プレミアリーグ2016-17シーズン総括~(3)感動!天晴れ!事件!なベストマッチ

サッカーを楽しむ情熱だけは今も若い方たちに負けず、プレミアリーグクラスだと自負しているのですが、こと記憶力に関してはリーグ2レベル。せっかく年間250試合以上を観戦してきたのにディテールがあやふやになっている試合もあり、客観的かつロジカルな尺度で今季のベストマッチを選ぶのは、砂漠に落とした1円玉を探すような難作業なのであります。と、言い訳はこのぐらいにして、明るく始めましょう。プレミアリーグ2016-17総括第3弾、ベストマッチ編です。

今季の試合を開幕からあらためてチェックしつつ、「感動編」「戦術編」「事件編」の3つの部門に分けて、それぞれ5試合を選ばせていただきました。マンチェスター・ユナイテッドサポーターですので、最も感動したのは水曜日の試合なのですが、それはさておき。プレミアリーグで感動の一戦をひとつ選べといわれれば、「今シーズンもおもしろくなるぞ、リヴァプールは強いぞ」とその後の展開に期待させてくれた開幕戦のアーセナルVSリヴァプールです。マネとララナが躍動して、15分で3発を立て続けに決めたレッズの怒涛の攻撃は鮮やかでしたが、チャンバースとホールディングというつぎはぎCBで戦いながら、2点を返して追いつく寸前まで巻き返したガナーズの底力にも感服しました。

戦術が天晴れだったのは、年明けのポチェッティーノ監督です。相手の3-4-3に合わせたミラーリング戦術で対抗しながら、「アスピリクエタの高さ」というコンテチェルシーのささやかな弱点を、エリクセンのクロスとデル・アリのヘッドで突いた2発のアプローチは見事。エレーラをアザールにマンマークさせ、枠内シュートを1本も打たせず完勝したチェルシー戦のモウリーニョ監督も素晴らしかったのですが、攻守ともに意志が感じられたスパーズを上としたいと思います。チャンピオンズリーグを年内で終えてしまったスパーズは、この頃はまだ4位で優勝争いにはカウントされていなかったのですが、首位を戦術でねじ伏せた勝利でにわかにスポットライトが当たるようになりました。

事件といえば、あまりにショッキングだったのはあの試合です。ペドロにいきなりビンタを喰らって、後半はボコボコにされた9節のチェルシーVSマンチェスター・ユナイテッド。上位に圧勝したこの一戦が、コンテ監督と選手たちに3-4-3の成功を確信させたのではないかと思います。ちなみに、PFA(選手協会)、FWA(記者協会)、EAスポーツ(プレミアリーグ公式)とMVP三冠を獲得(プロレスみたいですね…)したエンゴロ・カンテは、シーズンを通じて2ゴールしか決めていないのですが、いずれもマンチェスター・ユナイテッド戦です。FAカップ準々決勝では、ドリブルで中央を崩してあっさりデ・ヘアを破る激痛の決勝ゴールを喰らっており、「こんなことができるのに、なぜよそではやらない!?」とTVモニターに向かって悪態をついたのを思い出しました。…すみません。話を戻しましょう。以下、3部門でチョイスした15試合をご覧ください。

■感動のゲーム!編
プレミアリーグ1節/アーセナル 3-4 リヴァプール
プレミアリーグ12節/トッテナム 3-2 ウェストハム
プレミアリーグ17節/エヴァートン 0-1 リヴァプール
プレミアリーグ26節/レスター 3-1 リヴァプール
ヨーロッパリーグ決勝/マンチェスター・ユナイテッド 2-0 アヤックス

アグレッシブなシーズン幕開けと、アヤックスに何もさせなかったモウリーニョサッカーの結実が、私の2大感動ゲーム。さらに挙げさせていただいたのは、劇的な幕切れの2試合と、王者復活の一戦です。デル・アリとソン・フンミンが後半から登場したウェストハム戦のトッテナムは、89分からソン・フンミン&ハリー・ケインのコンビで2発叩き込んで大逆転。グディソンパークのマージ―サイドダービーは、95分にスタリッジのシュートがポストに当たってマネがプッシュするというマンガのようなフィナーレでした。レスターがレッズを破った試合は、ラニエリ監督解任直後で、奇跡のプレミアリーグ優勝を果たしたメンバーが久しぶりに10人揃った快勝劇。ヴァーディの2発で自分たちのサッカーを再確認し、自信を取り戻したシェイクスピア軍団は、この2週間後にセヴィージャを倒すという快挙を成し遂げ、CLベスト8という素晴らしい記録をクラブ史に刻みました。

■戦術に拍手!編
プレミアリーグ4節/マンチェスター・ユナイテッド 1-2 マンチェスター・シティ
プレミアリーグ14節/マンチェスター・シティ 1-3 チェルシー
プレミアリーグ20節/トッテナム 2-0 チェルシー
プレミアリーグ26節/マンチェスター・ユナイテッド 2-0 チェルシー
プレミアリーグ32節/クリスタル・パレス 3-0 アーセナル

厳しいハイプレスとスピーディなパスワークで子ども扱いされた前半、プレミアリーグにとてつもなく強いチームが現われたと震え上がったマンチェスターダービー。ペップとコンテが激突した14節も、マンチェスター・シティが後半途中まで完全にゲームを支配していたのですが、カウンターにやられてホームで敗戦。アグエロとフェルナンジーニョをレッドカードで失ったマン・シティは、次のレスター戦にも敗れて首位に引き離されました。

コンテ監督が、後に重要な戦術のひとつとなるセスクのロングフィードをチームに取り込めると確信したこの試合は、今季最大のターニングポイントだったと思います。57分にクロスバーを叩いたデブライネのボレーが決まっていれば、快進撃を始めてリーグを制覇したのはペップだったかもしれません。「ベンテケにロングボールを当ててサイドに展開する」というビッグサムの「弱者の戦術」が見事にはまり、アーセナルに圧勝したクリスタル・パレスも天晴れでした。この試合とノースロンドンダービーでの完敗が、ヴェンゲル監督に3バックを決断させたトリガーだったのではないでしょうか。

■事件なゲーム!編
プレミアリーグ6節/アーセナル 3-0 チェルシー
プレミアリーグ9節/チェルシー 4-0 マンチェスター・ユナイテッド
プレミアリーグ21節/エヴァートン 4-0 マンチェスター・シティ
プレミアリーグ22節/アーセナル 2-1 バーンリー
プレミアリーグ35節/トッテナム 2-0 アーセナル

アレクシス・サンチェス、ウォルコット、エジルのゴールで快勝したチェルシー戦が、ゼロトップを採用したアーセナルの今季のベストバウト。この試合の事件は、3-0で敗色濃厚となった65分から、コンテ監督が「優勝フォーメーション」の3-4-3を試したことです。マンチェスター・ユナイテッドを完膚なきまでに叩いたチェルシーは、アウェイのマン・シティ戦を逆転勝利で制し、クラブレコードとなる13連勝を達成して首位を快走しました。エヴァートンVSマン・シティは、18歳のトム・デイヴィスと19歳のルックマンというヤングスターが百戦錬磨のブラボから自信を奪ったのが事件です。ペップのチームがこんな負け方をするのかとショックを受けた一戦でした。

アーセナルVSバーンリーは、ヴェンゲル監督のチームがチャンピオンズリーグ出場権を失うきかっけとなった試合でした。ジャカのレッドカード、PKを不服としたヴェンゲル監督の退席処分。98分にアレクシス・サンチェスが決めたPKでかろうじて勝ち点3をキープしたものの、指揮官不在の次戦でワトフォードにホーム敗戦。さらにチェルシー戦の完敗、バイエルン戦の惨敗と、アーセナルは坂を転げ落ちるように勝てない季節に突入してしまいました。4月末のノースロンドンダービーは、21年ぶりに「セント・トッテリンガム・デー(ガナーズがスパーズより上位と確定する日)」がないと決まるのが直接対決とは!というメモリアルゲームです。右サイドを崩したエリクセンとデル・アリによって、スパーズはついに厚かった壁を破りました。

以上、2016-17シーズンのベストマッチ15戦でした。こうして振り返ると、数々の感動的なシーンが蘇ってきます。今季も、おもしろいですね!過去形にしなかったのは、今夜、もうひとつベストマッチが増えるかもしれないからです。FAカップ決勝のアーセナルVSチェルシーに、ここに挙げた試合に負けない感動的な展開を期待しています。


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プレミアリーグ2016-17シーズン総括~(2)名将揃いの監督ランキング

ヴェンゲル、クロップ、ポチェッティーノにコンテ、ペップ、モウリーニョ。このなかからチャンピオンズリーグに出場できなくなる監督が2人も出る(実際はELのおかげで1人でしたが)椅子取りゲームは、欧州屈指の厳しさです。プレミアリーグ2016-17は、名将が削り合う激戦のシーズンとなりました。プレミアリーグ経験ならヴェンゲル監督、欧州での実績はペップ&モウリーニョ。前シーズンからの継続性は、主力を放出しなかったポチェッティーノ監督が1歩リードか。クロップ監督のゲーゲンプレッシングが、日程がタイトなプレミアリーグでフルシーズン続けられるかも見どころでした。優勝候補はマンチェスター勢でしたが、蓋を開けてみると、チェルシーとトッテナムの完成度が抜きん出ていました。出遅れたマンチェスター・ユナイテッド、守備が落ち着かなかったマンチェスター・シティ、選手層が薄かったリヴァプール、スランプに陥ったアーセナルは早々に優勝争いからリタイア。思いのほか、上2つとセカンドグループに大差がついたシーズンとなりました。

プレミアリーグ2016-17シーズン総括、ベストイレブンに続く第2回は「監督ランキング」。素晴らしい采配を見せてくれた指揮官を7人ピックアップして、ランキング形式でリスペクトしようというのが趣旨です。採点については、厳密にデータを重ねたものではなく、それぞれの監督の特徴をわかりやすく表現するための指標と受け取っていただければ幸いです。1位と2位は、順位表からそのまま抜き出してきました。3-4-3のアントニオ・コンテと変幻自在のポチェッティーノ。両者に共通するのは、CBの前をセントラルMFがしっかりカバーする安定感のある守備と、直線的で手数をかけないアタックでした。

コンテ監督のフォーメーションは、まさに適材適所。WBにヴィクター・モーゼスとマルコス・アロンソを抜擢し、ダヴィド・ルイスをCBの真ん中に入れたのが秀逸でした。3バックと4バックを巧みに操り、アルデルヴァイレルトやエリック・ダイアーのロングフィードからの速いサイドアタックと、敵陣で奪取して一気にボックスに殺到するショートカウンターが必殺でした。3位に選ばせていただいたのは、守備を立て直しつつ数多くの若手を育てたエヴァートンのクーマン監督。1月に瀕死のスワンズを預かり、9勝2分8敗と見事に蘇生させたポール・クレメント監督が4番めです。TOP6との直接対決を無敗で切り抜けたクロップ監督のチームは、ベストメンバーが揃えばプレミアリーグNo.1候補。返す返すも1月~2月の停滞が悔やまれます。


■プレミアリーグ2016-17シーズン 監督ランキング■
1位 アントニオ・コンテ(チェルシー)
2位 マウリシオ・ポチェッティーノ(トッテナム)
3位 ロナルド・クーマン(エヴァートン)
4位 ポール・クレメント(スウォンジー)
5位 ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
6位 エディ・ハウ(ボーンマス)
7位 トニー・ピューリス(WBA)


6位のエディ・ハウ監督は、EUの選手がノーゴールという今どき珍しいチームを、よくぞ9位に引き上げました。WBAをTOP10で終わらせたピューリス監督は、普通の選手を集めて簡単に負けないチームを創らせたら天下一品。プレミアリーグ残留が決まってからの1勝2分9敗というグダグダフィニッシュがなければ、もっと上に入れたい指揮官でした。以下に、それぞれの監督について「戦略」「戦術・采配」「モチベート」「育成・登用」「やりくり力」という5つの観点で、各5点満点で星をつけさせていただきました。短評とともにお楽しみいただければと思います。


1位 アントニオ・コンテ(チェルシー)
戦略   ★★★★★
戦術・采配★★★★★
モチベート★★★★★
育成・登用★★★★
やりくり力★★★★

適材適所の3-4-3もさることながら、当初はサブだったセスクを12月から布陣に組み込み、夕食会などを開いて選手やスタッフをモチベートしたマネジメントも見事。中国からのオファーで揺れたジエゴ・コスタを「試合から外しながらも引き留めた」ことも、チームが混乱することなく優勝に突き進めた要因だと思われます。中に斬り込んでくるとわかっているアザールやペドロが止められなかったのは、タイミングもコースも的確なパスが出てくるから。前線の3人のコンビネーションは、相当入念に練習しているはずです。素晴らしい!

2位 マウリシオ・ポチェッティーノ(トッテナム)
戦略   ★★★★★
戦術・采配★★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★★★★
やりくり力★★★★

フィンセント・ヤンセン、シソコ、エンクドゥなどワニャマ以外の新戦力がフィットしないという誤算や、ラメラとダニー・ローズの長期離脱がありながらも強かったスパーズ。ハリー・ウィンクスの成長を促し、運動量が多いデンベレをワニャマとうまく組ませて、ソン・フンミンを蘇らせた指揮官の采配が大きかったと思います。スパーズの3バックがチェルシーと違うのは、両脇のフェルトンゲンとエリック・ダイアーが中盤に参加し、攻撃の厚みを築けること。ポチェッティーノ監督の引き出しの多さが、どんな相手でも戦えるチームになった最大の理由でしょう。

3位 ロナルド・クーマン(エヴァートン)
戦略   ★★★★
戦術・采配★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★★★★
やりくり力★★★★★

グイェとギャレス・バリーに中盤の掃除を徹底させてアシュリー・ウィリアムズとジャギエルカの負担を軽減し、課題だった不安定な守備を改善したクーマン監督。トム・デイヴィス、カルヴァ―ト=ルーウィン、ルックマン、ホルゲート、ペニントンら若手にチャンスを与え、勝利と育成を両立させながら来季以降の礎を築いたのも高評価です。

4位 ポール・クレメント(スウォンジー)
戦略   ★★★
戦術・采配★★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★★★★
やりくり力★★★★

スワンズ復活の最大のポイントは、最終ラインをモーソン、オルトン、ノートン、フェデリコ・フェルナンデスに固定し、守れるチームに仕立て上げたこと。レオン・ブリットンを中盤に定着させてキ・ソンヨンを戻した最終盤は、4勝1分で失点はわずか2とブラッドリー監督の頃とは別なチームでした。

5位 ユルゲン・クロップ(リヴァプール)
戦略   ★★★★★
戦術・采配★★★★
モチベート★★★★★
育成・登用★★★★
やりくり力★★★

できるだけ前でボールを奪い、素早く前線につないでゴールを奪う「走るサッカー」は、プレミアリーグ屈指の破壊力。課題となったのは、引いた相手に対してオプションが乏しかったことと、カウンターとセットピースにしばしばやられた守備の脆さでした。ダニー・イングスが長期離脱となり、スタリッジは空回り。さらにヘンダーソン、コウチーニョ、マネらが負傷やコンディション不良で輝かなくなった年明けに調子を崩し、選手層の薄さを露呈。3月からは8勝3分1敗と巻き返しただけに、タイトなスケジュールを乗り切れなかったのが悔やまれました。

6位 エディ・ハウ(ボーンマス)
戦略   ★★★★
戦術・采配★★★★
モチベート★★★★
育成・登用★★★
やりくり力★★★★★

ボーンマスにはおもしろいデータがあります。後半戦で、ジャック・ウィルシャーが先発した試合はすべて2失点以上で3分7敗と勝利なし。それ以外は3失点以上がなく5勝4分と無敗です。3月から5勝5分2敗と調子を上げ、クラブ史上最高のプレミアリーグ9位にジャンプアップできたのは、アーターとライアン・フレイザーを中心とした中盤にスタニスラスが復帰し、攻守のバランスを向上させることができたからでしょう。この間、エースのジョシュア・キングは12戦10ゴールの荒稼ぎで勝利に貢献しています。チームの戦力は上位に食い込めるレベルではなく、エディ・ハウ監督のコンセプチュアルなパスサッカーが浸透したからこそ、実りあるシーズンになったのだと思います。

7位 トニー・ピューリス(WBA)
戦略   ★★★
戦術・采配★★★★★
モチベート★★★★★
育成・登用★★★
やりくり力★★★★

あっぱれ、トニー・ピューリス。最終ラインをニョム、マコーリー、ドーソン、ジョニー・エヴァンスで固め、フレッチャーに中盤の舵取りを任せたチームは、26節まで11勝7分8敗と予想外の大健闘。決して守備をさぼらず、レッズに続けとばかりによく走るWBAは、サイドアタックと直線的な速攻の徹底度が高く、セットピースからの得点力はリーグNo.1でした。3月から勝てなくなったたのは、今季最大の掘り出し物マット・フィリップスが戦線離脱し、モリソンが調子を落としてしまったことと無縁ではないでしょう。アーセナルに勝って満足したかのように、最後の9試合は2分7敗でわずか4ゴール。来季もプレミアリーグに残留するためには、層が薄かった後方とオプションがなかった最前線に体を張れる選手を足したほうがよさそうです。


以上、監督ランキングでした。次回、プレミアリーグ2016-17シーズン総括第3弾は「心に残るベストマッチ」編をお送りいたします。


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プレミアリーグ2016-17シーズン総括~(1)ベストイレブン(総合&サプライズ)

5月21日の最終節をもって、プレミアリーグ2016-17シーズンの全日程が終了しました。残るゲームは、マンチェスター・ユナイテッドがアヤックスと戦う本日のヨーロッパリーグ決勝と、土曜日のFAカップファイナル・アーセナルVSチェルシーです。ペップ、コンテ、モウリーニョが新しいチームを率いて戦うことになったシーズンは、マンチェスター・シティのロケットスタートで幕を開けましたが、その後リヴァプール、アーセナル、チェルシーが台頭。とりわけ3-4-3にスイッチしてからのチェルシーの勢いは凄まじく、クラブレコードとなるプレミアリーグ13連勝を達成して首位を快走。年明けからレッズとガナーズが調子を崩し、代わってトッテナムが9連勝で追い上げたものの、コンテ監督のチームは最後まで崩れませんでした。

こうして振り返ってみると、名前を出しづらいマンチェスター・ユナイテッドに忸怩たる思いがあるのですが、プレミアリーグ制覇のチェルシーとEFLカップ&コミュニティシールドを勝ったわれわれのみが今季のタイトルホルダーであり、さらに今夜のELで勝てばすべては報われます。モウリーニョ監督の周到な準備がいい結果をもたらすと信じて、ラストマッチを楽しもうと思う次第であります。

さて、本日より、いくつかのテーマでプレミアリーグ2016-17シーズンを総括してまいりたいと考えております。第1回は「ベストイレブン」。画像をご覧いただくと、「わかりやすいけどおもしろくない」11人が並んでいるのをご確認いただけます。最前線は終盤大爆発で29ゴールのプレミアリーグ得点王ハリー・ケイン。アーセナルの前線を縦横無尽に走り回ったアレクシス・サンチェス、見事な復活を遂げたエデン・アザール、MF最多の18発とゴールセンスに磨きがかかったデル・アリ、MVP三冠のエンゴロ・カンテ、3バックの申し子ダヴィド・ルイスあたりまでは、多くの方に賛同いただけるのではないかと思います。

ヴィクター・モーゼスとともに右サイドに安定をもたらしたセサル・アスピリクエタ、攻撃面での貢献度が高いトビー・アルデルヴァイレルトも見事でした。GKは、ゴールデングラブのクルトワ、最少失点のロリス、ショットストッパーとして評価が高かったヒートンで悩みましたが、34試合で24ゴールしか許していないスパーズのキャプテン推しとしました。チェルシー戦でデル・アリに決めさせた2本のクロスが印象的だったエリクセンは、長短のパス、FK、CKとどれをとってもワールドクラス。18本のラストパスを決めさせたプレミアリーグアシスト王のデブライネも、外せない選手のひとりです。

リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドから選べなかったのは、ここぞという局面で負傷してしまう選手が多かったからです。次点を挙げるなら、ロメウ・ルカク、サディオ・マネ、フィリペ・コウチーニョ、ダヴィド・シルヴァ、アンデル・エレーラ、ヴィクター・モーゼス、マルコス・アロンソ、ヤン・フェルトンゲン、エリック・バイリーといったところでしょうか。チェルシー4人、トッテナム5人…コーヒー片手にぐるっと4周ぐらい悩みましたが、おいしい味付けは思い浮かびませんでした。上位2チームが、いかにいいサッカーをしていたかがよくわかったとひとりごちて、自由に選べる裏バージョンに進むのであります。

もうひとつのベストイレブンは、いわばサプライズの11人。 活躍を予想していなかった選手や大ブレイクした若手、思わぬ才能を見せてくれた選手をチョイスしました。GKは、サンダーランド守備陣を支え続けた23歳の彗星ピックフォード。WBAのマコーリーは37歳にして36試合出場という鉄人ぶりを発揮しました。バーンリーのマイケル・キーンは、シュートブロック数44でプレミアリーグ2位に入っており、ポグバに続いて古巣の買い戻しが噂されるほどの急成長。今まで酷評されることが多かったロホは、モウリーニョ監督の信頼によって自信を取り戻しました。

エヴァートンの守備がよくなったのは、カンテをしのぐタックル数No.1のイドリサ・グイェによるところが大きいでしょう。最も恩恵を受けたのは、運動量や瞬発力を求められなくて済んだジャギエルカではないでしょうか。ニューカッスルではトップの後ろにいたワイナルドゥムを、インサイドMFにコンバートしたクロップ監督の慧眼には感服しました。ボックス・トゥ・ボックスを徹底し続け、大事な試合でゴールを決めたオランダ代表MFがいたからこそ、レッズはチャンピオンズリーグ出場権を手に入れられたのだと思います。マルコス・アロンソがいなければ、コンテ監督のプランもアザールの覚醒もなかったのではないでしょうか。13アシストを決めたシグルズソンは、精度の高いクロスとリーグ屈指のプレースキックで苦しかったスワンズを救いました。

アザール以上のドリブル成功回数を誇るザハは、終盤の上位いじめのキーマンでした。3月以降の失速がなければデフォーをトップに据えたかったのですが、18試合14ゴールという怒涛の追い込みでデフォーを抜き去ったジョシュア・キングが前線最大のサプライズでしょう。チェルシーを最後まで悩ませたトッテナムの追い込みは、ソン・フンミンがいなければなしえませんでした。予想以上の活躍を見せたわれらが吉田麻也も入れたかったのですが、後半戦のセインツは失点が増えており、さすがに選べませんでした。ヘンダーソン、サネ、ガブリエウ・ジェズス、WBAのマット・フィリップスに後ろ髪を引かれたものの、通年で活躍した選手を優先させていただきました。あなたのベストイレブンは、どんな11人でしょうか。プレミアリーグ2016-17シーズン総括、第2回は監督をテーマにやらせていただきます。


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プレミアリーグ最終節を振り返る~(2)納得のシーズン、祝砲12発!チェルシー&トッテナム

「プレミアリーグ最終節を振り返る~(1)マンチェスター勢、それぞれの終幕」より続きます。2013-14シーズンのマンチェスター・シティは86、翌年のチェルシーは87。上位が軒並み崩れた2015-16シーズンは、レスターが勝ち点81でプレミアリーグ制覇を果たしています。今季のトッテナムは、26勝8分4敗で勝ち点86。ホームで17勝2分と無類の強さを誇り、失点26は過去5シーズンのプレミアリーグで最少です。残した数字は優勝チームにしか見えないスパーズですが、これはもう不運だったとしかいいようがありません。最高のシーズンが、プレミアリーグレコードの30勝を挙げたチームとかち合ってしまったのですから。

それでも、ポチェッティーノ監督は「今季は最後まで戦い抜いた」と、納得しているのではないでしょうか。誤算がなかったチェルシーと、計算違いを采配とチーム力で乗り切ったトッテナムは、明らかに2016-17シーズンのワンツーでした。最終節はブルーズが5発、スパーズが7発。イングランドの穏やかな午後に、祝砲のようなゴールを12発決めた両者は、サポーターの歓喜に包まれて実りあるシーズンにピリオドを打ちました。

まずは、トッテナムのプロモーションビデオ…もとい、ハル・シティ戦を振り返りましょう。11分、エリック・ダイアーのインターセプトはいかにもスパーズ。エリクセンのパスを受けたハリー・ケインの左足シュートに、GKマーシャルは反応できません。その2分後、ベン・デイヴィスがエリック・ダイアーに預けたボールが逆サイドのトリッピアーに渡り、ダイレクトのグラウンダーをプッシュしたのはまたも10番。15分もしないうちに勝負を決めたスパーズは、前半終了間際に3点めを奪います。中盤での競り合いを制し、ハリー・ケインに縦パスが出た瞬間、4対3の絶好機。左のソン・フンミンがタメを創ってデル・アリに落とすと、右足のコントロールショットが遠いサイドのネットを揺らします。デル・アリは、今季プレミアリーグで18ゴール。ハリー・ケインの不在とフィンセント・ヤンセンの不振は、彼とソン・フンミンがなかったことにしてくれました。

66分、フェルトンゲンのミスを突いたハル・シティは、クルーカスのシュートがDFに当たって枠に飛び込み2点差に戻しますが、このゴールは猛攻再開のスイッチになってしまいました。3分後、右サイドからのFK。エリクセンが壁を越えたとたんに落ちる悪魔のようなボールをワニャマの頭に合わせて1-4。ハル・シティの選手たちに、オフサイドと抗議する気力は残っていません。さらにその3分後、ホームチームのビルドアップにスパーズの選手たちが次々と襲いかかり、デル・アリが奪取に成功してハリー・ケインを走らせると、エースがGKとの1対1を落ち着いて決めてハットトリック達成。ラスト2試合で7点も積まれては、ロメウ・ルカクが得点王に届かないのも仕方がありません。

84分の6点めは、FKのクリアをワニャマがベン・デイヴィスに落とし、左足でズドン。シーズンを締める7点めは、大トリにふさわしい選手のボレーでした。エリクセンのパスをもらったクロス職人トリッピアーが正確なボールを入れると、右足で合わせたのはアルデルヴァイレルト。シソコとフィンセント・ヤンセンを投入したのは、来季は頼むぞというメッセージでしょうか。ダニー・ローズとラメラの長期離脱、ハリー・ケインの2度のリタイア、新戦力ヤンセン、シソコ、エンクドゥの空回りなど、アクシデントや誤算がなかったわけではないスパーズは、コンセプチュアルなチームづくりによって代役が確実に機能してピンチを乗り切りました。「穴埋め大賞」はソン・フンミン、次点がベン・デイヴィス、特別賞エリック・ダイアーといったところでしょうか。ポチェッティーノ監督を、プレミアリーグ最優秀マネージャーに推したくなるのですが、こちらもまた「コンテ監督がいなければ」というひとことが付いてしまいます。

さて、そのコンテ監督も、負けじと降格クラブをいじめました。ジョン・テリーのラストゲームとなったスタンフォード・ブリッジのサンダーランド戦は、3分にアウェイチームがまさかの先制。FKが壁に当たったこぼれ球が右のマンキージョの前に転がり、強烈な一撃がクルトワの肩越しに突き刺さります。しかしこのリードは、5分しか持ちませんでした。ゴール前にこもるサンダーランドに対して、チェルシーも7人がボックスの中。右サイド、角度のないところから放ったウィリアンのシュートは、伸び盛りのピックフォードといえども弾き切れませんでした。26分、背番号と同じ時間だけプレイしたテリーが、選手たちが作った花道を通ってピッチから去っていきます。ケーヒルと熱い抱擁をかわすレジェンドを、ホームのサポーターはスタンディングオベーションで称えています。

プレミアリーグ王者にスイッチが入ったのは、後半になってからでした。61分、ジエゴ・コスタとアザールが得意のカウンター。10番のドリブルにビリー・ジョーンズはついていけず、左足のシュートがピックフォードの脇を抜きます。77分、セスクのロングフィードはレスコットがクリアして終わりかと思いきや、前に出ていたピックフォードの頭上を越えてゴール前に落ち、ペドロが頭でプッシュして3-1。タイムアップの直前になって、忘れ物を思い出したかのように2発決めたのはバチュアイでした。90分に中に斬り込んだペドロのスルーパスに反応してGKの股間を抜くと、2分後には右サイドから持ち込んでオシェイをかわし、左足でフィニッシュ。最後の3試合で4ゴールの固め獲りを見せたベルギー代表FWは、次のシーズンは出場機会を増やせるのではないでしょうか。

5-1で圧勝したチェルシーが、史上2番めとなる勝ち点93という文句なしの数字で、プレミアリーグ2016-17シーズンを終えました。残るはFAカップ決勝、アーセナルとの一戦は「いつもの11人」を揃えてダブル達成を狙ってくるものと思われます。いやー、素晴らしい。これだけ「勝ちきる力」が強いチームを見るのは、2000年代前半のモウリーニョチェルシー以来です。今季のレギュラーメンバーには全員残っていただいて、コンテの3-4-3がチャンピオンズリーグでどこまでいけるのかを見せてもらえればと思います。ジエゴ・コスタがどうしても中国に行きたいというのであれば、ロメウ・ルカクでも構いませんが…。


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プロフィール

HN:
makoto
性別:
男性
職業:
ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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