ポグバ、カンテ、アザール、クルトワ…祭りを終えて、プレミアリーグを去るといわれる4人に関する噂。

マンチェスター勢はそれぞれ4人、チェルシーが3人、トッテナムは何と7人!昨日の3位決定戦、イングランドVSベルギーを観たプレミアリーグファンのなかには、自分が応援するクラブの選手の奮闘に、拳を握りしめていた方も多いのではないでしょうか。そして本日、ルジニキスタジアムのファイナルに登場したプレミアリーグのプレーヤーは、ビッグクラブで活躍する5人の精鋭たちでした。トッテナムの守護神ウーゴ・ロリス、チェルシーのオリヴィエ・ジルーとエンゴロ・カンテ、マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバ。クロアチアには、チャンピオンズリーグでも決勝の舞台に立ったデヤン・ロブレンがいました。

ポール・ポグバの活躍を祈っていた私にとっては、最高のファイナルでした。左サイドからピッチを斜めに横切るムバッペへのロングスルーパスは、これぞポグバ。19歳からグリーズマンにつながったボールが、ボックスの外に上がってきた6番に戻ると、右足のシュートはDFにブロックされるも、リバウンドを叩いた左足のコントロールショットがゴール左隅に吸い込まれました。3-1としたこの一撃が、フランスを優勝に導く決定打となりました。ムバッペの素晴らしいダメ押しゴールの後、カリウスじゃないほうのロリスがマンジュキッチにドリブルを引っかけられ、あのチャンピオンズリーグの悪夢のような失点を喫しますが、4-2からスコアは動きませんでした。

前半は完全なるクロアチアペースでしたが、シュート1本に終わったフランスがオウンゴールとPKで2-1とする願ってもない展開。決勝トーナメントの3試合をすべて120分戦ってきたクロアチアは、ファイナリストにふさわしいサッカーを見せたものの、小さなミスと微妙なジャッジがすべて相手のゴールにつながってしまいました。フランス、優勝。カンテをエンゾンジに代えて中盤のスペースを埋めるなど、大胆かつ的確な采配でゲームをコントロールしたデシャン監督が、ついに世界の頂点に立ちました。祭りの後にせつなさが漂うのは、あまりにもエキサイティングだった1ヵ月の極上のトリップが、既に懐かしい時間になっているからでしょうか。いや、おそらく、そればかりではないのでしょう。

「チェルシーで6年を過ごし、そろそろ違うものを見つける時が来たのかもしれない。最後に決めるのはチェルシーだ。僕の行きたい場所は知っているだろう?」と語ったエデン・アザール。「僕の心はマドリードにある」と、家族の住む街に戻る可能性を示唆していたクルトワ。大会が終わった今、われわれは次の寂しさに近づきつつあるのかもしれません。クロアチア戦のポグバを、万感の思いを込めて応援していたのは、彼もまた、次のステージを求めてプレミアリーグを離れるといわれているひとりだからです。

チェルシーとの契約を2年残している27歳のエデン・アザールには、1億5000万ポンド(約224億円)というとてつもない数字のタグが付くと報じられています。行き先はもちろん、レアル・マドリード。クリスティアーノ・ロナウドの後釜を求めている世界王者からの本気のオファーに、抗えるクラブはないでしょう。イングランドに勝った直後のピッチでは、「ロンドンに帰る」といっていたティボ・クルトワも、年俸1300万ユーロ(約17億円)で個人合意に近づいていると伝えられています。7900万ポンド(約112億円)が必要となるローマのアリソン・ベッカー争奪戦をリードしているといわれるブルーズは、ベルギー代表を売ったお金を新しい守護神の獲得資金にまわすのでしょうか。

「最後のワールドカップになるかもしれない」。優勝に賭ける思いを、強い言葉で表現していたポグバは、バルセロナ行きとユヴェントス復帰が噂になっています。「彼は大人になった」と、ベルギー戦でのプレイを称えていたジョゼ・モウリーニョ監督との関係は、巷でささやかれているような深刻なものなのでしょうか。バルセロナといえば、エンゴロ・カンテもターゲットという報道があります。イニエスタが日本に去り、パウリーニョを5000万ユーロ(約65億6000万円)で中国に売ったクラブが、アンドレ・ゴメスまで手離してダブルで大物を獲りに来るというシナリオは、いかにもありそうな話です。

メディアにとっては、今が最高の騒ぎ時ですので、いくつかの話は部数獲得のための作文なのでしょう。しかし、ワールドカップという大きな節目が、20代後半の選手たちに次のキャリアを考えさせるきっかけとなっているのも確かです。プレミアリーグに残るのは誰か、新たなチャレンジを選ぶのは誰か。祭りの余韻を味わいながら、アザールやポグバがいない世界を想像し、寂しさに心を震わせるのであります。ルーニー、ズラタン、キャリックと連打を喰らったばかりの今、さらにポグバは堪えます。


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おめでとう、ベルギー!素晴らしかったカウンター2発&アルデルヴァイレルトの絶品クリア!

プレミアリーグ勢が19人を占める対決は、ルジニキスタジアムで行われるファイナルで観たかったのですが、フランスとクロアチア相手に脆さを見せた両者がここにいるのは妥当でしょう。イングランドとベルギーが激突する3位決定戦は、今大会2度めのBチーム対決となるかと思いきや、メンバーを落としてきたサッカーの母国に対して、赤い悪魔はガチンコ勝負です。サウスゲート監督のチームは、ピックフォード、ジョン・ストーンズ、マグワイア、トリッピアー、得点王がかかるハリー・ケイン、ノーゴールのスターリングまでがレギュラーメンバー。ダニー・ローズ、フィル・ジョーンズ、デルフ、エリック・ダイアー、ロフタス=チークは、疲弊した選手たちの代役として起用されたのでしょう。

プレミアリーグアシスト王のデブライネ、16ゴールのルカク、最強ドリブラーのアザールが健在のベルギーは、ティーレマンスがスタメンに抜擢されています。WBにはシャドリとムニエ、アンカーはヴィツェル、3バックにアルデルヴァイレルト、コンパニ、フェルトンゲン。ゴールマウスのクルトワは、ロリスとともにベストイレブン候補の守護神です。開始早々の4分、ベルギーが最初のチャンスを活かしました。中央で縦パスを受けたルカクが、左のシャドリを走らせたスルーパスが秀逸でした。GKとDFの間に出たクロスに飛び込んだのは、右サイドからスプリントしたムニエ。3バックの前をあれだけ空けては、ルカクにやられても仕方がありません。

その後もルカクを止められないイングランド。12分に右に出たストライカーが、逆サイドのデブライネにラストパスを出すと、触れたはずの守備陣が後ろに逸らしてしまい、デブライネのノーステップシュートはピックフォードがかろうじてセーブ。ハリー・ケインとコンパニが競ったボールが右に流れ、トリッピアーが左足でゴール前に浮かしたチャンスは、ロフタス=チークのヘッドがクルトワの正面です。17分にデブライネのスルーパスで抜け出しかけたルカクは、タッチミス。ロフタス=チークの巧みなドリブルで得た19分のCKは、マグワイアの打点の高いヘディングがGKの正面です。

24分、エリック・ダイアーの素晴らしいロングフィードが前線のスターリングに届くと、落としを叩いたハリー・ケインのボレーはわずかに左。ここまで目立たなかったアザールが中に斬り込んだ30分のアタックは、ポストに入ったルカクがティーレマンスに打たせるも、強烈な一撃はDFに当たってしまいます。デブライネのパスからボックスに入ったアザールの右足シュートは、ジョン・ストーンズがブロックしました。35分のCKを、デブライネがボックスの外にいたティーレマンスに通すと、ゴール左に上がったボールをバイシクルで狙ったのはアルデルヴァイレルト。決定的なシーンでしたが、ボールは惜しくもクロスバーすれすれを越えていきます。

足を痛めたシャドリがヴェルマーレンに後を譲り、WBにフェルトンゲンが入っています。46分にルカクとジョン・ストーンズが向き合ったマンチェスターダービーは、左足のシュートにCBが足を出してCKに逃れました。前半は1-0。サウスゲート監督は、ダニー・ローズとスターリングを下げ、ラシュフォードとリンガードのマン・ユナイテッドコンビを投入しました。51分にトリッピアーが危険なFKを中に入れると、フェルトンゲンがジョン・ストーンズの前でクリア。スローインをボックス右で受けたリンガードのシュートは、ファーポストの外に抜けていきます。デブライネのスルーパスでピックフォードの前に躍り出たルカクは、またもトラップミス。2点獲れば得点王に並ぶストライカーは、プレミアリーグなら決めているチャンスを活かすことができません。

60分、ルカクに代わってメルテンス。これによって、6ゴールのハリー・ケインが得点王に近づきました。イングランドが徐々に押し始め、ベルギーは得意のカウンター狙いです。69分、エリック・ダイアーがラシュフォードとのワンツーで完全に抜け出し、クルトワの動きをみてチップキックで狙うと、カバーに入ったアルデルヴァイレルトが枠に入りながらスライディングで掻き出しました。セットプレーで競り勝っているエリック・ダイアーとマグワイアが、ヘディングをコントロールできれば追いつけるはずです。

77分、ティーレマンスが下がってデンベレ登場。直後、デブライネとメルテンスが仕掛けたカウンターは、左のメルテンスが逆サイドに浮かしたボールを、ムニエがジャストミートのボレー。このピンチはピックフォードが右手で弾き出すビッグセーブでしのぎましたが、82分にデブライネのスルーパスでアザールがひとり旅となると、さすがの守護神も止められません。10番がニアに突き刺した瞬間、イングランドの熱い夏が終わりました。

アザールがフィル・ジョーンズの裏に入ったのを見て、プレミアリーグじゃなくてよかったと思いましたが、プレミアリーグだったらよかったのにと思われた方も相当数いたのではないでしょうか。私のMVPは、エリック・ダイアーのフィニッシュを体を投げ出してクリアしたアルデルヴァイレルトです。蹴り出した後もボールを目で追い、何事もなかったように立ち上がるあたりがいかにもトビー。あのシーンが、ターニングポイントでした。同点にしていれば、イングランドはリスクをとってラインを上げる必要はなく、ベルギーのカウンターを簡単には許さなかったでしょう

速いアタックは素晴らしかったものの、相変わらず中盤の守備が緩かったベルギー。セットプレーは脅威ながら、今までと同様にハリー・ケインのシュートが少なく、決定機を活かせなかったイングランド。よくも悪くも、今大会の両者らしさが感じられた一戦でした。

過去最高の3位で大会を終えたベルギーのみなさん、おめでとうございます。次につながるベスト4進出を果たしたサッカーの母国にとっても、いいステージだったのではないでしょうか。イングランドがクロアチアに負けた翌日、500万人が会社を病欠したため、ラッシュアワーのアンダーグラウンドは快適だったと聞きましたが、明日は日曜日です。今夜は、いつもより苦いエールを存分に呷っていただければと思います。さあ、いよいよファイナル。応援するのは、もちろんポール・ポグバです。


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称賛あふれる4強イングランド。リアリティを重視したガレス・サウスゲートと西野朗の共通項。

ケンジントン・パレスのTwitterから、ウィリアム王子がメッセージを発信しました。「I know how disappointed england must feel right now but I couldn’t be more proud of this team and you should hold your heads high. You’ve had an incredible WorldCup, made history, and gave us fans something to believe in. We know there is more to come from this england team. W」(イングランドの人々の失望はまさに今、感じているところですが、このチームを誇りに思っており、頭を高く上げてほしいと思います。歴史に残る素晴らしいワールドカップでした。ファンの信頼を築いてくれました。イングランドチームはさらによくなると確信しています)。

…この言葉に、大きくうなずかされました。プレミアリーグのトレンドとなったハイプレスと速攻をベースに、堅い守備と質の高いセットプレーという武器を磨いたガレス・サウスゲート監督のチームは、予想を上回るベスト4という結果を残しました。「Set-piece specialists」と自軍を形容した「BBC」は、リアルな表現で指揮官と選手たちを称えています。こちらのメッセージも、原文を添えて紹介したいと思います。

「Most observers regarded a quarter-final as a respectable outcome in Russia, so to reach the last four is to be lauded.」「There can be no disguising that the draw offered England an opportunity to reach a World Cup final that they just didn't have the power to take - the future, however, is bright and full of hope.」(多くの評論家たちが、ロシアではベスト8が妥当な成果だと見做していた。最後の4つに残ったのは称賛されるべきだ。ドローがイングランドにファイナル進出のチャンスをもたらしたとはいえない。そこまでのパワーはなかった。しかしながら、未来は明るく希望に満ちている)

プレミアリーグに関するコメントでは辛口がウリのガリー・ネヴィル氏もまた、ロシアでの母国をリスペクトしていました。「2年前のアイスランド戦から、間違いなく進化した。チームは、いい瞬間、いいプレッシャーを味わえた。ガレスは素晴らしかった。今はとても失望しているかもしれないけど」。そしてもうひとり、プレミアリーグで最も口が悪い指揮官も、愛に満ちた言葉を届けています。「イングランドには泣く理由がある。ファイナル進出に近づいていたのだから。それでも、楽観視できるだろう。チームは過去に比べると、大きく改善した。若いチームだから、次のワールドカップでは、多くの選手たちがより経験を積んでプレイできる」。胸を張って帰国してほしいと語ったジョゼ・モウリーニョは、サウスゲート監督とホランドコーチは続投させるべきと主張しています。

3-5-2という今回のチームの骨格を3月に固めたサウスゲート監督と、同じ時期にチームを預かった西野監督は、レベルの違いこそあれ、その成功と限界に共通項があるように思います。時間がなかったために、実績のある選手を中心に据えたこと。選手たちに、クラブレベルで経験のあるポジションと役割しか任せなかったこと。セットプレーを大事にしたこと。左にまわったマグワイアと、SBからコンバートしたカイル・ウォーカーには、マン・シティとハル・シティで「攻め上がる3バック」の経験があり、WBにクロスやプレースキックが正確なトリッピアーとアシュリー・ヤングを据えたのも若き指揮官の工夫でした。香川、乾など、プレッシングとゾーンディフェンスに心得のあるMFを2列めに据え、勝負どころで本田圭佑というセットピースのスペシャリストを投入した日本人監督と、オーバーラップするポイントがいくつかあります。

選手たちの持ち味を活かした武器を身につける一方で、彼らの限界もまた、共通していました。オプションが乏しかったこと。選手交代によって押し引きをコントロールできなかったこと。短い時間で実現したのは、11人による戦い方の構築に留まり、サブの選手を効果的に動かす術はありませんでした。西野監督の手元には本田圭佑という切り札しかなく、サウスゲート監督のチームで見どころがあったのは、パナマ戦でデル・アリの代わりとして抜擢されたロフタス=チークのみでした。ベストメンバーのポテンシャルを十全に引き出し、モチベーションを上げて戦えれば前評判のひとつ上まではいけるのかもしれませんが、さらに高いところをめざせるチームではなかったのだと思われます。

もし、サウスゲート監督がベルギーを率いていたら…。デブライネのセントラルMF、SBシャドリ、サイドにフェライニなど、疑問符の付く配置が多かったロベルト・マルティネス監督は、輝けるタレントたちをベンチに置かないパズルのような布陣で戦っており、個人力では優勝候補筆頭のベルギーは、戦力の割には粗さが目立つチームでした。サウスゲート流なら、アルデルヴァイレルト、コンパニ、フェルトンゲンの3バック、ムニエとカラスコのWBに、ヴィツェルがアンカーで両脇にデブライネとフェライニ、ルカクとアザールの2トップ。プレミアリーグアシスト王のデブライネという非の打ちどころのないキッカーが、コンパニ、ルカク、フェライニ、アルデルヴァイレルトといったストロングヘッダーに合わせるセットピースは、より強力な武器になったかもしれません。

妄想は、このぐらいにしておきましょう。ベルギーとイングランドの3位決定戦が終わった後、万感の思いを込めて選手たちを称えたいと思います。素晴らしいワールドカップをありがとう!イングランドも、ベルギーも、そして日本も。


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トリッピアーのFK1発…セットプレーしかなかったイングランド、必然の逆転負け!

ピックフォード、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、マグワイア、とりっぴあー、アシュリー・ヤング、ヘンダーソン、リンガード、デル・アリ、スターリング、ハリー・ケイン。ガレス・サウスゲート監督がピッチに送り出したプレミアリーグの11人は、スウェーデン戦と同じ顔ぶれです。FIFAワールドカップロシア大会準決勝、ルジニキスタジアムのクロアチアVSイングランド。4分にデル・アリがモドリッチに倒され、ボックス手前でFKを獲得します。右足で巻いたトリッピアーのシュートに、GKスバシッチは触れません。PK3発、CK発、FKからはこれが2発め。イングランドの先制点は、今大会9点めとなるセットプレーからのゴールでした。

リードしたイングランドは、相手の攻撃を冷静にさばいて再三速攻を狙います。11分のCKはマグワイアが打ち上げ、14分のCKもマグワイアのヘディングが惜しくも右にアウト。相変わらず質が高いイングランドのCKは、今日も決まりそうな雰囲気を漂わせています。18分、ペリシッチが左から放ったミドルシュートはニアに外れてしまいました。攻めあぐむクロアチア、堅守のイングランド。21分、ストリニッチの自陣でのミスをスターリングがさらいますが、ラストパスをもらったハリー・ケインがオフサイドです。プレミアリーグ30ゴールのストライカーが、今日のゲームで大会7点めをゲットすれば、得点王は決まりでしょう。

デヤン・ロブレンとスターリングのプレミアリーグ対決は、快足ストライカーが優位に立っています。30分、中央でボールを受けたデル・アリが、すぐ左にいたハリー・ケインにラストパスを通すと、スバシッチと1対1になった9番にラインズマンの旗が遅れて上がります。モドリッチが右から持ち上がった32分のチャンスは、レビッチの左足シュートがGKの正面。36分、速攻を仕掛けたハリー・ケインが左のデル・アリに預けると、3人に囲まれたプレーメイカーは中央から上がってきたリンガードにラストパス。コントロールショットは右に外れ、マンチェスター・ユナイテッドのアタッカーは天を仰いでいます。

43分のブル去りコのミドルは、右に大きくアウト。クリアのカットからラキティッチがゴールに迫ったシーンは、ジョン・ストーンズが冷静に対応しました。1-0のまま終わった前半は、明らかにイングランドペース。単調なアタックに終始したクロアチアは、ロシアとの激闘の疲れを残しているのかもしれません。後半に入って10分を過ぎても、クロアチアはシュートがありません。ロングフィードをハリー・ケインがスターリングに落とし、ダイレクトパスを受けたリンガードがボレーで狙うとDFにヒット。CKのクリアをカイル・ウォーカーが右サイドに浮かすと、トリッピアーがダイレクトで入れたクロスに、頭から飛び込んだハリー・ケインは触れませんでした。

62分、右サイドでインターセプトに成功したヘンダーソンが、スターリングを縦に走らせますが、ゴールライン際で倒れ込みながら蹴ったクロスはスバシッチが足でセーブ。直後、クロスのクリアをトラップしたペリシッチが思い切りよく右足を振り抜くと、強烈な一撃はカイル・ウォーカーが身を挺してブロックします。クロアチアの同点ゴールは、68分でした。ブルサリコのロングクロスに左足で合わせたのは、やはりペリシッチ。今大会のイングランドが、競り負けて失点したのは初めてです。

勢いに乗ったクロアチアが、一方的に攻め立てています。71分、相手のミスを咎めたペリシッチがボックスに入って打った左足シュートはファーポストを叩き、フォローしたレビッチのボレーはピックフォードがキャッチ。サウスゲート監督は、74分にスターリングを諦め、ラシュフォードに速攻の起点を託します。ハリー・ケインのスルーパスで抜けたリンガードは、グラウンダーを逆サイドに流してしまい、ヘンダーソンのミドルは大きく浮いてしまいます。82分、ブロゾヴィッチがラインの裏に浮かしたボールをマンジュキッチがワントラップで狙うも、ピックフォードがセーブ。押しまくっていたクロアチアはゴールを奪えず、3試合連続の延長戦となりました。

アシュリー・ヤングに代えてダニー・ローズ。最初の11人で戦い続けていたクロアチアは、94分に足を痛めたストリニッチが下がり、ピヴァリッチが入りました。97分、イングランドの3枚めのカードは、ヘンダーソンをエリック・ダイアー。97分のCKでフリーになったジョン・ストーンズのヘッドは、枠に入っていたブルサリコが冷静にクリアします。101分にレビッチに代わって登場したのは、プレミアリーグでうまくいかなかったクラマリッチ。107分、左から上がったペリシッチがアーリークロスを入れると、マンジュキッチのボレーは、足元に飛び込んだピックフォードのビッグセーブに阻まれます。延長前半はスコアレスで終わり、勝負は次の15分に持ち越されました。

開始3分、ショートコーナーをニアで叩いたブロゾヴィッチのボレーは左にアウト。逆転ゴールが決まったのは、109分でした。左サイドで高く上がったクリアをペリシッチがラインの裏に送り、ジョン・ストーンズの背後に入ったマンジュキッチが文句なしのボレー!サウスゲート監督は、カイル・ウォーカーをジェイミー・ヴェーディーにスイッチして最後の勝負です。115分に足を痛めたマンジュキッチがチョルルカに代わった直後、トリッピアーが激痛のリタイア。10人になったイングランドは、劣勢を跳ね返せず。ラシュフォードが蹴った最後のFKは、競り合いに持ち込めない凡庸なボールでした。そしてタイムアップ。クロアチアが2-1でイングランドに競り勝ち、フランスとファイナルを戦うことになりました。

セットプレーを武器として勝ち進んだチームは、セットプレーしか武器がないという弱点を露呈して敗れ去りました。これこそが、ガレス・サウスゲートの限界だったのだと思います。3月に固めたばかりの3バックを機能させるのが精一杯で、前線の連携を高めるところまでは手がまわらなかったのでしょう。ハリー・ケインは相棒とのコンビネーションを築けないままシュートを打てずに終わり、ラシュフォードとヴァーディーは浮かない表情だけが印象に残りました。

それでも、このチームには「ベスト4、おめでとう。よくやった!」と声をかけたくなります。ピックフォード、ジョン・ストーンズ、ロフタス=チーク、デル・アリ、エリック・ダイアー、ラシュフォード、そしてハリー・ケイン。2022年の大会がフットボールプレーヤーとしてのピークとなる若い選手たちは、貴重な経験を積むことができました。ペリシッチやマンジュキッチの老獪なプレイは、次に勝つためのいいお手本だったのではないでしょうか。プレミアリーグファンのひとりとして、この大会を楽しませてくれた彼らに感謝しています。ノーゴールに終わったスターリングや、最後の失点の原因となってしまったジョン・ストーンズに、フェルナンジーニョが浴びたような心ない罵声が届かないことを祈る次第です。(キーラン・トリッピアー/写真著作者/Кирилл Венедиктов イヴェン・ペリシッチ/写真著作者/Антон Зайцев)


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デブライネの使い方は適切だったのか?ゴールが遠かったベルギーは無念の終戦!

GKはもちろんクルトワ。シャドリ、アルデルヴァイレルト、コンパニ、フェルトンゲンの4バック、ヴィツェル、フェライニ、デンベレの3センターに、アザール、デブライネ、ルカクの4-3-1-2でしょうか。昨季プレミアリーグで活躍した選手が10人を占めるベルギーが、フランスとのセミファイナルに臨みます。トリコロールのほうも、ロリス、ポグバ、カンテ、ジルーとプレミアリーグ勢が4人。両国国歌が流れるのを待つベルギーコーチのアンリとフランス代表監督デシャンが、抱擁をかわしています。ワールドカップ優勝を知るレジェンドたちの対決でもある一戦。キックオフからいきなりムバッペが右サイドを突破しますが、グリーズマンへのグラウンダーはわずかに合いません。

シャドリとデブライネが右から仕掛けるベルギーの波状攻撃は、再三上がったクロスがルカクやフェライニに合わず。10分にデブライネがアザールを走らせたスルーパスは、パヴァールが戻って10番に触らせません。13分、ポグバが中央から上がったカウンターは、ムバッペへの縦パスにクルトワが飛び出してキャッチ。16分にデンべレがヘッドでデブライネにつなぎ、プレミアリーグアシスト王が脇にいたアザールに優しく落とすと、キャプテンの左足シュートはファーポストの外に逸れていきます。相手のクリアをボックス手前で拾ったマチュイディの強烈な左足ボレーは、クルトワの正面。19分にアザールがボックス左で切り返しを決め、思い切りよく右足を振り抜きますが、DFに当たってクロスバーを越えていきます。

22分、CKのこぼれ球にアルデルヴァイレルトが先着し、反転して放った左足の一撃は、ロリスが素晴らしい反応で右に弾いてCKに逃れます。28分にムバッペが自陣でボールを失い、左サイドに出たデブライネがグラウンダーを入れますが、フランスの中央は堅くルカクに通らず。パバールが放り込んだボールにジルーが競り勝つも、ヘディングはポストの右を抜けていきます。33分、敵陣で奪ったグリーズマンが、右サイドのムバッペを走らせるロングフィード。19歳がダイレクトで入れたラストパスに追いついたジルーは、フィニッシュを右に外してしまいました。開始直後はペースを握っていたベルギーは、フランスにイニシアティヴを明け渡しています。

39分、右から仕掛けて3人を引きつけたムバッペが、見事なスルーパスでパヴァールをフリーにすると、1対1になったクルトワが足に当てるビッグセーブ!0-0で終わった前半の出来に満足しているのは、ディディエ・デシャンのほうでしょう。後半が始まった2分、ヴィツェルのアーリークロスを頭で合わせたルカクは、枠に収めることができませんでした。昨季プレミアリーグで16ゴールを決めたマンチェスター・ユナイテッドのエースが、どれだけチャンスに絡めるかが勝負を分けるポイントのひとつとなりそうです。50分、マチュイディのパスをニアで受けたジルーが、振り向きざまに放った右足のシュートはコンパニがブロック。このCKから、フランスが貴重な先制点をゲットします。

右から上がったボールを、ニアで叩いたウムティティのヘッドはパーフェクト。前に入られたフェライニは、高さを活かすことができませんでした。56分、ボックスの左でボールをもらったマチュイディとムバッペが連続でヒールパスを決め、ジルーが至近距離でクルトワと1対1。2点めかと思われた瞬間、デンベレが捨て身のスライディングでフィニッシュをカットし、ベルギーはピンチを脱しました。60分、ロベルト・マルティネス監督の最初のカードは、予想通りデンベレをメルテンス。1分後、ルカク、アザール、ルカク、メルテンスとつながった右からのアタックは、クロスのクリアに走り込んだデブライネが、ボレーをうまくミートできませんでした

65分、メルテンスの正確なクロスがフェライニの頭を捉えますが、右隅を狙ったシュートはポストの外。攻めなければならないプレミアリーグオールスターズは、ムバッペが仕掛けるカウンターに悩まされています。サイドでは勝っても、シュートを打てないベルギー。アザールが引いてボールを散らしている状態は、彼らのペースとはいえません。残り時間は15分。ロベルト・マルティネス監督は、80分にフェライニの高さを捨てて、サイドにヤニック・カラスコというチョイスです。ヴィツェルの強烈なミドルは、ロリスが確実にパンチ。デシャン監督は85分にジルーを下げ、エンゾンジで逃げ切りを図ります。

痛んだマチュイディがピッチを去り、後釜にはトリッソ。デブライネのFKは、ロリスの前でエンゾンジにクリアされます。90分をまわって追加タイムは6分、シャドリに代わってバチュアイ。日本が3発喰らった終盤のベルギーに、フランスはほとんどシュートを打たせず試合を畳みました。グリーズマンとトリッソの決定的なシュートはクルトワがビッグセーブで切り抜けたものの、ベルギーはゴールを決められず、ワールドカップ初優勝はなりませんでした。

ロベルト・マルティネス監督の作戦負けではないでしょうか。アザールとデブライネの低いポジションを見て、厳しいと思いました。デンベレに代わってメルテンスが入った後、セントラルMFに下がったデブライネはシュートが打てなくなり、引いてもらいにいくようになったプレミアリーグNo.1ドリブラーは、ゴールに直結しないエリアで才能を浪費しました。

メルテンスをサイドに張らせるならシャドリを下げ、デブライネをルカクの後ろに配するダイヤモンド型の3-4-3としたほうが、ミドルシュートとフィニッシュにつながるラストパスは増えたでしょう。セリエA18発のメルテンスはゴールセンスを活かせず、希望のないロングクロスをひたすら送り続けるマシーンと化した感があります。デブライネのタクトの下、彼とアザールにボックス脇を突かせるアタックを徹底すれば、紛れを起こせたのではないかと思いました。

完璧な守備網を構築したデシャン監督と選手たちに、惜しみない拍手を送りましょう。勝者にふさわしいのは彼らでした。決戦の相手は、クロアチアかイングランドか。ロリス、ヴァラン、ウムティティ、カンテの堅陣からゴールを奪えるのは、セットプレーという武器があるサウスゲート監督のチームのような気がします。激戦続きのロシアも、あと4日。注目の64試合めは、7月15日にモスクワのルジニキスタジアムで開催されます。(サミュエル・ウムティティ 写真著作者/Кирилл Венедиктов)


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プロフィール

HN:
makoto
性別:
男性
職業:
ものづくり
趣味:
サッカー観戦
自己紹介:
プレミアリーグがとりわけ好きなのは間違いありませんが、チャンピオンシップ、セリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグはもちろん、Jリーグ、なでしこリーグ、高校サッカーまで何でも観ます。今年、特に活躍を期待している選手は、ダヴィド・デ・ヘア、マーカス・ラシュフォード、メスト・エジル、モー・サラー、エリクセン、ムヒタリアン、岡崎慎司、吉田麻也です。

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