赤字総額は800億円!? 獲りも獲ったりプレミアリーグ全20クラブの移籍収支公開!

この夏のプレミアリーグ各クラブの推定移籍収支について、「Transfermarket」のデータを使って「Qoly」がまとめてくれています。いやいや、派手に使いましたね。全体のプラスマイナスでいえば、726億円のマイナス。支出総額が1550億円ほど(ここはさまざまな推定額が公表されており、「Transfermarket」は高めです)となっており、他国に比べて、プレミアリーグのクラブは倍以上のお金を市場に投じている計算になります。

「Qoly」は、同じ計算をセリエAでもやっておりましたが、比べてみると数字がケタ違い。支出のトップがASローマの80億円、収入ではトリノの50億円。収支総額でいうと、いちばん黒字を出しているACミランの22億円から、8位までが黒字。16位までのクラブは、赤字を7億円以内に抑えており、最も赤字だったローマでも35億円です。プレミアリーグでは、チャンピオンズリーグに出場するクラブではないQPRやウエストハムが、セリエAトップクラスと同等の移籍金赤字となっているわけです。1クラブあたり100億を超えるテレビ放映権料収入や、稼働率80%を軒並みクリアしている満員のスタジアムの威力が、補強意欲にドライブをかけているのは間違いないでしょう。


【2014-15シーズン プレミアリーグ移籍収支ランキング】金額は推定 単位:億円
1位/サウサンプトン         収入179 支出110 +69億円
2位/スウォンジー・シティ     収入44 支出40   +4億円
3位/ストーク・シティ        収入6 支出5    +1億円
4位/アストン・ヴィラ        収入2 支出13   -11億円
5位/トッテナム          収入52 支出63  -11億円
6位/バーンリー          収入0 支出13   -13億円
7位/チェルシー          収入145 支出160 -15億円
8位/サンダーランド        収入13 支出28  -15億円
9位/WBA             収入3 支出24   -20億円
10位/レスター・シティ       収入0 支出21   -21億円
11位/クリスタル・パレス      収入3 支出24   -21億円
12位/ニューカッスル・ユナイテッド 収入24 支出49  -25億円
13位/QPR             収入29 支出63  -34億円
14位/ハル・シティ         収入28 支出62  -34億円
15位/ウェストハム・ユナイテッド  収入7 支出48   -42億円
16位/マンチェスター・シティ     収入50 支出98   -48億円
17位/エヴァートン           収入3 支出60   -57億円
18位/リヴァプール           収入139 支出227 -87億円
19位/アーセナル           収入23 支出152 -129億円
20位/マンチェスター・ユナイテッド 収入62 支出290 -227億円


データを眺めていて気になったのは、「全体的に売却益が少ないこと」「トッテナムの堅実さ」「マンチェスター・ユナイテッドの収入の少なさ」です。収入が100億を超えているクラブのうち、チェルシーは80億円以上のダヴィド・ルイス、リヴァプールは110億といわれるスアレスの収入があり、自前で育てた選手やキャリアアップさせて高値をつけた選手で高収入を得ているのはサウサンプトンのみ。中堅以下のクラブは、それなりの値段で選手を売ることができておらず、「育成した選手を活躍させてプレミアリーグに残留し、彼らを売って経営を安定させる」という、中小クラブのセオリーが成立していません。先日のイングランドVSノルウェーで、ウェンブリーの観客数が改修後最低となる不人気ぶりが、代表に食い込んでくる若手の少なさ、弱いイングランドに対する期待感のなさを物語っています。自国のスター選手が出てこない状況が続けば、プレミアリーグからファンが離れていくことにもなりかねません。

トッテナム、マイナス11億円ですか。相変わらず堅実ですね。ロビー・キーンの買い戻しでリヴァプール相手にひと儲けし、ファン・デル・ファールトやベルバトフをきっちり売り抜けていた頃から、トッテナムの商売上手ぶりには一目置いていました。昨季は「ベイル資金」で大量補強し、クラブの成績が上がらなかったことで批判がありましたが、2年めとなる選手たちの勝負はまだ終わっていません。今季、ポチェッティーノ新監督が、昨季獲得したシャドリやラメラを再生させてチャンピオンズリーグ出場権を獲得しようものなら、50億円以上のマイナスを出して補強した「赤字トップ4」をまとめて笑い飛ばす格好になりますね。大物を放出したわけでもないのに、収入が50億を超えているのも「売り上手」のトッテナムらしいなと思います。

そしてマンチェスター・ユナイテッドですが、いくらフリートランスファーのベテランが多かったとはいえ、10数人の選手を放出して収入60億は少なすぎます。彼らに「パニック」があったとすれば、相場より高額でディ・マリアやルーク・ショーを獲ったことより(CL出場権がないので泣く泣く、ですね)、移籍市場最終盤で香川真司、ウェルベックをお買い得価格で売り叩き、クレヴァリーはともかくチチャリートまで出したことのほうだと思います。最後の3日という短期間で、すべての移籍話がまとまったのは、「選手が移籍を望み、スピーディーに合意したから」でしょう。事実、移籍した選手のなかで「出ていきたくなかった」というニュアンスを醸し出している選手はひとりもいません。

こうなったきっかけは、キャピタルワンカップで3部のミルトン・キーンズ・ドンズに0-4惨敗した直後に、「私は2軍チームの選手たちをチェックしなければならなかった」と口走ったファン・ハール監督の心ないひとことではないでしょうか。レギュラーではなかったものの、重要な場面でクラブに貢献してきた彼らは、2軍呼ばわりされて完全に切れてしまったのではないかと思います。香川真司の11億弱、ウェルベックの28億は、それぞれ2~5億ぐらい上乗せできたように思いますが、選手の移籍したい気持ちが強く、クラブが引き留める材料を持っていなければ、「出すことありきで、買い叩かれる」交渉になるのも仕方がありません。

先日、スイスのアナリストグループ、CIESフットボール・オブザーバトリーが、「ハメス・ロドリゲスは35億、ダヴィド・ルイスは40億、ディ・マリアは60億円ほど相場より高い。移籍金の危ない高騰に対して、欧州サッカー界の経済成長が追いついていない」という警告を発していました。今までは、スペインの2強やオイルマネーが勝手にやっていることと対岸から笑っていられた移籍金高騰は、今季は大型補強のマンチェスター・ユナイテッドをはじめとするプレミアリーグのクラブが煽ったところが多分にあると思います。どうすれば抑えられるのか?といわれると、サラリーキャップや、「チケット代下げろ!」といいながら街を練り歩くぐらいしかアイデアが浮かびませんが、どこかでこの傾向にストップがかからないと、特に移籍収支で大きな赤字を計上しているクラブが多いプレミアリーグは痛い目に遭うと思われます。うーん、心配です。プレミアリーグも、マンチェスター・ユナイテッドも。


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移籍金の高騰もそうですが、年棒の高騰もすごそうですね。
  • リバサポ
  • 2014/09/06(Sat)12:20:19
  • 編集

コメントありがとうございます。

リバサポさん>
そうですね。「報道されているサラリーが事実なら」ではありますが、モウリーニョ監督とレアル・マドリードのペレス会長が、ルーク・ショーやディ・マリアに法外な年棒を払いたくなかったというコメントを出してますね。マンチェスター・ユナイテッドは、どこかで仕切りを入れないと、欧州をミスリードする存在になりかねません。今回を反省して、冬以降はきっちり引くべき線を引いてほしいです。
  • makoto
  • 2014/09/06(Sat)21:42:03
  • 編集

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