CL出場権、得点王…いよいよファイナル!プレミアリーグ最終節の見どころ総ざらい!

いよいよこの日がやってまいりました。「プレミアリーグのいちばん長い日」、全10試合同時刻開催の最終節です。今季最大の注目ポイントは、マンチェスター・シティ、リヴァプール、アーセナルが争うチャンピオンズリーグ出場権争奪戦。プレミアリーグ3位がCLグループステージにストレートイン、4位は本大会出場を賭けたプレーオフにまわり、5位はヨーロッパリーグ出場となります。現在の状況を、いま一度載せておきましょう。3位マンチェスター・シティは勝ち点75、得点75失点39で得失点差は36。4位リヴァプールは勝ち点73で、得点75失点42の33。レッズのすぐ下まで追い込んできたアーセナルは、勝ち点72で得点74失点43の得失点差31です。

最終節のカードを見てみましょう。相手関係が最もラクなのは、リヴァプール。アンフィールドで、既に降格が決まっているボロに勝てばよいという条件ならあっさりクリアできそうです。プレミアリーグ19位に沈むボロは、後半戦1勝7分10敗、勝ったのは最下位サンダーランドとのホームゲームのみ。35節にマンチェスター・シティ戦をドローに持ち込んだのは不気味ですが、これは本拠地リバーサイドのゲームであり、アウェイでは2分6敗です。3クラブのなかで唯一アウェイゲームとなるマンチェスター・シティも、16位のワトフォードは与しやすい相手です。5連敗中のチームは、マッツァーリ監督のシーズン終了後の解任を発表したばかりで、「今季最後のホームゲーム」ということ以外に本気で勝ちにいく理由はありません。

最も厳しいのはアーセナルですが、既にヨーロッパリーグ出場権を得ている7位エヴァートンは、直近4試合でわずか1ゴール。12月にグディソンパークで敗れてはいるものの、目標なきチームにエミレーツで負けるわけにはいかないでしょう。3つのクラブがチャンピオンズリーグ出場権を得るための条件を、以下に整理させていただきます。

【チャンピオンズリーグ出場権獲得の条件】
■マンチェスター・シティは勝てばプレミアリーグ3位確定。ドローでも4位以内確定
■リヴァプールは勝てば4位以内確定。ドローあるいは1点差以内の敗戦でもアーセナルが勝たなければOK。
■アーセナルは、上位2クラブが敗れて自らが勝てば最高で3位の可能性あり。リヴァプールがドローか敗戦なら勝てばOK。マンチェスター・シティが敗れた場合は、得失点差5をひっくり返せればOK

【勝ち点、得失点、総得点で並んでプレーオフ実施となる場合の例】
■リヴァプールが0-2敗戦、アーセナルが1-1なら4位を決めるプレーオフ
■マンチェスター・シティが0-4敗戦、アーセナルが1-0ならプレーオフ
 (リヴァプールが勝っていれば4位決定戦、ドロー以下なら3位決定戦)
■マンチェスター・シティが3-3、リヴァプールが3-0なら3位を決めるプレーオフ

まっすぐ予想すれば「順位は変わらず」。事件が起こるとすれば、レッズのドローでしょうか。勝つしかないアーセナルにとって気がかりなのは、プレミアリーグ得点王争いでロメウ・ルカクがハリー・ケインに逆転されたことです。2点差を追う立場となったルカクは、勝っても負けても大勢に影響がないチームのなかで、唯一明確な目標がある選手です。4点差のアレクシス・サンチェスは、前半でハットトリックを達成するぐらいのスペシャルな展開がなければ目の色が変わることはなさそうですが、エヴァートンの10番は序盤から強引に狙ってくるでしょう。ローテンションでゲームに入ることが多いガナーズの守備陣は要注意です。

このほか、最終節で記録がかかっているチームを紹介しましょう。最下位サンダーランドと戦うチェルシーは、プレミアリーグ創設以来初めてとなる年間30勝を狙います。これを達成すれば、勝ち点93は2004-05シーズンにモウリーニョ監督のチェルシーの95に次ぐハイレベル。2003-04シーズンに無敗でプレミアリーグを制して「ザ・インヴィンシブルズ」と呼ばれたアーセナルの90を超える堂々の優勝です。今日の試合がラストゲームとなるかもしれないジョン・テリーは、公式戦67ゴール&プレミアリーグ41ゴールという「DFとしての最多ゴール記録」を更新していただければと思います。個人記録では、クリーンシートが最も多いGKに贈られる「ゴールデン・グラブ」にも注目です。現在TOPは16試合のクルトワ、追いかけるのは15のロリス。チェルシーがベゴヴィッチを出し、ハル・シティ戦にロリスが出場してゴールを許さなければ、首位と2位の守護神が並んで栄誉を受ける格好となります。

最後に、ちょっぴり残念な記録を紹介しましょう。「ホームゲームにおける最多ドロー」。過去最多は、1996-97のシェフィールド・ウェンズデーと、1997-98、2003-04の2回記録したレスターの「10」ですが、マンチェスター・ユナイテッドは既に並んでおり、最終節のクリスタル・パレス戦で単独トップの座を狙います。記録達成を予感させるモウリーニョ監督のコメントを紹介しましょう。

「クリスタル・パレス戦はジョエル(・カストロ・ペレイラ)だ。とても優秀なGKなので、守備は安泰だろう。ミッチェル、マクトミネイ…もちろんアクセル(・トゥアンゼベ)もバイリーも、ウィロックも使う。ハロップやダーンリーもプレイさせる」「日曜日は、オールド・トラフォードのサポーターが広い心でわれわれの戦い方を受け入れてくれることを祈っている」「ビッグ・サムは、よき友人であることを示してほしい。ザハにはスローに動くよう指示し、ベンテケには家にいるように伝えてほしい。お手柔らかに願いたいものだ」

…「分ける気満々」ですね!?オールド・トラフォードで開催される今季最後のゲームに足を運んだ熱心なサポーターのみなさんには申し訳ありませんが、ヨーロッパリーグに勝てるなら、ここで引き分けていただいても一向に構いません。アーセナル戦でプレミアリーグデビューしたスコット・マクトミネイ君のゴールにささやかに期待しつつ、ライブ中継はチャンピオンズリーグ出場権争いのほうを優先させていただく所存であります。以上、プレミアリーグ最終節の見どころ総ざらいでした。ああ、優勝メンバーが揃うのは最後になりそうなレスターも観ないと…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

ワールドカップで初戦快勝!チェルシー&エヴァートンが主軸のイングランドU-20代表をチェック!

昨日、韓国にてU-20ワールドカップが始まりました。大会参加504人中、2番めに若い15歳の久保建英選手が代表入りしたと騒がれた大会です。24ヵ国が参加し、約3週間かけて優勝を争う大会にはイングランドU-20代表も出場しており、21人の精鋭のなかにはプレミアリーグデビューを果たした選手が11人含まれています。開幕戦でベネズエラがドイツを2-0で下した後、アルゼンチンと戦ったイングランドは、終始押されながらも少ないチャンスを確実に活かして3-0で快勝。38分に先制ゴールを決めたカルヴァート=ルーウィンの名前は、今季のプレミアリーグをマメに観ていた方ならご存じなのではないでしょうか。右サイドからのクロスをヘッドで左隅に流し込んだエヴァートンのアタッカーのプレイは、走り込むタイミングもボールの捉え方も文句なし。昨年末にクーマン監督に抜擢され、プレミアリーグで11試合に出場した20歳のスピードとパワーは、この年代のなかでは輝いています。

1-0で折り返したイングランドは、後半開始間もない52分に2点めをゲット。俊足を活かしてボックスに右から侵入し、ニアに速いシュートを突き刺したのは、チャンピオンシップのバーンズリーで34試合6ゴールのアームストロング。リーグ1(3部相当)のコヴェントリーでは20ゴールを挙げた逸材も、ひとつ上のリーグでは思うように決められなかったものの、U-20代表では頼れるストライカーです。2-0で終わるかと思われた92分、イングランドにダメ押しの3点めが入ったのですが、これが何とも微妙なゴールでした。

左サイドから縦に突破を図ったカルヴァート=ルーウィンが、飛び出したGKに引っかかってPKとなったのですが、笛が鳴った瞬間、私は思わず「ラシュフォード!」と叫んでしまいました。映像で見ても、やはりGKが触る前に倒れにいったように見えます。いつどこで覚えた、カルヴァート=ルーウィン!?来季からのプレミアリーグでは、試合後に録画をチェックされてダイブが認められたら出場停止2試合が待っているので、次のギニア戦以降はぜひ控えまていただければと思います。PKを決めたソランケは、欧州最強のチェルシーユースで活躍した選手で、今後の大暴れが楽しみです。

さて、ラシュフォードといえば、大会参加資格があるのに所属クラブ事情で出場しなかった選手のひとりですが、彼と同様に韓国に渡らなかったタレントが結構いるのです。マンチェスター・シティからスコットランドのセルティックにレンタルされた「イングランドのメッシ」パトリック・ロバーツ。マンチェスター・ユナイテッドのCBトゥアンゼベ。チェルシーからハダースフィールドに武者修行に出されていたイジー・ブラウン…。エヴァートンでレギュラーに定着した18歳MFトム・デイヴィスや、チャンピオンシップ17位のブリストルで24ゴールという出色の数字を残した驚異の19歳ストライカー、タミー・アブラハムも同じ理由でしょうか。そういえば、アブラハムも欧州で勝ったチェルシーユースの主力ですね。あらためて、代表選手の顔ぶれを見てみましょう。エヴァートンが5人、チェルシーが3人。呼ばれなかった逸材も含めれば、過半数を青い2チームでジャックしていた可能性があったわけです。


■U-20イングランド代表メンバー
GK/
フレディ・ウッドマン(キルマーノック←ニューカッスル)
ルーク・サウスウッド(レディング)
ディーン・ヘンダーソン(マンチェスター・ユナイテッド)
DF/
ジョンジョ・ケニー(エヴァートン)、カルム・コノリー(ウィガン←エヴァートン)
フィカヨ・トモリ(ブライトン←チェルシー)
ジェイク・クラーク=ソルター(チェルシー)
リコ・ヘンリー(ブレントフォード)、ダエル・フライ(ロザラム←ミドルズブラ)
カイル・ウォーカー=ピータース(トッテナム)
MF/
ルイス・クック(ボーンマス)、ジョシュア・オノマー(トッテナム)
エインズリー・メイトランド=ナイルズ(アーセナル)
キーラン・ドーウェル(エヴァートン)、シェイ・オジョ(リヴァプール)
オヴィ・エジャリア(リヴァプール)

FW
アダム・アームストロング(バーンズリー←ニューカッスル)、
ハリソン・チャップマン(シェフィールド・ユナイテッド←ミドルズブラ)
アデモラ・ルックマン(エヴァートン)、ドミニク・ソランケ(チェルシー)
ドミニク・カルバート=ルーウィン(エヴァートン)
※青字はプレミアリーグ出場経験がある選手。矢印表示はレンタル先←レンタル元


以前からユースを強化すべく、人材発掘とトレーニングメニューや教育プログラムの開発に力を入れていたチェルシーは納得なのですが、不気味なのはエヴァートンです。スタジアム建設を機にビッグクラブの仲間入りをしようとしている古豪は、2016-17シーズンよりロナルド・クーマン監督を招聘しました。セインツ時代から、マット・ターゲット、ウォード=プラウズ、ハリソン・リードらを積極的に起用していたオランダ人指揮官は、エヴァートンではU-20世代に加えてホルゲート、ペニントンを抜擢。若手育成に力を入れています。クーマン監督は、クラブが育てた選手をビッグクラブに持っていかれるセインツ時代の悲哀を繰り返すのか、若手からプレミアリーグ屈指の選手が育ってチャンピオンズリーグ出場に手が届いたスパーズの成功を追いかけるのか。現在のエースであるロメウ・ルカクとロス・バークリーは移籍濃厚ですが…。(ドミニク・ソランケ 写真著作者/CFC Unofficial (Debs))


<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

高齢化マンチェスター・シティから5人選出…プレミアリーグの契約満了選手ベスト11!

プレミアリーグ2016-17シーズン最終節のサンダーランド戦は、チェルシーで716試合に出場したジョン・テリーのラストゲームとなるかもしれません。首位と最下位の一戦であれば、コンテ監督はチームを鼓舞し続けてくれたキャプテンを迷わず起用するでしょう。引退を匂わせる発言が話題となったベテランCBは、プレミアリーグで42本めとなるゴールを決めて有終の美を飾れるでしょうか。青いユニフォームで戦う勇姿を見たいのですが、次の試合が最後のプレミアリーグとなるかもしれない選手は、彼だけではありません。

イギリスメディア「スカイスポーツ」が、契約満了選手のベスト11を選出しているのですが、この顔ぶれならヨーロッパリーグ出場権を狙えるのではないかと思える豪華な布陣です。GKは、マンチェスター・シティでブラボからレギュラーを奪ったウィルフレード・カバジェロ。堅実なセーブを見せる35歳は、ビッグクラブのゴールマウスを任せるのは厳しそうですが、中堅・下位クラブなら評価されるのではないでしょうか。最終ラインにはサニャ、テリー、キルヒホフ、クリシー。サンダーランドのCBキルヒホフは26歳で、今回のメンバーのなかでは唯一の20代。負傷さえ癒えればプレミアリーグで充分通用する選手です。最下位チームに残るという選択肢はなさそうで、昇格クラブや他国から声がかかれば移籍するのではないかと思われます。

中盤では、3人のビッグネームが目を引きます。マンチェスター・ユナイテッドの黄金時代を知るマイケル・キャリックと、マンチェスター・シティの功労者ヤヤ・トゥレ、そしてアーセナルの頭脳サンティ・カソルラ。キャリックとカソルラは契約延長となりそうですが、ヤヤの去就は微妙です。ペップ・グアルディオラ監督は、夏に揉めた代理人ディミトリ・セルク氏とは話したくないのではないでしょうか。今季はアンカーにポジションを移して後ろを締めてくれた34歳のMFは、運動量は多いとはいえず、ペップの好みではないでしょう。ご本人はマン・シティに残りたいと語っており、延長オファー報道もあるものの、高額のサラリーを譲歩してくれるならと声をかけてきたクラブに移籍する可能性もないとはいえません。

キャリックとセントラルでコンビを組むのは、リヴァプールで10シーズンを過ごした古株ルーカス・レイヴァ。左サイドのカソルラに対して、右に入るのはマンチェスター・シティのヘスス・ナバスです。出場機会がほしいと語っていたルーカスは、シーズン後のクラブとの会談次第。ペップが攻撃力とスタミナを買ってSBにコンバートしたヘスス・ナバスは、マン・シティの契約満了選手のなかで唯一残りそうな雲行きです。最前線には、もちろんズラタン・イブラヒモヴィッチ。今季プレミアリーグで28試合17ゴールとまずまずの結果を出したストライカーの未来は「モウリーニョのみぞ知る」でしょうか。マンチェスター・ユナイテッドの指揮官は、「彼の2年めにはわれわれが有利なオプションが付いている」とコメントしていたのですが、何しろ復帰時期未定ですので、どんな結論になるかはわかりません。

以上、高齢化が進むマンチェスター・シティから5人が選ばれたベスト11ですが、既にチームを離れると発表したパブロ・サバレタも含めると、水色のチームは最大6人を放出する可能性があります。ペップ2年めの改革は、どのぐらいの規模になるのでしょうか。こうなると、明日のワトフォードVSマン・シティも観たくなります。チャンピオンズリーグ出場権を争うアーセナルとリヴァプールはもちろん、大量に若手を出すと指揮官が宣言したマンチェスター・ユナイテッドやテリーのラストマッチも気になる最終節は、体が3つはないと足りませんね。エミレーツをテレビ、アンフィールドをパソコンで気にしながらオールド・トラフォードはスマホ、となるとヴィカレージ・ロードはタブレットでスタンフォード・ブリッジは…いや、さすが3つ以上同時は気が散るでしょう。すみません。これから日曜日のスケジュールを検討いたしますので、このへんでお開きということで…。


<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

誤算~リヴァプールとアーセナルはなぜ崩れたのか。

プレミアリーグ2016-17シーズンは、リヴァプールとアーセナルのどちらかが頂点に立つかもしれない…。開幕前、私はこの2チームに大いに期待していました。ヨーロッパリーグのファイナリストになったクロップ監督が、初めてオフシーズンからチームづくりを始めるシーズン。終盤の追い込みでプレミアリーグ2位に食い込んだヴェンゲル監督が、ジャカ、ムスタフィ、ルーカス・ぺレスと要所に適切な補強を施したシーズン。片やはベンテケ、ジョーダン・アイブ、ジョー・アレンを惜しげもなく放出し、もう一方は中核だったはずのジャック・ウィルシャーを出番がなさそうという理由でボーンマスに貸し出しています。多少のケガ人なら耐えうる戦力は整いました。スパーズ以外のライバルは新監督を招聘しており、手探りの序盤は勝ち点を落とすはず。両者ともSBが手薄なのは心配でしたが、継続性というアドバンテージは想像以上に大きいのではないかと考えていたのです。

マンチェスター・シティの6連勝スタートとチェルシーの怒涛の13連勝は予想外でしたが、前半戦終了時にはリヴァプールは首位と6差の2位、アーセナルは9差の3位。コンテ監督のチームが19戦16勝という信じられない快進撃を見せたために差は開いたものの、彼らが最後まで勢いをキープできるとは思えません。リヴァプールとアーセナルは最後まで優勝争いに絡み、逆転もあるかもしれないと、シーズン前と変わらず期待していました。

ところが1月、まずはリヴァプールが崩れました。すべてを獲りにいくクロップ監督が2年連続でリーグカップのセミファイナルに残り、プリマスとのFAカップで再試合を戦ったため、年明けの1ヵ月は今季も9試合となりました。前半戦でチームを支えていたヘンダーソン、コウチーニョらが負傷でつまずき、戻ってきてから復調に手間取ったうえに、マネのアフリカネーションズカップ行きが重なり、2月頭までのプレミアリーグを3分2敗と大クラッシュ。クロップ監督の「走るサッカー」は、TOP6との5勝5分が示すようにベストメンバーが全力を出せばプレミアリーグの頂点を狙える強さなのですが、いかんせんオプションに乏しく、引いた弱者や劣勢のゲームを打開するBプランがありません。ダニー・イングスの長期離脱とスタリッジの大スランプも、誤算だったでしょう。クラヴァンとオリギは調子に波があり、プレシーズンマッチで期待させたグルイッチも負傷に苦しみました。

3月の頭にアーセナルに勝ち、ようやくスランプからは脱したものの、その後もボーンマス戦のドローやクリスタル・パレス戦の完敗があり、追い上げるよりも下からの突き上げを気にする時間が続きました。足りなかったのは選手層の厚みと、ここぞというときにゴールを決めてくれる存在です。今季のレッズを指揮官の古巣になぞらえていえば、ゲッツェ、マルコ・ロイス、香川真司はいたものの、レヴァンドフスキがいなかったチームだったのではないかと思います。新シーズンは、自力で局面を打開できるサイドアタッカーと点取り屋タイプの獲得は必須でしょう。ミルナーとアルベルト・モレノでは心もとない左SBも補強ポイント。グルイッチ、ジョー・ゴメス、ロリス・カリウスの覚醒に期待できなければ、背骨となる中央のラインにも新たなタレントを連れてくる必要があると思われます。

リヴァプールの転落スタートから3週間後に、アーセナルが苦しみ始めました。前半戦はアレクシス・サンチェスのワントップという新機軸が見事にはまり、エジルやウォルコットがフィニッシャーとして活躍する試合が目立ちました。ムスタフィは入団してすぐにプレミアリーグになじみ、2016年は彼の出場試合は無敗です。欠場したエヴァートン戦とマン・シティ戦を落としたものの、年明け早々には復帰してきました。カソルラの離脱とエルネニーのアフリカ行きが懸念でしたが、2月には2人とも揃うでしょう。22節終了時は2位で、チェルシーとの差は8。ラムジー、ジャカ、コクランが彼らの留守をしっかり預かり、首位とのシックスポインターで勝利を奪えば青い背中はすぐ目の前です。

ヴェンゲル監督のチームに漂い始めた陰気な暗雲は、アレクシス・サンチェスとエジルの契約延長報道でした。時を同じくして前者はチームメイトに激怒するシーンが増え、後者はコンディション不良による欠場をきっかけにスランプに陥ります。最初のショックはバーンリー戦でのジャカのレッドカード。98分(!)のアレクシスのPKでこの試合は切り抜けたものの、直後、エミレーツで敗れたワトフォード戦が激震でした。ラムジーが負傷でリタイア、ジルーはハーフタイムでチェンジ。首位攻防戦となるはずだったチェルシー戦の前につまずいたチームは、大事な試合の序盤から明らかにローテンションでした。スタンフォード・ブリッジでもベジェリンが早々に負傷し、1月に足を痛めて休んでいたコクランはトップフォームではなく、アザールにあっさり抜かれてゴールを許します。勝ち点差を12とされ、4位に落ちて優勝争いから脱落したガナーズは、心身ともに最悪の状態でドイツ王者との対決に向かうことになりました。

2試合トータル10対2という惨敗が衝撃的だったため、ヴェンゲル監督のサッカーは限界だという声が高まりましたが、CLの2試合はメンタルの問題がより大きかったと思います。最初の試合はコシールニーが負傷リタイア、2試合めはレッドカード。守備の要を50分前後に失う直前まで、いずれの試合もガナーズは1-1で踏ん張っていました。チームがポジティブな雰囲気をキープし、勝利を求める強い気持ちと集中力を失わなければ強豪相手でも互角に戦えることは、アトレティコ・マドリードに惜敗したレスターが証明しています。2月のアリアンツ・アレナでクラッシュした後は、ヴェンゲル監督の退任を要求するプラカードやデモが見られるようになり、チームが開き直るまでに3ヵ月を要しました。

ワトフォード戦に敗れてからのプレミアリーグ8試合は、2勝1分5敗。最大の誤算はエジルの絶不調、さらには中盤センターの混乱による最終ラインの負担増加。コンテ監督が隔月でイタリアンや日本食のレストランにチームで出かけて結束を強めたように、アレクシス・サンチェスのガス抜きや若手のリラックスを促す試みがあれば、不振の時期を短くすることはできたかもしれません。厳しい後半戦となりましたが、ヴェンゲル監督の3バック導入は秀逸な打開策だったと思います。勝てなくなったチームに変化を起こし、課題だった中盤センターの脆弱さを後ろを増やすことによって解決しようとした新フォーメーションによって、ジャカが落ち着きを取り戻して輝き始め、やがてエジルが復活しました。昨季プレミアリーグで19アシストを記録した司令塔が普通にプレイすれば、それだけでアーセナルが強いのは、最近の4試合を観た方ならおわかりでしょう。カソルラの不在よりも、むしろ11番がピッチの上で不在化していたことのほうが、ジャカが加わった今季のガナーズにとっては、より痛かったのではないかと思います。

「あのとき、決まっていれば…」「あの試合で勝ち点を奪っていれば…」。チャンピオンズリーグ出場権を争っている両チームのサポーターは、最終節を前に悔しさと不安がないまぜになった時間を過ごしていることと思います。椅子を取りそこなったとき、より影響が大きいのはノースロンドンのクラブでしょう。「FAカップ決勝後の会議が終われば、去就を発表する」と語ったヴェンゲル監督は20年7ヵ月の歴史にピリオドを打つのか。「チャンピオンズリーグ出場が条件」と自らの居場所について語ったアレクシス・サンチェスは、明日の結果で未来が変わるのか。アーセナルとリヴァプール、それぞれに思い入れがあった私としては、どちらが4位になっても悔しさと安堵が押し寄せてくる微妙な感覚に襲われるような気がします。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


<スポンサーリンク>


本ブログも参加中のサッカーブログランキングで、最新のサッカー情報をチェックできます。
よろしければ下のバナーのクリックをお願いします!励みになります!
サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

あなたは?番め



人気ブログランキング参加中です。
こちらから応援クリックお願いします!
やる気がぐんぐん上がります!
にほんブログ村 サッカーブログへ にほんブログ村
サッカー ブログランキングへ
スポーツ人気ブログランキング スポーツ人気ブログランキング

いいね!、ブックマーク、シェアはこちらから!

本ブログのFBページに「いいね!」して更新情報や限定お得情報を入手! ⇒Facobookページへ

スポンサーリンク

CHECK IT!

ファーガソンの薫陶 勝利をもぎ取るための名将の心がまえ

新品価格
¥1,365から
(2013/3/9 17:28時点)

アーセン・ベンゲル 勝利の哲学 [DVD]

新品価格
¥1,707から
(2013/3/9 17:28時点)


アレックス・ファーガソン 伝説を創った指導力

新品価格
¥1,575から
(2013/6/29 22:49時点)

カテゴリー

現地サッカー観戦お役立ち情報

激安ホテル&航空券はこちらでGET!

お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』

155,000軒から選べるHotels.com

最低価格保証!世界最大級ホテル検索サイト「エクスペディア」

業界最速で最安値検索!海外格安航空券の検索ならskyticket.jp
直前予約OK!海外格安航空券のエアータウン

ブログ内検索


Google検索

プレミアリーグ関連グッズをGET!

ユニフォームや応援グッズを扱う
サッカー専門ショップをご紹介!

人気クラブのユニフォームならユニオンスポーツ

⇒在庫10,000点以上!レアもの充実のメガストア
 「フットボールMAX」

グーバーウォーク

謎の生物”グーバー”たちが、ブログの中身に合わせて変化!
グーバーを押すと、「ブログの成分分析」もできちゃいます!

blogramで人気ブログを分析

プロフィール

HN:
makoto
性別:
男性
職業:
ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

にほんブログ村新着記事

こちらのランキングもチェック!

忍者アナライズ