【Brazil2014決勝:前篇】メッシも「最後のクローゼ」も決められず…悔しかったのはアルゼンチン!

1986年はマラドーナの大会。1990年はマテウスの統率の元、コンビネーションが冴えたドイツの勝利。1勝1敗という互角の戦績に決着をつける3回めの決勝でもあり、ドイツ連勝で迎えた3大会連続の対戦でもあるドイツVSアルゼンチン。両者とも準決勝と同じメンバーという発表でしたが、ドイツは試合前にケディラが負傷し、クラマーが先発。アルゼンチンは、アグエロとディ・マリアはスタメンに戻れず。イグアイン、メッシ、ラベッシでゴールをめざします。ドイツのスタメンでは、プレミアリーグ勢はエジルのみ。デミチェリスとサバレタがいるアルゼンチンのほうがプレミアリーグの選手が多いのですが、やはりマン・シティは応援しづらいものがあり、「何となくエジルに注目」という微妙なスタンスでの観戦となりました。

日本時間午前4時、いよいよワールドカップブラジル大会のファイナルが始まりました。3分にドイツがFKを壁に当てると、直後のカウンターからイグアインが抜け出し、角度のないところからチーム最初のシュート。アルゼンチンが打開すべきは、本職のSBがいない左サイドです。ドイツの攻撃は、縦に速いにも関わらず、サイドで持つとゴール前に3人は入ってくるのが脅威。アルゼンチンは必死にクロスのコースを切って、ドイツのシュートを未然に防ぎます。

8分、メッシが初めて右サイドをドリブルで突破。ゴールライン際で完全にフリーになり、マイナスに折り返すも味方につながらず。11分にはCKのクリアを、やはりラベッシが持ち込んで右からクロスが上がります。ここまで3本、右からのボールを中で先に触れたときが、アルゼンチンが先制ゴールを奪うときでしょう。しかし、10分を過ぎるとドイツが優勢。ハーフライン付近まで最終ラインが上がり、一方的にボールを支配するようになります。

ところが20分、珍しくドイツ守備陣が決定的なミス。中盤から出したヘディングのバックパスをオフサイドポジションにいたイグアインに拾われ、一気にノイアーとの1対1。先制かと思われた決定的なシーンは、気負ったイグアインが右足シュートをうまく当てられず、ポスト左に外します。最大のピンチに事なきを得ると、試合は再びドイツの時間。メッシとラベッシは完全に気配を消し、トニ・クロース、クラマー、トマス・ミュラーがボールをまわす姿ばかりが目立ちます。

27分、ラームがDFの間を抜く絶妙なクロスを通すも、抜け出したトマス・ミュラーはオフサイド。29分、アルゼンチンのカウンター。メッシの素晴らしいサイドチェンジからラベッシが右を突破し、アーリークロスに合わせたイグアインのシュートがゴールを割るも、こちらもオフサイド。両者、右サイドからの攻撃の応酬です。30分、ドイツはケディラの代役、クラマーがケガで無念のリタイア。代わって入ったのは、何とシュールレです。ドイツのフォーメーションはより攻撃的になり、37分、シュールレの強烈なシュートがGKロメロを襲います。

直後、今度はアルゼンチン。40分にメッシが右から完全に抜け出し、ノイアーを破ったかにみえましたが、ボアテングがカットしたこぼれをドイツDFが必死にクリアし、先制ならず。前半終了間際のドイツの猛攻は、トニ・クロース、ヘヴェデスのフィニッシュが決まらず前半は0-0。攻めているのはドイツですが、このままイーブンの状態が続けば、交代カードが1枚多く、アグエロなど攻撃のタレントを温存しているアルゼンチンの勝機が増えるでしょう。

後半、アルゼンチンはラベッシに代えてアグエロ。開始早々、アルゼンチンのラッシュです。47分、左からドリブルでペナルティエリアに侵入したメッシが、GKノイアーの位置を確認してフリーで左足のシュート!ゴールと思われたこの一発は、わずかに右にそれていきます。開始15分を過ぎると、やはりドイツのペース。アルゼンチンはプレスを受けて自陣でボールを失うシーンが増え、ミスを取り返しにいったマスチェラーノ、アグエロが次々とイエローをもらいます。

残り20分、0-0は動かず。ドイツは完全に攻めあぐんでおり、シュートが打てません。アルゼンチンは運動量が落ち、こちらもペナルティエリアに迫れません。完全なる1点勝負。最初で最後の一発は、どちらのものになるのでしょうか。両者とも、疲労していますが、より疲弊しているのはアルゼンチンでしょうか。75分のメッシのミドルが左に外れた後は、ボールを奪っても無理に攻めず、後ろで回す時間が増えてきます。ドイツも、時折クロスは入るものの先に触れず、遠めからのシュートはことごとくGKロメロの正面です。

88分、クローゼがアウト。ワールドカップ通算最多得点を記録した、稀代のストライカーのワールドカップが終わった瞬間です。36歳のストライカーは、ゲッツェに後を託してピッチで仲間のねぎらいを受けます。90分を過ぎると、両者とも延長戦を覚悟したようなゆっくりした展開。そしてタイムアップ。勝負は、3大会連続の延長戦に持ち越されました。より決定機が多かったのは、アルゼンチン。メッシとイグアインは、これで負けたらしばらく眠れないでしょう。あと30分、果たしてメッシにリベンジのチャンスはくるのか…!?


長くなりましたので、続きは「【Brazil2014決勝:後篇】新世代のコンビが決めた完璧な一発!最強ドイツが、ついに南米を制す!」をご覧ください。

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【Brazil2014】ファン・ハールの粋な計らい。感傷的な3位決定戦は、23人全員出場のオランダ完勝!

2分、オランダのカウンター。前がかりになって薄くなっていたブラジルの最終ライン。ファン・ペルシが縦パスを受け、ロッベンにスルーパスを通すと、チアゴ・シウヴァは完全に置いていかれ、思わず肩に手をかけます。ジャッジはPK、チアゴ・シウヴァにはイエローカード。しかし、私にはこのプレイは、ペナルティエリア外で、かつ決定機阻止のレッドに見えました。オランダにとってはどちらがよかったのか。このPKをファン・ペルシが強く右に決め、オランダ、早々に先制。トップにジョーを置き、左SBマクスウェルなど6人を代えて3位決定戦に臨んだブラジル、いきなりピンチです。

1点のビハインドを追って、この日スタメンに入ったウィリアン、パウリーニョ、ラミレスのプレミアリーグ勢がオランダの中盤に圧力をかけます。15分までは完全にブラジルペース。オランダゴール前を危険なクロスが何度も横切り、開始早々の失敗を前半のうちに取り返すのではないかという勢いです。

ところが17分、追加点はオランダ!頭数が少ないブラジルDF陣にロッベンがドリブルで仕掛け、右にいたデ・グズマンに流すと、デ・グズマンはゴールラインまでえぐって高いクロス。先に触ったのはブラジルでしたが、こぼれ球の落下点にいたブリントが完全にノーマークです。背番号5は落ち着いてトラップすると、ゴール正面から右足で強烈なシュート!ブラジル、ドイツ戦の再現のような0-2。惨敗の準決勝同様、開催国は冷静さを欠いてマークがずれるシーンが多く、カウンター中心のオランダの攻撃は、高い確率でチャンスになります。ブラジルの反撃はシュートに結びつかず、21分のオスカルのミドルもGKシレッセンに抑えられます。

30分を過ぎ、ブラジルはオスカルがひとり、アグレッシヴに戦っています。中央からドリブルでDFを翻弄するなど、これだけ挑発的な彼はプレミアリーグでも観たことがありません。絶好調オスカルをオランダはファールで止めるほかはなく、何度もいい位置でFKを獲得します。38分、オスカルが自ら蹴った右サイドからのFKは、ニアでルイス・グスタフォがコースを変え、パウリーニョとダヴィド・ルイスが殺到するもののわずかに触れず。前半終了間際の正面からのFKも、オスカルの一撃は壁がブロック。結局、前半は2-0でオランダ。ブラジルは、このまま連敗で自国開催のワールドカップを苦い思い出としてしまうのでしょうか。

後半も、ブラジルが攻めてオランダはカウンター狙いという展開。58分にはオスカル、ラミレスのチェルシーホットラインから左ポスト際にきわどいシュート。62分のダヴィド・ルイスのFKもGKシレッセンの正面。攻めて攻めて、しかしブラジルに歓喜のシーンは訪れません。68分にペナルティエリア内でオスカルとブリントが交錯。微妙なシーンでしたが、ジャッジはオスカルのシミュレーションでイエローカード。ブリントは膝を痛め、ヤンマートと交代します。フェリペ・スコラーリ監督は、73分にラミレスが下げ、フッキ投入。フッキが再三仕掛ける強引な突破はオランダDF陣が体を張ってブロックし、一方的に攻めながらもシュートが枠にいきません。

そしてついに、ブラジルの終わりを告げる3点めが入ったのは、追加タイム5分の表示が出た直後の90分過ぎ。ロッベンのドリブルの脇を走り抜け、フリーでパスを受けて右サイドを破ったヤンマートが、中でノーマークになっていたワイナルドゥムにグラウンダー。ニアにいる選手のマークを外せば、簡単にフィニッシュを決められても仕方がありません。あとは短い時間をやり過ごすだけとなった93分、ファン・ハール監督がこのために取っておいた1枚の交代カードを使い、粋な計らいをみせます。GKシレッセンに代わったフォルムは、オランダの今大会23人め、最後にピッチを踏みしめた選手です。3-0完勝、世界3位、そして全員出場。ファン・ハール軍団は、彼ららしいサッカーとチームワークを世界にアピールして、感傷的なゲームをクリーンシートで終えました。

準決勝の後、ファン・ハール監督が「3位決定戦など不要」と語っていましたが、それは彼らが優勝しか意味がないと考える国だからでしょう。たとえば日韓ワールドカップのトルコVS韓国や、前回のウルグアイのように、世界3位を躍進の集大成と捉える国であれば、大いに盛り上がるのがこの試合です。私は、興業的にも1試合多いほうが収益が上がるということもあり、3位決定戦賛成派ですが、優勝の夢がついえた抜け殻同士の対決には、どうしても悲しさがつきまとってしまうとも思います。ブラジルがこのゲームで世界に印象づけたのは、ストライカーの不在という寂しい事実だけでした。彼らは、準決勝で被った大きな傷跡をさらに広げるような試合しかできず、傷心のまま大会に幕を閉じました。

初戦で前回王者のスペインに5発で圧勝し、最後の試合でコンフェデレーションズカップ覇者の開催国ブラジルに完勝したオランダを、あらためてリスペクトしたいと思います。思い切った若手起用をベースに、サッカーの戦術のおもしろさを表現してくれたファン・ハール軍団は、ドイツに勝るとも劣らない今大会屈指のクオリティでした。

悲願の優勝に手が届かなかったのは残念ですが、どうか胸を張って帰ってください。スペイン戦で今大会のチーム初ゴールを決めたファン・ペルシが、脇目もふらずにファン・ハール監督の元に走っていって、右手で熱いハイタッチをかわした瞬間、若きオランダの躍進を予感したのを昨日のことのように覚えています。そして最後は、GKフォルムがワールドカップのピッチを味わう美しいフィナーレ。最高のチームワークで、持てる力を最大限出し切ったオランダサッカーの素晴らしさを、世界は忘れないでしょう。


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【Brazil2014】本命ドイツに死角あり!? アルゼンチンがドイツに勝つ4つの理由

昼間は働きながら、2時間睡眠を小分けにとって試合を見続けるのはかなり大変でしたが、2014FIFAワールドカップブラジル大会も、残すところあと2試合。いやー、こうなると寂しいですね。「プレミアリーグ勢の多いベルギーやイングランドをもっと観たかった」「直近、唯一コスタリカに勝っている日本代表が、決勝トーナメントで5バックを攻略している姿に盛り上がりたかった」など、さまざまな思い残しや無念はあるものの、われわれの気持ちなどは勘案せずに時間は流れ、とにかくあと2試合です。

精神的にボロボロなチームと身体的に限界のチームが当たる3位決定戦は、フィギュアスケートのエキジビションのような緩い試合になりそうですが、過去の因縁がいろいろ詰まった決勝は、おもしろいゲームになりそうです。ドイツVSアルゼンチン。1986年に「マラドーナのチーム」がメキシコでドイツを翻弄すると、4年後のイタリアでは、マテウス、リトバルスキ、クリンスマンの西ドイツが、ブレーメのPK一発でリベンジ。3度めの決勝で勝ち越すのはどちらか。大方の予想は「ドイツ順当勝ち」なのでしょう。昨年の世界一クラブ、バイエルン・ミュンヘンがベースでコンビネーションは申し分なし。ブラジルを7-1で粉砕した破壊力。ナンバーワンGKノイアー。相手は前回延長戦。それでなくとも1日多い休養日。イギリスのブックメーカー、ウイリアムヒルのオッズはドイツ1.67倍、アルゼンチン2.2倍です。

しかし、私の予想は、大会開幕前から一貫して「アルゼンチン優勝1点」です。この稿では、アルゼンチンがなぜドイツに勝てるのか、その理由をいくつか挙げてみたいと思います。最初にお断りしておきますが、「大会前の予想」を、「大会が始まってからの出来事で語る」という、時制を無視したお話ですので、半ば後付けです。では、さっそく。

1)侮れない南米の地の利
アルゼンチンよりも1日、休息が多いドイツが優位にみえますが、アルゼンチンは開催国ブラジルと気候が近い隣国です。涼しい欧州から来て、慣れない高温に苦しんでいるドイツは相当、疲れがたまっているのではないかと想像します。そしてもうひとつ、ドイツはブラジルから7点も奪ってしまったがために、開催国敗退の大騒ぎに巻き込まれてマスコミ対応も多く、精神的にも休まらなかったのではないでしょうか。一方のアルゼンチンは、試合前の記者会見に参加しなければいけない選手を2試合連続で欠席させ、FIFAから多額の罰金を喰らうぐらいの体調重視シフト。決勝の後半、アルゼンチンが運動量で勝っていても何の不思議もありません。

2)過去、大会中に調子を上げてきたスロースターターの優勝が多い
1次リーグはからきしだった1982年の番狂わせイタリア。アメリカに引き分け、オーストラリアに苦戦した2006年のイタリア。初戦に敗れた前回のスペインなど、大会中に調子を上げてきたチームの優勝が多いワールドカップ。今回のアルゼンチンが大会中によくなったのはディフェンスです。初戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、あのマスチェラーノですらお手上げだった守備の大混乱が嘘のように、オランダ戦では素晴らしい守りでまともにシュートを打たせませんでした。攻撃面でも、決勝の舞台ではアグエロが調子を上げてくるはず。ディ・マリアも戻ってくれば、今大会でいちばんの状態で戦える可能性があります。

3)左SBヘヴェデスというドイツの弱点
ドイツがアルジェリア戦で敗戦寸前に追い込まれたのは、攻め上がれず、サイドならではのディフェンスができなかったムスタフィ、ヘヴェデスの両SBがウィークポイントとなったから。その後、右の穴はラームが埋めましたが、左のヘヴェデスは相変わらず。ブラジルは、マッチアップするフッキとマイコンの攻撃に工夫がなく、ドイツの嫌がることをできませんでしたが、次戦はアグエロとサバレタのマンチェスター・シティコンビが、本職はCBであるヘヴェデスを、左の後方に釘付けにするはずです。プレミアリーグで最も怖い攻撃陣が、右サイドからプレイを始めることが多いメッシと一緒に右を完全に崩したら…フィニッシュを決めるのは、逆サイドに入るであろうラベッシやディ・マリアかもしれません。

4)FK、ミドルシュート
バイエルンのグアルディオラ戦術と、アーセナルのヴェンゲルスタイルの融合のようなドイツの攻撃。ブラジル戦の2点めとなったクローゼのゴールシーンは、プレミアリーグで何度も観た、ジルー、ラムジー、カソルラの崩しのような見事な連携でした。彼らは相手守備陣を完全に崩しきってからゴールを奪おうとすることが多く、ミドルレンジからは意外とシュートを打ってきません。対するアルゼンチンは、メッシやディ・マリアが、どんな状況でも虎視眈々とシュートチャンスを狙っています。メッシのFKという武器もあり、双方最終ラインを崩せない拮抗した展開になれば、飛び道具の魅力はアルゼンチンに分があるのではないかと思います。


いかがでしょうか。ドイツが勝つ理由を挙げれば、この倍くらいは軽く出てきそうではありますが、これはこれでなかなか説得力があると思いませんか?プレミアリーグファンとしては、マンチェスター・ユナイテッドのチャンピオンズリーグ優勝を決勝で2度も阻み、アーセナルの野望をつぶして歩くメッシを応援する気には到底なりません。ましてやドイツには、エジルやメルテザッカー、ポドルスキ、シュールレというプレミアリーグで活躍する面々がいます。こんな記事を書くと、決勝の応援のスタンスが難しくなりますね。予想はアルゼンチン、心情的にはドイツ。やはり、フラットに観ましょうか。いやいやそれも…あと1日で、試合に臨む態勢もしっかり固めないといけません。

最後に、ゴール数まで予想してしまいましょう。2-0でアルゼンチン。得点者はメッシ、ラベッシ。もし当たったら、最大級の賛辞をお願いいたします。外れたときは…いや、もとい、的中しても賛辞はいりませんので、外れたときは笑って許してやってください。


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【Brazil2014】「PKはクルル」を選ばなかった策士ファン・ハール、今度はシレッセンで散る!

アルゼンチンとオランダといえば、思い出すのは1998年フランス大会のデニス・ベルカンプが決めたスーパーゴール。フランク・デ・ブールが自陣から出したロングボールをふわっとした柔らかいトラップで足元に落とし、アジャラのタックルをボールを浮かせて軽くかわして決めた見事な決勝点でした。あれから16年、場所はブラジル。オランダが勝てば、南米開催のワールドカップでの欧州初優勝が確定。アルゼンチンが勝てば、1986年、1990年の決勝で1勝1敗だった因縁の対決に決着をつけるファイナルとなります。スタメンを見れば、オランダが有利。ディ・マリアが不在で、戻ってきたアグエロもベンチスタートのアルゼンチンに対して、オランダはナイジェル・デ・ヨングが復帰。しかし前半、ボールを支配し、右サイド攻略を狙って攻勢で試合を進めているのはアルゼンチンでした。

アルゼンチンは、この日は右に入ったラベッシとサバレタのコンビが積極的。プレミアリーグでは鋭い攻め上がりが売りのサバレタは、おとなしかった大会序盤とは別人のように本領発揮です。マスチェラーノを中心に中盤のプレスも効いており、チームとしてどうボールを奪うかが明確。スター選手のリタイアをチーム戦術の徹底でカバーできている印象で、最初の45分は今大会最高の出来といっていいでしょう。対するオランダは、スペイン戦を思い出させる慎重な試合運び。強いチームを相手に失点をしないことを優先させ、飛び道具・メッシに対しては厳しく当たりにいきます。前半の決定機は、15分のメッシのFKのみ。シレッセンが右に体を伸ばしてこれをキャッチすると、両者ともこれといったチャンスが創れず、ハーフタイムを迎えます。オランダの前半のシュートは、スナイデルのミドル1本です。ファン・ハール監督は、どこで仕掛けてくるのでしょうか。オランダはデパイ、レンス、フンテラール。アルゼンチンは、アグエロの投入が、勝負の合図でしょう。

後半の頭から、ファン・ハール監督が1枚チェンジ。前半、イエローカードを受けていたマルティンス・インディをヤンマートに代え、引き続き守備を固めながら一発を狙うようです。こういう中盤のつぶし合いのような試合は、後半ラインが間延びし始めて攻め合いになったりするものですが、この日は両チームとも見事でした。アルゼンチンは、前線から追いきれなくなりオランダにボールを持たせる時間は増えますが、マスチェラーノとビリア、ペレスが中盤で自由にさせません。オランダも、メッシとラベッシをハードにチェック。前半はチャンスがあったアルゼンチンの右サイドをせき止めます。

決定機はわずかに1本ずつ。75分、ラベッシのクロスにニアで目いっぱい足を伸ばしたイグアインのボレーはサイドネット。オランダは91分、初めて中央からドリブルで抜けたロッベンのシュートは、必死に食らいついてスライディングでブロックしたマスチェラーノの右足が間に合います。素晴らしい、マスチェラーノ。今日のアルゼンチンは彼とその他10人のチームです。サベージャ監督はラスト82分にアグエロを入れ、勝負にいきましたが、背番号20にシュートチャンスはなし。93分、2度めの長い笛。両者とも、今大会2度めの延長戦です。

延長前半96分、ファン・ハール監督は、既にデ・ヨングを代えて残り1枚となっていたカードを使います。ファン・ペルシをフンテラール。これは勝負というより、ファン・ペルシの疲労を考慮した手堅い判断でしょう。今日のPK戦には、GKクルルの登場はありません。最初の15分は、ロッベンのミドル以外に、やはりシュートはなし。残すところ15分、後半も両者譲らないまま、時間がただただ過ぎていきます。残り5分となり、最後のチャンスとばかりにアルゼンチンが攻勢。浮き球に抜け出したパラシオのヘディングは飛び出したGKの頭を越えず。117分には影が薄かったメッシが右から突破。最高のクロスがフリーの味方に届きますが、途中出場の33歳、元プレミアリーグ所属のマキシ・ロドリゲスがボレーを強く当てられずにシレッセンの正面。ロッベンのドリブルは、マスチェラーノがことごとくブロックします。そしてついに、120分が終了。シュートは6対6、全くの互角。勝負はPK戦です。

…コスタリカ戦でGKをクルルに代えたファン・ハール采配は、やはり正しかったようです。キャリアで1回もPKを止めたことのないシレッセンは、やはりPKが苦手なGKにしか見えませんでした。アルゼンチンGKロメロが鋭い反応でフラールとスナイデルをストップしたのに対し、オランダの正GKは、2本逆に飛び、ヨミが当たった2本はうまいGKなら弾けるボールを止められずに終わりました。ファン・ハール監督は、あの奇策を使った以上、2回めのPK戦はやりたくなかったでしょうね。アルゼンチンの選手にしてみれば、目の前にいるのは「終了間際に代えられるほどPKがヘタなGK」です。心理的に、アルゼンチンのほうが優位に立っているようにみえた迷いなき4発。ファン・ハール監督は、4日前の自らの策に復讐されたかのようにエースGKと心中し、ユーロ、ワールドカップでおなじみの「PK戦負け」で大会を去ることになりました。

アルゼンチンが激戦を制し、ドイツとの決勝です。「アルゼンチン優勝」という大会前からの私の予想は、もしかしたら当たってしまうかもしれません。プレミアリーグ勢が多いドイツを応援したいところですが、何しろ予想が予想なもので、アグエロを追いかけながら楽しむとしましょう。この試合、普通に考えたらドイツが勝ちそうですが…。(ハビエル・マスチェラーノ 写真著作者/Javier Segura)


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【Brazil2014】あっという間の4連発。あの6分間、ブラジルに何が起こっていたのか?

1982年からワールドカップを観始め、何回か現地にも足を運びましたが、こんなにひどい開催国、すなわちホームチームを初めて観ました。そしてまた、精神的にこれだけ崩れたブラジルを観たこともありません。1-2で負けたのであれば、ネイマールとチアゴ・シウヴァの不在というエクスキュースで片付いたかもしれません。しかし、スコアは1-7。ブラジルのスタジアムの熱狂を怖れたかのように、5点めを奪った後、自らおとなしくなってしまったドイツがニュートラルにギアをチェンジしなければ、さらにドイツに2~3点入っていてもおかしくないワンサイドゲームでした。

11分のトマス・ミュラーの先制点は、その後のゴールラッシュの予告編でした。CKから中央でフリー、しかも高いボールでなく足元です。ブラジルのDFラインとセンターMFが、ドイツの選手の動きをチェックできていないのが、ここで初めてわかりました。先制されて、いよいよブラジルのパニックが始まります。

いちばんの問題は、ボールを奪った後、縦に大きく蹴り出すことしかできなかったことでしょう。たとえばサイドでボールをキープして、味方のフォローを待つぐらいの時間があれば、前線にいたドイツの選手はハーフラインまで戻ったはずです。しかし、ブラジルはせっかくのマイボールを、ベルナルジやフッキを狙うでもなく、ただ縦に入れてしまいます。あんなに工夫のないダヴィド・ルイスをプレミアリーグで観たことはありません。ドイツは、敵のボールを3秒で奪い返せるわけですから、当然、数人が前線に残ります。一瞬、攻めにギアチェンジしてマークを離したフェルナンジーニョやルイス・グスタフォ、マイコンは、すぐに押し返されてドイツの選手を見きれずパニックに陥り、ドイツの選手は間をすり抜け、常にゴール前で最低2人はフリーになっていました。

23分からの6分間。ドイツの18番、トニ・クロースは、一度もハードなチェックを受けることはありませんでした。ドイツの2点めは、サイドから入ったボールをフェルナンジーニョがインターセプトしにいき、伸ばした右足が届かずトニ・クロースに置いていかれたシーンから始まりました。前線にはサイドから走り込んだトマス・ミュラー、クロース、エジルがいます。ブラジルの選手は、トニ・クロースのパスをミュラーがダイレクトでつないだだけで、クローゼのマークを外してしまいます。これで2-0。その1分後、キックオフ直後のボールを、またもやブラジルは簡単にドイツに渡し、右サイドのラームにパスが出ると、マルセロは奪いにいくでもなく、コースを切るでもなくまったくの無力。グラウンダーのクロスが入ると、視野が狭くなっていたブラジルDF陣は、とにかく守らなきゃとゴール前に集まります。ペナルティエリアの外でチャンスボールを受けたトニ・クロースは当然フリー。強いボールを枠に収めさえすれば、大概のシュートは入ったでしょう。左足ボレーがGKジュリオ・セーザルの右手の先を抜けて3-0。

ブラジルは、冷静さと集中力を欠いています。キックオフから後ろに戻ったボールを受けたフェルナンジーニョは、背後から迫るトニ・クロースに気づかず、周りからのコーチングもありません。ドイツの選手は、ほぼ全員が「おいしい」と思ったでしょう。不用意なトラップをクロースがさらった瞬間、前線に飛び出したのはケディラでしたから。余裕と勝算がないと、守備的なMFはここまで上がらないものです。トニ・クロースは、このときもマークを受けていませんでした。たった2人のショートカウンターが決まり、4-0。

ここまで点差が開いても、ブラジルは「簡単にボールを失うと、前に張りついたままのクローゼ、トマス・ミュラー、エジル、トニ・クロースの餌食になる」という状況に気づきません。29分、この10分で何度も繰り返してきた目的のない縦へのパスを、フンメルスにカットされると、背番号5は何とドリブルで突破。3人かわして前につなぐと、あっという間に3対3の状態。ケディラからエジル、再びケディラと2本のパス交換で完全にブラジルDFを振り切り、5-0。シュートはすべてフリー。うち3本は、易しいインサイド。この間、正しいポジションを取っているブラジルの選手はひとりもいませんでした。

ブラジルの敗因は、主将のチアゴ・シウヴァがいなかったことよりも、控え選手にワールドカップを戦うレベルの選手がいなかったことのように思います。プレミアリーグで活躍する、守備もできるMFオスカルやウィリアンを揃え、一見堅実そうに見えた彼らは、実は11人のチームだったのですね。ネイマールとチアゴ・シウヴァという名の目いっぱい張った金色の薄皮をはがすと、そこには銀も銅もなく、ただ土が緩く広がっていただけでした。リベリーのいないフランスや、ファルカオを欠いたコロンビアにもましてブラジルが脆かったのは、後を継ぐ選手の不在と、23人で戦う準備をできなかった監督フェリッポンのエラーだったと思います。後半、少し持ち直したブラジルが、それでもゴールを割れなかった姿を観て、相手をなめているかのようにプレイできるベテラン、カカやロナウジーニョの顔が脳裏をよぎりました。


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