欧州で苦戦が続く疲労困憊プレミアリーグ勢。連敗アーセナルの突破確率は高い?低い?

チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグのプレミアリーグ勢は、第2節も2勝2分け2敗と低調。チャンピオンズリーグでチェルシー以外がすべて敗れた開幕節よりは、ましな結果にはなっているものの、強かった頃のプレミアリーグ勢はギリシャのクラブにホームで負けたり、スイスの中堅クラブから勝ち点3を奪えないということはありませんでした。全体的な停滞モードの理由はどこにあるのでしょうか。昨季からメンバーを変えていないクラブも、大型補強で顔ぶれが変わったクラブも一様に低調で、個別事情だけでは説明できない流れのようなものを感じます。

アーセナルをエミレーツで敗戦に追い込んだオリンピアコスには、昨季レスターに所属していたカンビアッソの姿がありました。直近のプレミアリーグを知るベテランMFは、中堅以下のクラブのレベルが高いことがトップクラブを疲れさせていると語っています。

「イングランドのチームが勝てなかったことに批判もあるだろう。しかし、プレミアリーグがおそらく最もハードなリーグだということも忘れてはならないと思う。その影響はあるはずだ。イングランドのチームがチャンピオンズリーグで戦うときは、充分な休養をとってリラックスした状態でゲームを迎えることはできない。自国に高いレベルの戦いがあるからね。強豪チームがもう少しラクな試合をできるようなリーグなら、選手はもっと休めるからね」(エステバン・カンビアッソ)

現場を知る選手の言葉には説得力があります。要因のひとつとして、これはあるでしょう。マンチェスター・シティが強くなってからトップクラブが6つもあるリーグとなり、気を抜くとチャンピオンズリーグの出場権を簡単に失う環境となったプレミアリーグは、テレビ放映権料の高騰で下位クラブにも代表で主力を張る選手が急増しました。チェルシーがクリスタル・パレスに押し込まれて負ける姿を見たトップクラブの監督たちは、ターンオーバーのプランを机の奥にしまいこんだのではないでしょうか。

象徴的なのは、アーセナルです。2-0で勝ったストーク戦で使った主力を、ザグレブ戦でそのまま投入したヴェンゲル監督は、キャピタルワンカップでノースロンドンダービーを引いてしまうというクジ運の悪さも手伝い、その後もチェルシー、好調レスターと厳しいゲームが続きました。オリンピアコス戦の衝撃の3失点を守備のせいにして終わらせるのは簡単ですが、エジルやカソルラが明らかに疲れており、同点に追いつくための猛攻を仕掛けられなかったのも大きかったと思います。昨季のバルサのように「CLとプレミアリーグで分けた」のかもしれませんが、レスター戦をエースGK、負けられないオリンピアコス戦に試合経験が少ない控えGKという起用法に違和感はありましたが、これもまた「下位相手でも全力で戦わなければならない」プレッシャーがあることを証明するひとつの材料です。プレミアリーグやキャピタルワンカップで主力を外せない状況が疲労を蓄積させ、チャンピオンズリーグにしわ寄せとなって現われている面もあるのではないでしょうか。ターンオーバーしつつ、しっかり勝ちきっているヨーロッパリーグのセリエAのクラブを見習え、といわれればそうなのかもしれませんが、上位・下位の力が接近していることが、指揮官が思い切った選手起用をためらう理由になっているのは確かでしょう。

そうはいっても、状況を緩和させてくれる都合のいい対戦相手はありません。各クラブとも、ここから巻き返しを図らないといけません。連敗したアーセナルは、グループステージを突破できるのでしょうか。一部のメディアは、「連敗から決勝トーナメント進出に漕ぎ付けた例は9回もある。これだけ多いのだから、可能性は充分」と楽観的な紹介をしていますが、これは見方が浅いのではないかと思います。そもそも、この状況に追い込まれたチームは109もあり、そのうちの9例です。数字上、既に10%を切っているうえに、中身を見るとさらに厳しいことがわかります。

ディナモ・キエフ、レヴァークーゼン、ブレーメン、インテル、リヨン、パナシナイコス、マルセイユ、ガラタサライは、「連敗のうちの片方は、グループリーグ突破クラブに敗れた」チームでした。言い換えれば、「強いチームに1回負け、失敗は1回だけ」です。これに対してガナーズは、失敗2回。まだ2試合を残している強豪は、よりによって優勝候補のバイエルン・ミュンヘン。昨季何とか1勝1敗で切り抜けたドルトムントのさらに上をいくチームです。数字だけでなく、中身までみればグループステージ突破は絶望的といわざるをえません。

と、ここまではしょっぱい話ですが、次戦、エミレーツでバイエルン・ミュンヘンに勝ち、ザグレブとオリンピアコスがドローに終われば状況は一変。アーセナルは、ギリシャとクロアチアに再戦で勝てば、自力で決勝トーナメントを決められる見通しとなります。ここは開き直って、カウンター狙いに徹するのはどうでしょう。ウォルコット、エジル、アレクシス・サンチェスを前に配し、ボールを奪ったら中盤を省略してひたすら前線へ、といった徹底した戦術のほうが、ポゼッションを取ろうとして中盤のイニシアティブ争いに負け、ズルズル下がるよりも活路は開けるのではないでしょうか。

連敗から逆転突破の9例のうち、2回以上失敗したにも関わらずグループステージを勝ち抜いた唯一の成功例は、2002-2003シーズン、同じプレミアリーグのニューカッスルです。この大会でファイナリストとなったユヴェントスにクリーンシートで完勝し、3連敗から3連勝という奇跡的な復活を果たした彼らの突破は、心強い先例です。余裕で勝てる試合が少なく、お疲れ気味のプレミアリーグ勢ですが、最後に笑えると信じてます。ホントに。


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無題

109回というのはCL市場のデータでしょうか。
私が印象に残っている逆転劇は02-03シーズンのニューカッスルですね。故ボビー・ロブソン監督の下で三連敗から三連勝していました。
シアラー、ベラミー、ロベール、ソラーノ、ギブンなど玄人好みの良いチームだったなあ…。
脱線した昔話、失礼いたしました。
  • queen
  • 2015/10/03(Sat)21:00:00
  • 編集

コメントありがとうございます。

queenさん>
チャンピオンズリーグが現行のルールになってから、ですね。ニューカッスル、覚えてます。攻撃的でいいチームでしたね。
  • makoto
  • 2015/10/04(Sun)12:20:41
  • 編集

あなたは?番め



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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今季のプレミアリーグで、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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