ノースロンドンダービー直前…負けられないトッテナムは、主力に負傷者続出!

あっという間に、プレミアリーグNo.1に上り詰めてしまいました。サポーターのみなさんは、「ノースロンドンダービー直前というタイミングでなぜ…」と嘆いているのではないでしょうか。トッテナムの負傷者は、総勢8人。ワトフォードと並んで最多となりますが、マルコ・シウヴァ監督のチームは控え選手のリタイアが多く、質を加味すればスパーズが最も厳しい状況に置かれているといっていいでしょう。最大に痛いのは、トビー・アルデルヴァイレルトがクリスマスまでは戻ってこられないことです。レアル・マドリードをウェンブリーに迎えたチャンピオンズリーグのグループステージ4節で、24分に太腿の裏を押さえてゴールラインの外に出たCBは、少なくとも年末までの公式戦11試合を欠場することになる見通しです。

2015‐16シーズンはプレミアリーグ38試合出場。ピッチにいなかったのは5月のチェルシー戦の追加タイムのみという素晴らしい記録を残したアルデルヴァイレルトは、昨季も30試合で最終ラインを統率しました。トッテナムに所属した2年間でプレミアリーグ68試合5ゴール。ポチェッティーノ監督のチームになくてはならない存在です。最大の武器はポジショニングのよさ。ボックスに入ってくるアタッカーにシュートを打たせない守備は的確で、正確な前線へのロングフィードは攻撃のスピードUPに貢献しています。彼が休んでいる間は、エリック・ダイアー、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲンで中央を締めることになるでしょう。

CBの離脱だけでも激痛ですが、これに歩調を合わせるかのようにスパーズは負傷者が続出しています。ビクター・ワニャマは膝の負傷が癒えず、明日のノースロンドンダービーは欠場。ハリー・ケインも膝、デル・アリはハムストリング、ハリー・ウインクスは足首を痛めており、トレーニングには戻ったものの本調子とはいえないでしょう。ポチェッティーノ監督にとって最も悩ましいのはGKで、ロリスは鼠径部を痛め、フォルムも膝の状態が思わしくなく、アーセナル戦は第3GKのガッザニーガに頼らざるを得ません。臀部を手術したエリック・ラメラの復帰は、もう少し先の話になりそうです。元気なのはサイドの選手ばかりという苦境のなかで、ワールドカップ欧州予選プレーオフでアイルランド相手にハットトリックを達成したエリクセンが、疲れを残さずピッチに立ってくれることを祈るばかりです。

土曜日に対峙するアーセナルは、ジルー、ホールディング、カソルラを欠くものの、ラカゼット、アレクシス・サンチェス、エジルが健在。ジャカ、ラムジー、コラシナツ、ベジェリンも問題なくエミレーツのピッチに立てそうで、ムスタフィが戻ってこられるかもしれません。チーム状態は、アーセナルが上。トッテナムは、持ち前の走るサッカーでアーセナルの中盤を分断することができるでしょうか。ベストメンバーが揃ったダービーを観たかったという気分はありますが、転んでもただでは起きないポチェッティーノ監督のやりくりに対する興味が上回ります。レアル・マドリードを圧倒したチームは、シックスポインターを制してライバルとの差を広げることができるでしょうか。ランチタイムキックオフのゲームが今から楽しみです。


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「これは続かない」…モウリーニョ監督とレヴィ会長が移籍金の高騰に危機感を表明!

「どのクラブもいい選手を獲ろうと投資しているが、いくつかのクラブは払い過ぎているようにみえる。選手の価格は高騰し、トランスファーマーケットはコントロールできなくなった」「問題はトップクラスの選手じゃない。ポグバが問題だったとは思わない。ネイマールもクレイジーだとは思わない。そのような移籍は、1回のウインドウで1~2回だから。危険なのは、100件はあるような他の選手たちだろう。3000万ポンド~5000万ポンドという金額が簡単に話題になるのは心配だ」。ジョゼ・モウリーニョの嘆きに、深くうなずかされます。移籍市場の前半戦が終わる前に、プレミアリーグのクラブは8億5000万ポンド(約1239億円)という金額を新戦力に投資しています。ニューヨークに本部を置く世界最大の会計事務所「デロイト」は、この夏のディールは史上最高額だった1年前の11億6500万ポンド(約1699億円)をはるかに超えるハイペースで進捗していると伝えています。

マンチェスター・ユナイテッドの指揮官は、特定のクラブの補強や個別の選手の値段についてコメントしているのではありません。プレミアリーグ全体のリスクとして、多くの選手たちについたタグが過去にない数字になっていることを憂慮しているのです。売上規模が数百億円の企業が、人件費とは別に200億円以上のキャッシュを移籍金として外に差し出している状況には、どこかでピリオドを打たなくてはならないでしょう。

Spurs chairman says Premier League transfer spending unsustainable(スパーズのチェアマンは、プレミアリーグの移籍市場における投資は持続できないと発言)」。イギリスメディア「BBC」で同様の警鐘を鳴らしていたのは、トッテナムのダニエル・レヴィ会長です。マンチェスター・シティに5000万ポンド(約73億円)でカイル・ウォーカーを売ったクラブは、8月を目前にしてもそのお金を遣う気配はありません。「われわれには、クラブを適切に運営する義務がある。現在進んでいる活動には、持続できるものとそうでないものが混在している。収益を超える2億ポンド(約292億円)を費やせば、それはいつかクラブに跳ね返ってくるはずだ。続かないね」。

61000席のスタジアム建設に7億5000万ポンド(約1095億円)を払わなければならないクラブの会長は、「国から支援を受けることはできず、資金は民間から調達している」とコメント。「適正なバランスを見出さなければならないが、買う余裕のない選手を探すような場所にはまだ立っていない。われわれは影響を受けていない」と、高騰が進むマーケットに意図的に顔を出していないことを強調しています。

「われわれには、アカデミーを強く信じる指揮官がいる。違いを創れる選手が見つからないなら、下部組織の若い選手にチャンスを与えたほうがいい。アカデミーは重要だ。選手を獲るのに2000万ポンドや3000万ポンドを費やす必要がなくなるからね。クラブに愛着を感じているアカデミーの選手こそが、ファンが観たいと思うものだろう」。レヴィ会長が、若手育成に長けたマウリシオ・ポチェッティーノ監督に全幅の信頼を置いているのがよくわかる言葉です。3位、2位と順位を上げ、プレミアリーグ優勝がめざせるポジションに立ちながら、「獲れないから獲らない」とマーケットに背を向けるクラブは、どんなポジションでシーズンを終えることになるのでしょうか。昨季はハリー・ウィンクスを知らしめた指揮官に、素晴らしい若手を紹介してもらえると思うとテンションが上がります。


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完成度が高いトッテナム!「スカイスポーツ」の戦術分析&補強予想をチェック

リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルの戦術分析と大胆補強予想を連載していた「スカイスポーツ」が、今回はポチェッティーノ監督率いるトッテナムを題材に選びました。プレミアリーグ2016-17シーズンで最後までチェルシーと優勝を争ったチームにとって、最大のハードルはウェンブリーなのではないでしょうか。新スタジアム建設のためにホワイト・ハート・レーンが使えなくなるチームは、勝負のシーズンを聖地で過ごすことになります。昨季プレミアリーグのホームゲームで17勝2分という無類の強さを発揮したスパーズは、サポーターのチャントが遠くから聞こえてくる巨大なスタジアムでどこまで勝ち点を伸ばせるでしょうか。現地メディアが予想する新シーズンのフォーメーションから紹介してまいります。

おお、これは大胆。「ポチェッティーノ監督は戦術的に柔軟」と評した「スカイスポーツ」は、昨季は21試合で採用した4-2-3-1と後半戦から増えた3-4-3をチョイスしているのですが、右SBにポルトからニースにレンタルされていた23歳のリカルド・ペレイラ、前線にはモナコのトマ・レマルの名前があります。4バックならペレイラ、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ダニー・ローズ。3枚の際はCBにエリック・ダイアーが加わるおなじみのメンバーです。セントラルMFは、いずれの形でもワニャマとデンベレ。3-4-3ならWBにペレイラとダニー・ローズ、デル・アリとエリクセンの前にプレミアリーグ得点王のハリー・ケイン。4-2-3-1の2列めは、エリクセン、デル・アリにトマ・レマルです。メディアの分析をまとめると、「プレミアリーグで2位に食い込んだ前シーズンの戦略を踏襲し、移籍しそうなカイル・ウォーカーと負傷で出遅れるソン・フンミンのポジションに新戦力を投入」となります。

「スカイスポーツ」は、スパーズの戦術について「シームレス」「エリック・ダイアーの能力が3バックと4バックを切り替えるスイッチとなる」「SBには、WBの役割をこなせる選手が必要」と分析しています。最終ラインは主将ロリスとCBコンビは不動ですが、カイル・ウォーカーの後継者に加えて不安定なヴィマーにも代役が必要と指摘。補強の候補は、右SBには2200万ポンドといわれているリカルド・ペレイラと、ホッフェンハイムの22歳ジェレミー・トルジャン。CBもSBもこなせるアヤックスのジョエル・フェルトマン、同じくユーテリティが高くMFにまわせるレヴァークーゼンのベンジャミン・ヘンリクスもターゲットとしています。右サイドに即戦力が来ればトリッピアーはサブにまわる可能性が高く、左にはフラムのティーンエイジャー、ライアン・セセニョンを獲る可能性もあるようです。

「トッテナムの中盤は既にグッドシェイプだ」。メディアはデル・アリ、エリクセン、デンべレ、ワニャマが揃う布陣を絶賛。ポチェッティーノ監督が抱える最も大きな課題は、骨折で出遅れるソン・フンミンの穴の埋め方です。補強の候補は、モナコのトマ・レマル、ACミランのスソ、そしてプレミアリーグではエヴァートンのロス・バークリー。「スカイスポーツ」は、イングランド代表MFの価格が下がればスパーズは獲りにいくと予想しています。セントラルにはハリー・ウィンクスとエリック・ダイアーが控えており、問題なし。WBやサイドMFをまかせられる人材がほしいところですが、2年めのムサ・シソコとエンクドゥが本来の力を発揮できれば充分戦えるでしょう。「値段を下げられれば、バルセロナのヤングスター、カルレス・アレニャを狙える」。利き足こそ違えど、セスクが出てきたときの驚きを思い出させる19歳が来たら盛り上がります。

TOP6の他クラブに比べると放出候補は少なく、主力が残れば充分戦えるスパーズ。チャンピオンズリーグを勝ちにいくなら最終ラインとサイドの層は厚くしたいところではありますが、前後とも完成度が高く、ポチェッティーノ体制の4年めはタイトルを手に入れたいシーズンです。彼らの最高の補強は、初年度はチームにうまくフィットしなかったシソコ、エンクドゥ、フィンセント・ヤンセンの力を引き出すこと、エリック・ラメラの復帰、キャメロン・カーター=ヴィッカースやオノマー、ヌジェなど若手の成長促進なのかもしれません。来季こそウェンブリーに慣れていただき、プレミアリーグのみならず欧州で強いスパーズを見せていただければと思います。楽しみです。


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誤算だらけの補強と主力の負傷を乗り越え、優勝に近づくポチェッティーノ監督の采配に脱帽!

プレミアリーグは30節を消化し、いよいよラストスパートの季節です。チェルシーがスタンフォード・ブリッジで16位のクリスタル・パレスに敗れるという事件が起こりましたが、「優勝争いがおもしろくなった!」と叫ぶのは、水曜日が終わるまで待ちましょう。ミッドウィークの31節でマンチェスター・シティがチェルシーに勝ち、やりくり上手なポチェッティーノ監督がアウェイのスワンズ戦で勝ち点3をゲットすれば、トロフィーの行方はわからなくなります。いや、それにしても、ポチェッティーノ監督は素晴らしいです。負傷者続出のモウリーニョ監督とララナを失ったクロップ監督がイングランド代表のフレンドリーマッチに苦言を呈し、カソルラ、ラムジー、ウェルベックなど長期離脱した選手が多いアーセナルはプレミアリーグ6位に沈んでいますが、誤算やアクシデントの多さならスパーズも負けていません

そもそも、夏に獲得した選手で期待通りに活躍しているのはワニャマだけ。エールディヴィジ得点王という勲章を引っ提げてプレミアリーグにやってきたフィンセント・ヤンセンは、リーグ戦22試合でレスター戦のPK1発のみ。ユーロ2016の獅子奮迅の活躍で評価を高めたムサ・シソコは鳴りを潜め、先発出場はわずか6試合。22歳のドリブラー、エンクドゥはプレミアリーグ出場5試合、目いっぱいがんばってほめても「来季に期待」としかいえません。ファシオ、イェドリン、シャドリ、ベンタレブ、ライアン・メイソン、トム・キャロルを放出したチームは、トランスファーマーケットにおける戦力的収支をフラットに見ればマイナスでしょう。

新戦力がなかなかフィットせず、層が薄いチームは、負傷者にも悩まされます。前半戦は5試合でハリー・ケインを欠き、後を追うように昨季プレミアリーグで全試合出場だったアルデルヴァイレルトと、前線のキーマンとして当てにされていたラメラがリタイア。ラメラは未だ戻ってきておらず、9戦1ゴールという寂しい数字で2016-17シーズンを終えることになりそうです。年明けからはフェルトンゲンを1ヵ月失い、ダニー・ローズは2月以降の全試合を欠場しています。手駒が豊富とはいえないなか、慣れないウェンブリーでのチャンピオンズリーグで苦戦し、ヨーロッパリーグでは勝てたはずのヘンクにやられてしまったものの、プレミアリーグではホームで13勝2分と無類の強さを発揮し、リーグ最少の21失点で堂々の2位。FAカップでもベスト4に進出し、最強チェルシーをウェンブリーの一発勝負で倒すチャンスを手に入れています。昨季は28節終了時点で15勝9分4敗の2位、今季は1年前のレスターを勝ち点で5も上回る18勝8分3敗。29戦22勝などと突然変異的に強くなったチームがなければ、スポットライトは45歳の若き指揮官に当たっていたはずです。

土曜日のバーンリー戦は、選手のやりくりに苦心してきた今季のスパーズを象徴するような試合でした。相手はアウェイでは3分12敗とぶっちぎりの最下位ながら、ホームで9勝2分3敗とトッテナム以上の内弁慶チーム。ハリー・ケインとダニー・ローズを欠いたうえにデンベレとカイル・ウォーカーを休ませていたチームは、前半終了間際にワニャマとハリー・ウィンクスが立て続けに負傷リタイア。デンベレとシソコを出さざるをえなくなり、交代カードが残り1枚で0-0という苦しい状態で後半に突入しました。

ピンチを打開したのは、エリクセンの素晴らしいキックでした。絶妙なCKがヘンドリックのクリアミスを誘い、エリック・ダイアーが押し込んで先制。センターサークル付近でボールを奪取してすぐに出したデル・アリへの正確なロングフィードから、20番がファーサイドに通した完璧なグラウンダーをソン・フンミンがプッシュして勝負あり。ハリー・ケインが不在のゲームを4勝3分と無敗でやり過ごせているのは、14ゴール4アシストのデル・アリ、8ゴールのソン・フンミン、プレミアリーグ3位となる10アシストのエリクセンが見事な連携で穴を埋めているからです。

長いボールを効果的に使ったシンプルなアタック、縦にも中にもいけるカイル・ウォーカーが仕掛けるサイド攻撃、ワニャマとアルデルヴァイレルトのポジショニングとフェルトンゲンのハードワークが光る安定したディフェンス。走るリヴァプールと堅守速攻のチェルシーのいいとこ取りをしたようなポチェッティーノ監督のサッカーは、就任3年めにして大きな果実を手に入れるかもしれません。2分2敗と崩れてアーセナルの後塵を拝した昨季の反省を活かせれば、今年はセント・トッテリンガムズ・デイは訪れず、ポドルスキが神戸でラザニアを愉しむことはできなくなります。否応なく期待が膨らみますが、冒頭で戒めた通り、優勝云々は水曜日のゲームが終わるまでお預けとしましょう。スウォンジーVSトッテナム、アーセナルはウェストハムとのロンドンダービー、15分遅れでチェルシーVSマンチェスター・シティが始まり、同時刻にリヴァプール…水曜日の早朝は、何とも悩ましい時間になりそうです。(マウリシオ・ポチェッティーノ 写真著作者/Дмитрий Голубович)


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プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで、サッカーなら何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手はウェイン・ルーニー、ダヴィド・デ・ヘア、大前元紀、香川真司、吉田麻也、本田圭祐、楢本光、岩渕真奈、田中陽子です。

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