やはりあの2チームがワンツー!プレミアリーグ・負傷者が多かったクラブランキング

アグエロ、ジルー、ジエゴ・コスタ、ファン・ペルシ、スタリッジ、エジル、ウィルシャー、キャリック、コンパニ、そして最後にシュナイデルラン、ウェイン・ルーニー。今季のプレミアリーグは、例年にもまして主力選手のケガに振り回されたクラブが多かった印象があります。このたび、イギリス紙「テレグラフ」が、今季プレミアリーグにおける「負傷者が多かったクラブランキング」を掲載していましたが、TOP3はマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、ストークでした。

最終ラインが満足に揃えられず、ブラケットやマクネアを駆り出して埋めた時期を2度も体験したファン・ハール監督は、序盤に大量のケガ人を出さなければ、もっと早くチームのクオリティを上げられていたでしょう。新戦力のルーク・ショーが6回、ディ・マリアが5回。キャリックは18試合の出場に留まり、DFの最多出場はスモーリングの21試合。「チェルシーのいつもの4バック」で出場試合数がいちばん少なかったのがアスピリクエタの26試合だったのを見れば、このクラブの最終ラインがいかに「日替わり定食」だったのかがわかります。他クラブに比べて練習中の負傷の多さが目立ったマンチェスター・ユナイテッドは、おそらく練習方法やコンディショニングに問題を抱えているのでしょう。ファン・ハール監督は「ケガ人が多くて不運なシーズンだった」で片付けてはいけません。チェルシーとの勝ち点差15を埋めるには、サッカーの質を上げるだけでなく、回数ベースで首位クラブの1.5倍となっている負傷防止策も必要です。

ディアビを筆頭に、ウィルシャー、ウォルコット、ドビュッシー、アルテタ、ジルー、エジル…アーセナルもまた、負傷者の多さに泣きました。ベストメンバーが揃えばチェルシーを追う一番手であることは、終盤の怒涛の連勝で証明済み。プレミアリーグ開幕当初に試していた4-1-4-1がうまくはまらず勝ち点を落とし、秋から年末の主力の不在時にスウォンジーやストークに不覚を取ってしまったことが、チェルシーの独走を許す要因となってしまいました。来季に向けてストライカー、セントラルMF、CBを強化し、負傷者を抑えられれば、ヴェンゲル監督がプレミアリーグ首位の座に返り咲くのも不可能ではないと思います。

3位のストークは、ウォルターズ、ボージャン・クルキッチ、シドウェル、オデムウィンギなど、攻撃を担うタレントを欠きながら戦うシーズンとなりましたが、この負傷者の多さでエヴァートンをしのぐプレミアリーグ9位は大健闘です。前のフォーメーションを固めづらかったため、得点力は高くなかったものの、失点の少なさではトッテナムやスウォンジーをかわして7位。マンチェスター・シティを率いた経験のあるマーク・ヒューズ監督の手腕の確かさが、チームの大崩れを防いだシーズンだったといえるでしょう。

【プレミアリーグ・負傷者が多かったクラブランキング】
1位/マンチェスター・ユナイテッド(68回)
2位/アーセナル(66回)
2位/ストーク(66回)
4位/ニューカッスル(64回)
5位/エヴァートン(62回)
6位/ウェストハム(61回)
7位/リヴァプール(52回)
8位/アストン・ヴィラ(51回)
8位/マンチェスター・シティ(51回)
10位/QPR(49回)
10位/WBA(49回)
12位/ハル・シティ(48回)
13位/クリスタル・パレス(45回)
14位/チェルシー(43回)
15位/サンダーランド(42回)
16位/サウサンプトン(38回)
17位/トッテナム(38回)
18位/スウォンジー(31回)
19位/レスター(29回)
20位/バーンリー(24回)

プレミアリーグ首位のチェルシーは、ジエゴ・コスタが7回負傷しながらも、トータルを43回に抑えて14位。モウリーニョ監督が素晴らしいのは、ジエゴ・コスタやマティッチというアンタッチャブルな選手を欠いた時期を負けずに乗り切っているところですね。チームの戦略が浸透し、誰をピッチに送り込んでも先制点を奪われないゲーム運びができるチェルシーを超えるのは相当難しそうです。

2つぐらいタイヤがパンクしても、代わりのタイヤを履けば同じようなクオリティを発揮できるアーセナルは、守備さえ強化できればチェルシーに近づけそうですが、特定のタイヤがパンクすると別なクルマになってしまうマンチェスター・ユナイテッドが「今季は優勝争いをした」といえるようになるのは、2016-17シーズン以降なのではないでしょうか。クルマ自体の乗り換えを検討しなければならないマン・シティと、そもそもの馬力が足りないリヴァプールに、来季、チェルシーを追い落とすイメージは持てません。この調子だと、しばらくはモウリーニョ監督がわが世の春を謳歌しそうです。


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無題

いつも、更新楽しみにしておりますm(_ _)m
車の例えは非常に面白く読ませていただきました!
我がアーセナルは完全に前輪駆動、主様のマンユナイテッドは前輪駆動…だけど、最後尾に素晴らしいバンパー装着されてますね!チェルシーは見事な四輪駆動と言った感じでしょうか…運転手も見事な采配!
スペアパーツが揃えば盤石ですかね?

無題

数字にしてみると改めてユナイテッドの酷さがわかりますね。しかもディフェンダーの離脱がかなり多かったという印象があります。ファンハールがなかなかディフェンスを安定させられない理由もわからなくはありません。

とはいえキャリック頼みの攻撃もそうなのですが、個々の選手に戦術を落とし込むというところまではまだ至っていないんじゃないかとも感じさせられます。サイドの連携の良さは元々ユナイテッドが得意としていた形に上乗せするだけで済みましたが、バイタルをどう使うか、後方からのビルドアップをどう組み立てるのか、という形は固められていません。来シーズンも新戦力を加えるにしても優勝争いするにはまだ苦しそうです。といって16-17シーズンだと任期も終わり近くになってしまうんですよね…。
  • Uボマー
  • 2015/05/01(Fri)13:02:22
  • 編集

コメントありがとうございます。

ベルカンフーさん>
おもしろい例えですね。チェルシーはFRのイメージです。マティッチ含めた後ろの5人が戦い方を決め、前のエンジンが一気に加速するといった感じでしょうか。

Uボマーさん>
試合でリタイアする選手が多かったアーセナルに対して、特に前半戦のマン・ユナイテッドは練習リタイアが多かったんですよね。練習に何らかの課題があるなら、それをつぶさないと戦略・戦術構築がさらに遅れそうです。ファン・ハールさんは「来季は優勝争い」といっておりますが、苦しそうですよね。
  • makoto
  • 2015/05/02(Sat)10:47:00
  • 編集

あなたは?番め



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趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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