【Chelsea×Crystal Palace】おめでとうチェルシー!「らしい」試合で5回めの優勝決定!

守りから入り、相手の力量と距離感を確かめたところで攻めのスイッチを入れ、リードを奪うと試合を畳む。昨日行われたボクシングの世界ウェルター級王座統一戦で、パッキャオを判定で下した青コーナーの無敗の王者、フロイド・メイウェザーのアウトボクシングがチェルシーとオーバーラップしました(赤コーナーだったパッキャオがどことはいいません)。勝てばクラブ5回め、モウリーニョ監督にとっては3度めのプレミアリーグ優勝決定となるクリスタル・パレスとのゲームは、これぞチェルシーというエッセンス満載の試合でした。

オスカルではなくクアドラードが入っていた以外は、いつものチェルシーのスタメンです。最前線には、負傷が癒えたロイク・レミーではなくドログバ。トップ10に食い込む希望もボトム3に転落する懸念もないクリスタル・パレスは、地元スタンフォード・ブリッジのプレミアリーグ優勝決定パーティーに招くには格好の相手だったでしょう。28分のパンチュンの左足以外に特段ピンチもなく、シュートを枠に入れさえすれば、パンチをミスしたり前にこぼしてくれるスペロニがゴールマウスとなれば、試合の興味はチェルシーの先制ゴールの時間帯です。パーティのお膳立てをしたのは、その役割にふさわしいPFA年間最優秀選手に輝いたエースでした。

44分、左からの突破でマリアッパのファールを誘ったエデン・アザール。「PKがウチだけ極端に少ないじゃないか」とクレームをつけていたチェルシーが、優勝を決めるゲームでPKをもらったというのもなかなかいいストーリーです。ところが、アザールのフェイントはスペロニを動かせず、正面に蹴ったシュートは決まらず!先制ならずかと腰を浮かした瞬間、浮いたボールはアザールの元へ。ジェラードやファン・ぺルシと違って幸運だったエースが冷静に頭で押し込み、前半を1-0で折り返します。

先日のエミレーツで、アーセナルサポーターが「退屈な、退屈なチェルシー」といつものチャント。これを聞いたモウリーニョさんが「11年タイトルを待ち続けるほうがよっぽど退屈だろう」と返したことによって、最近は必要以上に「チェルシー退屈論」がクローズアップされていました。しかし、グーナーのチャントはいわば恒例行事。そして実際に、チェルシーのゲームの後半が「退屈(私はほめ言葉として使っています)」になりがちなのは事実だと思います。リードして迎えたセカンドハーフは、マティッチとCBがバイタルエリアをきっちり締めるために相手のシュートが少なくなり、ゴールを奪いにいくよりも変なボールロストをしないことを優先して足元へのパスが多くなり、結果チェルシーのシュートもミドル中心になります。サッカーでいちばん盛り上がるきわどいシュートシーンがなければ、スタンドにいるサポーターは、歓声を挙げるよりもひねりのあるチャントをがなるほうが忙しくなるでしょう。

この日の後半も、まざにチェルシーでした。安全な横パスを繰り返し、チャレンジするボールは、奪われてもカウンターを受けにくい縦への柔らかい楔のみ。多くの攻撃をミドルシュートで終え、着実に時間を遣っています。退屈な、退屈なチェルシー。2月に入ってからは90分間で一度も負けることなく、2失点したのはハル・シティ戦のみ。一方で、先制点を奪われたのも2点差以上の差をつけて勝ったのもレスター戦だけです。先に点を奪い、時間とスペースをつぶす。モウリーニョ監督は、より勝利する確度が高い戦術を徹底し、選手はそれを忠実にピッチで表現してきたのです。

プレミアリーグ後半戦のチェルシーが、憎らしいほど打たせない昨日のメイウェザーのようなチームだったのは確かですが、一方で、シーズン前半の素晴らしい攻撃を披露していたチェルシーを忘れてはいけません。セスクとジエゴ・コスタが織りなす速攻は、パスのタイミングとコース、トラップでボールを置く位置にまったく狂いも無駄もない美しい攻撃でした。開幕からの4試合で13ゴールをゲットし、チャンピオンズリーグでもマリボルとシャルケ04に圧勝した攻撃力は、昨季のチームから格段に強化されています。今季のプレミアリーグでノーゴールに終わった試合は、晩秋のサンダーランド戦と先日のアーセナル戦の2つだけ。ゴールを決める力が上がったからこそ、後半をつまらなくできるわけです。フルシーズン、コンスタントに活躍したアザールのMVPに異論はありませんが、前半戦だけならセスク、後半はジョン・テリーを推したいと思います。5失点で惨敗したトッテナム戦がターニングポイントだったのか、中盤の疲労が戦い方を変える契機になったのか、前半戦と終盤でまったく違う顔を見せたチェルシーですが、いずれも負けないチームだったのは共通項です。

チェルシーの今季を振り返りながらの観戦は、終盤に入ると、その瞬間を待ち続けるだけの時間となりました。後半頭からミケルが入り、ただでさえ強固になったチェルシーに、85分のズマの投入は「絶対にリードをキープせよ」というモウリーニョ監督の厳命。相手チームからすれば、勝利宣告のようなものです。80分を過ぎたスタンフォード・ブリッジは、断続的にチャントを響かせながらも、エネルギーを蓄えているかのような静かな時間が増えています。強い、強いチェルシー。シュートを打たれる瞬間、足元に確実に当たりにいけるほどポジショニングを間違えないテリー、ケーヒル、マティッチ、イヴァノヴィッチ、アスピリクエタに、単調な放り込みで事件を起こせるわけがありません。92分、アザールに代えてフィリペ・ルイスは、時計の針を進められるなら何でもやるというモウリーニョ監督の周到さです。

94分、イヴァノヴィッチがロングボールをヘッドでクリアした瞬間、タイムアップの笛。ベンチに向かってガッツポーズのモウリーニョ監督と、笑顔で拍手を送るアブラモヴィッチオーナー。スタンフォード・ブリッジに舞う大量の紙テープ。チェルシーが2014-15シーズンのプレミアリーグ優勝を決めました。おめでとうございます。今季のチェルシーは、2冠制覇にふさわしい完成されたチームだったと思います!

残り3試合、優勝監督のモウリーニョさんにお願いしたいことが3つあります。ひとつは、ソランケやイジー・ブラウン、ボガなど、次世代の若手をプレミアリーグで見せてください。アウェイの雰囲気を体験させるという狙いも含めて、WBA戦がいいと思います。ふたつめは、守るだけでなく攻め続けてもこんなに強いんだぞというところを、あらためて披露してください。「最終戦のサンダーランド戦で、サポーターへの感謝を込めた5ゴール以上を決めて圧勝」などいかがでしょうか。そして最後に…来週のリヴァプール戦、真剣にやってくださいね。みなさんにとっては消化試合なのかもしれませんが、チャンピオンズリーグ出場権を争っているチームは来週からが正念場なんです。何卒、よろしくお願い申し上げます。


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無題

いつも楽しく読ませて頂いております。今季はチェルシーの独走により優勝争いのハラハラドキドキ感が少し足りなかったような?!来季はアーセナルやユナイテッドなどがよりチーム力を上げてチェルシーを脅かす存在になるのではないかと予想しております。チェルシーファンとしてはモウリーニョ監督にCL優勝を果たして貰いたいので、よりCLで勝ち抜けるチームを作って貰いたいと期待しております。いつもどのクラブにも愛のある戦評ありがとうございます。このような素敵なブログがあるからこそ、よりプレミアリーグ、よりサッカーを楽しむ事が出来ます。少し早いですが来季も素晴らしい戦評を楽しみにしております。
  • ナナ
  • 2015/05/04(Mon)13:57:39
  • 編集

無題

はじめまして。いつも、更新ご苦労様です。中継を見たらこちらを開いて答え合わせして楽しんでます。

独走とはいえ、長いシーズンを勝ち抜いたチェルシーに感動です。チェルシーにはもっと強くなってもらってCL優勝して欲しいです。もう、他のリーグのファンに「プレミアは弱い」なんて馬鹿にされるのはまっぴらです!

私はリバプールファンです。次節では壮絶な打ち合いを期待してます!!
  • あああ
  • 2015/05/04(Mon)15:52:47
  • 編集

コメントありがとうございます。

ナナさん>
チェルシー以外は、みんなどこかで失速してしまうシーズンで、昨季のような負けられない終盤戦ではなかったですね。純粋に、チェルシーの強さを称えたいと思います。

あああさん>
ぜひ、攻め合いを観たいですが、モウリーニョさんが本気出したら、スターリングとコウチーニョにはスペースを与えてくれないでしょうね…。
  • makoto
  • 2015/05/04(Mon)18:21:14
  • 編集

無題

毎日お疲れ様です。

人種差別の問題やスタンプ、マティッチの事件、そしてモウリーニョ監督の様々な言動などいろいろありましたが(迷惑がかかった方々には本当に申し訳ありません)、優勝してくれて嬉しいです。
チェルシーの関係者全員におめでとうって言いたいですね。

来季はCLやELでも結果を残し、白熱したリーグ戦を期待したいですね!
最後にはチェルシーが優勝して欲しいですが(笑)
  • モウ
  • 2015/05/04(Mon)23:26:35
  • 編集

あなたは?番め



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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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