自チームの綻びを修正できず、むしろ穴を広げてしまったというのが0-3の示すところなのではないでしょうか。ヴィラス・ボアス監督、さすがにこの日の采配は無謀でしたね。

もう、こういう試合は忘れるしかありません。ラッキーなことに、これからインターナショナルマッチウィーク。世界じゅうがワールドカップ最終予選を戦うため、ここから2週間、プレミアリーグはお休みです。次戦はこれまたやっかいなアストン・ヴィラとのアウェイ戦だけに、マイナスイメージを引きずらないことが重要。痛い敗戦でしたが、この時期、トップと勝ち点3差の6位なら充分でしょう!(マイケル・ドーソン 写真著作者/Holdenbuckley)


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無題

FKのところとリードの先制点のところは
ノーブルじゃなくてノーランですよ!!
  • アッシュ
  • 2013/10/09(Wed)16:31:44
  • 編集

コメントありがとうございます。

アッシュさん>
おっしゃるとおりです。4番ですね。訂正させていただきました。すみません。ご指摘ありがとうございます。
  • makoto
  • 2013/10/09(Wed)16:59:05
  • 編集

あなたは?番め



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