始まりはプレミアリーグ⁉ IFABが「ビデオ判定試験導入」「三重ペナルティ問題改正」で合意!

2014年3月22日、プレミアリーグ2013-14シーズン第31節。チェルシーVSアーセナルのチェンバレンとギブスの人違い事件はアンドレ・マリナー。2015年2月28日、プレミアリーグ2014‐15シーズン第27節、マンチェスター・ユナイテッドVSサンダーランドでファルカオを倒したウェズ・ブラウンのレッドカードを、その前に足を出したオシェイがファールだったと規律委員会が認めたときの主審はロジャー・イースト。同じシーズンの3月21日、マンチェスター・シティとWBAのゲームでドーソンと間違えてマコーリーにレッドカードを出したのは、ニール・スウォーブリック。プレミアリーグ2015‐16シーズンで印象が強いのは、8月18日のリヴァプールVSボーンマスで新ルールではオフサイドだとリーグが認めたベンテケのゴールと、得点が認められたほうのヒディンク監督がテリーはオフサイドだったと語った1月16日のチェルシーVSエヴァートンでしょうか。レフェリー、当事者である団体あるいは関係者が明らかに認めた誤審だけでもこれだけあり、微妙な判定に目くじらを立てたらキリがありません。

多くの関係者やサッカーファンから「ビデオ判定は導入しないのか」という声が上がっていたなかで、FIFAと英国4協会で構成する国際サッカー評議会(IFAB)は、ついに対応すべしと決断したようです。イギリスメディア「スカイスポーツ」「BBC」などが報じたのは、5日にウェールズのカーディフで開催された年次総会で合意となった、ビデオ判定試験導入のニュース。FAもこの案を支持し、マルティン・グレンCEOは、他国に先駆けてイングランド代表のゲームやプレミアリーグでテストを始める意向を示しています。「試合の流れを止めてしまうのではないか」という懸念もあった新しい制度は、どういう形でスタートとなるのでしょうか。

「遅くとも2017-18シーズンまでには試験導入したい」とするIFABが声明のなかで明確にしている新システム導入の目的は、「すべてにおいて100%正確なジャッジがなされることではなく、試合の結果を決定づける状況での不正確なジャッジを防止すること」。対象となるシーンとしてゴール、PK、一発レッドカード、選手誤認が生じそうな状況などを挙げており、「試合のスムーズな流れを妨げないこと」が重視されるとしています。

誤った判定を避けるために、われわれは間違いなくビデオ判定を導入する。UEFAも導入するはずだ。現状考えられる問題点は、多くのカメラがなければ正確なジャッジが下せないことだ」(イングランドサッカー協会 マルティン・グレンCEO)
「未来には目を閉ざせないが、これが機能すると断言もできない。試合の流れは極めて重要なもので、それを危険にさらすことはできない。今後のテストの結果に対しては、オープンにならなければいけない」(ジャンニ・インファンティーノFIFA会長)

IFABは、ビデオ判定と同時に、ペナルティーエリア内での決定機阻止に対してPK、レッドカード、出場停止処分が科される「三重ペナルティ問題」についてのルール改正にも合意しています。方針は、処分の緩和。悪質なファールでなければレッドカードではなくイエローカードとなり、これによって即出場停止処分とはならなくなります。「ペナルティエリア外で抜け出そうとした選手を後ろから転倒させるなどの悪質なファールは、決定機阻止で一発レッド」「ぺナルティエリア内の決定機阻止はPK(状況によってイエロー)」「ペナルティエリア内のファールでPKとなっても、危険なファールや悪質な行為はやはりレッド」となるのでしょう。

2014年1月30日、プレミアリーグ2013-14シーズン第23節のトッテナムVSマンチェスター・シティ。49分にダニー・ローズがジェコの足とボールに前後して触れた際に、アンドレ・マリナー氏はPKとレッドカードを宣告。0-1だったゲームは1-5の大差で終わり、トッテナムは「ダニーはボールにいっていた」と処分撤回を要請し、ペジェグリーニ監督は妥当だと主張。スパーズOBのガリー・リネカーさんが「隣り合わせでプレイしていた状態から退場とは、ゾッとする」と懸念を表明するなど、ひとしきり話題になったシーンがありましたが、私にはこのときの印象が強く残っており、ときとして厳しすぎると感じていたのでこの改正には賛成です。サッカーがルールがシンプルだからおもしろいのならば、デジタルに白黒つけるべき事象と、弾力性のあるジャッジが求められる状況が混在するのは宿命なのだと考えます。

ビデオ判定に話を戻しましょう。このシステムが導入されることによって、レフェリーはラクになるのではなく、求められるクオリティはより上がるのではないでしょうか。試合が荒れないよう、選手たちのトラブルの種を摘むコントロール能力。エキサイティングなゲームの流れを妨げないよう、ビデオチェックからジャッジまでを正確かつ迅速に進め運用フローとその実践。負傷につながる危険なタックルを未然に防ぐためには、重要ではないシーンにおいても一貫性がある毅然としたレフェリングが必要です。

プレミアリーグでは既にゴールライン・テクノロジーが導入されており、瞬時に結果が出るこのシステムは問題がないことが確認されておりますが、8割以上のゲームで必要がないゴールライン際の明快な判定と違って、今回の対象は多くの試合で数回あるシーンであり、複数の視点からの検証に時間がかかるものです。現在でもよくある負傷者が出て止まるシーンが少し増えたぐらいの体感なのか、何度も待たされて醒めてしまうのかは実際やってみないと何ともいえませんが、スタジアムにいる自分を想像してみましょう。息を呑んで裁決を待つドキドキ感、やがてホイッスルの音、レフェリーの仕草、歓声から一気にチャントへ…意外と悪くないかもしれません。今回テストされる新制度が試合後の納得感・満足感を高めてくれると信じて、システムが日常的に稼働する日を待ちたいと思います。


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無題

更新お疲れ様です。

ビデオ判定にはこれまで懐疑的でしたが、ついに現実味を帯びてきましたね。
私はレフリングもサッカーの一部として楽しんできたほうですが、先日のベンテケのPK判定等、望まれる声のほうが大きいのでしょうか。
しかし、DFの目線で考えるといいのかもしれません。
DFはうまく守っても、うまく倒れられたら決定機では報われません。
ビデオ判定がこれまでのサッカーを損なわず、よりクリアな判定の手法として導入されれば一層フェアで楽しい試合が観られるかもしれません。
三重ペナルティの改正も含め、巧みな守備や試合への貢献度といった側面がテクノロジーでよりフィーチャーされるならいいのかもしれませんね。
しかし、サッカーはジャイアントキリングなどが起こり、どんなチームスポーツよりも多彩な人間ドラマあふれるスポーツだと思っています。
そこには八百長などの問題もはらんでしまいますが、今季のレスターのようなロマンも起こるスポーツ、テクノロジーの導入やスーパーリーグ構想などありますが、今後の改正でもここだけは変わらないようにお願いしたいですね。
  • nyonsuke
  • 2016/03/10(Thu)09:43:56
  • 編集

コメントありがとうございます。

nyonsukeさん>
同感です。「三重ペナルティの改正も含め、巧みな守備や試合への貢献度といった側面がテクノロジーでよりフィーチャーされる」というようになったらいいですね。テクノロジーが、主役である選手たちを輝かせるサポートをするという思想に惹かれます。
  • makoto
  • 2016/03/11(Fri)09:29:53
  • 編集

あなたは?番め



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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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