おめでとうございます!ハリー・ウィンクスとメイソン・マウントが代表初ゴール!

UEFAユーロ2020予選の最終節、コソボ0-4イングランド。文字にすると順当勝ちに見えますが、この日のスリーライオンズは決していい出来ではありませんでした。GKニック・ポープ、マグワイアの相棒にタイロン・ミングス、中盤はチェンバレン、デクラン・ライス、ハリー・ウィンクス、左サイドにカラム・ハドソン=オドイと、テストを兼ねたようなスタメン。ジョー・ゴメスにつかみかかった件を咎められ、モンテネグロ戦で外されたスターリングが復帰し、ユーロ予選で7戦11発のハリー・ケインが最前線にいるものの、攻撃時の連携に難があったチームは最初のゴールまでに32分を要しました。

6分にタイロン・ミングスがヌヒウに競り負け、ヘディングシュートがゴールの左に飛ぶと、ポープが冷静に右手でセーブ。プレミアリーグで活躍する選手たちは、コソボのアグレッシブなサイドアタックに戸惑っているように見えました。15分にボックス左のハリー・ケインが中央にいたスターリングに打たせると、GKムリッチが左に反応してセーブ。右サイドを制圧していたスターリングは、クロスの精度を欠いています。21分、左からのCKをラフマニがニアでヘディングシュート。中央に入ったボールは、ポープの前にいたハリー・ケインがクリアしました。

サイドからのボールをことごとくカットされていたイングランドは、32分に素晴らしい個人技によって、ようやくゴールを陥れました。右にいたチェンバレンがボックス手前に斜めのパスを送ると、中に入ってきたハリー・ウィンクスが完璧なトラップでドレセヴィッチを抜き去り、GKムリッチと1対1。プレミアリーグで2ゴールしか決めていないスパーズの23歳は、これが代表初ゴールです。ハデルジャナイとラシカにサイドを突破されていたアウェイチームは、中央が堅く、同点ゴールを許しません。前半は0-1、後半に入ってもコソボが攻勢。50分にドレセヴィッチが左足で放ったシュートは、左のポストすれすれを抜けていきます。

53分のコソボのCKは、左からフリーで上がったラフマニがヘッドを枠に収められず。チルウェルのサイドで負けていたイングランドは、狙いなきラストパスに助けられています。59分、中央に斬り込んだハドソン=オドイのミドルはクロスバーの上。61分にスターリングがゴールラインまで抉り、ニアのハリー・ケインに転がすと、右足のボレーはポストに阻まれてしまいます。直後、ハドソン=オドイに代わってラシュフォード。72分にはチェンバレンが下がり、プレミアリーグ4ゴールのメイソン・マウントが中盤に入ります。

攻めあぐんでいたイングランドが追加点を奪ったのは79分。スターリングのクロスをアリティがカットし、ファーに浮いたボールがハリー・ケインの足元へ。エースが冷静にボレーを決め、今予選で全試合ゴールを達成しました。これでラクになったイングランドは、83分に勝負を決める3点めをゲットします。中央をドリブルで上がったスターリングが、左のラシュフォードにラストパスを通すと、右足のコントロールショットがファーサイドのネットを揺らしました。

締めの1発は91分、本日2発めの代表初ゴールはメイソン・マウントです。ボックス手前でハリー・ケインがインターセプトに成功し、中央にラストパス。チェルシーの新鋭が、倒れ込みながらの左足シュートでGKの指先を抜きました。若い選手たちが、目に見える結果を残せたのが最大の収穫。ハリー・ウィンクスとメイソン・マウントの記念すべきゴールシーンを記録したくて書いたレポートです。ユーロの本大会でレギュラー当確なのは、ハリー・ケイン、スターリング、マグワイア、アーノルド、チルウェル、ピックフォードといったところでしょうか。残る椅子は5つ。欧州を興奮させるヤングスターの台頭に期待したいと思います。


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チルウェル、アーノルド、タミー・アブラハム…7発圧勝のイングランドの若きタレントに注目!

ユーロ予選9節、イングランドがモンテネグロに7-0で圧勝し、本大会出場を決めました。スリーライオンズの通算1000試合めとなったこの試合は、試合前の合宿でジョー・ゴメスと揉めたスターリングの欠場が話題になりました。直前のプレミアリーグで戦ったばかりだった2人は、あの試合の終盤に漂った緊張感をそのまま持ち込んでしまったのでしょうか。サウスゲート監督にしてみれば、プレミアリーグ11戦7発のスピードスターの起用を諦めるのは痛手ですが、ジェイドン・サンチョ、ハリー・ケイン、ラシュフォードの3トップなら充分です。中盤にメイソン・マウントとハリー・ウィンクス、最終ラインの両サイドにアレクサンダー・アーノルドとチルウェルといった若手を揃えたチームは、スピーディーな攻撃でウェンブリーに集まったサポーターたちを歓喜させました。

モンテネグロ戦の最大のトピックスは、ユーロ予選で7試合11ゴールと確変が止まらないハリー・ケインのハットトリックですが、プレミアリーグで活躍する4人のU-22にフォーカスすれば、すべてのゴールを紹介できてしまう一戦でもありました。最初に取り上げたいのは、25分までに3アシストを決めたベン・チルウェルです。11分に中央に持ち込んだレスターのSBが、ボックス右で待っていたチェンバレンに通した浮き球は、ラドノヴィッチの頭上を越えてサイドアタッカーの足元に届く完璧な軌道でした。クロスに狙ったシュートがサイドネットに突き刺さって1-0。勢いに乗ったイングランドは、容赦なくサイドを制圧し続けます。

18分、左からのFKのキッカーはチルウェル。GKミヤトヴィッチが飛び出せない絶妙なボールがハリー・ケインの頭にピタリと合い、エースは優しくタッチするだけでOKです。24分のCKも、チルウェルの文句なしのキックがDFの前に走り込んだハリー・ケインに届き、GKの足元に叩きつけるお手本通りのヘディングシュートがあっさり決まりました。セーフティーリードを得たイングランドは、30分に4点めをゲットします。2人めの22歳は、マーカス・ラシュフォード。ショートコーナーから上がったクロスをマグワイアがヘッドで叩くと、ミヤトヴィッチが弾いたボールがマン・ユナイテッドのエースの前にこぼれます。左足のタッチでマークを外した11番が強烈なシュートを放つと、ボールは右のサイドネットに吸い込まれました。

37分の5点めは、昨季プレミアリーグで12アシストを記録した右SBのアーリークロスが決め手となりました。トラップで浮いたボールを何気なく蹴るアーノルドの技術と、DFに当たってコースが変わったボールをスパイクの裏で止めたハリー・ケインの判断はいずれも絶品。DFがニアを押さえるべく滑った瞬間、ストライカーはGKも同じコースをケアしていると見てファーサイドのネットに転がしました。前半で5-0なら、サウスゲート監督は戦況を気にせず、試したい選手を投入できます。57分にチェンバレンとハリー・ケインに代えて送り出されたジェームズ・マディソンとタミー・アブラハムもまた、22歳の成長株です。

66分、タミー・アブラハムをポストに使ったラシュフォードがボックス左を突破すると、メイソン・マウントのシュートをショフラナツがうまく処理できずにオウンゴール。84分の締めの1発は、今季プレミアリーグで絶賛売り出し中のストライカーによるものでした。チルウェルのインターセプトからのショートカウンター。縦パスを受けたジェイドン・サンチョがグラウンダーを入れると、ニアに入ったタミー・アブラハムが右足のスライディングボレーでGKの脇を抜きました。ハリー・ケインがアラン・シアラーの代表通算30ゴールをかわして歴代6位に躍り出た日に、チェルシーの新エースは代表初ゴールです。

すべてのゴールシーンに若手が絡んだスリーライオンズ。2022年のカタールと2026年の北中米共同開催が、俄然楽しみになってきました。タミーアブラハムがワントップに入り、メイソン・マウント、ジェームズ・マディソン、ラシュフォードが2列め。中盤センターにはデクラン・ライスとロングスタッフ、最終ラインはアーノルド、クラーク=ソルター、フィカヨ・トモリ、チルウェル、GKヘンダーソン。おお、ジェイドン・サンチョとフィル・フォーデンが外れてしまいました。チョードリーやトゥアンゼベも捨てがたく、ドワイト・マクニール、グリーンウッド、ライアン・セセニョン、モルガン・ギブス=ホワイトの10代たちも成長が楽しみです。22歳以下だけでもこれだけのメンバーが揃うイングランドが、半世紀以上届かなかった世界の頂点に立つのではないかと注目しています。


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一貫性、スピード、コミュニケーション…関係者と現場が指摘するVARの改善ポイント。

「プレミアリーグとプロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド(PGMOL)は、今季から導入されたVARについて、意志決定の一貫性の向上、判断プロセスの高速化、ファンに対するコミュニケーションの改善に着手している」

新しいシステムには議論が付き物。2019-20シーズンより登場したVARは、数々のフラストレーションと論争、賛同を巻き込みながら、プレミアリーグのピッチに溶け込もうとしています。VARの責任者であるネイル・スウォーブリックさんは、いいスタートを切ることができたと自画自賛し、これまでの運用について10点満点で7点とコメント。「2年以内には8~9点になるかもしれない」「進化させるために、常にオープンな姿勢をキープしており、暴走することはない。フィードバックを受けて、改善すべきポイントを見極めたい」と、楽観的な見方を示しています。

「改善が必要」と語ったのは、今週に入ってからシステムと運用の評価を実施したレフェリーズチーフのマーク・ライリーさんです。冒頭の発言のとおり、一貫性とスピード、コミュニケーションに課題があると認識しているものの、「コンペティションの完全性に影響を与える恐れがあるので、今季の実質的な変更はない」と明言。ベーシックなルールは変えず、運用レベルでの改善を進めていく方針のようです。

プレミアリーグ11節を終えた時点で、ジャッジが覆ったのは27回。そのうち16のシーンでゴールが取り消されています。イギリスメディア「フォー・フォー・トゥー」によると、最も多くの勝ち点を失ったのは、4ポイントのウルヴス。3勝7分2敗で8位のチームは、昨季までのルールなら6位だったと指摘されています。3ポイントをプラスされたクリスタル・パレスは12位から13位に落ち、同じく1勝分をプレゼントされたサウサンプトンは最下位にいるはずでした。2ポイントをロストしたマンチェスター・シティに対して、リヴァプールはプラスマイナスゼロで、12節の直接対決のジャッジが正しかったとすれば、両者の差は7ポイントとなります。


「VARによるジャッジにかけていい時間は30秒~1分にするべき。それを超えるならば、その判定は見直しが必要な誤審でない」(ガリー・リネカー)
「問題は一貫性だろう。ある週末にはペナルティではなく、次の週にはペナルティになる。私にとっては、それが重要なポイントだ」(ジョゼ・モウリーニョ)


評論家の指摘と、クラブの意見はほぼ一致しているようです。「ファンは不幸だ。関係者は改善が必要と考えなければならない」と語気を強めたアストン・ヴィラのクリスチャン・パースローCEOも、「改善が期待されているのは、ジャッジのスピードと一貫性だ。スタジアムにいる私たちにとっては、ジャッジする前、最中、決定後に何が行われたかがわかるコミュニケーションが必要だと思う」とコメントしています。

先般行われた協議に際して、プレミアリーグのクラブから挙がったのは、「オフサイドラインの設定が未だアナログ」「レフェリーがピッチサイドモニターでリプレイを確認したことがない」といった正確性に関する不満や要望でした。「1試合につき、各チーム3回までのチャレンジを導入してはどうか」という声も多く、ジャッジに対してVARのサポートを受けるかどうかをレフェリーが判断している現状を懸念する関係者が多数派となっています。

「1分以内は現実的ではない」「チャレンジシステムは時間稼ぎのツールと化す可能性がある」。プレミアリーグとPGMOLは、レギュレーション変更による新たな混乱を回避し、現状の課題解決にフォーカスする意向です。当面はスピードが上がらなくても、一貫性とコミュニケーションが改善すれば、ファンやクラブの納得感は高まるのではないでしょうか。パーフェクトなジャッジメントには辿り着けなくても、明らかな誤審やモヤモヤ感が減れば、多くの人々がVARの存在をポジティブに捉えられるようになると思います。しばらくは、個別のジャッジに関する論争が続きそうですが、改善に期待しましょう。


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なぜ強い?どこが変わった?プレミアリーグで2位に躍進したレスターのスタッツをチェック!

最高です、ブレンダン・ロジャース!プレミアリーグ首位のリヴァプールと8ポイント差の2位。「引いて守ってロングカウンター」からのモデルチェンジに成功したレスターの強さは本物でしょう。12節までの29ゴールはマンチェスター・シティに次ぐ得点力で、8失点は今季プレミアリーグ最少です。2節に新生チェルシーと引き分けたチームは、6節のトッテナム戦を2-1の逆転勝利。先週末のアーセナル戦は、テンポのいいパスワークでねじ伏せた2-0完勝でした。リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドにアウェイで惜敗したものの、ビッグ6相手に2勝1分2敗という戦績には文句のつけようがありません。

即戦力補強はデニス・プラートとアヨゼ・ぺレスのみ。ハリー・マグワイアの後釜を獲らなかったにも関わらず、クリーンシート5回の堅守と多彩なアタックを実現したのは、ロジャース監督の采配によるところ大です。セルティックで2シーズン連続のトレブルという偉業を成し遂げ、2月にレスターにやってきた46歳の指揮官は、チームにどんな変化をもたらしたのでしょうか。スタッツをチェックしてみると、最初に目を引くのはポゼッション率の高さです。55.1%は、マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシーに次ぐ4位。シュート170本はノースロンドン勢を上回っており、マンチェスター・ユナイテッドと4本差の5位に食い込んでいます。

レスターのアタックというと、今季プレミアリーグ11ゴールで得点王争いのTOPに立つジェイミー・ヴァーディーに目がいきがちですが、警戒すべきはヤングスターを揃えた中盤です。フォーメーションは4-3-3あるいは4-1-4-1。ティーレマンスとジェームズ・マディソンの22歳コンビがヴァーディーの後ろでチャンスメイクを果たし、アウトサイドではニューカッスルから来たアヨゼ・ぺレスと21歳のハーヴィー・バーンズがSBと連携します。ティーレマンスのスルーパス10本はジョルジーニョに次ぐリーグ2位で、9本のジェームズ・マディソンは3位です。

CBの負担を減らす役割を担う22歳のエンディディも、ダイレクトパスを駆使したアタックに顔を出すことが多く、リカルド・ペレイラとチルウェルがオーバーラップするとゴール前に3~4枚が揃う形になります。「縦パス1本でヴァーディー」が看板だったチームは、コレクティヴなパスワークでラインの裏を陥れる攻撃的なチームに変貌を遂げました。引いた相手に対しては、ティーレマンスとジェームズ・マディソンのミドルが飛んできます。1試合あたりのボックス外からのシュートは6.7本で、マンチェスター・ユナイテッドに次ぐ2位。プレースキックのスペシャリストたちは、セットピースから5ゴールを生み出しています。

プレミアリーグ最少失点の堅守を誇る4バックについては、2つのスタッツを紹介しましょう。まずはパス本数。レスターは、TOP20に4枚全員が入っている唯一のチームです。835本のソユンチュがリーグ4位、ジョニー・エヴァンスが757本で9位、707本のリカルド・ペレイラと701本のチルウェルが14位と15位に入っており、丁寧なビルドアップからスピーディーな攻撃に移行する指揮官のコンセプトが浸透していることが窺えます。

タックル成功266回は、2位のブライトンを30回以上引き離すぶっちぎりのTOPです。アンカーのエンディディが59回で今季プレミアリーグNo.1、右サイドのリカルド・ペレイラが54回で2位。レッズやマン・シティほど前線で奪えるチームではありませんが、最終ラインの手前でアグレッシブなチェックを繰り返すことで、マグワイアが抜けた4バックの負担を軽減しています。

2015-16シーズンに奇跡的な優勝を果たしたときは、ポゼッション率が最も低いカウンター主体のチームで、3月までは半信半疑でした。しかし今季は、ノースロンドン勢やマンチェスター・ユナイテッドを凌駕する数字を残しており、リスペクトを込めて「優勝候補の一角」と呼びたくなります。「タイトルレースについては考えていない。チームの発展と改善を考えているだけだ。私がいる間に、欧州に連れていくことができたら素晴らしいね」。シーズンが終わったとき、ロジャース監督と選手たちには何がもたらされるのでしょうか。若いチームの快進撃に、引き続き注目してまいります。


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アーノルドはハンドか否か…改正ルールを確認しつつ、マイケル・オリバーのジャッジを再現!

本拠地アンフィールドに鳴り響くチャントと、マン・シティへの容赦ないブーイングに後押しされ、リヴァプールが3-1で完勝したプレミアリーグ12節のシックスポインター。現地でも日本でも、さまざまなメディアやSNSで「3つのハンド」が議論となっています。2つは連続性のあるシーンで、開始5分にファビーニョが決めたスーパーショットの直前にあったベルナルド・シウヴァとトレント・アレクサンダー=アーノルドのプレイ。そしてもうひとつは83分、左からボックスに入ったスターリングが浮かしたボールが、アーノルドの手に当たったシーンです。

自らが応援しているクラブと選手を支持したい熱きサポーターと、フットボール絡みの論争にはとにかくモノ申したいOB、評論家、元選手、マニアが入り混じり、ああでもないこうでもないと舌戦が繰り広げられるのは「プレミアリーグあるある」のひとつです。最近はここにVARの是非論や運用に関する見解が喰い込み、話を複雑にします。ベルナルド・シウヴァはハンドか?アーノルドはどうか?レッズボールのFKか、マン・シティのPKか、ファビーニョのゴールか?さまざまな意見を目にするなかで、6月にIFABが導入したハンドの改正ルールを知らずに声を挙げている方が少なくないことに気づきました。

この機会に、あらためてハンドに関する現行ルールを紹介しつつ、主審のマイケル・オリバーさんの主張を想像してみようというのが本稿の趣旨であります。まずは、レッズの先制ゴールのシーンを振り返ってみましょう。右サイドからデブライネが上がり、ベルナルド・シウヴァが浮き球を送ったところからリプレイスタート。バウンドしたボールに対応したファン・ダイクがヘッドで競り勝つと、狙っていたベルナルド・シウヴァがこぼれ球をさらい、一気にボックス右に侵入します。

やや強引だったドリブルはデヤン・ロブレンがカットし、浮いたボールがベルナルド・シウヴァの腕にヒット…これが第1の論点。マン・シティのプレーメイカーの腕で跳ねたこぼれ球はまっすぐ中央に向かい、アレクサンダー・アーノルドの右腕に当たりました。アグエロとデブライネが一斉に手を挙げ、ハンドをアピールしたこのシーンが、第2の論点となります。

当たった瞬間、ファールを回避しようとしたSBは反射的に手を引っ込め、ボールを拾ったファン・ダイクが外にいたロバートソンにつなぎました。縦パスをもらったマネがドリブルで上がり、ボックス左に持ち込むと、サラーめがけてグラウンダーをフィード。カットされたボールをギュンドアンが何とか掻き出しますが、これがファビーニョの足元に転がってしまいます。ワントラップしたアンカーのシュートは、ニアを抑えきれなかったロドリの脇を抜けて、ニアポストすれすれに突き刺さりました。

さて、ここで6月より施行されたハンドの新しいルールを紹介しましょう。IFABは変更の趣旨について、「ハンドはより明確にする必要がある」「選手が手や腕でボールをキープまたはコントロールして、大きなアドバンテージを得た場合に処分する」と説明しています。


■反則
・手や腕をボールの方向に動かしたり、手や腕で意図的にボールに触る
・手や腕でボールを触れた後、ボールをキープしたりコントロールすることで、ゴールあるいは決定機となる
・(偶然であっても)手や腕に当たったボールがそのまま相手のゴールに入る
■通常はハンドを取られる
・選手の体を不自然に大きく見せた手や腕にボールが当たる
・肩よりも上にある手や腕にボールが当たる
■通常はハンドではない
・自らの頭や体に触れたボールが、そのまま手や腕に当たる
・近くにいる相手選手の頭や体、足から、そのまま手や腕に当たる
・手や腕が体の近くにあり、不自然に体を大きく見せていない状態
・倒れている状態で、体を支えるための手や腕がグラウンドと体との間にある
(日本サッカー協会「サッカー競技規則2019/20」より構成)


よくある誤解が、「選手の腕が体から離れていたらハンド」「偶然でも当たったらハンド」ですが、ルールにはそのような記述はありません。腕の位置に関するIFABの説明はこうです。「肩の高さを越えた手や腕が自然な位置であることは、まずありえない」。偶然性については、攻撃側は意図しなくても当たったボールが決定機やゴールになればファールとされるのに対して、守備の選手は「ボールの方向に手や腕を動かしたり、不自然な位置に手や腕を持っていかなければ、偶然のヒットはハンドではない」とされています。

あのとき、マイケル・オリバーさんはルールに忠実に仕切ったのではないかと思われます。ベルナルド・シウヴァに当たったボールはまっすぐアーノルドのほうに飛んでおり、アドバンテージはないのでハンドは取らず。アーノルドは両手を下に向けて開いており、マン・シティのMFに当たったボールを手を動かさずに受けているのでこちらもセーフ。いずれかをファールと見做したのであれば、マネに縦パスが出た時点で止めているでしょう。「VARはアレクサンダー・アーノルドのプレイをチェックし、ハンドには該当しないというピッチ上のジャッジを確認した」としたプレミアリーグの発表とも符合します。

ルールがデジタルなら、話はこれで終わりですが、第1の論点では「決定機かどうか」、第2には「不自然かどうか」といったあたりにレフェリーの主観が介在するので、議論になるのは必至です。それでも、マイケル・オリバーさんのジャッジは妥当だったのではないでしょうか。「最も正しいと思われるジャッジをした」ということではなく、「いくつかの可能性のなかで、妥当性のあるひとつの選択肢を取った」という意味合いです。83分にスターリングの蹴ったボールがアーノルドの手に触れたシーンもまた、ルールに照らし合わせればセーフでしょう。アーノルドが下げていた手はボールに向かって動いておらず、タッチを避けられない状況でした。

先制ゴールのシーンは、ファン・ダイクの判断力とファビーニョの素晴らしい一撃に拍手を送りたいと思います。アーノルドのすぐ近くでボールを確認し、アグエロやデブライネが叫ぶのを聞いていたCBは、こぼれ球を外に蹴り出してベルナルド・シウヴァのハンドをアピールし返してもおかしくありませんでした。あそこで冷静にロバートソンにつないだからこそ、その直後にゴールが決まったのです。白黒が明確な定義ができない以上、レフェリングに関する議論をゼロにすることはできないだろうなと思いつつ、今もなお、リヴァプールの選手たちの的確な判断とプレイに心が震えるのであります。「これがプレミアリーグで無敗の選手たちだ、やっぱり凄い!」と。


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プロフィール

HN:
makoto
性別:
男性
職業:
ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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