黄色いスイセン。2018-19シーズン現地観戦記~プレミアリーグ24節アーセナルVSカーディフ

現地滞在中のグーナーがエミレーツからお届けするプレミアリーグ観戦記。第3弾は、ミッドウィークに行われたアーセナルVSカーディフです。見るからに苦しい試合でしたが、スタンドからはどう映ったのでしょうか。さっそく、どうぞ!


今回のロンドン滞在中、最後の試合はVSカーディフ。チェルシー、ユナイテッドと続いた直前のビッグマッチと比べるとやや人気も控えめ、平日夜開催ということもあって、平会員であるレッドメンバーでもかなり条件のよい席を取ることができる試合でした。記憶の限りでは、最後はジェネラルセール(年会費を払った有料メンバーではない人)まで回っていたはず。プレミアリーグのアーセナルの試合としてはかなり珍しいことです。

チケットも取りやすく、失礼ながら相手も格下。気楽に臨めるつもりでいたのが、直前のエミリアーノ・サラ選手の事故の影響で予定外に重い試合になりました。カーディフへの移籍が決まって手続きに訪れるはずのサラが消息を絶ったのは1月21日の月曜日。29日の試合は、捜索がいったん打ち切られ、再開への運動が進む中で開催されています。
カーディフサポーターが黄色いスイセンを身に着けるアクションが行われ、キックオフ前には、両キャプテン(アーセナルはエジル!)がピッチにスイセンの花束を捧げる姿も。ちなみにスイセンはウェールズ(カーディフはウェールズの首都)の花であり、黄色はサラ選手の元所属チームであったナント(フランス)のチームカラー。キックオフ前に行われたセレモニーでは、アウェイ席のカーディフサポーターがいっせいに黄色いプレートとメッセージバナーを掲げるパフォーマンスも行われました。

マッチデープログラムの裏表紙に並んだ両チームの選手リストの末尾にはサラの名前が並び、背番号の代わりにスイセンのマークが。マッチデープログラムを発行するホームチームが、アウェイチームのために示すこうした連帯はいつも感動的です。

とはいえ試合は試合。アーセナルとしては18位のカーディフ相手にきっちり勝ち点3を挙げたいところ……にもかかわらず、どうにもこうにも決め手に欠ける内容で、前半はかなりストレスがたまりました。というか集中力が……何しろこの日のロンドンは、最低気温-2℃の冷え込み具合。試合前から降っていた雨がときどきみぞれ交じりになり、ロウワーの前列に吹き込んできます。プレミアリーグのスタジアムには必ずすべてのエリアに屋根がありますが、ロウワー前列は吹き込む雨で意外と濡れるというのもよくあること。私自身はこの日、コーナー近くの6列目にいましたが、雨がみぞれになると吹き込んでくる微妙な位置。バッドコンディションと戦いながらの観戦でした。

早く何かが起こってくれないと凍える!と思ったまま前半は終了し、いつの間にかイウォビが入っていた後半。他の記事でも書きましたが、イウォビとコラシナツの左サイドは「ガンガンいこうぜ」な積極性が楽しいのです。ようやく面白くなってくれるかも!と思っていた矢先、目の前でアーセナルの誰かが倒れました。えっ誰。残った選手をカウントしてみると、いないのはムスタフィらしい。

えーーーーまたCB!!!私が見ている前で3人目のCB負傷だなんて恐ろしすぎる!幸い、なんだかんだでムスタフィはピッチに戻りましたが、本当にもうCBのケガはやめてほしいものです。
そしてようやく試合が動いてくれたのは、やっぱりコラシナツからのPK奪取。本当にこの左サイドは意欲的で好感度が高く、今回の渡英で私はすっかりコラシナツが好きになりました!PKキッカーはオーバメヤンでしたが、蹴る前には気合を入れに行き、蹴った後には彼を抱き上げて喜んだのはラカゼット。「同じストライカーとしてラカは複雑じゃないのかな」などと思うこちらの心配を笑い飛ばすような仲良しぶりで、こういうアーセナルを見ていると、多少のフラストレーションなんてまあいいやと思ってしまうんだから私も甘いファンですね。
さらに2点目はそのラカゼットということで、今度はオーバが真っ先に祝福。もう終わりよければすべてよしという試合になりました。

なお、ラカゼットへの客席の支持は当然ながら厚く、ラカゼットのチャントも何度か歌われていましたがお気づきでしたか?私自身、テレビ越しだとあまり気づかなかったのですがこれがラカゼットのチャント「ドゥ、ドゥ、ドゥ、ドゥ、ドゥドゥ、アレラカゼッ!(「クス」はかなり急いで言う)」と聞こえるのがラカのチャントですので皆様どうぞひとつよろしくお願いします。
そして試合前に感動的な姿を見せたカーディフサポですが、こちらも試合中は真剣勝負ならではのガラの悪さ(ほめています)を発揮。試合中、両チームの選手に接触があったとき、「イエローだろ!!!」と怒りの声を上げるカーディフサポーターが、「ちょうどいいものがあった」といわんばかりに例の黄色のプレートを掲げて抗議する様には思わず笑ってしまいました。キミたちそのプレートはそういう目的のために持ってきたんじゃないだろ……しかし、熱くなるとそういうことをやっちゃうところもまた、プレミアリーグサポーターの最高なところです。

さらに実はこの日一番客席が沸いたのが試合後。他会場の結果が場内ビジョンに映し出されると、なんと、なんと!シティもユナイテッドも負けてるじゃないの!!!うおーやったーー!!!と観客は大喜び。ただよくよく聞くと、いずれもアーセナルよりキックオフが15分遅く、一応はまだ「経過」だとのこと。いやまあとはいえユナイテッドは0-2だっていうんだからさすがに負けでしょ!なんて友人と言い合いながら部屋に帰ってBBCのニュースをつけたら、えっ2-2?何がどうなってそうなった???何でもラスト3分で2点取ったとかで、そういうところもいかにもスールシャールっぽい。シティの負けとかいいからさ、もうスールシャールはそういうことやめてください!!!


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超私的因縁の対決。2018-19シーズン現地観戦記~アーセナルVSマン・ユナイテッド

熱血グーナーがエミレーツからお届けする観戦レポート、第2弾はプレミアリーグでTOP4争いを繰り広げる2チームの直接対決です。FAカップ4回戦、アーセナルVSマンチェスター・ユナイテッド。エメリとスールシャールというフレッシュな監督の激突、アレクシス・サンチェスへのブーイングと話題性抜群の一戦でしたが、現地はどんな雰囲気だったのでしょうか。さっそく、レポートしていただきましょう。


今じゃあんまり大きな声で言えないのですが、プレミアリーグを見始めてまだ日の浅かった頃、マン・ユナイテッドにちょっと好きな選手がいて、実はオールドトラッフォードに行ったとき、記念にと彼のネームを入れたシャツを作ったことがあります。それがスールシャール。当時のユナイテッドの中では抜群に品がよく(他のみなさん失礼)、鋭い中に善良さを感じるキャラクターに好感を持っていました。そんなわけで今回、FAカップのドローでアーセナルとユナイテッドの対戦が決まったとき、こんなに早く強敵と当たることに「なんでやねん!」と思いつつ、スールシャールとの再会にはちょっとだけ浮き立っていたのも事実。それもこれも、本当に負けるつもりがなかったからなのですが…。

せっかくのビッグマッチ、ちょっと早めにスタジアムに向かってみると、いつものガナパブ“The Tollington”はキックオフ1時間半前にすでに人でいっぱい。道中の路肩にはマンチェスターから来たアウェイコーチ(エミレーツまで直行の長距離バス)が並んで雰囲気あります。ナイトゲームなので、お馬さんポリスの胸の電飾もキラキラして何だかカワイイ。そうこうしてスタジアム前に着くと、30人くらいの一団が何やら大声で歌いながらこちらを挑発してきます。アウェイファンがこうして幅を利かしているのもそうよくあることではなく、さすがユナイテッド戦という風情。ユナイテッドサポに漂うこの「負けてない」感には、何となく伝統の厚みや余裕のようなものを感じて、うっかり共感してしまいそうになります。FAカップの試合では、いつものプレミアリーグの試合よりアウェイ席の割り当てがずっと多いので、その分アウェイサポーターが元気ということもあるかもしれません。

ウォームアップの様子を見るため、スタンドにも早めに入ってみました。ピッチへのゲストとしてシルベストル氏がインタビューを受けています。たしかにこの試合なら、ユナイテッド、アーセナルの両方に在籍した彼は適任ですね。そしてピッチに目をやると、あれ?ユナイテッドのキーパー、デヘアじゃないんだ……彼には過去、散々苦しめられているので、いないならそれに越したことはないのですが、なぜかちょっと傷ついたような気持ちになったのは、「デヘア温存で十分」と言われたような気がしたせいでしょうか。あとから聞いた話では、マン・ユナイテッドは「カップ戦はロメロ」と決めているということのようで、まあそれはそれで納得。呼応するように、アーセナルもチェフがスタンバイしています。おそらくこれが、私が目にする最後のチェフになるのでしょう。

 今回の席はノースバンク(テレビ画面左手のゴール裏)側のアッパー席。序盤のアーセナルは押せ押せムードで、とくに高いところから見ているとイウォビとコラシナツで攻め上がる左サイドは迫力満点に感じます。それに比べると右からの展開がほとんどないのが気になっていましたが、後から思えばあれはユナイテッドにガッチリ封じられていたということなんでしょうね。そのアーセナルの右サイド(ユナイテッドの左サイド)ではサンチェスがうるさい動きを見せていましたが、メイトランド=ナイルズが負けずに対応しているのが頼もしく思えました。

ものすごかったのはそのサンチェスへのブーイング。彼がボールを持つたびに、スタジアム自体がうなるようなブーイングが必ず起こり、アーセナルサポのわだかまりの深さを感じさせます。1週間前のアーセナルサポはジルーにあんなに温かい拍手を送っていたのにと思うと、当然のことながら去り方の差は大きいのだと改めて感じずにはいられません。とはいえ個人的に思うのは、このブーイングもまた、一つのリスペクトなのではないかということです。思い出すのは、あまりよくない形でクラブを去ったアレックス・ソングがウエストハムの選手としてエミレーツに戻ってきたときのこと。現地で観戦した試合でしたが、客席からは何のリアクションもなく、こんなに寂しいことはないと思いました。サンチェスへの執拗なまでのブーイングは、執着の裏返しでもあると感じるのです。

個人的には、チームの輪にあまり積極的に加わらなかったことも、お金にこだわるような態度も、あっさり「勝てる」環境を選んだのも、あくまで職人気質なサンチェスのプロフェッショナリズムだと思っています。そして、加入1年目の彼にものすごく助けられ、そのプレーに心躍らされたのも事実。それだけにあのブーイングはちょっと可哀想とも思うのですが、ヒーローだった人にだからこそ浴びせるブーイングもあると理解できるようなその場の雰囲気でした。ユナイテッドの1点目がそのサンチェスの、とてもサンチェスらしいゴール脇での動きから生まれたとき(ホンマになんちゅうゴールや!)、とてもとても悔しく思うとともに、「ああ、このゴールに私たちは何度も助けられた」と思わずにいられなかったことを告白しておきます。

同時に残念ながら、そのサンチェスに抜かれてゴールを奪われたチェフにも、かつての神通力が失われているのを見た思いがしました。引退を発表したのは、彼自身が一番そのことをよくわかっているからなのでしょう。結果的に3点を奪われたことをチェフのせいだとは思いませんが、客席の反応にも、彼との時間がすでに終わりなのだということを受け入れているような、諦めに近い空気を感じました。もちろん、彼がチームを去るときには多くのサポが愛を込めて別れを惜しむでしょう。こういうお別れの仕方もあるのです。

試合のほうは、2点取られてかなり気力がそがれていたものの、前半のうちに1点返したことでスタンドも前向きなムードに。私などはその時点で、「0-2からでもこういうことができるようになったのか」と感動してしまったくらいでしたが(単純)、やはりCBが揃って退場というのは痛かったですね。コシェルニの接触事故は、遠目に何が起こったのかわからなかったのですが、あとで映像で見て真っ青になりました。私が行くと彼によくないことが起こるのか。(彼がアキレス腱を切った昨季のELアトレティコ・マドリー戦にも私は行っていました)遠目には「頭を打ったので大事を取って交替」というようにも見えましたが、顔面の骨折の可能性もあるとかで、早く元気に試合に復帰してくれることを祈るばかりです。

コシェルニの治療が終わってすぐ、エジルとグエンドウジがピッチに入りましたが、おそらくスクランブルだったグエンドウジの交代と違って、エジルのほうはコシェルニの接触前から準備をしていました。そしてこの日もエジルにはみんな大注目。アップをやめてエメリに呼ばれたのに気づいた瞬間、チャントの大合唱が起こりました。思えば彼がプレーするのを見るのは本当に久しぶり……ロンドン滞在中に出場に立ち会えたのは、とても幸せなことでした。結果的には、彼が試合に貢献することはあまりできなかったわけですが、高いところから見ていると改めて、彼の出すパスの鋭さと優しさ、見えている絵の違いを実感します。あのような試合であっても、「ああ仲間をそう使うのか」と思うようなパスがいくつもありました。

試合前のウォームアップでは、なぜかグエンドウジとえらく仲良くしていましたが(正確には、ドウジ君が妙にエジルになついているのをまんざらでもない様子で受けている感じ)、試合中のプレーでも彼ら2人のパス交換が目立ったような。壊れものエジルとコミュ強グエンドウジ。個人的にはちょっと意外な組み合わせですが、これが今後、何かよい形につながってくれるといいなと思います。

それにしても憎たらしいのはスールシャール・ユナイテッドですよ!ポクバはもちろんのことリンガードやらマルシャルやら、モウリーニョ政権下ではくすぶっていた人たちが急にキラキラしちゃって、とくにマルシャルについては采配もずばりという感じで悔しいのなんの。ワンチャンスを逃さない速攻も、それこそスールシャールの現役時代みたいで、いい思い出になりつつあった昔の悔しさがよみがえってきました。そんなわけでスールシャール君よ!これでアンタも我がライフタイムエネミーになった!と決然と思ったものの、朝のBBCのニュースで明るくインタビューに応える彼を見ているとどうも懐柔されちゃうんだよなあ……厄介なライバルが出てきてしまいました……。

最後にちょっとした小ネタを2つ。試合の終盤、コラシナツがラシュフォードに絡んで始まった乱闘騒ぎで(本当に乱闘の多いカードです)、VARによる審議が行われたのですが、その間会場では、ビジョンに「レッドカードかどうかを審議中」という文字が映し出されるのみ。映像はないんですね。そりゃそうかとも思うものの、たしかにこれではVAR反対の声が上がるのもちょっとわからないでもありません。もう一つは、試合が終わって宿に戻るときのできごと。例のTollingtonの脇を歩いていると、Tollingtonにぎっしり入ったアーセナルサポと(っていうか試合終わってすぐなのにすでにここに人がいっぱいってどういうこと?)、アウェイコーチに乗り込むユナイテッドサポーターが道を挟んで歌の応戦をしていました。まあこんなときアーセナルサポが歌えるのは“We won the league in Manchester”という例のチャントしかありません。こんな感じ……ということで動画でお届けいたします。現場からは以上です!(やけっぱち)




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ロンドン滞在中のグーナーがレポート!2018-19シーズン現地観戦記~アーセナルVSチェルシー

みなさま、本ブログにときどき登場する熱きグーナーをご存じでしょうか。彼女は今、仕事をすべてロンドンに持ち込み、ガナーズを目いっぱい応援しつつ原稿の締め切りと戦うエキサイティングな日々を過ごしています。現地観戦記第1弾は、チェルシーとのビッグロンドンダービー。会心の勝利のインサイドレポートをお楽しみください。


今回の渡英では、プレミアリーグ23節のチェルシー戦(1月19日)、FAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦(1月25日)、プレミアリーグ24節のカーディフ戦(1月29日)とホーム3連戦を観戦。2週間ロンドンのみの滞在で、これだけまとめてアーセナルの試合が観られるというのも珍しい好日程です。過去数回、必ず何らかの遠征に出ていた(バルセロナとかマドリードとか)筆者としてはむしろ物足りないのと、全部ナイトゲームになってしまったのは難点(きれいな写真が撮れず、夜は超絶寒い!)ですが、コストパフォーマンスは最高。日のある時間が短くとにかく寒い1月は、観光的にはオフシーズンである分飛行機や宿も安く、一方プレミアリーグは絶賛過密日程中ということで、ファンにはお勧めの時期と言えるかもしれません。

とはいえアーセナルVSチェルシーといえばプレミアリーグの中でも屈指の好カード。「そんな試合で簡単にチケットが取れるのか?」という問題ですが、今回のチェルシー戦については、アッパー(上階)席を中心にチケットエクスチェンジ(シーズンチケットホルダーが自分が行けない・行かない試合のチケットを売りに出す仕組み。ただしアーセナルの場合、利用にはレッドメンバーなど有料会員資格が必要)による販売がある程度出ていました。強かった時代には考えられなかったことだと思うと複雑ですが、今ならトライしてみる価値は十分にありそうです。ちなみに筆者は3日前まで粘ってロウワー(1階席)をゲットしました。

そのチェルシー戦、いやいや(アーセナルにとっては)いい試合でした!選手、スタジアムともに最高の雰囲気で、シーズン屈指のナイスゲームに立ち会うことができた幸せを感じています。ノースバンク(テレビ画面の左側)ゴール裏からの観戦だったため、目の前でゴールシーンを見ることはできませんでしたが、前半の緊張感の高い守備は感動モノ。改めてキャプテン・コシェルニーの頼もしさを実感するとともに、おそらく多くのアーセナルサポさんが思ったのと同様に、「ウエストハム戦は何だったのか⁉」と思わずにはいられません。

客観的な試合の詳細はブログ主の記事に譲るとして、今回は、アーセナルの各選手について気づいたことを中心に語ってみたいと思います。


エメリ体制での初の現地観戦でやっぱり気になるのは今年の新戦力。まずパパスタソプーロスは、本当によく手を使う…というか接近戦の守備ではほぼ格闘技という印象で、こりゃカードももらうわなと苦笑。揃って先発したトレイラ君、グエンドウジ君の若手2人については、トレイラ君は映像で見る以上に小さくてすばしこく、グエンドウジ君は大柄でストライドが大きいのが目につきました。

そういえばトレイラのチャントに彼の身長に言及した"He is only 5 foot 5"という一節がありますが(5 foot 5とは5フィート5インチ=約165cm)、現地サポさんの話によると「そんなにない!」とのこと。チャントも"5 foot 5"ではなく"5 foot 2"だ、いや"5 foot high"(身長150cm)だと諸説あるようで、少なくとも、"He is 5 foot 4"と歌われたアルシャビンよりは小さいということで間違いないようです。

その他の選手に目を向けると、印象的だったのがコラシナツ。前半は、左サイドにいるコラシナツの背中を見る位置にいたこともあり、左サイドの誰かがボールを持つと即、猛ダッシュする彼の背中を何回も見ました。今季、コラシナツが左サイドの深い位置に走りこんでチャンスを作る様子はアーセナルのお決まりの光景になっていますが、トライの回数はそれ以上。ものすごく意識してやっているのだなと感じます。また上でも少し触れましたがコシェルニーの頼もしさは別格。以前と比べると少し体格がガッチリしたようにも見え、年齢が上がった分円熟味のようなものが感じられて、こういうセンターバック、こういうキャプテンっていいもんだなと改めて思いました。

ラカ・オーバのお調子者ツートップは、それでもプレーは思った以上に献身的。結構な深さまで下がって守備をし、ボールの出し手側としても働いているのがよくわかります(それがアカンのじゃという話もあるけど)。笑っちゃったのが、序盤、左サイドの深い位置にいたオーバメヤンが、ラムジーに向けて縦に出したパスが通らず「マジか!」というような大リアクションをしたとき。とにかく感情表現が大きく、それが相手を責めるようなものではない。彼の明るさには本当に救われる思いがします。

最近、Mundialのロングインタビューで「人生はサッカーだけじゃない」というようなことを言っていたベジェリンも、ピッチの上に立てば熱い男。後半20分ごろだったか、ゴール前で右から出したグラウンダーが相手にカットされたときの悔しがり方はたいそうなもので、プレーが切れたところで場内ビジョンのリプレイを見上げてもう一度悔しがっていたのも印象的でした。あくまでもベジェリン本人のプレーなので、あれは自分に対する怒りだったはず。彼がただのオシャレ番長ではないことは、改めて強調しておきたいと思います。そんなベジェリンだけに、直後のケガは本当に心配かつ残念。担架で運ばれるときにはスタンドからも、「エクトルベレリン、ベレリン、エークトルベレリン」というチャント(昔のナスリのチャントと同じメロディ)が贈られていました。

客席の反応でお伝えしておきたいことのひとつは、エジルについて。今回も、ベンチ入りしたものの出場機会はなく(おそらくベジェリン負傷の影響もあるでしょう)、遠くで見ているとどうしてもヤキモキしてしまいますが、メンバー発表の際、どのスタメン選手よりも大きな歓声を集めていたのがエジルでした。現地のファンは、「彼自身にも問題がある(要はサボっている)」とか「高額な週給が」とかそんなことよりも、純粋に彼に期待し、温かくサポートしているのがよくわかります。私自身、「エメリがエジルに出ていくほうがよいと言った」などというのは全く信じていませんが(そのあたりは今号の『footballista』でも書かせていただきました)、改めて彼については、きっと何かの事情があることと理解し、あまり深読みしすぎることなく期待して待ちたいと思います。

もうひとつ、お知らせしておきたいのがラカゼットが下がるときの客席のブーイング!これは明らかに、「ラカゼットをもっと使ってほしい!」という意思表示ですね。ラカゼット本人がベンチに下げられたことに対して不満をあらわにしていた試合もありましたが、それを支持するような客席の雰囲気で、そこには「エメリ、なんだよー!」という不満もかわいく含まれている感じがしました(ベンゲル末期ほどの険悪な雰囲気はありません)。ちなみに、以前ラカゼットが下がりラムジーが入るというような交替があったとき、同じようにブーイングが聞こえたことがありますが、これも、チームを出るラムジーに向けてのものではなく、ラカゼットを下げることへの反応だったとのことです。

最後に、もうひとりの「ガナーズ」にも触れておかなければなりません。サブメンバーだったジルーがウォームアップに現れると、ウォームアップゾーンに近いメインスタンドとノースバンクの間から、アーセナル時代と変わらず「Na,Na,Na~」というチャントが響きます。そして後半、彼がピッチに入ったときにはスタジアム全体が大歓声の渦に。このときは歓迎のようにもブーイングのようにも聞こえたのですが、試合終了後、アーセナルファンのいるスタンドに挨拶に来たジルーに送られた温かい拍手を思えば、あれはやはり歓迎の声だったのでしょう。彼がどれだけアーセナルファンに愛されていたか、彼の不在をファンがどれだけ惜しんでいるかを強く感じる出来事もまた、この試合のハイライトでした。

ただねジルー君。スタンドのアーセナルサポに向かって胸のクレストをたたくのはちょっと違うと思うのよ!今あなたの胸にあるのはチェルシーのクレストなんだから…(笑)。彼本人は何となくアーセナルへの愛を表明したくてやったジェスチャーなのだとみんながわかっているけれど、ちょっとズッコケずにはいられない。そんなおっちょこちょい加減も含めて、本当に愛おしいジルー。対アーセナルの試合ではお手柔らかに、でも、あなた自身がよりよいフットボール人生を歩めることを、心から祈っています


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2016-17シーズン現地観戦記(5)エミレーツの混迷と「ヴェンゲルOUT」の意味~VSバイエルン

今日は、本ブログ特派員による「プレミアリーグ現地観戦レポート」の番外編をお届けします。舞台はエミレーツですが、プレミアリーグのマンチェスター・シティ戦の前に、チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦です。多くのグーナーのなかで忌々しい記憶となっているであろうこの試合を、このタイミングでお届けしたほうがいいのか迷いました。なかには、思い出したくないとおっしゃるサポーターの方もいるのではないかという懸念が、その最大の理由です。しかし、後で振り返ってみれば、この試合もまた貴重な歴史の1ページなのかもしれません。「現地の肌ざわり」「スタジアム内外(外には日本も含む)の空気のギャップ」のようなものや、「プレミアリーグとブンデスリーガのカルチャーの違い」をお伝えするのも意義のあることではないかと考え、掲載する次第であります。さっそくまいりましょう。どうぞ!


最初に言っておきたいのは、この試合、前半は本当に「行ける!」と思ったということです。とくに私のいたメインスタンド側から見ると、目の前にいるアーセナルの右サイド、ウォルコットとベジェリンが非常に緊張感高く、「約束ごとをきちっと守る」というふうな律儀な動きを見せていたと感じました。そこにチェンバレンを加えた3名は、何というか、大一番に気合いが入っているというよりは、極めて淡々と、しかし極めて高いレベルで、いい仕事をしていたと思います。チェンバレンは多少波があるけれど、大抵の場合はこういう境地を保って見えるベジェリンと、今年に入って急にこの雰囲気をまとい始めたウォルコットに、ファンとしては、ジルーの明るさやコクランの男気みたいなものとはまた違った愛着を感じずにはいられません。……と自分で言っておいてナンですが、なぜここでサンチェスやエジルの名前が出てこなかったんだ?それについては今後、ゆっくり考えていくことにしましょう。

さてこの試合、スタジアムに着いて感じたのは、ファーストレグの大敗を受けた空席の多さ(「どうせダメだし」と思うとすぐにスタジアムに来なくなるのが当地のサポーターです)とか、直前のリヴァプール戦の敗戦で盛り上がる「ヴェンゲルOUT」のデモだとか、そういう具体的なあれこれというよりは、何というか空気の緩みのようなものでした。窮地に追い込まれたとき、厳しく突き放す態度もあるだろうし、そういうときこそ強い気持ちでサポートする態度もあると思うし、個人個人ではそうした態度を明らかにしている人ももちろんいるのですが、客席全体としてはどちらの態度も取りかねている、というような……。

ホーム側がそんなムードの中、アウェイ席ではバイエルンサポーターが、コールリーダーの指揮のもと、一糸乱れぬドイツ式の応援で盛り上がっています。ちなみに試合中には、昨年のEURO(欧州選手権)で大流行した、頭上で手を叩くアイスランド式の応援も披露。こうしたスタイルは、誰かが自由に歌い始め、気分が乗った人が思い思いに追随するというイングランド式の応援とは全く異なるもので、そんなカルチャーの違いを感じられるのは、ヨーロッパを舞台とする大会ならではといえるでしょう。

さらにアウェイ席では、エミレーツスタジアムのチケット価格に抗議するお約束のプロテストも行われていました。"WITHOUT FANS FOOTBALL IS NO WORTH A PENNY"(客がいなけりゃサッカーなんて無価値)、"LONDON:64£ MUNICH:59E+1E THE GREED KNOWS NO LIMITS"(ロンドンは64£、ミュンヘンじゃ59+1ユーロ、強欲ってのは限界を知らないね ※実際は、E=ユーロ記号、最後のSはドル記号)といったバナーが意気揚々と掲げられていたのですが、それを揶揄する余裕もないホーム側とのちぐはぐ感がなおさら、会場に微妙な空気を生んでいたようにも思います。

それでも試合が始まると、アーセナルサポータも一応強気で声を出し始めます。逆に言えば、こういう試合にわざわざ足を運ぶのは、「何がどうでもArsenal till I die!」な人たちや、(私も含め)「いやまだベスト8あるで!」という希望を捨てていないサポーターなわけですからね。目の前のゴールでレヴァンドフスキがシュートを外すとすかさず"How mach?"と声をかけるなど、私の周りのお兄さん方もエンジンがかかってきました。あまりにもオールスターなバイエルンのスカッドに笑っちゃうしかなかった私も、遠いサイドに見えるロッベンの怖さはともかく、こちらサイドのリベリーについてはそれほどでもないな…、などと思い始めた頃、いきなり訪れたウォルコットの得点シーン。「いける!」と思ったのは私だけではなかったはずです。

しかしそれも前半まで。後半コシェルニにレッドカードが出たところで事実上の終戦だったのでしょう。実際には、ピッチを去るコシェルニにはスタジアムから大きな拍手が贈られ、そのことでサポーターが自らを奮い立たせるような雰囲気もなくはなかったのですが、2点目、3点目と重なるうちに、ピッチ上と同様に客席の雰囲気はみるみる弛緩していきました。立ちっぱなしで野次を飛ばしていた私の周りのお兄さんのうちの一人も、3点目が入ったあたりで突然スイッチが切れたように「帰る」と言っていなくなってしまい、客席には"WENGER OUT"のカードを掲げる者が現れ、"We love you Arsenal"のチャントが起こるもどこか力なく、そんな中、客席からピッチに駆け込んだ青年に対して浴びせられたのも、ブーイングとも喝采とも判別できない……試合終了で客席はまた混迷の中に迷い込んでしまったようでした。

個人的には、このときがサポーターにとっても混乱の「底」だったのではないかと思います。実は、スタジアムで「ヴェンゲルOUT」を声高に叫んでいる多くは少年や若者。「騒いで目立ちたいだけ」という風情の人も多いという印象がありました。しかし、それを真っ当なオトナが冷たく黙殺するとか、あるいは反論するとか、そういう雰囲気でもない。それがバイエルン戦のスタジアムの微妙な空気を作っていたように思うのですが、この状況を説明する一つのヒントとなりそうな話をご紹介しようと思います。

3月下旬になって、サポーター組織、"Arsenal Supporters’Trust(AST)"が、1000人弱のメンバーを対象に調査を行いました。ASTといえば、過去にはアーセナルの株式を共同購入するなどクラブへのコミットが高く、古参のサポーターも多い組織。まさに「真っ当なオトナ」サポーターの集団です。調査結果によると「ヴェンゲルが契約更新するのを支持するか」という問いに対して、回答者のうち78%が"NO"と回答。ただし、424件のフリーコメントを見ると、その多くが、「ヴェンゲルをリスペクトするべきだ」というようなことをいっているのだそうです。(詳細はこちら(英語)で見ることができます)

「ヴェンゲルOUT」のデモを行っているような集団が、現地サポ―ターの間でも急進的過ぎるのはおそらく事実です。しかし、そんな集団の態度には与しないが、「ヴェンゲル続投がよいとは決して思わない」サポーターも多いのです。どん底(に見えた)のバイエルン戦から、サポーターが自分の気持ちに整理をつけていったとき、どんな空気が生まれるのか。それをこの後、現地で見届けることができないのは残念ですが、遠い日本から、シーズン終了までしっかり見守っていきたいと思います。


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プレミアリーグ2016-17現地観戦記 (3)純粋ということ~FAカップ準々決勝・アーセナルVSリンカーン

グーナーのみなさま、お待たせいたしました。本日は、イギリスに滞在している本ブログ特派員より、来季監督問題が何かと騒がしくなっているアーセナルについてのレポートが届きました。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップと今後、数回にわたって現地レポートを掲載させていただきますが、今回は感動のFAカップ準々決勝レポートでございます。さっそく、どうぞ!


3月の初めに渡英して、プレミアリーグのリヴァプールVSアーセナルから観戦している特派員ですが、ここまでの試合はともかくとして、まずはアーセナルVSリンカーンの試合の現地レポートをお届けいたします。この日、アーセナル以上に楽しみだったのは、リンカーンサポーターのみなさんの様子です。FAカップでは、いわゆるノンリーグ、つまりはアマチュアクラブが何かの拍子に勝ち上がり、プレミアリーグのビッグクラブと当たることがあるのがおもしろいところ。こういうクラブがたとえばアーセナルとやることになると、ホームであれば「おらが町にアーセナルがやってくる!」と盛り上がり、アウェイであれば「おらがチームがエミレーツスタジアムで試合をする!」と盛り上がる、どっちにしても一大イベントになるわけです。

アーセナルは5回戦でもカンファレンス・ナショナル(5部相当)のアマチュアクラブ、サットン・ユナイテッドと対戦しましたが、珍しくクジ運に恵まれて6回戦の対戦相手も5部のリンカーン、通称「インプス(IMPS)」。しかし、対戦当時、5部で17位だったサットンと異なり、リンカーンシティは5部では首位のチーム。今のアーセナルに油断は禁物……と思いつつ、「さすがに負けることはないだろう」と、私自身も若干お祭り気分でスタジアムに向かいました。

キックオフ1時間半ほど前にスタジアムに到着すると、いますいます!すでに到着して気炎を上げているリンカーンサポーターたちです!しかし、殺気立っているというよりはほのぼのお祭りムード。アーセナル伝説の監督、ハーバート・チャップマン氏の銅像前で記念撮影をする人もいて、和気あいあいとした雰囲気は、プレミアリーグのアウェイサポとは空気感がまるで違います。

同じTシャツを着ている人が何人かいるのでよくよく見てみると……"IMPS ON TOUR"とあって、これはリンカーンの今シーズンここまでのFAカップの戦績を並べたもののようですね。なになに?初戦はGUISELEYというクラブ相手に0-0で引き分け再試合だったんですね。その後もイプスウィッチ相手に再試合を1回演じ、その後2部でトップのブライトン、プレミアリーグのバーンリーを破り、計8試合をこなしてエミレーツスタジアムにたどり着いたようです。ほのぼのしているなあ!と思ったものの、"GIANT KILLER bring on the Arsenal"の文字には、気弱なアーセナルサポーター(私のことだ)をビビらせる効果もそれなりにあったのでした。

ほのぼのムードの一因は、ちびっこサポーターが多いことにもあったかもしれません。コンコースでは、スタジアムレポーターがリンカーンサポーターの子供たちにインタビューをしていました。「スコア予想は?」と聞かれて堂々と「2-0!」と答えたのは小学生と思しき少年。レポーターが思わず、「アーセナル相手に!?」と聞き返していましたが、リンカーンサポーターとしては将来有望と言わざるを得ません。

別の場所では、手作りのトロフィーを持っていた少年に「写真を撮らせて」と声をかけると、入場の列に並んでいた弟君も近づいてきて、いい感じでポーズを撮ってくれました。アウェイサポーター相手にこういう雰囲気が味わえるのは、カップ戦、しかも対戦する両者の関係が遠い試合ならではかもしれません。(といっても、翌日にホワイト・ハート・レーンで行われたスパーズVSミルウォールの試合は、それはそれは恐ろしい雰囲気だったようですが!)

試合開始約45分前、場内に入ると、ちょうどリンカーンの選手たちが一足早くアップに現れたところでした。アウェイスタンドはまだそれほど埋まってはいませんでしたが、それでも選手たちが出てくると怒涛のような大歓声!客席では、アーセナルのマスコット、ガナザウルスと一緒に、リンカーンのマスコット"Poacher The Imp"も愛想を振りまいています。

アップしている選手に目を向けてみると、うーん!何というか、これくらいカテゴリーが違うチームだと、物理的に選手の「形」(もう少し丁寧に言うとシェイプ具合)が違うんですね。前回対戦したサットン・ユナイテッドのウェイン・ショー選手ほどではありませんが、かなり大柄な感じの選手もいます。

前回同様「あーキーパーの人かなー?」なんて思ってたら、ユニフォームに着替えてびっくり!なんと9番をつけたストライカー、RHEAD選手だったんですね。さすがにスピードはありませんでしたが競り合いに負けないジャンプ力の持ち主で、試合中は結構悩まされることになるのですが、このときはそんなことは知る由もありませんでした。

試合前から、アーセナルの選手がピッチに現れれば大ブーイング!リンカーンサポーターの子供のインタビューがビジョンに映し出されると大歓声!と、いちいち全力投球のアウェイ席でしたが、試合が始まっても立ちっぱなしの歌いっぱなし。よくまあこれだけ歌があるなと思うくらい(まあその多くは定番曲ではあるのですが)、次から次へと歌い続けます。

25分頃、5部相手にここまで無得点のアーセナルにサポーターが若干の落ち着かなさを感じ始めたころには"Shall we sing a song for you?"、アーセナルがやっとのことで1点先制したときには、なぜか大拍手と"We are the IMPS"の大合唱。中でも傑作だったのは、何かのはずみに歌い出した"We are top of the league! We are top of the league!"というチャント。確かに!あなた方のリーグではトップだもんね。恐れ入りました!(笑)

試合の方は、前半、ファンをやきもきさせたアーセナルが、後半に入ってようやく実力差を感じさせる大量得点に成功して完勝。印象的だったのは、ケガ人が出るなどしてプレイが止まるたびに、リンカーンの選手たちが監督の周りに集まり、バレーボールのタイムアウトのように指示を受けていたことです。後で友人に聞いたところによると、リンカーンはこの90分に「10分のミニゲームを9本」という意識で臨んでいた、と報道されていたとのこと。なるほど10分ごとに(ではないかもしれないが、それくらい頻繁に)監督の周りに集まっては何やら確認していたのもそれを聞けばうなずけます。

これもまた、ノンリーグのクラブがトップクラブに対抗するための戦い方……熱い熱いサポーターにもリスペクトの気持ちでいっぱいですが、監督もなかなかのものではありませんか。試合後、いつもは対戦相手の監督とグラスを交わさないことで有名なヴェンゲル監督が、ここの監督であるコウリー兄弟のために90分も時間を割いたと報道されましたが、なんとなくわかる気がします。

試合が終わって、選手たちがアウェイスタンドを訪れると、大歓声でその健闘をたたえるリンカーンサポ―ター。アウェイ席に近いバックスタンドのアーセナルサポーターも、そんなアウェイスタンドに向かって拍手を贈ります。さらに、選手がロッカールームに引き上げ、アーセナルサポーターがほぼスタジアムから消えた頃、それでもほとんどが席に残っていたアウェイサポーターのところへ、監督がひとり、挨拶に来ました。

それを待っていたかのように、満員のアウェイスタンドからは万雷の拍手が響きます。大冒険を終えたリンカーンの、愛と感謝に満ちたグランドフィナーレ……監督の去就やチーム内不和の噂に揺れるアーセナルのサポーターにとって、それは心底胸を打たれるシーンでした。

試合後、日本から来ていた友人グーナーたちとパブで語り合い、帰途に就く頃には、満月だったこの日の月もすでに高く昇っていました。「僕らが二度と純粋を手に入れられなくても」。スガシカオの「黄金の月」の一節がふと頭をよぎり、あらためて、今日目の当たりにしたリンカーンの純粋さと、アーセナルの置かれた現状を静かに思うのでした。われわれの冒険もまた、続くのです。


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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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