プレミアリーグ今季第1号!「暴れん坊将軍」サンダーランドのディ・カーニオ監督解任!

この写真を最初に見たとき、どこのマフィアかと思いました(笑)。サンダーランド監督、パオロ・ディ・カーニオ、45歳。彼は今回、残念なことに、今季のプレミアリーグ解任監督第1号にご指名されてしまいました。セルティックやアストン・ヴィラを率いた名監督、マーティン・オニール監督の後を受け、3月にサンダーランドの監督に就任。当初はピッチ上での情熱的なオーバーアクションでファンの喝采を浴び、降格寸前のチームの救世主になると期待されましたが、結局のところは16位だったチームを17位でフィニッシュさせただけ。2勝2分3敗という成績も微妙です。

とはいえ残留は残留。最大のミッションはプレミアリーグに残ることだったので、クラブが彼を解任する理由はありません。2013-14シーズンも引き続き、チームの指揮を執ることになると、ここからが元暴れん坊の本領発揮。何しろ、現役時代はユヴェントスでトラパットーニと揉め、ACミランでカペッロ監督と対立し、それぞれクラブから追放された男です。シェフィールド・ウェンズデー時代には、レフェリーを突き飛ばして、今回のルイス・スアレスより1試合多い11試合の出場停止処分を受けています。純粋で頭に血が上りやすい人なんでしょうね。

もう少し、脱線してもいいでしょうか。ディ・カーニオは、2001年にはFIFAフェアプレー賞を受賞していますが、これはこれで素晴らしい話です。彼が当時所属していたのは、ウエストハム。エヴァートンとのアウェイ戦は、1-1のまま残り時間わずか。ウエストハムが攻撃を仕掛け、ロングボールがペナルティエリアに飛ぶと、相手GKが味方FWと交錯して負傷。倒れ込んでいる間にディ・カーニオにパスが出されます。ゴールはガラ空き。蹴り込めば決勝ゴールで勝ち点3。しかし彼は、パスを手でキャッチして、ドクターをピッチに入れるように呼びかけます。サポーターは彼の行動を称賛しますが、勝ち点2を失った当時のハリー・レドナップ監督は渋い顔。「彼のスポーツマンシップは素晴らしいが、同じことを誰かが自分たちにしてくれるとは思えない」。これに対する、ディ・カーニオのセリフがイカしています。

「試合中は相手選手はもちろん敵だ。でもケガをした瞬間に敵じゃなくなる。仲間なんだ。手をさしのべるのは当然だ」

…かっこいいのですが、「ゴールを決めてからドクター」じゃダメだったのかと思ったのは、私だけではないと思います。とはいえ、このエピソードは多くのファンやサッカー関係者の共感を呼び、FIFAフェアプレー賞。トラパットーニさんがイタリア代表監督だったとき、ディ・カーニオを招集するか聞かれて「伝染病でも発生してイタリア人が全員倒れたら、あるかもしれんな」と吐き捨てたというエピソードがあり、代表には縁がなかった彼の唯一の勲章です。

さて、話を戻しましょう。そんなまっすぐで暴れん坊なイタリア人監督は、残留が決まって引き続きチームをみることになったわけですが、このオフは大きなチーム改革を断行。何と9人放出、11人獲得です。掟破りの総とっかえ。獲得した選手は、なかなかの顔ぶれ。アーセナルの控えGKマンノーネ、フランスからMFのエル・ハジ・バとカブラウ、オランダのNEDからはアメリカ人FWアルティンドール、リヴァプールからイタリア人FWボリーニ。極めつけは、ユヴェントスから獲得したバリバリの現役代表FWジャッケリーニです。17位のクラブの補強としては、懸念より期待が先に立ついいチャレンジなのかもしれませんが、問題は監督がチームを作り上げられるかどうか。ポーカーでカードの総とっかえをすれば、スリーカードすらも簡単に揃わないのは誰もが知っていること。果たして…。

プレミアリーグが始まって5試合が消化されましたが、サンダーランドは最下位。1分4敗と、唯一の未勝利チームです。話題になるのは、サッカーの内容よりも、ディ・カーニオ監督のエキセントリックなチーム指導のエピソードばかり。練習中や移動中の携帯電話禁止はともかく、ケチャップやマヨネーズ禁止は、チームとして必要な規律なのか、云々。成績が悪くても、チームのムードがよくて期待感が漂っていれば我慢のしようもありますが、どこをどう取っても弁護のしようがない状態だったのでしょう。かくして、プレミアリーグ監督解任第1号は、強面の青年監督と相成りました。当面はコーチが代理監督を務め、後任探しが進められるようです。

ジャッケリーニ、マンノーネ、ボリーニ、ドッセーナは、イタリアン・コネクションで監督が口説いた選手たちなんじゃないでしょうか。呼ばれてその気になって、2ヵ月もしないうちにボスがいなくなる、というのはつらいですね。人事に運と悲哀はつきものですが、実力ある彼らにいいサッカー人生が待っていることを願うばかりです。ちなみに、私の心の中の「プレミアリーグで最初に解任される監督予想」は、ニューカッスルのアラン・パーデュー監督だったのですが、あちらももしトップが飛べば、フレンチ・コネクションの解体作業が進みそうですね。サッカー界は、実力だけではいかんともしがたい、運と結果の世界。自分の思う通りの景色を見たいのなら、勝って勝って勝ち続けるしかありません。モイーズ監督、よろしくお願いしますね!(冷静に考えたら「明日は我が身」です。ファーガソン代理監督、なんていう話は聞きたくないですね)

(写真著作者 エマヌエレ・ジャッケリーニ/Biser Todorov  パオロ・ディ・カーニオ/East Ham Bull)

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ダレンベントはヴィラからフラムへのローンなのでサンダーランドには来てませんよ

今回も楽しく読ましてもらいました
  • ファゴット
  • 2013/09/24(Tue)08:35:34
  • 編集

コメントありがとうございます。

ファゴットさん>
失礼しました。先日、チェルシー×フラムでベントのことを書いたばかりなのに、すみません。あわてていたようです。訂正させていただきました。
  • makoto
  • 2013/09/24(Tue)13:58:12
  • 編集

あなたは?番め



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